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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト夏の花と実り7月15日(月)海の日も長久手実家に食事を届けました。スイレン鉢にはスイレンが咲き、池には熱帯性スイレンが、畑にはスイカ、プリンスメロン、トマトが実っていました。スイレン@長久手実家熱帯性スイレン@長久手実家スイカ@長久手実家プリンスメロン@長久手実家トマト@長久手実家症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:広汎性発達障害、普通学校。職歴:部品分解組立作業。語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。 右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる×、犬も歩けば棒に当たる×、弘法も筆の誤り×、利き手×。注意スコア 1/5:書き間違い・自動車の側面こすり(-)、興味がないと記憶・理解不可(+) 、整理整頓不得意(-)、横で音楽を聴かれると気が散る(-)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(-)。多動スコア 1.5/4:休暇も多動(±)、衝動買い(-)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(-)、長文読解不得意(+)。ASスコア 2.5/4:こだわり強い・友達少ない(+)、聴覚過敏・難聴(±)、比較的成績良好・何か才能(+)、昔から易怒性(-)。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、アスペルガー症候群(AS)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。語義失語にMガード4Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善した。明るくなり、語義失語やや改善した。右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる×、犬も歩けば棒に当たる×、弘法も筆の誤り×、利き手○。甲状腺正常。一般採血:TCL176,Zn70以外異常なし。VitB1=32,VitB12=521,葉酸=4.6。葉酸低下症(目標値10)を呈しており、毎週フォリアミン(葉酸)5mgを開始した。外来栄養食事指導(初回): 葉酸欠乏症、Zn欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。インターネット検索で来院された。既往歴:便秘症。アレルギー性鼻炎。物忘れ、会話理解に時間がかかる、反応性うつ状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。注意スコア 3.5/5:書き間違い・自動車の側面こすり(+)、興味がないと記憶・理解不可(+)、整理整頓不得意(+)、横で音楽を聴かれると気が散る(-)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(±)。多動スコア 2.5/4:休暇も多動(-)、衝動買い(±)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(+)、長文読解不得意(+)。ASスコア 1.5/4:こだわり強い・友達少ない(±)、聴覚過敏・難聴(-)、比較的成績良好・何か才能(+)、昔から易怒性(-)。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9(針書き換え)、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6。注意欠陥多動障害(ADHD)、アレルギー性鼻炎、便秘症を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、便秘やアレルギー性鼻炎はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL131以外異常なし。VitB1=35,VitB12=373,葉酸=8.5。外来栄養食事指導(初回):低コレステロール血症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、グルテンフリー、カゼインフリー。家族からの紹介である。家族歴:母が注意欠陥多動障害(ADHD)。グルテンフリー治療で改善。職歴:大学卒業、ニート、勤務。頭が痺れる、前頭葉が痺れる、暴言、易興奮、 過呼吸、下痢気味、アレルギー性鼻炎を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④左海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし。注意スコア 3.5/5:書き間違い・自動車の側面こすり(+)、興味がないと記憶・理解不可(+)、整理整頓不得意(+)、横で音楽を聴かれると気が散る(-)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(±)。 多動スコア 2.5/4:休暇も多動(-)、衝動買い(±)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(+)、長文読解不得意(+)。 ASスコア 1.5/4:こだわり強い・友達少ない(±)、聴覚過敏・難聴(-)、比較的成績良好・何か才能(+)、昔から易怒性(-)。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:0、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:30/30、近時記憶6/6。前頭葉症状にフェルガード100M粒4錠を勧めた。注意欠陥多動障害(ADHD)、過換気、アレルギー性鼻炎、下痢症を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:UA8.7,TG162以外異常なし。VitB1=22,VitB12=524,葉酸=3.5。外来栄養食事指導(初回):高TG血症、VitB1欠乏症、葉酸欠乏症、グルテンフリー、カゼイン。知り合いからの紹介である。物忘れ、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、部品を戻せない、子供の頃から片付け出来ない、いらいらを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他 左>右脳室拡大。注意スコア 4.5/5:書き間違い・自動車の側面こすり(+)、興味がないと記憶・理解不可(+)、整理整頓不得意(+)、横で音楽を聴かれると気が散る(+)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(+)。多動スコア 0/4:休暇も多動(-)、衝動買い(-)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(-)、長文読解不得意(-)。ASスコア 0/4:こだわり強い・友達少ない(-)、聴覚過敏・難聴(-)、比較的成績良好・何か才能(-)、昔から易怒性(-)。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:4、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下および前頭葉症状にフェルガード100M粒2錠を勧めた。注意欠陥多動障害(ADHD)、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、注意欠陥多動障害(ADHD)が改善、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎は消失した。甲状腺正常。一般採血:TCL162,Ferritin65以外異常なし。 VitB1=42,VitB12=510,葉酸=8.8。外来栄養食事指導(初回):高コレステロール、鉄欠乏性貧血、グルテンフリー、カゼインフリー。インターネット検索で来院された。物忘れ、易興奮、欝状態、不安、下痢体質、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。右手で左肩を叩く○、猿も木から落ちる○、犬も歩けば棒に当たる○、 弘法も筆の誤り×、利き手○。注意スコア 2/5:書き間違い・自動車の側面こすり(-)、興味がないと記憶・理解不可(+) 、整理整頓不得意(±)、横で音楽を聴かれると気が散る(-)、約束・診察券・保険証・鍵忘れ(±)。多動スコア 2.5/4:休暇も多動(±)、衝動買い(±)、多弁・割込会話・質問終わる前に返答(±)、長文読解不得意(+)。ASスコア 1.5/4:こだわり強い・友達少ない(±)、聴覚過敏・難聴(±)、比較的成績良好・何か才能(-)、昔から易怒性(±)。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:4、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。注意欠陥多動障害(ADHD)、下痢症を呈するリーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:Zn79,Ferritin51以外異常なし。VitB1=29,VitB12=316,葉酸=7.0。亜鉛欠乏症にプロマック150mg、VitB12低下症にメコバラミン(ビタミンB12)1mgを開始した。外来栄養食事指導(初回): VitB1欠乏症、VitB12欠乏症、葉酸欠乏症、Zn欠乏症、鉄欠乏性貧血、グルテンフリー、カゼインフリー。元気に長生きしたければ「パン麺は止めなさい」外来栄養食事指導を開始してから5か月が経ちました。認知症になっている方に共通な食事パターンがわかってきました。朝はパンと牛乳、昼は麺というパターンです。これに共通しているのは小麦と牛乳です。小麦に含まれるグルテンと牛乳に含まれるカゼインが、腸間膜上皮細胞間の接合部分タイト・ジャンクションを緩ませ、腸壁に無数の小さな穴を空けてしまいます。本来であれば腸間膜上皮を通り抜けられない未消化の食物、毒素、微生物が血管内に入り込んでしまいます。この状態をリーキーガットと言います。小麦に含まれるグルテンや牛乳に含まれるカゼインなどのタンパク質は人間が持っている自身のタンパク質と構造が似通っているため、体が間違って自分の組織を攻撃してしまいます。神経細胞や髄鞘(ミエリン)などに抗体が出来て攻撃することになると神経難病を発症することになります。筆者は、アセチルコリン産生細胞に対する攻撃が起きるとアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症(DLB)、ドーパミン産生細胞に対する攻撃が起きるとパーキンソン病(PD)やレビー小体型認知症(DLB)などのレビー小体病(LBD)、セロトニン産生細胞に対する攻撃が起きるとうつ病やレビー小体病(LBD)、髄鞘(ミエリン)にに対する攻撃が起きると多発性硬化症、注意欠陥多動障害(ADHD)、前頭側頭型認知症(FTD)が引き起こされると考えています。脳内に蓄積するベータアミロイド、レビー小体、タウ蛋白は、原因ではなく結果ではないかと考えます。従って、ベータアミロイドを取り除く治療は有効にはなり得ないのでしょう。日本人が世界的に長生きなのは小麦粉ではなく米飯を主食としており、肉類や魚介類などからタンパク質、腸内細菌、特に善玉菌の餌になる野菜を副食としてたくさん食べているからではないかと推測されます。食事の西洋化の中で一番の悪は肉類ではなく、小麦粉と牛乳なのです。糖質制限で夕のみの米飯が勧められていますが、筆者は毎食適量の米飯、特にビタミンやミネラルが豊富な胚芽米を食べても良いのではないかと考えています。朝がパン、昼が麺は止めなさい。「パン麺は止めなさい」を合い言葉として食を見直して頂くよう強くお勧めします。
