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壁に現れる謎の物体。2021年7月の記事ですが、次回関連でよろしかったら。↓半夏生のころをすこしばかり過ぎた時分の夏の夕べ。この時期になると決まって窓の外の壁に現れる謎の物体。まあせいぜい10センチ前後なので危険は感じないのですが、キノコのような、いやいやカニとかサソリとかの動物が壁に掴まっているような、映画エイリアンにでてくるフェィスカバーのような、そのような一見して植物とも動物とも判別しがたい物体。 ちょうど明けた窓の下の壁に現れるそいつを、窓から顔を出して、カメラのフラッシュを灯して上から撮した映像、 それがこちら。 いかがでしょう。みなさま、この物体が何者なのかおわかりになりますでしょうか。お分かりになった方も多いとはおもいますが、とにかく外にでて、この物体を横から撮ってみると正体がわかります。左右から撮った写真を並べてみたもの、それがこちら ↓。そう、この物体の正体はクマゼミ。クマゼミの幼虫が壁に捕まり羽化している最中だったのです。昔は、太陽の昇る前の明け方から始まることの多かった羽化ですが、最近は街灯の灯りがあるからなのか夕方から始まることのほうが多くなったような気かします。この個体の場合は、上の映像が19時くらいで、21時前には羽化しきっていたようです。ちなみに映像は こちら。 なにかを捕えているふうな → いまでも[0時ころ]窓を開けると、かつての自分がはいっていた幼虫のカラに捕まっているクマゼミがいます。天気はよさそうなので4時か5時くらいになると旅立っていくのでしょう。クマゼミの羽化が一斉にはじまると、梅雨明け。本格的な夏が始まります。・・・夏の風物詩ではありますけれど、また早朝からのテレビやラジオの声がきこえないほどの、ときには頭が痛くなるような大合唱がはじまるのでしょうね~[ノイジーモンスターの回はこちら]。 高飛びしていねようにもみえる、羽化するとき の反りぐあいは すごいですよね。なんでも下に 落ちるちから[重力]を脱皮に利用しているのだとか。 しかしこのあと下に落ずにどうやって、カラに掴 まることができるのか。その瞬間をみてみたい~。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Oct 12, 2023
ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係。蚊といえば血液[こちら]・・ということで自分のブログで血液の話を検索していたら、産官学研究関連のこんな記事を見つけました。ちょっと昔の記事になりますが、よろしかったらご鑑賞ください。『ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係。]犯罪現場に残された血液(血痕)、体液(唾液、◎液等)、毛髪、骨、組織など犯罪に関連する多くの資料について、警察が鑑定・検査をおこなうことを科学捜査といいます。なかでも有名なのは、実際の犯罪現場よくおこなわれるルミノール反応を応用したルミノール試験検査でしょうか。これっていろいろな犯罪映画や推理小説でもよく登場しますよね。この血痕の鑑識に用いられるルミノール試験は、現場から血痕を探す場合などに利用されることで有名です。なにがしかの犯罪がおこったであろう現場で、ルミノールの塩基性溶液と過酸化水素水との混液を塗布したり、または噴霧して暗くします。すると血痕があれば、その部分が青白い光を発すというもの。殺人事件などであれば青白い光が、きっと被害者の怨念のようにもみえることでしょうね。ちなみにこのルミノール試験は、きわめて鋭敏。新鮮な血痕よりもむしろ〔ヘミンを形成しているような〕古い血痕の方が発光が強いということですので、心あたりのある方は時間が経過したといっても安心はできません/笑。ルミノール試験において血液反応が確認されると、つぎは血液型の判定です。現場に残った血痕・体液・爪などからヒトO型赤血球の凝集能力をもつレクチンというタンバク質を使って血液型を判定します。最近ではごく微量の・劣化した赤血球からでさえ、正確に血液型を判定できる試薬が開発されているのです。で、今回のテーマなのですが・・・この凝集能力をもつレクチンはいったいなにからとりだされるとおもわれます?これがじつは植物から。従来はハリエニシダというヨーロッパ原産のマメ科の植物から採取されていました。そして〔これが今回のお話なのテーマだったのですが〕最近このハリエニシダよりも、もっと高感度に、より強い凝集能力をもつレクチンを日本の野菜の種からみつけようという研究がはじまったのです。ここ宮崎県でも、2002年宮崎大学農学部が中心となり、県内の農産物・植物から高活性のレクチンを探す研究に着手。カラスウリやヘチマ、カボチャなど約20種類を調べ、ある植物の種子のレクチンが抗H活性を持つことを解明。この種子に抽出液を加えて粉砕・ろ過した液を遠心分離するなどしてレクチンを取り出すことに成功しました。で、その野菜いったい何だと思われますか?これがじつは、ゴーヤ。ニガゴリなんです。科学捜査の鍵を握るのが野菜のゴーヤとは、じつに面白い話しではありませんか。夏場の事件に携わる警察の捜査員さんたちの、たとえば豚肉とゴーヤの味噌炒めとかでビタミン補給にも一役かっていそうですし、ゴーヤってじつに頼もしい野菜だと感心させられました。ということで今回は、ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係についてのおはなしでした。。 ちなみに宮崎大学は04年10月に、この血液検査試薬の 製造法について特許出願。06年9月、製法特許取得しま した。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」ままま
Sep 11, 2023
スターゼリー、再び。。丸くて透明な、こんなビー玉みたいな物体を、自然のなかで発見されたたことはありますか? この物体はスターゼリーと呼ばれているらしく、今回は そんなスターゼリーを見た昨年の5月分の再録となります。↓丸くて 透明な まるでバランスボールかビー玉みたいに見えてしまう スターゼリー。表面が粘着質で、ふにゃふにゃというか、ぷるぷるというか、決して硬くはない物質であるスターゼリー。 こうやって見るかぎりいかにも人工物のように見えますが、しかし実際には自然に出現するものであり、前回採取時の姿が ↑こちら、 ご紹介した回はこちら となります。そんなスターゼリーの出現に関する わたくしなりの考察ななのですが、これまでの経験から思い返すと ● 見つかる場所は同じ場所 ● 暗くはないが、直射日光は当たらない場所 ● 湿気のある場所 ● 寒い季節 ● 雨が上がって、風のない晴天時 ● 雷雨のあと ● 朝の時間帯 といったような気象条件が揃った日の朝に、前日までには存在してない場所に、唐突といったかんじで5個ほどの数のスターゼリーが目の前に転がっている状態で見つかってきたのです。で、今春。上記の条件が揃いそうな日の朝には、わくわくそわそわしていつもの場所にいってみるのだけれど・・・そんなふうに意識したのが悪かったのか、探しても見つからない日がつづきました。前回は 採取したボールを花瓶にいれ冷暗所で放置/こちら したから、今度見つけたら触らずにそのまま観察しようとおもっていたのに、「寒い季節もおわるし、今シーズンはもう出会えないかもね」などと思ってあきらめの心境になっていたところ、しかしついに4月の28日。雨があがった日の朝に[いつもは複数なのに今回は]一個だけ発見っ。 いつもの場所の向かって左側に 転がったからなのか、表面部にはいつもよりも多くの砂などが付着していますけれど、これはまぎれもないスターゼリー。 で 今回はそのまま発見場所にて放置し観察するはずだったのですが、しかし数も一個だけ、さらには スターゼリーだとわからないほどに あまりに表面が汚れていたので、そこでそっと手のひらに載せたまま、陶器のなかにいれた清潔な水道水のなかでユラユラとゆらしてみたところ 砂粒などは 取れてきたのですが、砂粒などが取れる前に、残念ながら 二つに割れてしまいました。割れてしまったスターゼリーのアップがこちら ↓です。 透明である状態がわかります。 そして、こちらが内側の映像なのですが・・・どうも内側が少しだけ空洞であるような気がしました。新たな発見ですね。ということで、スターゼリー。次回にまた採取できる機会がくれば、こんどは1個だけは よく切れる刃物で切ってみたいなと思いました[残りは放置して観察か]。つづく・・・といいな/笑 と おもいつつ。 水でやさしく洗うだけでも壊れてしまうほどに 軟らかい状態であるスターゼリー。 となれば、 たとえば 出現時に空から落ちてくるといった 可能性は否定できそう・・と 今回思いました。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Mar 14, 2023
