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2023年07月10日
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カテゴリ: 日常雑記
万葉集を読んでいるが、これが意外と面白い。
まず収められている歌が非常に変化に富んでいる。これはおおまかにいって、特定の人物(万葉人)の和歌とされるもの、多くの不特定の人によって謡われてきたものがある。前者はさらに半ば言い伝えとなった古い時代のものと、編者に近い時代のものとがあり、後者の場合には筑紫での梅香の宴などの具体的な場面に詠われた一連の歌がある。多くの不特定の人によって謡われてきた歌にも宴会の座興の歌もあれば、門付けの歌もあり、さらに東国の歌や防人の歌もある。
中には骰子の歌もあり、一二の目のみにあらず五六三四さえありけり双六のさえ…とある。これなんか今だったら小学生の作のようだが、古代人が立方体の骰子をはじめてみると、こんなふうに驚くのかもしれない。
様式も短歌が多いが長歌と反歌という形式をとっているものもあり、後の歌物語のような長い詞書を持っているものもある。そうでなくとも長歌には物語性のあるものがあり、葛飾の手古奈の物語もこの形式である。
歌の多くは、作者が明記されていないものも含めて、下級官吏以上の階層の間で謳われていたものが多いのかもしれないが、興味深いことに、当時は馬に乗る風習がかなり一般的だったようにみえる。例えば…

つぎねふ、山背道(やましろぢ)を、人夫(ひとづま)の、馬より行くに、己夫(おのづま)し、徒歩(かち)より行けば、見るごとに、音(ね)のみし泣かゆ、そこ思ふに、心し痛し、たらちねの、母が形見と、我が持てる、まそみ鏡に、蜻蛉領巾(あきづひれ)、負(お)ひ並(な)め持ちて、馬買へ我が背(せ)

他の人は馬に乗っているのにあなただけが徒歩なんて気の毒で泣けてくるわよ、母さんの形見の鏡や布を売るから馬を買いなさいよ…というわけである。馬にのる風習が一般化していないのは、地形が複雑で馬が走り回るような広い道が少なかったせいのように思っていたが、さらに古い時代の万葉人が靴を履いて馬に乗っていたというのも不思議である。いったいどういう経緯で草履と徒歩、牛車や駕籠の生活にうつっていったのだろうか。





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最終更新日  2023年07月10日 08時00分07秒
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