Jul 15, 2019
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ひな祭りひな人形を出して飾りました。妻が巻き寿司を作ってくれました。末娘が15歳になり、ひな祭りを祝うのも後何回あるのだろう。ひな人形@自宅花粉症に一番効くことは?2006年アメリカから帰国後、急に花粉症を発症筆者はアメリカから帰国後、花粉症を発症しました。アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬と抗アレルギー剤であを併用していました。アレルギー性結膜炎には抗アレルギー剤点眼およびステロイド点眼を併用していました。グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットで花粉症が完治驚くことにグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを開始してから、数週間で徐々に改善して、翌年には花粉症は完全治癒、抗アレルギー薬および抗ヒスタミン薬を中止することが出来ました。頭の上の曇りがとれた感覚があり仕事効率もアップ、運動後の倦怠感もなくなりました。グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエットで改善または治癒する病気過敏性腸症候群(IBS)、アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、薬物アレルギー、食物アレルギー、じんましんなど)、発達障害(注意欠陥多動性障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)など)、自己免疫疾患(慢性関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)など)、神経難病(アルツハイマー型認知症(AD)、レビー小体型認知症(DLB)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)など)は、腸漏れ(リーキーガット)症候群が原因で引き起こされることがわかってきています。小麦に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインが腸漏れ(リーキーガット)症候群の原因と考えられており、小麦を取り除いたグルテンフリー(GF)ダイエットおよび乳製品を取り除いたカゼインフリー(CF)ダイエットを積極的に指導しています。生理食塩水による眼球および鼻腔洗浄により花粉除去は継続生理食塩水をスプレーに入れて持ち歩いています。生理食塩水による眼球洗浄により眼球から花粉を除去し、生理食塩水が鼻涙管を経由して鼻腔内洗浄も出来、数分後に鼻をかむことで花粉を鼻腔から取り除くことが出来ます。筆者によるケトジェニック・グルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)ダイエット実践の成果筆者もケトジェニック(低糖質)ダイエット(1年以内)により10kgの体重減少、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実施することで、花粉症は完全治癒したのです。筆者はGF・CFグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを5年間継続して益々健康になっています。是非、皆さん、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを実践して健康になりましょう。ドクターイワタの認知症治療 二刀流~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト認知症専門往診 施設リスト定期往診施設:定期往診契約。24時間対応。認知症専門外来 隔週定期往診しております。まずは認知症/発達障害専門外来 新患予約サイトで予約して下さい。コメント欄に入所中または入所予定の往診施設を記載して下さい。初診時は認知症専門外来で正診して、その後は認知症専門往診で診させて頂きます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R4/10ドネペジル3-5mg、ひできゆかりクリニック。緑ヶ丘ファミリークリニック①ジャヌビア50mg②フォシ-ガ5㎎③酸化マグネシウム④センノシド12㎎⑤ドネペジル5㎎⑥ブロプレス2㎎⑦エゼチミブ10㎎。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁、病識欠如、歩行不安定を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞軽度。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶3/6と高度低下していた。認知機能低下にドネペジル5㎎/ブロプレス2㎎/エゼチミブ10㎎中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+4)、近時記憶3/6(+-)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c7.6,BUN28.0,Alb3.8,GOT34,GPT45,TCL178,TG185,Zn66以外異状なし。VitB1=43,VitB12=444,葉酸=9.9。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。治療のポイント1.ドネペジル5mgの効果がない場合は一旦中止前医からドネペジル3-5mgが出ている状態で外来受診された場合は、ドネペジルに治療効果があったかを家族に確かめる必要があります。治療効果がなかった場合は、一旦中止してみることも大切な選択肢です。アセチルコリンを介する抗認知症薬はレミニール、リバスチグミンテープという選択肢もあるからです。抗認知症薬を変更する場合は、最低1週間程度の休薬期間を設けるとよいことが報告されています。2.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。4.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。5.中性脂肪高値/成人型糖尿病糖尿病にも成人型自己免疫糖尿病が報告されていますhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32498935/。成人型2型糖尿病はリーキガット症候群により膵臓インシュリン産生細胞に対する抗体が生じて糖尿病を発症すると考えれます。当クリニックでは糖尿病患者にグルテンフリー実践を指導しています。リーキガット症候群を考えて同時にカゼインフリーも指導しています。グルテンはモルヒネに似た構造をしており、中毒性があるため食欲を抑えず楽なります。グルテンはアミロペクチンAという血糖値を上昇させる成分も入っています。グルテンフリーの食事ならアミロペクチンAの摂取量も抑えられます。血糖値への影響が少ないグルテンフリーは、糖尿病患者さんには非常に適した食事法なのです。グルテン(小麦粉)食、たとえば、朝がパン食、昼夕が麺食という方が中性脂肪が上昇、脂肪肝、皮下脂肪貯留、後にHbの糖化が起こり、HbA1c上昇=糖尿病となるのです。糖尿病の方に認知症の方が多いというのは、グルテン過多の方がリーキガット症候群となり、自己免疫疾患である糖尿病と認知症を合併するのは必定なのです。当クリニックではグルテンフリー食を勧めていますが、糖質制限食は勧めていません。糖質制限を1年以上続けると寿命を短くするという論文報告があるからです。日本の旅館のような食事、朝食であれば、白米、味噌汁、納豆、卵、鮭、海苔というような食事、朝昼夕食すべて白米と高タンパク食(肉、魚、卵、大豆)を中心に摂取するように勧めています。6.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴:H25心筋梗塞、ステント留置術、愛知医科大。くりた内科クリニック①タケルダ②クレストール2.5mg③メインテート2.5mg④ワーファリン1.75mg⑤カナリア⑥シュアポスト1.5mg⑦ベシケア5mg⑧ロトリガ2g⑨レミニール8mg。物忘れ、食慾低下、膝組みを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:1、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にタケルダ/クレストール2.5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+2)、近時記憶3/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c8.4,s-Cr0.9,eGFR44.8,Alb3.9,TCL192,Zn66以外異状なし。VitB1=31,VitB12=548,葉酸=10.1。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。認知機能低下に対してメマンチン5mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.シトルリンによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。7.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。友人からの紹介である。既往歴:H27肺炎、公立陶生病院。山手クリニック①ブロブレス2mg②アムロジピン2.5mg③リピトール10mg④セファドール75mg⑤セロクラール20mg。物忘れ、易興奮、帰宅願望、被害妄想、鬱状態、甘い物好きを呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2.5、ピックスコア:3、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。BP131/72。認知機能低下にブロプレス2mg/リピトール10mg/セファドール20mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。18日後、中核症状は改訂長谷川式:12/30(-7)、近時記憶3/6(+-)と著明悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TCL213,TIBC248,Hb11.9,Zn69以外異状なし。VitB1=29,VitB12=282,葉酸=11.8。BP136/66。認知機能低下にアビタミンB12低下症にメコバラミン1mgを開始した。