スターゼリー、その後。丸くて透明な、こんなビー玉みたいな物体を、自然のなかで発見されたたことはありますか? この物体はスターゼリーと呼ばれているらしく、今回は そんなスターゼリーを初めて投稿した回である昨年の2月分の2回目。再録となります。↓直射日光の当たらない雨上がりの倉庫の 裏手で採取したスターゼリー [発見場所の回はこちら]。 当初は そんなふうに名付けられていたことすら知らずにたとえば 乾燥剤とか、バランスボールとか、芳香剤とか、あるいは 生き物の卵なのかも・・・などと勝手に解釈しただただ 捨て置きすることが常。 正直に白状すればときには 足蹴にしてバラけさせたりもしてたのです。しかししかし。ネットやテレビなどで謎の物体であるとか不思議なものであるとかということを耳にしたので、今回スターゼリーを採取して観察してみようとおもったのです。ということで、人気のない、冷暖房のない、やや明るい部屋のなか。上から覗ける花瓶のなかに紙を敷き、その中に採取したスターゼリーをおいて、毎日観察してみたのです。まずは 翌日のようす ↓ 。 採取後 5日目 ↓。 採取後 10日目 ↓ 。 採取後 15日目 ↓ 。 と、 いったかんじで、ただただ小さくなっていきました。表皮があるのであれば、ある程度のかたちを残したまま[たとえばブドウの果実のように]中身から萎れていくのでしょうけれど、採取したときに そっと触ったかんじとしては皮が無い感じであったので、まあこんなふうな経過をたどっていくのかと、あるていど納得もしたりして。ということで、今回は スターゼリーを観察していたら全体的にちいさくなって消えてしまった・・というおはなしでした。ちなみに、今回スターゼリーを採取した、きゃつらがなんども出現している倉庫の裏。もいちど出たら、次回はその場所で、そのまま放置しながらの観察 を 予定してます。 指で直接触ったときに痺れるとか、あとで腫れる とか、爛れてくるとか、あとで 病気になるとか、 なにかとんでもない生き物が孵ったりとか、ある いは不幸になるとか・・・そんなこともとりあえ ずはなかったことも ご報告しておきますね。 いやいや・・ひょっとしてこれからだったり?笑。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」22
Mar 13, 2023
昨年はスターゼリーに遭遇したのに。 丸くて透明な、こんなビー玉みたいな物体を、自然のなかで発見されたたことはありますか? この物体はスターゼリーと呼ばれているらしく、今回は そんなスターゼリーを初めて投稿した回である昨年の2月分となります。 ↓直射日光の当たらない雨上がりの倉庫の裏手・・・そんな寒々しげに濡れたコンクリーとのうえに散らばる透明な玉。何度か目にしてはいたのだけれど・・スターゼリーなどという物体であることなど露とも知らず、見かけるたびに ● こんなとこに乾燥剤をすてたのは誰 ?とか ● またバランスボールがあるよとか ● ひょっとして芳香剤 ?とか ● カエルか ナメクジ類の卵なのかもとか、自ら そんなふうに軽く断じてた スターゼリー。そんなスターゼリーの 一連の映像が こちらです ↓ 。 ということで、この採取した物体を紙のうえに置いたのちしばらく観察してみることにしたのです。 つづく。 今回の採取した以前に初見したときは まさに小型 のバランスボールだとばかりおもって、ついつい蹴 っちゃったのです。そしたら バラけちゃったので そのときは ついつい あらら芳香剤だったのかな とも思ったんですね。 ちなみに触った感じ それは ふにゅふにゅ。つく づく不思議な物体です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Mar 11, 2023
妖怪?もののけ?これはいかんと思わされた日。『1時間以上にもわたり、誰もいないはずのガラス戸や障子が、 勝手にガタガタと動きだし、次第に激しさを増していって、 ついには家中が地震でもあっているかのように感じてしまう。』といった情況に、あなたが陥ってしまったとしたら・・その原因はいったいなんだとだと思われますか? 地震?動物? まさかの心霊現象?地底怪獣バラゴン?それとも、それらとは、ちがうなにか?その状況を体験した私の場合は、まずは「これは地震の前触れの振動だ」と考えました。そのうちに人や建物が立っていられないほどの振動となり、あたり一面が壊滅的な被害をこうむる・・・そんな状況にきっとなるにちがいない・・・。と 思った。そこで、テレビをつけ、パソコンを起動させました。そう、地震速報を見ようと考えたのです。しかし不思議なことに、テレビやラジオでは地震速報を放送しませんでしたし、なによりネットでどうしらべようとしても地震の情報が、検索できなかったのです。そこで夕方の戸外にでてみた。しかし。気づいたのです。家の中のサッシや戸はガタガタといっているのに、それに反して戸外では、まったく振動を感じないという事実に。そういうことになれば、つまりは・・・家のなかの障子やガラス戸だけが揺れていたことになるわけです。正気になろうと、頭を何度もひねって、ふたたび屋内にはいると、やはりガラス戸や障子が、勝手にガタガタと揺れている。じつに不思議で、奇妙な状況でした。そこで頭に思い浮かんだのか・・・そうホラー・ファンならお馴染みの ポルターガイスト現象 です。 ヒトが手を触れていないのに、物体の移動や物をたたく音の発 生、場合によっては発光・発火などが繰り返し起こるとされる、 通常では説明のつかないという現象 と、説明される あの現象ですよ。しかし。事実はちがいました。じつはこれ、霧島連山の新燃岳の噴火による現象だったのです。この現象は物理学的には「空振(くうしん)」とよばれるもの。それだったのです。ちなみに当時のこの現象についての、鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の後藤和彦准教授(地震学)の解説はつぎのとうり。「簡単に言えば耳で感じることができない『音』が原因。音は 空気の震えだが、人の耳が『音』と感じることができる周波 数には限度がある。 それを下回っているため耳では聞こえないが、空気の震えに よって家や窓が揺さぶられ、その時の『音』がしている」ということなのでした。たしかに新燃岳の噴火は地域の大ニュース。噴火の際の煙などは遠目に見えていましたが、まさかこの噴火に伴う現象のひとつであったとは予想もつきませんでした。もちろんそんなふうに、この現象を噴火と関連づけられなかった宮崎県民も多数いまして、そんな事態を伝える2011年の新聞記事によりますと、 「誰かが家屋内に侵入している」 「誰かが玄関を叩いている」といった内容を慌てて警察に伝えるという、数にして300件を超える110番通報が相次いだのだそうですから、やはりこれは、誰しもが遭遇すれば仰天する事象ではあったのです。 ←事情を伝える新聞記事というわけで今回はちょうど12年前に噴火して、いまもくすぶり続けている新燃岳噴火時[こちら]に宮崎県内で遭遇した自然現象についての不思議な体験のご紹介でした。しかしてほんとに不気味で怖かったですよ、だって 風でも、地震でもないのに、これほど家中が揺れることを経験したわけですから。新燃岳噴火のニュースをまったく知らない状況で、この現象に遭遇していたとしたら、私は ぜったいによんでましたよ、エクソシストか 科特隊を 笑。。 とはいったものの、なかにはひとつくらい本物の ポルターガイスト現象も、まじってますって/笑。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Jan 29, 2023
