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七詩
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2023年09月26日
テーマ： ニュース(100210)
カテゴリ： 事件・犯罪
こんな事件が起きると、必ず保安処分とか精神障碍者を隔離しろと言う議論が起きる。そしてその一方で精神障碍者と地域との共生を唱える人々は精神障碍者の犯罪発生率は必ずしも高くないという。さて、どちらが正しいのだろうか。統合失調症は100人に一人の割合で発症するとされ、これは文化や地域との関係は見られないという。この被告人の男性も不幸にして統合失調症に罹患した一人であった。犯罪発生率が高くないというその比率は分母が大きくなるほど低くなる。100人の一人というのは、学校でいえば3クラスに一人いるくらいの数なので、ありふれた病気になる。それではその100人のうちの一人が皆、理解不能の妄想をもっているのだろうか、その妄想によって他者を攻撃しようとするのだろうか。そんなことはないだろう。つまり分母がすごく大きいので犯罪発生率は一般とさほど変わらないという結果がでるのだろう。
それでは統合失調症の患者のうちで、他者に対する危険の大きな人物をあらかじめ医学的に抽出することはできるのだろうか。それも無理だろう。精神科の診断は問診が主であり、数値や画像で判断する他の診療かとはずいぶん違う。こうした危険な患者が野放しになるのも怖いが、恐怖政治の行われている国であるように反体制的な人間などが精神病院に隔離されるのも怖い。この五人殺傷事件の被告人のような人物を普通の行刑手続きにのせるのも無意味なのかもしれないが、ならば、社会にでてこないように終身の隔離を義務付けるようなことはできないのだろうか。難しいのかもしれないのだが。
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