認知機能低下にアムロジピン2.5mg/セロクラール20mg中止、脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgとサアミオン10mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:22.5/30(+10.5)、近時記憶5/6(+2)と著明改善した。パーキンソン症候群にパーロデル0.625mgを開始した。7か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1.5)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.パーロデルによる認知症治療の可能性アルツハイマー病患者さん由来iPS細胞を用いた化合物スクリーニング系を構築し、アルツハイマー病の病因物質のひとつである、アミロイドベータ(Aβ)を減らす事ができる既存薬の組み合わせ(カクテル)を見出しました。Aβを標的とするアルツハイマー病の薬物治療においては、発症前から長期間の投薬が必要と考えられています。そこで、すでに市場で長期間の安全性に関する情報が整備されている既存薬のスクリーニングを行いました。スクリーニングの後、効果のあった化合物群をケモインフォマティクスにより分子構造式の類似性にもとづいて分類し、相乗的な組み合わせ(カクテル)を見出しました。同定した既存薬カクテルは、家族性アルツハイマー病及び孤発性アルツハイマー病の10余名の患者さんのiPS細胞から分化誘導した大脳皮質神経細胞においてAβの減少効果を示しました。ブロモクリプチン(パーロデル)、クロモリン(インタール)、トピラマート(トピナ)の3種類の組合せ(BCroT)において最もAβの低減効果が高まることがわかりました。さらにこのBCroTの組み合わせにおいても、用量依存性の効果が明確に見られました(Cell Rep. 2017 Nov 21;21(8):2304-2312)。既存薬であるパーロデルはパーキンソン症候群に対して保険適応があります。従って、パーキンソン症候群を呈する患者に対してのみ投与可能です。グループホームからの紹介である。既往歴:中根クリニック①ドネペジル3-5mg→症状悪化のため仁大病院精神科①ドネペジル5mg②加味帰脾湯③デエビゴ5mg④リーゼ5mg。たいや内科クリニック①アマリール0.5mg②ユリーフ8mg③トラゼンタ5mg。 物忘れ、多動、徘徊、介護抵抗、被害妄想、夜間せん妄、夜間不眠、R5/1背部痛、生真面目、薬物過敏、語義失語を呈していた。多動のため診察室で椅子に座らず歩き回っていた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:6、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:不可、改訂長谷川式:不可と高度低下していた。多動、徘徊、介護抵抗に対してドネペジル5mg中止、認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)/被害妄想にシトルリン含有赤ミミズ1Capを勧めた。不定愁訴にサインバルタ20mg、夜間せん妄に加味帰脾湯/デエビゴ5mg/リーゼ5mg中止、ロゼレム4mg/リボトリール0.125mg/レンドルミン0.125mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、甲状腺正常。一般採血:HbA1c9.1,Alb3.3,TCL140,TIBC230,Hb10.3,Zn53以外異状なし。VitB1=21,VitB12=294,葉酸=13.1。ビタミンB12低下症にメコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、改訂長谷川式:11/30、近時記憶2/6、上記周辺症状はすべて消失して、非常に穏やかに過ごしている。治療のポイント1.抗認知症薬による興奮症状(陽性症状)がある場合一旦中止ドネペジル5mg/レミニール16-24mg/リバスタッチパッチ13.5-18mg/アリナミンF(ビタミンB1)25mgは暴言、暴力などの興奮症状(陽性症状)がある場合には即刻中止すべきです。陽性症状が消失して無気力、無言、鬱状態などの(陰性症状)が出た場合には少量から再開するか、興奮性の少ない抗認知症薬であるリバスタッチパッチ4.5mgまたはレミニール4mgから開始するようにします。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。4.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:瀬戸みどりのまち病院内科①ソラナックス0.4mg②抑肝散2.5g③メチコバール1μg④ベルソムラ15mg⑤ソラナックス0.4mg。物忘れ、昼間傾眠、尿便失禁、意識消失発作、鬱状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、側頭葉てんかん(TLE)/脳血管性認知症(VD)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。側頭葉てんかんにデパケンR200mgを開始した。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:17.5/30(-1.5)、近時記憶1/6(-1)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL153,Zn69以外異状なし。VitB1=36,VitB12=521,葉酸=3.0。側頭葉てんかんにデパケンR200mgから400mgへ増量した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+2.5)、近時記憶2/6(+1)。デパケンR400mgから800mgへ増量した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:17/30(-3)、近時記憶2/6(+-)。デパケンR800mgからイーケプラ1000mgへ変更した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(-2)、近時記憶1/6(-1)。ふらつきのためイーケプラ1000mgからデパケンR400mgへ戻した。認知機能低下にメマンチン5mgを開始した。4か月後、中核症状は改訂長谷川式:15/30(+-)、近時記憶3/6(+2)。ビムパット錠100mgを開始した。5か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+6)、近時記憶4/6(+1)。ビムパット100mgから200mgへ増量した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(デパケンR100-200mg/イーケプラ250-500mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。ビムパットは単剤で効かないてんかんに対して50-100mgから追加投与します。3.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。
Feb 25, 2024
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイトドネペジル/プレタール併用療法の有効性2014/2/27の米国オンラインジャーナルPLoS ONEでMCIにおけるドネペジル/プレタール(シロスタゾール)併用療法の有効性が発表された。3月2日付けの「ドクターコウノの認知症ブログ」で既に紹介されているが、ここに簡単に記載させて頂く。結果として「認知症が進んでしまった患者を含む認知症全体の解析では、シロスタゾールの同時投与によるMMSEスコアの低下は有意には抑制されなかった。しかし、軽度認知症(MMSEスコアが22点以上26点以下)患者のサブグループ解析により、ドネペジル塩酸塩単独で治療された36名の患者ではMMSEスコアの2点以上の低下が観測されたものの(-2.2/年)、シロスタゾールを6カ月以上追加投与された34名の患者では、MMSEスコアの低下が0.5点と抑制された(-0.5/年)。」と記載されている。結論として「MCI(軽度認知障害)にはドネペジル単独療法に比べ、ドネペジル/プレタール併用療法が進行予防に優れている。一方、Moderate/Severe dementia中等度/重度認知症には有効性は見られなかった」と記載されている。ただし、ドネペジルおよびプレタールの用量については記載はなかった。Ihara M, Nishino M, Taguchi A, et al.: Cilostazol Add-On Therapy in Patients with Mild Dementia Receiving Donepezil: A Retrospective Study. PLoS ONE 9(2): e89516. doi:10.1371/journal.pone.0089516,Epub 2014 Feb 27.ドクターコウノは以前からプレタールは文献上も有効性が高いと指摘されており、プレタールをコウノメソッドに採用されている。プレタールは抗血小板作用とともに血流量増加作用、内皮機能改善・保護作用、血管平滑筋細胞増殖抑制作用があり、意欲減退といった老人性のうつ状態に対する効果、神経保護作用、嚥下障害の改善効果がある。プレタールは頻脈と両下肢浮腫などの心不全傾向になるのが問題な薬だが、アリセプトは徐脈となるため組み合わせとしては良いという記載もある。プレタールで心不全を数例経験したトラウマから私自身プラビックスへ逃げる傾向にあったが、今後は心不全以外の方にはプレタールを優先して処方して行こうと考えている。症例報告知り合いからの紹介で見えた。診察中の態度や問診から前頭側頭葉変性症FTLDであることはすぐにわかった。レビースコア2。ピックスコア4。前医ではアルツハイマー型認知症と診断され、アリセプト5mgが出ていた。同居する長男嫁の話では全く効いていないという。FTLDだからアリセプトは効かないのである。頭部CTでもFTLDの所見が見られた。アリセプトを直ちに中止して、フェルガード100M2包を開始した。アリセプト中止後8日目からリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。28日後、中核症状、周辺症状共に著明改善、一発改善である。親戚からの紹介で見えた。物とられ妄想が酷く、「泥棒が入った」と警察通報を2ヶ月の間に4回されていた。前医からアムロジン2.5mgが出ており、初診時の血圧114/72であった。頭部CT上、両側基底核ラクナ梗塞数カ所および境界領域梗塞を認めた。言ってみれば、脳血流低下状態に降圧剤が追い打ちをかけている状態であった。妄想にはセレネースと行きたいところであるが、アムロジンを中止してプロルベインDR4Capを勧めることで脳血流を回復させ「妄想を引き起こしている脳血流状態から回避」する道を選んだ。リバスタッチパッチ4.5mgは妄想を悪化させるおそれがあるため我慢して、フェルガード100M2包を勧めておいた。35日後、再診されたが、物とられ妄想は全くなくなっており、血圧も144/72と丁度良い程度まで上昇していた。境界領域梗塞で高血圧を合併している場合、BP130-150を目標に血圧調節するようにしている。中核症状は軽度改善に止まっており、初診時に我慢したリバスタッチパッチ4.5mgをここぞとばかりに処方しておいた。特養からの紹介である。2ヶ月前に特養入所したものの、幻視、幻聴、暴言、暴力、易興奮、物とられ妄想、夜間不眠、感情失禁、甘い物好きなどの周辺症状で困り果て後見人と共に来院された。