田をかえせ・・という声が聞こえる。 前回のつづきとして・・一つ目・三本指で泥田から上半身を出している妖怪「泥田坊 」。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれている妖怪です。こんなおはなしが伝わっております。 北国で、寒暑風雨を問わず耕作に勤しんできた農民。それから年々収穫が増え、人並みに暮らせるようになりつつあったときに病にかかり、これからというときに死んでしまう。農夫には子供があった。けれどこの息子が親に似ず横着者で、せっかくの田畑を放り出し、酒に溺れたために遂にはそれを手放さなくてはならなくなった。その田を手に入れた地主は「いい田が手に入った」と喜んだ。しかし、夜にその田を見廻っていると、田のなかから突然一つ目三つ指の妖怪が現れ、「田をかえせ、田をかえせ」 と 恨めし気な叫び声をあげるもので あった。というお話です。う~ん、確かに手塩にかけた農地をかってに手放されたわけですから、それは悲しかったことでしょう。そう思う気持ちが妖怪に変化するのもわかる気がするというものです。しかし、です。この泥田坊のお話、ほかにも解釈があるのをご存知ですか。そちらの話しでは・・・じつは、死んだ農民と泥田坊にはなんの関係なく、泥田坊は耕作されていない田畑に出現する、ある種の精霊みたいなものであるというお話しになります。その解釈のもとになっているのが、泥田坊の発する「田をかえせ」。これ、おわかりになりますか?クワなどで田の土を起こすことを、「土をかえす」とも表現しますよね。それなんです。下のものを上にする「ひっくり返す」という解釈。つまり妖怪泥田坊は「田をおこして、土の中に空気をいれろ 」といっているわけです。土の物理性を改善することで植物の生育を良くしようとする、その坊の姿勢にはいち農業関係者として、畏敬の念を抱かずにはおられません。さて、プラ鉢の通気性をよくすること から連続してご紹介してまいりました、土の物理性の改善に関するお話。おもいあたることがございましたら、すここしづつでも試されてくだされば幸いです。 農家は 田畑にはいって なんぼ。よく管理されたされた田畑はじつに 気持ちの良いものです。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」kk
Oct 3, 2022
奇妙な生き物。昨日の昼間、足元でうごめく小動物を認識した。のののののののののののののののののの ここらあたりはもともとムカデの多い土地柄なので、この個体も “ムカデか、あるいはヤスデかな” と すぐに思った。しかし。観察していると、この動物。どうにも動きが 変 。身体をくねらせて動く節足動物にしては、動きがおかしい。のののののののののののののののののののそう・・・身体を曲げずに硬直し・一本の棒のような状態 で 進む。[ハロウィンの]ゾンビのようにつっぱった身体でいながら、しかしそれでも 前に進む。むむむ と おもって 顔を近づけると、すぐにこの生物の正体がわかった。 ↓ それは・・・・のののののののののののののの冬に備えてせっせと巣へ食べ物[おそらは乾燥したミミズ]を運ぶすばらしくチームワークのよいアリさんたち だった。ののののののののそれにしても、 この配置の妙って いったい。。 こんなに規律の良いチームと綱引きはしたないな と 見ていて そう思いましたよ、ええ。 それにしてもこれほどの生き物が、まざまざと水死と いうか、生けにえっぽく殺されるというのは なんと もわからん話[こちら]ですよねー。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」のの
Sep 1, 2022
生けにえなのか・・・そこにあるアリの世界。2013年分です。それから10年、いまだに つづいているものでよろしかったら、ご参考に。。↓ゆえあって、毎朝お水をお祀りする とある地主神さま。 話は、そんな地主神さまの お水の容器で おこる。 お水を取り替えたお水の容器の中に、最初のアリが浮かぶ。 その後、数時間おきに1匹づつ、新たなアリたちが浮かんでいく。 そう、 アリはつぎつぎに 水のなかに引き込まれていくのだ。のの 1日の終わりに、地主神さまのお水の中を覗きにいくと〔犠牲になった〕5・6匹のアリたちが、水面に浮かんでいることになる。 ● 水が苦手のはずではないのか ● なぜに容器の中に入り込むのか ● 水ではないと錯覚してしまうのか ● 抜け出せなくなった仲間に気づかないのか ● あるいは仲間を助けに来たというのか ● 巣では、毎日の犠牲に気づかないのか ● この危険な場所を迂回できないのか ● このエサや水集めのルートを 外せないのか などといった疑問が、脳裏に浮かんでは消える。そこには、活動期間のあいだ 雨の日を除いて日々繰り返される 彼女たち働きアリの世界/社会がある。 仮に、アリの〔冬と、雨の日を除いた〕活動期間を180日と した場合、6匹×180日で年間に約1000匹ちかい犠牲が でることになります。それでも続けられているというのは、な ぜなんでしょう〔もしか生贄だったり?〕。 溺れてしまうのは勘弁だけれど、できればアリになって調べ て見たい気もします/笑。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」ののe:i5
Aug 29, 2022
触っている感のないお花って、いったい。前回[こちら]・前々回[こちら]からひきつづいて、本日は幽体離脱したばあいの感覚を連想させるお花のご紹介です。 ↓恋人の目の前で暴漢に射殺されたサム。気づけば恋人のモリーが血だらけの自分を抱いている[幽体離脱の状態ですね]。 亡くなったサムはゴーストになってしまったのだ。・・・そんなサムは、ゴーストになってもモリーのアパートで彼女と共にいた。しかしサムの姿は、モリーからは見えないし、話しかけているサムの声を聞くこともできない。さらには肉体のないサムにはペンやコップ、ドアノブなどの物体はもちろん、たとえば道にころがっている空き缶を蹴ることもかなわないし、モリーの身体に触れることさえできないのだ・・・といった筋立ての映画、それがパトリック・スウェイジとデミ・ムーアが恋人役を演じた1990年の「ゴースト/ニューヨークの幻」です。大ヒットしましたし地上波のテレビで何度も放送されたので、ご存知の方も大勢いらっしゃると思いますが・・そこにいるのにモリーに気付いてもらえないサムことパトリック・スウェイジの演技には、十二分なもどかしさをかんじさせてもらいましたし、ぁあ霊になっちゃったら、ものにさわることもできなくなっちゃうっていう現実を教えてくれる映画でもありました。ということで そんな霊となったヒトの、物に触ったときの触感についてのはなしが、本日のテーマになります。いま現在生きている自分が、映画のサムのように見えている物体に触っても、すり抜けたようになって触れない状態になるという、あの感覚が、今回のテーマです。じつはですね、そんな感覚におちいってしまう体験ができるお花 が あるのです。そう触っているのに、触っているという実感がもてないというお花。それが こちら。 ネムノキです。 道路わきや雑木林に生える落葉広葉樹のマメ科の植物で、大きいものでは10メートルを超すような、大きな個体にも育ちます。宮崎県では6月下旬から咲き始め、7月中旬となったいまは 今年の開花もそろそろ終わりというかんじ。 そんなネムノキが、触ったとしても触った実感を持たせないお花なのです。花の外にほわーっとでている淡紅色で長いのが、雄しべの花糸なのだそうですが、この部分がとくに 触っているのに触れたという感覚を覚えさせない部分となります。 ということで、前回[こちら]・前々回[こちら]からひきつづいて、本日は 幽体離脱したばあいの感覚を連想させるお花のご紹介でした。ちかくにネムノキがある、お花も咲いてる・・というかた、ちょっとだけ サムの気持ちを体感してみるのも一興 かと。とはいったものの、ひとの五感はひとそれぞれ。そんな感覚はちっとも味わえなかったという方も、おられることと思います。そんなときは “お花のあま~い香り”は楽しめます ということで、どうかご勘弁を。 「ゴースト/ニューヨークの幻」ですが、原題は まんま 「ゴースト」なんですね。そしてあのコメデイの『フライン グハイ』や『裸の銃を持つ男』のジェリー・ザッカーが監督 というのも おもしろいですね。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」のの
