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2021年09月26日
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カテゴリ: 映画
金子文子の名前は以前から知っていた。朝鮮の独立運動家朴烈と同棲し大逆罪に問われた女性だ。


友と二人 職を求めてさまよいし 銀座の夏の 石畳かな

だからこの映画「金子文子と朴烈」もいつか見たいと思っていた。
ただ暗い映画であることは間違いない。関東大震災後の虐殺場面や獄中での拷問場面など。
その重苦しい題材の映画に色彩を与えているのは、やはり金子文子だろう。
映画の原題は「朴烈」なので、金子文子はあまり出てこないと思っていたが、実際には彼女が主役といってもよいかもしれない。学校にも通えない不遇な生い立ちなのだが、独学で字を学び、本を読み、目の当たりに見た三一独立運動の光景から朝鮮民衆への共感を深めていく。かといって彼女はおとなしい女性ではなく、実に闊達で機知に富む女性として描かれている。現在も残っている朴烈との怪写真といわれるものをみると、実際にもそういう女性だったのではないかと思う。本を手にして朴烈によりかかっている写真である。
皇太子暗殺のために爆弾入手に腐心していた朴烈の口から語られる植民地支配批判、天皇制批判は、この映画をしておそらく「反日映画」に分類させるだろう。しかし、大震災の後に虐殺があったことも、それ以前の三一独立運動でも暴力的な弾圧があったことも事実だろう。そしてもう一つ忘れてはならないのは弾圧の対象は朝鮮人だけではなかったことだ。この当時「鮮人主義者」と言う言葉があり、社会主義もまた弾圧の対象になっていた。映画には文子の他に朝鮮独立運動に共感を寄せる日本人も出てくるし、良心的な弁護士もでてくる。
その意味で、決して、単純に日本を貶めるという反日映画ではない。

その結果が先の大戦であり、国体護持のために終戦を遅らせた政府の姿勢であった。
撮影も韓国、キャストのほとんどが韓国人俳優なのだが、戦前の大日本帝国の陰鬱な雰囲気がよく出ていた。文子を演じた俳優は、子供時代に日本に住んでいたことがあり、日本語も、そして日本語なまりの韓国語も完璧なように思える。
「何か私をこうさせたか」という彼女の獄中手記は、今も岩波文庫等で出版されている。読んでみたいと思う。





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最終更新日  2021年09月26日 08時58分38秒
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