嘱託医からは抑制系も興奮系も全く処方されていなかった。レビースコア4。ピックコア6。レビー・ピック複合LPCである。生保で特養入所と言うことで健康補助食品は使えない。暴言/暴力にはウインタミン朝4mg夕6mg 、幻視/幻聴には抑肝散2.5g(抑肝散2.5gに対してアスパラK0.6gを処方しておくと低K血症にならずにすむ/腎不全など高K血症の場合を除く)、物とられ妄想にはセレネース0.2mgとした。28日後、暴言および易興奮以外の周辺症状はなくなり、中核症状も軽度改善していた。ウインタミン朝6mg昼6mg夕6mgに増量して、施設天秤法ウインタミン18-36mgとしておいた。この方は脳梁欠損症を伴っていた。認知症/脳梁欠損症でpubmedで検索してみても特別な論文は得られなかった。半球間連絡路である脳梁がないといことが認知症発症に関連しているのか興味が持たれるところである。親戚からの紹介で見えた。毎日、バスに乗ってマッサージ機器の販売店に通っていた。購入する気は全くないが、毎日通っているため友達と会って話をするのが楽しみであるという。これは周徊である。最近、バス停を間違えて降りて、警察保護や消防署保護されるようになったため長男が困って連れて見えた。現在、独居生活をおくっている。道に迷うというのに時計は上手にかけた。改訂長谷川式ではアルツパターンであったが、5品目テストは満点だが野菜が出ない。でも、語義失語もない。うーんと困っていると、不機嫌そうに腕組みをしてくれた。ピックスコア4。頭部CTでは前頭葉萎縮中等度および左海馬萎縮軽度を認めたため、前頭側頭葉変性症と診断して、リバスタッチパッチ4.5mgとしてフェルガード100M2包を勧めた。24日後、道に迷わなくなったが、相変わらず「購入しないマッサージ機器店」への周徊は続いていた(敬老パスでお金もかからず、デイサービスの代わりにまあいいかと納得)。中核症状は改訂長谷川式:17/30(+1)、近時記憶3/6(+3)と改善しており、不機嫌そうな態度や腕組みも見られなかった。知り合いからの紹介である。この方も独居である。やはり、時計は上手にかける(時計描画テストは車運転、迷子、炊事、洗濯、掃除などの生活力を見る)。開業医からアリセプト3-5mgと処方され、食欲低下のため中止されたことがあった。アリセプトに対する薬物過敏である。メンタルクリニックで鬱病と診断され、デプロメールを処方されたことがあったが自己中止していた。初診時、見るからにやせ細っていた。開業医からアムロジピン5mgとメマリー20mgが処方されていた。今考えるとこの時点でメマリーを減量すべできであった。物とられ妄想があるにも関わらず、アムロジピンでBP120/68まで血圧が下げられていた。頭部CTで境界領域梗塞を認めた。脳血流低下状態に降圧剤が追い打ちをかけている状態である。アムロジピン5mgをすぐに止めた。リバスタッチパッチ4.5mgを開始して、フェルガード100M2包を勧めた。24日後、中核症状は軽度改善、物とられ妄想はヘルパーにのみ残っていた。ふらつきと食欲低下があることが確認でき、メマリー20mgを10mgに減量、鬱状態にサアミオン5mgを開始した。知り合いからの紹介である。7年前にN大学老年科でアリセプト3-5mgが処方され、直後にグループホームに入所されていた。1年前にはメマリー5mgが処方され、歩行悪化、右大腿骨頸部骨折となり、大学病院~リハビリ病院を経由して、老健に入所された。半年前、老健入所中に来院された。幻視、パーキンソニズム、薬物過敏を伴った典型的なレビー小体型認知症であった。運の悪いことにアリセプト5mgが継続投与されており、中止してリバスタッチパッチ4.5mgに変更すべきであると伝えたが、老健ではパッチは無理であるとアリセプト5mgを継続されてしまった。1ヶ月前に特養に入所され、晴れて正しい治療を受けることが出来るようになった。直ちにアリセプト5mgを中止。アリセプト中止後8日目からリバスタッチパッチ4.5mg開始とした。パーキンソニズムにはニュープロパッチ2.25mgを開始した。ここでGPS点滴の出番である。グルタチオン1000mgとした。両脇を抱えても立位が出来なかった(左写真)のに、点滴直後からぐんぐん歩けるのである(右3枚、左から順に)。ニュープロパッチ 3月1日から長期処方解禁ニュープロパッチが3月1日から長期処方解禁となった。最後の症例の方は3月に入ってからの来院であり、長期処方をした初めての方である。リバスタッチパッチは4人に一人がパッチ痒疹に悩まされている。ニュープロパッチもリバスタッチパッチと同じ処置、すなわち、貼る前にヒルドイドクリーム、痒くなったらフルメタローションをするように指導している。それでも駄目ならヒルドイドクリームのかわりにピュアバリアである。「ドクターコウノの認知症ブログ」における「岩田 明先生ブログ」へのリンク3月5日から「ドクターコウノの認知症ブログ」において「岩田 明先生ブログ」へのリンクをはって頂いた。光栄であると共に身の引き締まる思いである。「長久手南クリニック認知症ブログ」はまだまだ知名度が低く、twitterやfacebokなどでブログ更新を紹介しているものの、更新日金曜日は来訪者200名、土曜日150名、日-木曜日の5日間が100名程度である。「ドクターコウノの認知症ブログ」にリンクをはって頂いたおかげで、本日は水曜日にも関わらずブログ来訪者は156名に増えている。最近、日々の症例をスライドに纏める習慣が出来たため、木曜日~金曜日に認知症ブログのために夜更かしすることがなくなった。また、症例を纏めるようになって自分の治療を見直すよい機会にもなってる。これからもブログの中で日々の症例をコウノメソッド医療者をはじめ出来るだけ多くの方々発信していくつもりである。
Mar 6, 2014
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ドクターイワタの認知症治療 2刀流 ~認知症専門外来:1375名 & 認知症専門往診:130名~2007年11月に長久手南クリニックを開業しておかげさまで16年間が経ちました。開業前に定期往診する機会を得て、認知症患者が満足な治療も受けずに在宅療養を続けていることに衝撃を受けました。認知症専門外来で正診して、必要があれば続けて認知症専門往診が出来るクリニックがあれば未治療のまま在宅療養している認知症患者を救うことが出来ると確信して、午前中は認知症専門外来、午後は認知症専門往診を行うクリニックを開設することを決意しました。どのようにクリニックを立ち上げれば良いか迷っていましたが、開業1年前に恩師であるドクターコウノ河野和彦先生に出逢い、認知症治療を学び、認知症専門クリニックとしての道を歩み続けることになりました。脳神経外科専門医であること、認知症専門外来で正診するという動機を持っていましたので開業支援の方の意見に反して頭部CTを外来に設置することを選択しました。恩師である歯学博士吉田幸弘先生のアドバイスにより、認知症、癌患者、脳卒中患者などを含む一般往診患者50名をかかえてクリニックを立ち上げました。外来も同時に立ち上げましたが、当初は2-10名/日程度でした。午前中は主治医意見書や診断書作成をしていたと記憶しています。現在は30-35名/日ですから大きな変化です。世の中の開業医は外来専門または往診専門クリニックがほとんどですが、長久手南クリニックは胸を張って認知症専門外来と認知症専門往診の2刀流をしていると言えます。今年5月14日に還暦を迎えましたが、認知症専門外来月火木金土:現在1375名通院中(1-3か月間隔)、認知症専門往診火水金(水は全日):現在130名定期往診中(月2回)を実践しています。外来患者や家族の笑顔、定期往診した際に高度認知症患者が「先生久しぶりだね」(実際は2週間ぶりなんですけど、、、)と覚えていてくれることがエネルギーになっています。外来も往診も患者や御家族に出来るだけ一笑いして頂けるように工夫しているつもりです。年齢と共にきついなと思うこともありますが、楽しいからやれてるんだと思います。久しぶりにブログを書くことが出来ました。ブログを書くことで今までの治療経過を知ることが出来、これからの治療に役立てることも出来ます。早期リタイア「FIRE」を目指さず、社会的責任を持ち続けることが出来る人生を目指して恩師である今年長久手市市長を退任された吉田一平先生77歳を目指してがんばるつもりです。皆さんの応援を宜しく御願い致します。認知症外来予約 1週間以内に可能長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト認知症新患予約は1ヶ月お待たせしておりましたが、 現在、新患初診は1週間以内に予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸,)、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日から診断に則した治療を開始出来ます。新患予約サイト夕日@自宅症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:川島病院①アダラート20㎎②ディオバン160㎎③アテノロール50㎎④アロプリノール100mg⑤クレストール2.5㎎。物忘れ、幻視、昼夜逆転、帰宅願望、夜間せん妄、易転倒、易興奮、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化少々。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:3、レビー小体型認知症(DLB)/多発性脳梗塞/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:12/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にアダラート20㎎→40mg/ディオバン160㎎→80mg、クレストール/アテノロール/アロプリノール中止、リバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:14/30(+2)、近時記憶2/6(+1) と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。認知機能低下に対してメマンチン5mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb4.0,TCL150,Zn65以外異状なし。VitB1=38,VitB12=354,葉酸=6.2。2か月後、中核症状は改訂長谷川式: 18/30(+4)、近時記憶5/6(+3) と中等度改善した。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。インターネット検索で来院された。既往歴:H15脳動脈瘤、東市民病院。桜ヶ丘メンタルクリニック①マイスリー②デジレル。いだか台クリニック①ベシケア。よもぎクリニック①ネキシウム②パルモディア③シングレア④ミカルディス⑤スーグラ⑥エビスタ⑦ポリフル⑧シムビコートタービュヘイラ-⑨ネキシウム。物忘れ、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤左血管攣縮後梗塞(前頭葉~頭頂葉)。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:3、脳血管性認知症(VD)/くも膜下出血(SAH)後遺症として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にパルモディア/ネキシウム中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠開始、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にサアミオン10mgを開始した。