Jul 15, 2022
そのお花畑のイメージは。臨死体験というものを思い浮かべるとしたら、そのような不思議な体験のもとでみることが多いといわれているお花畑の品種と花色は、どのようなもイメージとなりますか?[こちら]というはなしの続きです。ということで、ここはいろいろ話を聞くことが肝心だなと思った私はまわりにいる農家のみなさんやお花関係の業者さんなどに臨死体験をイメージしてもらって、そのお花畑のいろいろを想像してもらうこととしました。なにせ皆さん、お花には詳しいですからね/笑。そのお花畑のイメージ、これがなかなかに おもしろいものだったんですよ。まずは品種ですが、たとえばヒマワリとか、ユリとか、ナデシコとか、ツユクサとか、エーデルワイスとか、といったふうにヒトによっていろいろなお花がでてきちゃう。 あぁ、ほんとに多種多様で 人それぞれなんだなあ とおもわされました。また種類と同時にお尋ねしてみたお花の色。これについてはお花の品種ほどには ばらつきがなく、年代がたかくなるほど白い花のイメージで、年代が下になるほどカラフルなかんじになる傾向がありました。おなじかんじで洋風な花か和風な花か といえば、たとえば菊などの和風なお花を連想される方は、ご高齢になるほど多いし、若い方ほど洋花がおおくなってくるというのも興味深いものがありましたね。そんななかで共通するイメージもありましたよ。それがそれらのお花畑のお花の背丈です。ほとんどの方が だいたいヒトの膝くらいの高さと答えられる。たとえば背丈よりおおきいヒマワリ畑の迷路[夏のイベントでお馴染みの]とか、たとえば熱帯雨林なかんじ、あるいはでっかい柱サボテンやヨシュアツリーの点在する荒涼とした荒野系・・・などといった答えをされた方はほとんどおられませんでした。これはその歩いている方も、浮遊しているイメージを持たれている方でもそんなかんじでした。ということで、実際の臨死体験されたという方の文章をいくつか読んでみても、でてくるのは「お花」というイメージだけで、こんなふうにお花の色や品種、そして背丈までは出てこないので、上記のみなさまのおはなしは非常に興味深く想像豊かなものとなりました。ちなみに 一例としてですが・・・かくいう自分が連想するのは、「色とりどりのポピーのお花畑」あるいは、砂漠に雨が降った時に現れたりする「多種多様なワイルドフラワーの草原」的なかんじでしょうかねー。まあふだんラベンダー育ててて、ラベンダー命・・って、言っているわりには、わかんない話なんですけれど ラベンダーではない。ちなみに、熱烈な愛好家のいる寒蘭。数人の知人の寒蘭の愛好家にも お花畑のイメージをきいてみたのですが、この方々もまた口をそろえたかのように「そこは一面の寒蘭におおわれて・・」とはおっしゃらなかったんですよ。おもしろいものです。・・・さて、そういうわけで、今回は臨死体験のお花畑についてのはなしでした。あなたのイメージした死後の世界のお花畑・・畑のお花の品種と花色はどのようなものでしたか?いずれの場合も、人は死に臨んだ場面でさえ、お花と深い関係にあるのはまちがいないことのようで、これはお花の業界に関係するものとしては うれしいかぎりなことでありました。 つづく。 そして思ったんですよ、実際にお花好きな方やお花を育て ている方が臨死体験して、しかもそこにあったお花が自分 の育てているお花だったら、きっと大騒動だなって。 だって、そのお花畑のお花の生育状況とか、土の状態とか、 水のあがり具合などなどが 気になっちゃってしかたがない。 また新品種なお花好きなかたであれば、おおっ珍しい花だぞ っなんて思った日には、種を採取しちゃったりする人までで てきちゃったりしちゃう。もう、死んでるひまもない笑。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」
Jul 12, 2022
臨死体験と お花。2010年分の再構築分ですが、次回の参考としてよろしかったら。↓死の淵から生還した人の体験&その時の記憶、それを 臨死体験といいます。この臨死体験には ふたつの見解があり ■ あの世はほんとうに存在するんだとの「現実体験」説 ■ 生物がまさに死亡するときにみる幻覚である「脳内現象」説にわかれるとされています。 いずれにしてもこの現象内で体験する事象は、人種や民族・宗教を超えて人類に共通するものだともいわれていますから、なかなか深い話であるように思えます。そのような臨死体験ですが、典型的なお話はたとえば つぎのようなものとなります。「交通事故に遭った。そのとき、なぜか自分の体を自分自身が上の ほうから眺めているのである。事故の現場の様子ははっきり見え ている。ただ、様子を眺めている自分には体があるという感覚は なかった。フワフワ宙に浮かんでいるような感じで状況を冷静に 眺めている。 そうこうしているうちに、やがてゴーッというものすごい騒音が 聞こえてきた。直後に暗いトンネルに急速に吸い込まれていった。 突然、空間が広がって明るくなった。見るとまわりにきれいな花 が咲き乱れる場所に出ていた。川も流れている。目の前には道が 続いていた。その道は金色に輝いている。」と、こんなかんじ。臨死体験とは このはなしにあるような死後の世界を実感するような体験だとされているのです。そしてその後はそれぞれの民族や宗教に語られる死後のイメージの世界へと、お話はすすんでいくことが多いとされています。さて、そんな臨死体験のもつ特徴的な事象にお花が咲いていたという記述が多くあります。今回は、このお花についてのおはなし[いちおうガーデニングブログなので笑]。まばゆい光・トンネル・霊的存在・死んだ事の認識・安らかな気持ちなどのイメージとともに、一面のお花畑 が登場することが多いわけですが、今回はそのお花畑のお花の種類について考えてみたい・・・とおもいます。そこで、さあ あなたは いかがですか。こういったお花畑のでてくる「死へのイメージ」をもたれたことはありますでしょうか?体験者の話や小説や映画のワンシーンのイメージを持つからかもしれませんが、目をつぶって想像すると、そんなお花がみえてくるような気がしませんか?・・・ そんなあなたのイメージした死後の世界のお花畑のお花、そのイメージが気にかかります。 つづく。 戦場や大災害地といった 現実に人の死の場面に直面しや すい〔不謹慎ですいません〕場所におわす方々にも、死後 の世界のお花畑は人々に認識されるものなのでしょうか。 いや、それとも戦火やテロの絶えない国々では、人は より いっそう平穏で美しいお花畑を連想してしまうのでしょうか。 そのあたり興味深々です。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」
Jul 11, 2022
