開幕前、U18の 馬淵史郎
監督は、守備力と走力を重視した選手を選び、佐々木鱗太郎(花巻東)や真鍋彗(広陵)らのスラッガーを選出しなかった。
これに対し、U12の 井端弘和
監督は苦言を呈した。
「先日閉幕したU12大会では4位に終わったものの、ほぼバントせずパワーで世界に通用できたと実感する。WBCでもパワーで優勝した。従来のスモールべースボールの踏襲ではなく、トップクラスからU12までJAPANの一貫した野球スタイルを貫くべきではないか」
と。
馬淵監督は、これに真っ向から反論した。
「プロとは別物。参考にならない。日本の高校生は他国に比べて守備やバントなどの野球の基本がだきている。生かさない手はない」
と断言。内野陣は強肩で守備範囲の広いショートをそろえ、外野陣は自チームで1番を打つ俊足の選手で固めた。
選手たちには「つなぐ意識」が徹底された。そして確実に1点を取りに行くスモールベースボールは初優勝へと結実した。決勝戦を終えて、馬淵監督は語った。
「感無量です。スモールベースボールを掲げて、やり遂げてよかった。いろんなやり方があると思うけど、私が監督だとそれしかできないので」
と。
優勝が決まった瞬間、馬淵さんは涙を流していた。今頃は”高笑い”でもしているのではないか。
そもそも世代によって自チーム(JAPAN)の強み弱み、そして相手チームの特徴も異なる。そのような状況下、世代を超えてJAPANの戦略戦術を統一することに何の意味があるのだろうか、たぶんないだろう。
(写真)JSPORTSより。
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