過敏性腸症候群/気管支喘息にグルテンフリー(GF)・カゼインフリー(CF)指導を開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶5/6(+3) と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.91,TG173,Zn66以外異状なし。VitB1=23,VitB12=218,葉酸=69.1。VitB12低下症にシアノコバラミン筋注、メコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式: 28/30(+5)、近時記憶6/6(+1)と更に著明改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。インターネット検索で来院された。既往歴: H10狭心症、腹部動脈瘤、開胸手術、名古屋ハートセンター。H10両側頸動脈ステント留置術、藤田衛生大学。ひでき・ゆかりクリニック①メインテート②ジャヌビア③クレストール④アジルバ⑤タケルダ。物忘れ、易興奮、昼間傾眠、易転倒を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、注意スコア0/5、多動スコア0/4、ASスコア 3/4、として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール/アジルバ/タケルダ中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始、ルベストPRoDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+5)、近時記憶3/6(+2) と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。TSH21.78。一般採血:HbA1c6.8,Na133,γGTP133,TCL158,TG194,Zn64以外異状なし。VitB1=36,VitB12=483,葉酸=7.8。甲状腺機能低下症に対してチラーヂンS25μg、VitB12低下症にメコバラミン1mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。9か月後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+5)、近時記憶6/6(+3)を開始した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。5.甲状腺機能低下症に対する治療甲状腺機能障害と心血管疾患の関連性は十分に確立されています。甲状腺機能低下症は、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、心不全のリスク増加と有意に関連しています。甲状腺機能低下症の診断は,血中FT4 とTSHの測定で行います。FT4 が低値でTSHが高値であれば原発性が最も疑われ、FT4 が基準値内でTSHのみが高値のときは潜在性甲状腺機能低下症とよばれます。FT4 が低値でTSHが正常あるいは低値であれば,中枢性甲状腺機能低下症もしくは低T3 症候群(nonthyroidal illness)(重症例)が疑われます。間脳下垂体部の占拠性病変によるものの多くは,血清TSH値は基準値内です。65歳以上の高齢者のうち、甲状腺機能低下症の既往歴のある人は認知症のリスクが81%増加し、そのうち甲状腺ホルモン補充治療を必要とする甲状腺疾患では認知症リスクが3倍以上増加すると報告されています(Neurology. 2022 Aug 16;99(7):e679-e687)。一方で甲状腺機能障害と認知症に関連を評価するマルチコンホート研究では関連性していなかったと報告もあります(JAMA Intern Med. 2021 Nov 1;181(11):1440-1450)。甲状腺機能亢進症と認知症の関連が見られるという報告もあります(Neurology. 2016 Oct 18;87(16):1688-1695)。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。いきいき支援センターからの紹介である。既往歴: H29/4子宮体癌、愛知医科大学。R5/2イレウス、公立陶生病院。藤ヶ丘さくらなみきクリニック①リボトリール②ルネスタ③リーゼ→自己中止。物忘れ、易興奮、介護抵抗、昼間傾眠、夜間不眠、食欲低下、歩行ゆっくり、鬱状態、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠、介護申請してパワーリハビリ利用指導を勧めた。五感敏感に対してインチュニブ1mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7, Zn73,Ferritin33.6以外異状なし。VitB1=20,VitB12=303,葉酸=33.2。低アルブミン血症に高タンパク食指導、デイサービス週1回利用指導した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2.自閉症スペクトラム障害(ASD)の高齢化に伴うレビー小体型認知症(DLB)/レビー小体病(LBD)ASDの高齢化に伴うDLBの症状がある場合には、興奮性DLBを呈します。幻視、幻聴、夜間大声、夜間せん妄、夜間不眠にインチュニブ0.5-1mgを投与します。インチュニブは眠気、血圧低下を伴い、過敏な五感を低下させる作用があります。内服後、6-12時間後に血中濃度がピークになるため夕食後に内服します。徐放製剤のため半錠投与する場合は血中濃度ピークが早くなることが考えられるため注意が必要です。3.低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。インターネット検索で来院された。既往歴H10胃癌2/3切除、八事日赤。H30心臓弁膜症、愛知医科大学。R3悪性リンパ腫、愛知医科大学。R5/3-4膀胱癌、ストーマ、愛知医科大学。メイトウホスピタル①タケキャブ②メインテート③リバロ④エフィエント⑤シグマート。物忘れ、食欲低下、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、④両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)/石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:22/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にタケキャブ/リバロ中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。8日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Fe33,Alb3.8, TCL137,,Hb11.9,Zn79,Ferritin57.2以外異状なし。VitB1=28,VitB12=359,葉酸=5.1。VitB12低下症にメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式: 28/30(+3)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。4.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。5.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。ハス@実家家中八策一、降圧剤、高脂血症治療薬、糖尿病治療薬、プロトンポンプ阻害薬、神経性疼痛治療薬を減量中止せしめ、脳波宜しく脳より出ずるよう尽力すべき事。一、抗認知症薬、抗精神薬、抗パーキンソン病薬を最適化せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。一、プレタール(先発品のみ)宜しく投与せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。一、管理栄養部門を設け、管理栄養士を置き、分子栄養療法に基づく補充療法、グルテンフリーおよびカゼインフリーダイエットを含む管理栄養指導に尽力すべき事。一、自費点滴・注射部門を設け、看護師または訪問看護師を置き、グルタチオン点滴、シチコリン静注を行い、認知機能およびADLを改善すべき事。一、サプリメント部門を設け、フェルラ酸ガーデンアンゼリカにより認知機能および嚥下機能、赤ミミズにより動脈硬化改善による脳血流、シトルリンにより腎血流を改善せしめる事。一、認知症専門往診部門を設け 各病型(石灰化を伴うびまん性神経線維変化病(DNTC)類似疾患、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(FTD))治療に合わせた治療を行うよう尽力すべき事。一、介護医療連携部門を設け、訪問薬剤師または訪問(施設)看護師を置き、抗認知症薬、抗精神薬、抗パーキンソン病薬を最適化のために家庭天秤法および施設天秤法を導入せしめ、BPSDなく認知機能およびADLを改善すべき事。以上、日本における認知症治療の現状を察し、この八策を日本全国で実施することが急務である。この八策を断行すれば、認知機能やADLを改善し、全身状態を回復し、世界一の認知症治療をすることが出来る。願わくは公明正大の道理に基づき、一大英断をもって更始一新すべし。長久手南クリニック 理事長 岩田 明 作第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会ウェブセミナーを開催研究会理念役員紹介令和5年11月26日「第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会ウェブセミナーを開催致しました」「シトルリン含有赤ミミズサプリメントを使用する8名の臨床医によるディスカッション」として、岩田明 長久手南クリニック院長、三好得司 三好産婦人科医院院長、中本かよ 大阪漢方医学振興財団附属診療所理事長所長、鄭栄植 鄭クリニック院長、磯部千明 札幌いそべ頭痛・もの忘れクリニック院長、松野晋太郎 市川フォレストクリニック院長、松嶋大 なないろのとびら診療所所長、井上慶子 医療法人愛成会理事長の参加によるディスカッションが開催されました。赤ミミズエキスの使用契機、期待する機能性、使用対象、活用方法・使用感、活用例などについて、今後の診療に活かすべく活発な意見交換が行われました。また、「分解作用の新たな知見ー機能性成分赤ミミズ」として、酒本陽菜 ワキ製薬プログレス事業部CMOによる講演が行われました。赤ミミズエキスHLPに関する新たな機能性について発表されました。
Dec 31, 2023