スターゼリー、その後。直射日光の当たらない雨上がりの倉庫の 裏手で採取したスターゼリー [発見場所の回はこちら]。 当初は そんなふうに名付けられていたことすら知らずにたとえば 乾燥剤とか、バランスボールとか、芳香剤とか、あるいは 生き物の卵なのかも・・・などと勝手に解釈しただただ 捨て置きすることが常。 正直に白状すればときには 足蹴にしてバラけさせたりもしてたのです。しかししかし。ネットやテレビなどで謎の物体であるとか不思議なものであるとかということを耳にしたので、今回スターゼリーを採取して観察してみようとおもったのです。ということで、人気のない、冷暖房のない、やや明るい部屋のなか。上から覗ける花瓶のなかに紙を敷き、その中に採取したスターゼリーをおいて、毎日観察してみたのです。まずは 翌日のようす ↓ 。 採取後 5日目 ↓。 採取後 10日目 ↓ 。 採取後 15日目 ↓ 。 と、 いったかんじで、ただただ小さくなっていきました。表皮があるのであれば、ある程度のかたちを残したまま[たとえばブドウの果実のように]中身から萎れていくのでしょうけれど、採取したときに そっと触ったかんじとしては皮が無い感じであったので、まあこんなふうな経過をたどっていくのかと、あるていど納得もしたりして。ということで、今回は スターゼリーを観察していたら全体的にちいさくなって消えてしまった・・というおはなしでした。ちなみに、今回スターゼリーを採取した、きゃつらがなんども出現している倉庫の裏。もいちど出たら、次回はその場所で、そのまま放置しながらの観察 を 予定してます。 指で直接触ったときに痺れるとか、あとで腫れる とか、爛れてくるとか、あとで 病気になるとか、 なにかとんでもない生き物が孵ったりとか、ある いは不幸になるとか・・・そんなこともとりあえ ずはなかったことも ご報告しておきますね。 いやいや・・ひょっとしてこれからだったり?笑。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Feb 28, 2022
スターゼリーに出会った。 丸くて透明な、こんなビー玉みたいな物体を、自然のなかで発見されたたことはありますか? この物体はスターゼリーと呼ばれているらしく、今回は そんなスターゼリーに遭遇した回となります。 ↓直射日光の当たらない雨上がりの倉庫の裏手・・・そんな寒々しげに濡れたコンクリーとのうえに散らばる透明な玉。何度か目にしてはいたのだけれど・・スターゼリーなどという物体であることなど露とも知らず、見かけるたびに ● こんなとこに乾燥剤をすてたのは誰 ?とか ● またバランスボールがあるよとか ● ひょっとして芳香剤 ?とか ● カエルか ナメクジ類の卵なのかもとか、自ら そんなふうに軽く断じてた スターゼリー。そんなスターゼリーの 一連の映像が こちらです ↓ 。 ということで、この採取した物体を紙のうえに置いたのちしばらく観察してみることにしたのです。 つづく。 今回の採取した以前に初見したときは まさに小型 のバランスボールだとばかりおもって、ついつい蹴 っちゃったのです。そしたら バラけちゃったので そのときは ついつい あらら芳香剤だったのかな とも思ったんですね。 ちなみに触った感じ それは ふにゅふにゅ。つく づく不思議な物体です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Feb 24, 2022
タヌキが腹鼓をうつ音なのかなと思ったら。郊外にある事務所。まだそこかしこに田んぼがあるかんじの住宅地の一画。そんな事務所に泊まることになったある夜。昼間の何気ない物音がしなくなった夜更け。酷暑をやり過ごして鳴き始めた秋の虫たちの声のコーラスにまじって、どこからともなく聞こえてくる異音。深夜になってはじまる、20分おきくらいの周期をもって聞こえる 1回だけ聞こえる ポンっ という音。その怪音の ぬし、その音を立てている何者かを頭の中で想像してみれば・・・ それはたとえば お月さまを愛でる八百八タヌキの腹鼓[20分に一回だけ] のような怪異なものが出す音・・にもおもえたのです。そんな深夜になると聞こえ始める不思議・不可思議な音に興味をもった3日目の夜。どうにも音の主の正体を知りたくなって、再度事務所に泊まることとし、片手に懐中電灯腰にガーデニング用の蚊取り線香をぶら下げて午前2時すぎの事務所外に出て、昼間用意していた座椅子に腰掛け、怪音が聞こえるのを待ってみたのです。手を伸ばせば届きそうな星空のした、ほどなく聞こえてきたのは、ポンっという音。さっそくにおいでなすったか と、音のした方角にある電信柱の方向にライトを向けるが、なにもいない。念のために電信柱の裏側も確認したのだか、ここでもない。ままよ と、そのまま しばらくまってみたところ、またまた聞こえるポンっ。という音。方角は同じ。ただ今度は案外高いところから聞こえてきたのを確認した。そして 20分。そのままいても、こんどは音がしなくなったので、電信柱の裏手にある空き地まで足をのばしたちょうどそのとき。まさに その瞬間に、ふたたびのポンっ。そして、みたのです。その音と同時に、誰もいないはずのブロック塀越しに見えている無人のはずの事務所の勝手口とシャワー室の電灯が消えていったのを!!!すわっ騙された、怪異は屋内だったかっ・・と、踵を返し事務所へ急ぐ。鍵を回して開錠しドアをあけて屋内に入り、暗くなっている室内の電気をまずはつけようとスイッチを押す。だが点かない。懐中電灯で室内を照らすが誰もいない。電気をつけていた別の部屋を確認する。誰もいない。そこで再度入口にいき、何者かに切られたはずの勝手口の電灯の点灯スイッチ部分を手に持った懐中電灯で照らしてみれば・・なんとスイッチはオンのまま。あわててスイッチを触る。パチパチパチやってみる。つかない!勝手口から部屋に入って、もういちどスイッチをいれるが、やはりだめ。壁のエアコンを見あげる。つけておいたはずなのに、動いていない。。そうだ、ブレーカーだと閃いて、戸口付近のブレーカーのフタを開けて、懐中電灯でてらしてみれば、部屋ごとのブレーカーは、すべて異常なしで、落ちてはいない。そんな状況にもかかわらず、奥まった部屋からの灯りは点いている。。。まさに不思議な状態です。化かされてるのか・・とおもいましたね/笑。けれど 身体は無事だし、頭もクリア。 ひらきなおって室内の椅子に座り、こころを静め、各部屋の電気や電化製品の稼働状況を確認します。室内の電気が使えないのはひと部屋だけ。あとはシャワー室に、エアコンに冷蔵庫、トイレの電気などなど。それに加えて、さきほど外から消えるのを見た勝手口の灯りだということがわかりました。それ以外の部屋の電灯や電気を使うのには支障はない。ここにきてやっと、これは単に家屋内の一部が停電しているだけの状態であることが頭で理解できました。そして音の原因に推測がつきましたよ。そう、 ポンッという定期的に聞こえていた音の正体は、塩の害による電線のショート音。 これは台風10号の塩害のもたらす被害であったのです。 なるほどそれなら、時間をおいて発生することも、部分的な停電も[修理の時点で3本ある電柱からのびている引き込み線のうちの1本のみのショートであるとわかりました]合点がいく。昼間の喧騒がなくなり、静かになる深夜の時間帯に音が聞こえ、そのうち次第に被害が徐々に、しかし確実に顕在化していき、台風通過後の5日から7日後にかけて完全にショートしてしまう。たまたま今宵がその日 だったのです。ということで今回は、台風被害がたいしたことがなくてよかったとほっとしている頃に、塩害が時間差でやってきたという おはなしでした。雨の少ない台風に見舞われる場合には、こんな被害も起きるんだなあ と思いましたね。台風銀座なんてよばれたこともある宮崎に長年住んでいますが、台風通過後の塩害による停電に見舞われたのは 初。台風はいろいろなことをおこすものだなあと、あらためて思い知らされた次第です。・・・腹鼓を打つタヌキを見損なったことは、ちょっと残念でもありましけれど/笑。 怪現象よりももっと怖かったこと。それは・・・ 今回の状況を電力会社に問い合わせたら『ただいま そういった状況の問い合わせが昨日くらいから殺到 していまして、状況確認が何日後になるのかも、 いまのところ不明なんです、順番でやってますので お待ちください』と、いわれてゾゾゾッとしたこと。 トイレもシャワーも冷蔵庫も、つかえなのにぃぃぃ。 → 植物の塩害については こちら と こちら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Oct 7, 2020
