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2010年07月15日
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 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~
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〔 第10号 2006/09/28 〕 556部発行



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 【main contents】 買い手であり続ける
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 最近、どうも市場に活気がなく、


 今回は、バフェットが投資家が相場に対して
 どういう態度をとり続けていけばよいかを
 語っているところを紹介します。


───────────────────────────────――――


 生涯を通じて株を買い続けるような投資家は、
 マーケットの変動に合わせて投資態度を変化させるべきです。
 しかし、株価が上がれば上機嫌になり下がれば落ち込むような、
 非論理的な投資家が多いのが現状です。

 その彼らも食品価格には理をわきまえた反応を示します。
 というのは、食品については一生買い手であり続けることが
 分かっているので、値下げは歓迎し、値上げは嫌うのです




 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊)

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 ここで、バフェットは売り手と買い手を対比させて、



 たとえば、スーパーでお肉を買う場合、
 私たちは価格が下がれば喜び、
 上がれば嫌がります。

 しかし、株の場合、多くの人が逆の反応をしてしまいます。
 株が上がっていれば上機嫌になり、
 下がっていれば不機嫌になるのです。


 これは、投資家が「生涯を通じて株を買い続ける」
 自覚がないために起こります。
 株式投資を続けていく限り、
 「売り手」の立場になってしまってはいけないのです。

 いつでも投資家には、安く買えるときにこそ
 チャンスがあるのであり、
 高くしか買えないときにはチャンスは少ないのです。


 確かに持ち株の株価が下がれば、含み益は減って、
 マイナスになることもあるでしょう。

 しかし、世界一の投資家で、あれほど巨大な
 資産を誇るバフェットですら、株価が下がることを
 むしろ歓迎しているのです。

 比べてみれば、明らかに少ない資産を運用している
 投資家が目先の資産の減少だけで
 右往左往してしまうのは合理的とはいえません。


 あなたが、老後で引退後の資産を運用しているのでない限り、
 株価の下落はいつでも将来の大きなチャンスを
 提供してくれているのです。


 もしあなたが投資の初心者で、
 「生涯を通じて株を買い続ける」信念ができていないのなら、
 フルインベストメント、つまりキャッシュポジションを
 持たずに全額投資することは、避けたほうが無難です。

 フルインベストメントしてしまえば、
 「売り手」にならざるをえません。
 ある程度のキャッシュポジションを残しておけば、
 あなたは「買い手」であり続けることがたやすくなるでしょう。


 そもそも商売をしている人は別として、
 私たちは買うことには慣れていても、
 売ることには慣れていないと思います。

 慣れてない「売り手」になって、
 平常心を保つことは難しいのではないでしょうか。


 消費活動でそうであるように、
 株式投資でも常に「賢い買い手」であること。
 それができれば、必ずや大きな資産を築けると思います。



【本日の関連文献】




バフェットからの手紙 (ローレンス・カニンガム)





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最終更新日  2010年07月15日 21時58分41秒
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