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長久手南クリニック 認知症/発達障害 新患予約サイト往診でクロイツフェルトヤコブ病と診断できた症例クロイツフェルトヤコブ病CJDはドクターコウノのスライドで見たことはあるものの、実際の患者さんを見たことはなかった。今回、当クリニック認知症外来を受診され、在宅診療をしてきた患者がCJDと確定診断されたので報告する。H25/12上旬から亜急性に進行する認知機能低下があり、H26/1/6大学病院神経内科入院となった。頭部MRI:異常なし。H26/1/15頭部MRI:異常なし。髄液検査:蛋白上昇以外異常なし。希望により退院され、在宅療養されていた。H26/1/24当クリニック認知症外来受診された。せん妄のため閉眼しており、後屈、振戦。歯車様固縮を伴っていた。御家族から問診している間に、GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴(15分間)を施行した。GCS点滴直後からやや覚醒して、開眼したため垂直性眼球運動麻痺を調べることが出来た。進行性核上性麻痺と診断して、GCS点滴を訪問点滴で継続することにした。通院は困難であると判断して、定期往診することとした。意識障害が改善せず予定より早くH26/1/31初回往診した。亜急性に意識障害が進行しており、音に対して敏感で全身ピクツキが診られたことからクロイツフェルトヤコブ病と仮診断した。H26/2/2大学病院神経内科にCJDの疑いのため脳波(PSD確認)および髄液検査14-3-3蛋白/Tau蛋白/NSEを検査依頼、1/6-1/15入院中の頭部MRIおよび髄液検査結果について診療情報提供を依頼した。H26/2/3診療情報提供書を受け取った。頭部MRI上CJDを疑う所見はないこと、脳波は提案したが家族が希望されず行っていないこと、髄液検査14-3-3蛋白/Tau蛋白/NSE家族は行っていないとう返事だった。H26/2/5定期往診時、家族に大学病院からの診療情報提供書を渡し、入院して追加検査が必要であることを説明したが家族が入院を希望されなかった。H26/2/12呼吸不全のため大学病院に救急搬送となった。脳MRI:視床高信号、脳波:PSDを認めて、クロイツフェルトヤコブ病と確定診断された。クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の感染対策について調べてみると、高感染性:脳、脊髄、眼。低感染性:脊髄液、腎、肝、肺、リンパ組織、脾、胎盤。感染性なし:血液、尿、便、喀痰、唾液、鼻粘液、涙、汗、母乳、精子、脂肪組織副腎、歯肉、心筋、消化管、末梢神経、前立腺、睾丸、筋肉、甲状腺。ということで在宅診療は問題ないとほっとした次第である。GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴の有効性を示す4例報告ケアマネからの紹介である。国立T医療センター神経内科でアルツハイマー型認知症および歩行障害(パーキンソニズムの疑い)と診断され、アリセプト5mgおよびマドパー1錠が処方されていた。診療情報提供書には「心筋交感神経シンチ(123I-MIBG)で正常な心筋集積が見られたからパーキンソン病PDやレビー小体型認知症DLBが否定された」と記載されていたが、レビースコア9点で明らかにDLBであった。高額な画像診断に頼りすぎで間違った診断して、間違った治療をしている典型例だった。問診、臨床症状、神経学的所見でほとんどが診断できる。画像診断は診断が間違っていないことを確かめているに過ぎない。パーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症にアリセプト5mgは「禁じ手」であり直ちに中止、アリセプト中止後7日目からからリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M2包を勧めた。せん妄にはサアミオンおよびシチコリン1000mg、抗パ剤はDLBに対する第3選択であるマドパーから第1選択であるネオドパストン(メネシット)へ変更、グルタチオン600mgも併用した。。せん妄にサアミオンおよびシチコリン1000mg、幻視および幻聴に抑肝散、夜間不眠にベンザリン/ロゼレムとした。GCS(グルタチオン600mg/シチコリン1000mg/ソルコセリル4mL/生食100mL)点滴15分後には覚醒して左への傾きが改善した。1週間分の点滴を持ち帰り、隔日で訪問点滴を訪問看護ステーションに御願いした。札幌に住む長男がインターネット検索をして当クリニックを受診された。N日赤神経内科からアリセプト3mgおよびマドパー2錠が処方されていた。アリセプト服用後、歩行困難が出現し、怒りっぽくなり、薬の副作用ではないかと心配になり来院された。アリセプト3mgから5mgに増量された際に症状が顕著になり、家族が減らすように頼んで3mgに戻したという。パーキンソニズムを伴うレビー小体型認知症にアリセプト3-5mgは「禁じ手」であり直ちに中止、アリセプト中止後7日目からリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M2包を勧めた。Binswanger型脳梗塞にはプロルベインDR4Capを勧めた。抗パ剤はDLBの第3選択であるマドパーからDLBに相性の良いネオドパストン(メネシット)へ変更、グルタチオン600mgも併用した。せん妄にサアミオンおよびシチコリン1000mgとした。GCS(グルタチオン/シチコリン/ソルコセリル)点滴15分後には覚醒して手が振れ、身体が揺れないようになった。この方の場合は、投薬変更で歩行改善が見込まれるため訪問点滴は依頼しなかった。デイサービスからの紹介である。M市民病院神経内科で幻視とパーキンソニズムがあるにも関わらずアルツハイマー型認知症と診断され、アリセプト5mgおよびリスパダール1mg、いわゆる「パニック処方」がされていた。開業医の先生がその処方を継承しており、おかしいと感じたデイサービスの提言で紹介されたという経緯である。抑肝散陳皮半夏7.5gが処方されていたが、アリセプト5mgのため幻視、幻聴、妄想、暴言、暴力という周辺症状の中で独居生活を続けていた。アリセプト5mgとリスパダール1mgではパーキンソニズムが悪化するのは当たり前で、転倒して右上腕骨折していた。直ちにアリセプト5mgおよびリスパダール1mg/セパソン2mgを中止、フェルガード100M2包を勧め、穏やかになり次第、リバスタッチパッチ4.5mgを開始する予定である。幻視/幻聴には抑肝散陳皮半夏7.5gを継続、妄想にはセレネース0.2mg、鬱状態にはパキシル20mgからパキシル10mg/ジェイゾロフト25mgへ危険分散した。パーキンソニズムにはネオドパストンを開始して、グルタチオン600mgを併用した。せん妄にシチコリン1000mgを開始した。この方の場合も、投薬変更で歩行改善が見込まれるため訪問点滴は依頼しなかった。5年5ヶ月通院されている方である。開業医の先生が定期往診されており、アルツハイマー型認知症としてアリセプト5mgが処方されていた。途中で幻視、幻聴、せん妄、鬱状態が加わり、レビー化したためアリセプト1.67mg~リバスタッチパッチ4.5mgへ移行し、ジェイゾロフトを追加した。意識消失発作に対しては毎月~毎週シチコリン1000mg静注を訪問看護に依頼していた。最近では語義失語も加わり、意味性認知症SD化していた。近々、グループホームへ入居予定であるということで外来受診された際に、せん妄が酷く後屈している状態であった。GCS(グルタチオン/シチコリン/ソルコセリル)点滴15分後には覚醒して後屈がなくなった。御家族が待ち望んでいた施設入所だが、毎週シチコリン1000mg静注を止めてしまったらどうなってしまうのか心配である。暫く、外来通院していただくつもりであるが、グループホームでは訪問看護も利用できないため嘱託医が隔週シチコリン1000mg静注するしか方法はない。このような時、施設入所によるジレンマを感じずにはいられない。菫ホームクリニック 小田 行一郎先生からのメール2月1日品川ホテルパシフィックで行われた認知症治療研究会発足記念講演会でお会いした菫ホームクリニック 小田 行一郎先生から嬉しいメールが届いた。こんなメールを頂くと、「認知症になったら真っ先に読む本」を書いて良かった、「認知症ブログ」を頑張って書いていて良かったと思う。<以下引用>長久手南クリニック 岩田 明 先生 御机下突然のメールで申し訳ございません。土曜日の河野先生の講演の後ご挨拶させていただきました,菫ホームクリニックの小田 と申します。以前より,先生のブログを拝見して是非ご連絡したいと思っておりました。連絡先がわかりませんでしたが,今回名刺を頂戴してはじめてメールさせていただきます。私も元は消化器外科医でしたが,訪問診療を行うようになってから認知症の治療に困っておりました。ところが,河野先生のブログに行き当たり,まさに前の前の世界が開けたようでした。昨年6月の東京での講演後,実践医登録させていただきました。先生のブログは昨年より拝見しておりますが,元々先生は脳外出身で,河野先生とはまたひと味違った知見を提供してくださり,毎週拝見しております。先生の著書の認知症になったら真っ先に読む本は,大変わかりやすく20部保護購入し,施設スタッフ,患者ご家族に配布させていただきました。まだまだ,実践医として経験も少なく未熟ですが今後ともよろしくお願い致します。菫ホームクリニック小田 行一郎 拝<引用終わり>
Feb 9, 2014
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ドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト上記、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告知り合いからの紹介である。既往歴:R1降圧剤、うかい内科。R2右橈骨骨折、日進おりど病院。物忘れ、振戦、難聴軽度を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。食欲低下にメコバラミン0.5mgを開始した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+1)、近時記憶1/6(-2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.1,TG174,Zn68以外異状なし。VitB1=23,VitB12=164,葉酸=7.4。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠から1錠へ減量、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン0.5mg、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶4/6(+3)と中等度改善した。治療のポイント1. フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。2. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:R4右人工股関節置換術、藤田医科大学。なしのきクリニック①ミカルディス20mg②ビオスリー配合2錠。薬を服用すると血圧が低くなったのが気になるを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞軽度、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9 、改訂長谷川式:29/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にミカルディス20mg中止した。ビオスリー配合2錠継承した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.93,eGFR43.7,Alb3.7,TCL184,Hb11.6,Zn44以外異状なし。VitB1=24,VitB12=344,葉酸=5.1。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。