疫病対策を ❝おまじない❞に頼った思い出。そのいち。2009年に新型インフルエンザが世界的な流行をむかえたとき、畜産県である宮崎県では その流行がことさら心配されました。というのも2007年の1月の時点において 宮崎県の各地でH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスが発生し、大騒動になっていた過去があったからです[動物由来ウイルスが交雑するのが心配されたため]。そのときのということで、新型コロナウイルスの蔓延が心配される現在、前回2月分の口蹄疫時の社会の自粛関連[こちら]のつづきとしてよろしかったらご参考に。 ↓『いざとなったときのインフル対策を想う/2009年09月02日分』医学が発達していなかった江戸時代、恐ろしい疫病である疱瘡(天然痘)が流行した時、人々は疱瘡絵とよばれる絵や版画を護符として家に貼り、疱瘡にかからないようひたすら願いました。そして医学が発達したはずの現代の日本です。不思議なことに、新型インフルエンザの猛威 に晒されています。 日本の野生アライグマが鳥インフルにかかった話は こちら 。 チリで七面鳥に豚インフルがかかった話は こちら 。こういった交雑の話があいつぐいま、これらの事例に現代医学は対処できるといいきれるのでしょうか。それとも 新型インフルエンザが医学の発達をも上回っていると考えた方がよいのでしょうか(次々に新型が発生する可能性も)。なんにせよ、そんななかでの対策です。こうなったら、江戸の先達・先祖に習って疱瘡絵の効力に期待するのも良いかもしれません(そうするしかなかったりして)。たとえば隣町に伝説がある、源 為朝さま[こちら]。所縁のある為朝さまにおすがりする気持ちでいっちょう貼ってみませんか。 為朝さまにひれ伏す疫病・疱瘡神図。です。 ちなみに宮崎新富町の「観音山と鬼付目/きづくめ 」 伝説は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Apr 3, 2020
泥の妖怪には、なんだか共感。。Kすみ 前回のつづきとして・・一つ目・三本指で泥田から上半身を出している妖怪「泥田坊 」。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれている妖怪です。 こんなおはなしが伝わっております。 北国で、寒暑風雨を問わず耕作に勤しんできた農民。それから年々収穫が増え、人並みに暮らせるようになりつつあったときに病にかかり、これからというときに死んでしまう。農夫には子供があった。けれどこの息子が親に似ず横着者で、せっかくの田畑を放り出し、酒に溺れたために遂にはそれを手放さなくてはならなくなった。その田を手に入れた地主は「いい田が手に入った」と喜んだ。しかし、夜にその田を見廻っていると、田のなかから突然一つ目三つ指の妖怪が現れ、「田をかえせ、田をかえせ」 と 恨めし気な叫び声をあげるもので あった。というお話です。 う~ん、確かに手塩にかけた農地をかってに手放されたわけですから、それは悲しかったことでしょう。そう思う気持ちが妖怪に変化するのもわかる気がするというものです。 しかし、です。この泥田坊のお話、ほかにも解釈があるのをご存知ですか。 そちらの話しでは・・・ じつは、死んだ農民と泥田坊にはなんの関係なく、泥田坊は耕作されていない田畑に出現する、ある種の精霊みたいなものであるというお話しになります。 その解釈のもとになっているのが、泥田坊の発する「田をかえせ」。 これ、おわかりになりますか?クワなどで田の土を起こすことを、「土をかえす」とも表現しますよね。それなんです。下のものを上にする「ひっくり返す」という解釈。 つまり妖怪泥田坊は 「田をおこして、土の中に空気をいれろ 」 といっているわけです。 土の物理性を改善することで植物の生育を良くしようとする、その坊の姿勢にはいち農業関係者として、畏敬の念を抱かずにはおられません。 さて、プラ鉢の通気性をよくすること から連続してご紹介してまいりました、土の物理性の改善に関するお話。おもいあたることがございましたら、すここしづつでも試されてくだされば幸いです。 農家は 田畑にはいって なんぼ。よく整備された田畑はじつに 気持ちの良いものです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Feb 1, 2019
ウイルスの伝搬力って、まさに妖怪?つづきとなります[前回はこちら]。 ● ウイルスにかかっていたトマトの残滓などから感染します ● 感染していたトマトに触れていた農機具からも感染します ● 感染していたトマトに触れていた支柱からでも感染します ● ウイルスにかかっていたトマトの種からでも感染しますさらには、土壌に残った羅病したトマトの残滓からも感染することが知られており、乾燥土壌中でさえ2年間も伝染力を失わなかったという報告すらあります。という伝播力の強いウイルスのトマトに対する感染力の強さや感染経路の多様さから連想するのは・・・そう、吸血鬼/ヴァンパイアです。 映画や小説の中で、心臓に杭を打たれ日光を浴びたドラキュラは、いちど は滅びて灰になります。しかし、その灰に血液をたらすと・・・ふたたび再生復活するのです。これって、温度や湿度やトマトがあるという条件さえ合えば、圃場で再び動き出すいろいろなウイルス病のウイルスの動きとよく似ています。また、「吸血鬼/ヴァンパイアに血を吸われたものは、あらたに吸血鬼/ヴァンパイアとなって、いままで仲間だった人間を襲う」点。これなども、ウイルス病にかかったことがわからない程度の感染であっても、収穫や芽かぎなどの農作業管理を行ってしまうことで、健全な株に次々とウイル ス病が感染していくことにとてもよく似ています。これまで人間だったはずの仲間が、じつはすでにヴァンパイア化してた というようなシーンですが、このかかっているか・かかっていないかを疑う心理描写は、「吸血鬼/ヴァンパイアの物語」のキモ/売り物です ものね。もうひとついきましょうか/笑。こんどは妖怪ですが、たとえば鬼太郎の友人である一反木綿です。この妖 怪一反木綿は、切り分けられると、いちどはふつうの布切れにもどります。しかし、切り分けられた木綿に、たとえば水などがかかると切り口が自然につながって、ふたたび一反の大きさの妖怪となり、自らの意思をもって動き出すのです〔八百八たぬきのでてくる 妖怪獣 の回参照〕。条件が整わなければ、動かないでじっとしている「もの」が、ある条件が加わることで生物化して動き出すということになるわけですが、これなと は、まさに「生物と無生物の中間の存在」であるというウイルスの性質そ のものといってもよいほどによく似ています。そして思うんですよ。このような吸血鬼や妖怪の話しというのは、「ウイルス病で苦労したわれ われの祖先が、ウイルス病の怖さを伝えるために、妖怪やモンスターの姿として伝承してくださったのではないのか」って。ちなみに・・・宮崎県における鳥インフルエンザの発生した圃場における ウイルの侵入経路の不可思議さや同じく宮崎県を襲った口蹄疫ウイルスの広がり方からみたウイルス感染の恐ろしさというのはまさに妖怪でしたよ。つづく・・・。 ウイルスについて正式名称は濾過性病原体。DNAかRNAのどちら か一方を持ち、結晶化など無生物の特徴も併せ持つ。単独では自己 増殖できないが、生物に寄生することで自己増殖する。そのために ウイルスは、生物と無生物の中間の存在であるとされています。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Sep 12, 2018
