漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.09.20
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カテゴリ: 紫煙のゆらぎ







                紫煙のゆらぎ・石ラー その弐






旨い島とうがらし
八重山諸島石垣島の石垣島のラー油。

石ラー。

旅行好きの長女が沖縄に行っては買ってくる。
現地には山ほど売っているという。

しかし、700円は高い。
航空運賃とホテル代を含めればバリ島のチリサンバルとほぼ同等だ。


デルタデワタの商品棚全部買ってもトリマカシと喜んでくれる。
ただ、帰りのオバーウエイトがイケナイ。

チリサンバルは石ラーよりおいしいと思います。

チリチリ。
チリオニオン。
チリガーリック。
とてもおいしい。

比較ができない。

石ラーと同じ石垣島の旨い島とうがらし。

味は。

すっぱい。


ラベルはありません何故か?

中身はすっぱマンでぜんぜん辛くない。
辛くないよ。
旨い島は旨くないよ。


石ラー同様子供だましの猫騙し。



名物とは、もともと茶の湯千利休が元祖で、
もっともっと名物の名物なのに、名物だらけになってしまっている。

名物とは、茶金の鑑定した「はてなの茶碗」
数茶碗にあるまぢき名物中の名物はてなの茶碗は千両の値が付く。

「この茶碗な モルのや」

これこそが名物である。

しかるに、名物の名物モドキがあふれて名物が大行進しておるのぢゃ。
東大路玉山人先生も申されておらっしゃる。

玉子ご飯。
醤油は湯浅のしょうゆ。

湯浅の醤油はキッコーマンと2つならべて目隠しテストすればよく分かる。
誰がどうティスティングしても一方は塩水である。

湯浅醤油と玉子ご飯は絶品の味でとても美味しい。

湯浅醤油と玉子ご飯をユリアティハウスでトライするとこれがまた美味しい。
ユリアティハウスの卵は放し飼いのコケコッコさんの有精卵である。
ブロイラァーのパック入りとは、ぜんぜん違いますので信じられないぐらいホド美味しい。

ビダニはまたまたタマヂは変なものを食べるという顔をする。

ウブドでは生卵の習慣は無い。
湯浅醤油も受け入れられない。
あくまで劇劇辛味で全てが解決されている。

イギリスでこの行為をするともっととても変人扱いされてしまった。
どちらかというと野蛮人扱いのようにイヤな顔をして僕を見ていた。


しかし、玉子ご飯と湯浅醤油は日本人の心のふるさとである。

しかし、石ラーは油であるから流石にためらわれる。
ためらってしまったので、
石垣島の、旨い島とうがらしを入れて食べてみたのが大失敗であった。


湯浅醤油の風味が全て吹っ飛んでしまった。

旨い島とうがらしは、スっぱいだけで、辛くもなんとも無く、
訳の分からない朝ごはんになってしまった。

名物に旨いものなし。

奥様は石ラーだけは美味しいとおっしゃられる。
観音菩薩のおっしゃられるお言葉には従っても良いが、
旨い島とうがらしは、どうしょうもないスカで御座ったのである。

石ラーは来年も2本我が家にやって来るだろう。








社団法人日本漫画家協会会員・参与

                                  玉地 俊雄



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最終更新日  2008.09.20 11:41:00


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