多発性脳梗塞にバイアスピリン100mgを開始した。治療のポイント1. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。2. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。3. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。知り合いからの紹介である。既往歴:森下医院①リバロ1mg②ミカルディス20mg③アムロジピン5mg。 物忘れ、暴言(怒りっぽい)、1か月前に頭部外傷を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:0、右慢性硬膜下水腫(CSDH)/多発性ラクナ梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバロ1mg/ミカルディス20mg中止、慢性硬膜下血腫に五苓散7.5gを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。11日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.7,TCL134,Hb11.5,Zn62以外異状なし。VitB1=29,VitB12=152,葉酸=2.9。認知機能低下にアムロジピン5mg→2.5mgへ減量した。低アルブミン血症に鶏卵2個、ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mgを開始した。亜鉛欠乏症にジンタス25mg開始した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。3. 慢性硬膜下血腫の保存的治療および再発防止に五苓散7.5gで治療五苓散は水チャンネルを活性化することで慢性硬膜下水腫および血腫を減らす効果があることが証明されています。しかし、五苓散で血腫が減らないケースもあります。その場合は柴苓湯9gで治療を行います。柴苓湯には間質性肺炎および肝機能障害の副作用があるため注意しなければなりません。4. 低アルブミン血症に対する治療低アルブミン血症に対しては肉、魚介類(魚、貝、いか、タコ、海老、カニ)、卵(ゆで卵、卵焼き、目玉焼き、生卵、温泉卵)、大豆(豆腐、納豆、煮豆など)を増やすように食事栄養指導を行います。特に施設などでは温泉卵を定期購入するように指導しています。施設患者10名以上で温泉卵開始前後でアルブミン血中濃度を測定したところ、毎日温泉卵1個増やした場合、血中アルブミンが0.2mg/dL上昇、毎日温泉卵2個増やした場合、血中アルブミンが0.4mg/dL上昇することが分かりました。当クリニックでは卵1個=血中アルブミン濃度0.2mg/dL上昇を基本にして食事栄養指導を行っています。卵は個数で指導しやすいこと、高齢者でも摂取しやすいこと、安価であること、厚生労働省の栄養指導でも1日の卵の摂取個数の上限がないことなどが理由です。肥満、高度糖尿病でない場合は、経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)なども併用します。5. ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6. 味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:H2乳腺肉腫、愛知県がんセンター。さとう内科クリニック①アムロジン錠2.5㎎②チラージンS錠50③クレストール錠2.5mg④エパデール900mg⑤グーフィス5mg。公立陶生病院メンタルクリニック①ジプレキサ錠1.25→2.5㎎。物忘れ、妄想、夜間せん妄、夜間不眠を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にクレストール2.5mg/ジプレキサ2.5mg/グーフィス5mg中止、夜間せん妄にロゼレム4mg/リボトリール0.125mg、アムロジン錠2.5㎎/チラージンS錠50継承、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にエパデール900mg→プレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶5/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.89,eGFR46.8,TCL134,TG157,Zn66以外異状なし。VitB1=30,VitB12=298,葉酸=5.2。認知機能低下にアムロジン2.5mg→1.25mg、ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始した。亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始した。頭痛のためプレタール50mg→バイアスピリン100mgへ変更した。治療のポイント1. スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2. 抗精神薬の投与は認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす認知症の周辺症状(BPSD)に対する抗精神薬の投与は過鎮静に伴う認知機能低下および錐体外路症状を引き起こす。抗精神薬を必要最小限にすることで過鎮静を避け、認知機能改善および歩行改善を図ることは重要である。この方の場合は夜間せん妄に対して他院から処方されていた抗精神薬ジプレキサ2.5mgを中止することにより認知機能改善を図った。3.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。5.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。6.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。7.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。 知り合いからの紹介である。既往歴:大橋医院①エゼチミブ10mg②フェノフィブラ-ト106.6mg③猪苓湯6g④ユリス1mg⑤エンレスト400mg⑥コニール2mg。公立陶生病院腎臓内科①ジャディアンス10mg。物忘れ、幻視、昼間傾眠、夜間せん妄、徘徊を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15.5/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。認知機能低下にエゼチミブ10mg/フェノフィブラ-ト106.6mg/猪苓湯6g/ユリス1mg/ジャディアンス10mg中止、エンレスト200mg/コニール2mg→ブロプレス8mg/コニール2mg、グルテンフリー・カゼインフリー指導、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)/慢性腎不全にシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:19.5/30(+4)、近時記憶4/6(+-)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr1.27,eGFR43.1,Alb3.8,TCL183,Zn63以外異状なし。VitB1=30,VitB12=195,葉酸=6.0。ビタミンB12欠乏症ににシアノコバラミン1Ap筋注およびメコバラミン1mg、夜間せん妄/夜間不眠にロゼレム4mg/リボトリール0.25mg/レンドルミン0.25mgを開始した。3か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3.5)、近時記憶5/6(+1)。6か月後、一般採血:s-Cr0.94,eGFR59.7,Alb3.7,TCL269,Zn61以外異状なし。VitB12=774。慢性腎不全はシトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末1Capを6ヶ月間投与でほぼ治癒した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.エンレスト中止エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。3.ブロプレスによる認知機能改善効果アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。4.降圧剤減量およびシトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capによる腎不全に対する治療シトルリン粉末は一酸化窒素(NO)産生を促進することで血管拡張、毛細血管血流促進作用を引き起こします。筆者は2023年11月26日に開催した第3回抗加齢・赤ミミズエキス研究会において、シトルリン含有赤ミミズエキス粉末(投与量1.89Cap/日)は103名(男性25名、女性78名)の投与患者において投与前と6か月後を比較して有意な拡張期血圧降下(P<0.01)、収縮期血圧(P<0.001)、腎血流改善作用(eGFR増加)(P<0.00001)があったと報告しました(認知症治療研究会誌4(2)83-94)。腎血流改善作用は著しく腎機能改善のための第1選択サプリメントと言えます。腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。5.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。6.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。
Mar 15, 2026