土ってホラーだなと認識させられる映画。土の組成や土の持つ記憶力などの、いわゆる土の不思議をひとまとめにしている当ブログのカテゴリーのひとつ、『土ってホラー』編。そんな土の持つ一面をあらためて再認識させられた映画・・・それが2013年制作 の オージー映画 “モーガン・ブラザース”です。100 Bloody Acres という原題からいえば、血ぬられた土地みたいなそんなかんじ。この原題が示すとうり、映画のジャンルでいえぱ当然のことながら サイコ・ホラーというべき映画となります。映画紹介の文章を借りれば 新鮮な人体で有機肥料を作ろうとする異常な兄弟に捕まり、監禁さ れてしまった若者たちの運命を綴る。殺人鬼というわけではないの に、人の命より工場で作る肥料のことばかりを気にするゆがんだ モーガン兄弟の異常性や、血まみれ過ぎて笑いに転化するゴア描写 などが際立つ作品だ。監督はこちらも兄弟で、本作が日本初お目見 えとなるコリンとキャメロンのケアンズ兄弟。と、そんな筋立てです。魚粉や肉粉、そして肉骨粉も使用してきた歴史がある農業の歴史からいえば[この映画はただただ唐突無形な筋立てな映画なのではなく]ある意味農業の持つダークな一面を捉えた映画なんだよなと、現場を知る いち農業関係者としては思います。もちろん この映画ででてくる肥料の材料が、ヒトであることを除けばであることはいうまでもありませんけれど。ということで、日本語訳のついた予告篇は こちら 。興味のあられるかた、よろしかったら。 撒かれる側の葛藤を描いたのがメイフィールドの怪人たち であるとすれば、こちらは 撒く側の葛藤を描いた映画と いえるのかも。 ちなみに このモーガン・ブラザース、 シッチェス映画祭で、ミッドナイトエクストリーム部門グ ランプリに輝いたとのことです。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Dec 7, 2015
田畑に骨をまきはじめた男。さて、ところで彼、仲覚兵衛は獣骨をやれば植物の生育が旺盛なることをどうやって発見したのでしょう。じつは商用で上った姫路あたりで、草むらに獣骨がころがっていたことと、その付近の植物の生育が良かった事に気付いたことから、骨を使うという土壌改良法に気づいたものといわれています。いまでこそ畜産業が花盛りの日本ですが、江戸時代には表向きは肉食は禁止[肉食が解禁されたのは1871年/明治4年]されていますから 当時の日本では、そもそも獣骨はない。けれど関西地方のとくに姫路などは皮革製品の産地であった関係で、たまたま獣骨があった。その事実にきづいた観察力、そして応用力はたいしたものだと思います。しかししかし、そんな薩摩においての仲覚兵衛の土壌改良事業は、当初から上手く運んだではありません。なにせ田畑に砕いた骨を撒くわけという、ある意味気味の悪い所業をしなければならないわけですから。それはたとえば明治の時代になって、 骨に含まれるリンサン分が植物の成長に欠かせないという新しい西洋の知識が伝わり本格的に骨粉が製造されはじめた時期においてすら、なかなか受け入れてもらえなかったという農業に関する記述が残されているほどなのですから。そんななか明治維新から100年以上も前の時代に覚兵衛さんはとりかかったのですからね。その計画は、いま想像するいじょうに骨が折れた〔骨粉だけに/笑〕にちがいありません。そういった改良事業を最初に手伝ってくれた農家の名前が残っていることからも、それは容易に推察できます。そのあたりのことを当時の文献では『商用で訪れた大坂で、覚兵衛はひときわ雑草の生い茂っている場所に獣骨が散乱しているのを見て、獣骨が肥料になるのではないかと思い立った。そこで、獣骨を鹿児島へ持ち帰り、知覧の隣村である頴娃村の川畑市兵衛という人物に頼み、菜種の栽培に試してもらったところ、ことのほか生育がよかった。以来、大坂の皮革商人岸部屋六兵衛と契約し、大坂から船で獣骨を鹿児島まで運ぶ商売を始めたのである。』というふうに、書き留めています。こうした覚兵衛さんの熱意と努力、そしてその心意気に同調し・効果を確認した農家さんたち、さらにはその効果を確認した薩摩藩の手助けもあり、その後この事業は『大坂から獣骨を運んできた船は門之浦港で停泊し、そこで荷はハシケに積みかえられて上流をさかのぼっていた。現在ハシケの「船着き場」と思われる場所に船をつなぐメクイが残され、製造初期には左近太郎 ・のちにはより効率のよい水車動力により、骨粉肥料が製造された。』という具合に、薩摩で秘密裏のうちに発展していったわけです。幾多の困難をのりこえた先人のたゆみない努力には、敬意を表するばかりであります。余談ですが・・・このあと獣骨を砕くだけではなく、さらに骨を蒸すことでより植物が養分を吸収しやすくする肥料製造技術なども開発されていくわけですが、そういった技術を知らない場合は、やはりこの製造現場は気味が悪いものだと思えます。そんな雰囲気がただよっている映画がありますよ。それが1989年製作のジョー・ダンテ監督作品の『メイフィールドの怪人たち』です。 郊外の住宅地、米国メイフィールド。気の会う隣人たちと仲良く暮らして いたトム・ハンクス演じる主人公。しかし、そんなところにヨーロッパか ら引っ越してきたらしい新しい隣人は、全然顔を見せてくれません。 しかもその家からは、夜な夜な発せられる怪しい音、さらには異臭がただ よってくる。その家の様子を見に行った主人公と隣人達が、庭で見たもの ・・・それは人骨!?なんていう筋立てです。 こちら 。[肉食が一般的におこなわれている現代ですら怖いのに]現在とちがって公に肉食が禁止されていた時代のことを頭に入れたうえ で肥料製造をおもいたった覚兵衛と、その当時のまわりの人々の反応などに興味がおありの方は、ぜひいちど ご鑑賞を。 こんな話も。 土の成分については こちら 。 土ってホラー編は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Dec 6, 2015
土。それは無生物と生物の集合体。GB世の中には いろいろな大きさ、いろいろな色、そしていろいろな匂いの土といった、さまざまな状態のたくさんの種類の土が存在します。このさまざまな土を利用する農業において、作物の生育をよりよくすることを考える場合には 土 = 気体 + 液体 + 固体というふうに土を気体・液体・固体の3つの状態にふり分けてその割合などについて考えていくことが一般的なアプローチの方法です。 しかし、そこでです。そのようなここまでの分類で考えていく土壌分析を、もう一歩進めていくとどうなるでしょう。そうすると土の構成物である気体や液体や固体についての、次のような三相それぞれの構成要素がでてくることになります。その構成要素はたとえば 気体部分 ・・ 窒素・酸素・二酸化炭素・その他 液体部分 ・・ 水・無機イオン・水溶性有機物 固体部分 ・・ 岩石由来のもの + 生物由来のものというようなものになります。さらにこのなかの、とくに固体部分の構成要素をくわしく分類していくと、固体はつぎのような構成物質からできていることが判明してきます。 鉱物 ・・・ れき・砂・シルト・粘土 有機物 ・・・ 堆積有機物・腐植酸・フルボ酸 植物 ・・・ 植物の茎葉や根の一部など 動物 ・・・ 動物の体の一部など 原生動物 ・・ 単細胞の動物・アメーバ類・繊毛虫類 微生物 ・・・ 藻類・菌類・放線菌・細菌・ウイルスといった具合です。そして、こういった構成物の数々をみれば当然のことながら「ぁあ土というのは、無生物と生物の集合体なのだなぁ」「生物の割合が思った以上におおいものなのだなぁ」と、鉱物以外はほとんどが動物や植物などの生物由来のものだという事実を思い知らされるのです。そしてこのような土の組成をおもうたびに、わたくしなどは[飛躍しすぎているとおっしゃるかもしれませんが]どうしても思えならないのです。 「これだけ生物由来の物質でなりたっているというのだから、土は なにがしかの意志みたいなものをもっていても当然かな」と。ということで、今回は 「土は記憶する」と「土は知っている」の回の関連として、土がなにからできているのか についてのおはなしをさせていただきました。 なんだかわからないけれど妙な気配がする・・などといっ た感触や、なにをつくっても作物がうまくできないなどといっ た忌地[いやち]現象なんていうものは、そこの土のなかの生物 の部分がひきおこしている現象であるのかもしれませんね。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Mar 24, 2015
