漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.05.03
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カテゴリ: 紫煙のゆらぎ




             紫煙のゆらぎ・もんすたぁーヴィヴァ 第1日


バリ島ウブドのレゴン舞踏の映像が、インドネシアのいろいろな観光名所を
紹介した映像をぶっ飛ばして、最後まで在大阪インドネシア共和国領事館ブースの
大型TVを、ビダニとユリアティの舞踏映像が独占し続けてしまった。

領事館情報部の女史もおっしゃる。

「玉地さんのダンスの映像のおかげで皆が足を止めます」

紫煙をゆらがせに外へ出ても巨大なガムランの音が聞こえ続けている。

不思議そうに見入る人。



果たしてこんな大きな会場で、このような雑踏の中で皆がどんな反応を示すか、
が不安であったが

 “良いものは理解される” 

との確信は得る事が出来た。

何処まで深くかはよく分からないが、
見たことの無い不思議さも手伝っているのかもしれない。

日本人より、総じて欧米人の反応はとてもしっっこくて熱心だった。

発売されたら欲しいという人も居た。

ウブドの大王、チョコルダ氏との約束のDVDの見本と契約書が、
英文かインドネシア語文と、日本語文格2通づつ双方を、早く、
しかも納得の行く形に仕上げなければならないと痛感した。


友好の架け橋になるなら、乗りかかった泥舟毒食らわば鍋までとの性格
がまたまたイケナイ事をひらめかせはじめた。

第2日はレゴン舞踏のゲルンガンというレゴン・ラッサムの
ランケサリ姫の被る本物の舞台用の冠と、
ガムラン・スマル・プグリンガンのガンサを運び込むつもりだ。


僕の躁状態は本日天気晴朗なるので波高し状態である。

明日はもっとおっとろしやのちゃんちゃこりんに成るかも知れない。

中国の巨大なブースには誰一人近づかない。

プレゼント付きのクイズタイムだけ子供たちが群がる。

Beijin 2008 のグロテスクな風船ふくらましぐるみが動き回っても
子供は逃げるほうが多かった。

あまりにかわいそうに思って、
新疆ウイグル担当の人に敦煌の資料を求めても、敦厚を知らない女性が座っていた。

京劇のDVD、孫悟空や、覇王別姫や、楊貴妃と高力士の梨の木の悲劇、
長生殿について聞いてもきいてみた。

楊貴妃は知ってるが、京劇長生殿も知らない中国人がブースで対応しているのには、
驚きを超えて、はたしてオリンピックなど開催できる頭脳と実力があるのか、
信じられないひどさだった。

おどろきそこのけ戦車がとおるだった。

インドの試食場でもらい食いし、関空のぶーすでも、見知らぬどこかのお土産ももらい、
ウブドの友人たち、セカ・ジェゴグ・ヨワナスワラ・ウブドにもらった
舞台衣装を着て1日過ごした僕は、
最後に情報部の女史とツーショットを撮って帰途に付いた。




明日はもっとハジケル            
                                  玉地 俊雄

           領事館情報部の女史とウブドの達人









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最終更新日  2008.09.28 15:17:56


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