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春到来~さくら咲く~春になりサクラが咲き、久しぶりに妻と散歩に出かけました。サクラサクラタンポポツバキホトケノザムスカリドクターイワタの認知症治療~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名~認知症/発達障害専門外来 新患予約サイト今なら1週間以内に、新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。新患予約サイト長久手南クリニック 外来看護師募集外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。症例報告インターネット検索で来院された。既往歴:S状結腸ガン、胃上皮がん、白内障、八事日赤。腰椎圧迫骨折、東名古屋病院。おやま耳鼻科①メリスロン②メコバラミン③ムコソルバン。多発筋痛症、高針台整形外科①プレドニゾロン錠1㎎②ムコスタ③酸化マグネシウム。物忘れ、妄想、食欲低下、夜間不眠、尿便失禁、鬱状態、甘い物好き、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:1.5、ピックスコア:0、境界領域梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。多発筋痛症にグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と不変だった。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.81,eGFR49.8,Alb3.6,Zn57以外異状なし。VitB1=35,VitB12=567,葉酸=6.0。亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始、ビタミンB12欠乏症にメコバラミン1.5mg→0.5mgへ減量した。6か月後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(-2)、近時記憶6/6(+-)と軽度低下、境界領域梗塞に対してプレタール50mgを開始した。8か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と治癒状態となった。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、多発筋痛症があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。3.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。4.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。インターネット検索で来院された。既往歴:S42/10不明熱、東海病院(一か月入院)。松尾医院①リクシアナ60mg②メインテート2.5mg③オメプラゾール20mg④ゼチーア10mg⑤ラニラピッド0.05mg⑥ブロプレス8mg⑦ビオフェルミン3錠。物忘れ、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:0、特発性基底核石灰化症(IBGC)/軽度認知障害(MCI) /脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にBP140-160を目標にブロプレス8mg→4mg、ゼチーア10mg中止、オメプラゾール20mg中止とした。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。16日後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と中等度改善して治癒状態となった。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,TCL162,Hb12.6,Zn73以外異状なし。VitB1=44,VitB12=319,葉酸=7.3。松尾医院に診療情報提供して当クリニックは終了とした。治療のポイント1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。2.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。インターネット検索で来院された。既往歴:H25子宮癌、愛知医科大学。愛知医科大学糖尿病内科①トラゼンタ5mg。杉上クリニック①レクサプロ錠10mg。②ドグマチール150mg。物忘れ、鬱状態、食欲低下、生真面目、薬物過敏を呈していた。独居。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、⑥その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/特発性基底核石灰化症(IBGC)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:23/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。栄養失調にイノラス187.5mLを開始、ヒステリーにアタラックスP25mgを開始した。子宮癌/糖尿病既往にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、トラゼンタ5mg/レクサブロ10mg/ドグマチール150mg自己中止された。11日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+1)、近時記憶2/6(-3)。甲状腺正常。一般採血:γGTP68,GOT36,GPT40,TCL166以外異状なし。VitB1=35,VitB12=554,葉酸=4.7。夜間不眠にロゼレム4mgを開始した。35日後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+3)、近時記憶5/6(+3)と改善した。治療のポイント1.自己免疫疾患に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、子宮癌/糖尿病既往があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。2.せん妄に対する治療夜間せん妄に対してはロゼレム4-8mgから開始して2週間-1か月様子を見ます。2週間-1か月経過しても改善が見られなければリボトリール2.5mgを追加します。夜間せん妄に幻視が加わった場合は抑肝散加陳皮半夏2.5gを追加します。夜間せん妄に夜間不眠が加わった場合はクエチアピン12.5mgを追加します。それでも夜間不眠が続いた場合にはクエチアピン12.5mgをレンドルミン12.5mgへ変更します。インターネット検索で来院された。既往歴:R6/10-R7/3特発性腎出血、ナットクラッカー症候群、豊田厚生病院泌尿器科①アドナ90mg②トランサミン750mg。長久手胃腸科内科①リピトール5mg。物忘れを呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:0、ピックスコア:3、特発性基底核石灰化症(IBGC)/多発性脳梗塞として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下にリピトール5mg中止、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。28日後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:TG158,CK202,Zn59,Ferritin41.4以外異状なし。VitB1=26,VitB12=358,葉酸=5.5。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mgを開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。60日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1)、近時記憶5/6(+-)と更に軽度改善した。治療のポイント1.スタチン中止高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。2.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。3.ビタミンB12低下症ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。4.味覚低下または亜鉛欠乏症亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。知り合いからの紹介である。既往歴:川出耳鼻咽喉科①アデホスコーワ腸溶錠②メチコバール。杉上クリニック①ユベラNソフトカプセル。物忘れを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、軽度認知障害(MCI)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:27.5/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、シトルリン・田七人参含有赤ミミズ粉末2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。10日後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+1.5)、近時記憶5/6(+1)と軽度改善した。甲状腺正常。一般採血:Alb4.2,Zn74以外異状なし。VitB1=31,VitB12=688,葉酸=4.5。64日後、2am/5am/10:30am、口ぺちゃくちゃ、遠くをぼーと見ている、呼びかけに応答しない、中核症状が改訂長谷川式:16/30(-12)、近時記憶4/6(-1)、側頭葉てんかん(TLE)にイーケプラ500mg開始した。67日後、中核症状が改訂長谷川式:26/30(+10)、近時記憶4/6(+-)に回復した。64日後、4:00am、6:00am、8:30am 数秒程度、口をぺちゃくちゃ。イーケプラ500mg→1000mgへ増量。8か月後、てんかん小発作2回、ビムパット100mg開始した。9か月後、改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+2)と治癒状態になった。治療のポイント1.プレタール先発品:認知症改善効果シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。2.赤ミミズエキス粉末による妄想に対する治療赤ミミズエキス(ルンブルクス・ルベルス)粉末は糖尿病、高血圧、高脂血症を患っている人に適応があり、特に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人に再発作の予防に効果があります。頸動脈エコー19名で有意なプラーク(内膜肥厚)の減少(投与前 vs. 3ヶ月後で有意差、3ヶ月後 vs. 6ヶ月後で有意差)(日本東洋医学雑誌66(4)278-281,2015)を認めました。血圧降下作用、収縮期圧12mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.001)、拡張期圧5mmHgの血圧降下作用(投与前 vs. 8ヶ月後で有意差 P<0.01)を認めました。筆者は頭部CTで脳血管性認知症(VD)(境界領域梗塞や白質梗塞を含む)を認めた場合、特に物とられ妄想、嫉妬妄想などの症状が見られる場合に適応としています。脳血流改善作用、頸動脈、椎骨動脈、冠動脈など全身血流改善を認め、褥瘡治療にも有効です。赤ミミズエキスを投与して血圧を高めに維持しても妄想が続く場合にはセレネース0.2mg1日1回夕食後を開始します。3.側頭葉てんかん(TLE)に対する治療65歳以上の6%に見られる高齢者てんかんです。高齢者ドライバーの事故原因の一つと考えられています。けいれん発作はなく意識を失っても倒れない発作なので見逃しがちです。数十秒か数分経つと何事もなかったかのように動き始めますが、意識がなかった間のことは何も覚えていません。意識が戻ってからも数分から数時間、ぼうっとして目の焦点が合っていません。急に怒りっぽくなり、意味もなく声を荒げることもあります。そして状態の良いときと悪いときがはっきりしています。てんかん発作中は認知症に似た症状になりますが、認知症との大きな違いは抗てんかん薬(イーケプラ500-1000mg/ビムパット50-100mg/デパケンR100-800mgなど)投与により治癒することです。側頭葉てんかん(TLE)は治すことが出来る認知障害を伴う疾患と言い換えることが出来ます(参考文献:高齢者てんかんのすべて、久保田有一著)。
Mar 29, 2026
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