土は 知っている。GB土の持つ記憶力は、過去の遺構ばかりを記憶するだけではありません。農作業を例にとると、『以前に植えつけられていた作物』なども記憶します。たとえば裏作として冬の間にキャベツやハクサイなどが植えられていた場合は、その畝〔うね〕のあとがはっきりとしたイネの生育差となって現れます。また、全体に散布する予定だったたい肥をとりあえず下ろした場所に植えられた作物は、時としてその場所の作物だけが異様にできすぎちゃったりします。たとえば、千切りダイコン作る場合の、作業の工程でダイコンの汁がこぼれた場所や、ハウス野菜栽培の摘葉作業で不要になった摘葉や茎を捨てた場所では、作物の生育がまわりよりも確実におおきくなります。もちろんこれは肥料でも同じで、たとえば撒こうとして田にもってはいった肥料をうっかりこぼしゃったりすると、その肥料をこぼしてしまった部分の作物の体は[時として必要以上に]大きくなります。そう、土は 肥料成分をもつことによって過去を記憶できる のです。そして、おわかりになりますか。なにごとかが起こった場所の土、その土も もちろん記憶しています。不謹慎である言い方かもしれませんが・・・ ● たとえば、貝塚などといったゴミ捨て場だったあとの場所 ● たとえば、ひとや動物の集団の排せつ物が集まっている場所 ● たとえば、かつて大規模な動物の狩猟やと殺が行なわれた場所 ● たとえば、かつての戦死した兵士の大量の屍がすておかれた場所 ● たとえば、戦死した兵士を集めて埋葬した場所 ● たとえば、かつての大規模な集団墓地のあとこれらの土地では、見た目がまわりと変わらなくなっていたとしても、 ● その規模が おおきければ大きいほど ● おこった時間が 近ければ近いほどその場所の土はなんらかの養分を持ち、その養分を吸収した植物は ほかの場所とはなにか異なる生育をするものなのです。ということで今回は、作物の生育の具合をよくよく観察したり、さらに土壌分析をおこなったりすれば、たとえば骨の成分がおおいなとか、血粉をやったときの生育に似てるなとか排せつ物由来の塩分が多いな などという その土地で・その場所で・過去におこったできごとを 知ることができる・わかる と いうおはなしでした。つづく。 ベテラン農家さんが肥料をまくと均一に育つ割合が多いのに 比較して、初心者が肥料をまくと作物の育ちが不均一になる 割合が増加したりもします。 ということで生育の不揃いの程度で、農家さんの技術の熟練 度もわかっちゃったりするのですから、土というのはほんと に物知り。。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Mar 16, 2015
土は記憶する。GB2006年の回に、映像を追加して再掲載です。よろしかったら。 ↓たとえばあなたが、稲を作るとします。おなじ面積の田を3枚ほどで稲を栽培する。3枚つづきの田んぼなら、さほどでもないのですが、3枚の田んぼが別々の場所ににあるとするなら、どうしても生育差がでてしまいます。同じようにたい肥をまき、同じように肥料を施肥し、同じように耕しても、差は出ます。同じ日にまいた、同じ品種の種を、同じやり方で育苗・管理し、同じ日に田植えしたとしても、やはり生育差は出てしまいます。3枚の田んぼに引き込む水の温度やその水の含む栄養素をが同じだったとしても、どうしても、生育差がでてしまいます。その生育差の原因は・・田の土にあります。土は覚えてしているのです。かつてその田のある場所にあった「もの」を記憶している。例えば、それはかつてその場所に存在した別の田畑であったり、果樹園や桑園であったり、道であったり、宅地であったりするのです。耕地整理という言葉をご存知ですか。たとえば、『小さくて曲がりくねった道沿いにある、たくさんの小さな田のあぜをはずして、大きくて四角い田に作り変える』ことをいいます。また現代に残っている棚田のような地形のものを、『ある場所では掘り下げ、ある場所では盛り土をすることによって、水平に作り直す』場合もあります。これが耕地整理。『こちらにあった宅地をあちらへ移して、田んぼと宅地の場所を交換』した場合もあるでしょうし、『田んぼと果樹園や桑園の場所を交換した』耕地整理も当然ある。そうした耕地整理してできあがったのが現代の『広く水平な大きな田んぼ』というわけです。そんな時期のイネの植えられている田んぼを遠めに見ると、かつての道の跡や住宅のあった場所、田の畔の部分などが確認されることもあって、なかなかに興味深いものなんですよ。そんな場所が耕地整理や道路工事中に掘り返されると、過去の遺構あとがそのままになってでてくることとなります。埋められていたり、削られていたりしてはいますが・・土は何十年、時には数百年といった過去の地形や構造物を記憶しているわけです。・・・なにか生育がちがうんだよなぁなんておもってたら たとえば遺跡がでてきちゃったり・・ののののということで今回は、作物の生育の違いからわかるという土の記憶についてのおはなしでした。 たとえば 数年から数10年程度、作物がすくない肥料 だけでそだったりすることなどは、肥えている土であれ ば、そうそう珍しいことではないですよ。 むしろ 1作や1年で、すべての肥料分が無くなってし まうと考えることのほうが無理があります。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
Mar 11, 2015
締まった土をやわらかく。G 締まった土をやわらかくする道具についてのお話となります。前回の続編としてよろしかったら。 ↓たとえば芝生用の作業機具であるローンスパイクをご存知ですか? これは 固くなって水が抜けず、通気が悪くなった土に穴を開けることで、芝生の樹勢を回復させるものなんですよ。土に穴が開くと、水はけや空気のとうりが良くなり、結果的に根の張りが促進されることで芝生が甦るというわけですね。 穴あけの目安としては、15センチくらいの間隔をとって、深さ5センチ前後の穴をあけるのが標準的なローンスパイクの使用方法となります。 ちなみに どれくらいの固さになったら穴を開けるのか という固さの程度ですが、わたくしの場合は 五寸釘を用意して、忍者張りに投げてみるなんて、やり方をやっています。釘が土に刺さらなくなっていたら充分に固いと判断し、そんなときはローンスパイクを使います〔限られた面積で試してみて芝の生育を観察するのもよきかも〕。 さてそこで、雨つづきで締まった田畑の土の場合ですが・・・やはりこちらも芝生と同様に五寸釘を投げてみて、固いようでしたらローンスパイクを巨大にしたような園芸用品で土を起こします。こういった農機具は、たとえば アルキメデス・ハガネ〔検索かけると直ぐに出ますよ〕などといった名まえで販売されいる農作業用の機具となります〔長さは120センチ・重さ4キロ弱くらい〕。これはテコの原理を応用し、人力で地下30センチから40センチにある耕盤〔作土の下にできる固い土の層〕を砕くというもので、前述のローンスパイク同様に、田畑の固くなった土を砕くことで田畑の排水性や空気のとうりをよくすることで農作物の根域の拡大を促します。 具体的な使用法ですが、 斜めにして、スコップの要領で地面に刺し込む ↓ 足を乗せて体重をかける ↓ 先端部分の刃が土に入れる ↓ てこの原理を応用して後ろに下りながら手前に引く ↓ 土が起こされる といった具合に使うのが作業のコツとなります。さらにもっともっと土がガチガチに硬い場合は、まずは浅く起こし・そのあとで2回から3回に分けて無理せず徐々に深くおこしていくとうまくいきます〔またこの機具は本格的なハウス栽培などの場合の支柱のまわりの・機械で起こしにくい部分などの土の改良にも最適で、お薦めです〕。 ということで今回は、やわらかなの土の畑は、作物の地下部にとっても気持ちの良いものだというおはなしでした。 最近は水田だけではなく、畑用の中耕除草機もたくさん販売 されるようになってきました♪ こちら 。 「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
Jan 22, 2015
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