スピリチュアル・メモリー 女神の物語
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5月4日、賀茂御祖神社(下鴨神社)境内の御手洗池(みたらしいけ)にて、斎王代御禊の儀が行われました。斎王代御禊の儀は、5月15日の葵祭に先がけて上賀茂神社と隔年交代で行われています。斎王代御禊の儀が行われる御手洗池の井戸の上には、瀬織津姫命を祭神とする井上社があります。井上社の前身は唐崎社で、鴨川と高野川の合流地点東岸にあったと記されています。平安時代の弘仁元年(810年)に賀茂斎院が定められてから、鎌倉時代に途絶えてしまうまで、斎王の御禊は東河(鴨川)の河原で行われていました。斎王代とは、「斎王の代わり」という意味です。斎王は未婚の内親王の中から、陰陽寮の卜占(ぼくせん)によって選ばれていました。昭和31年に葵祭斎王列(女人列)が復活してからは、京都在住の民間人より斎王代が選ばれるようになりました。斎王代以下の女人列は、御手洗池南庭の禊祭場に着席した斎王代以下の女人列。神職よりお祓いを受けます。御禊の儀を行うため、童女を従えて井上社前の御手洗池に降りる斎王代。斎王代は、両手を合わせ指先を御手洗池の水に浸してから、大きな和紙で手を拭き、使った和紙を穢れとともに流します。御禊の儀を終えた斎王代。140年ぶりに復元された下鴨神社の名物「葵祭の申餅(さるもち)」斎王代の御禊の儀が終わったので糺の杜(ただすのもり)を歩いていると、茶店に行列ができていたので覗いてみると、明治初年以来140年ぶりに復元したという美味しそうな餅菓子が売られていました。この申餅は、かつて神前にも御供され、その色は「はねず色」といわれていました。はねず色とは、明け方の一瞬、空面が薄あかね色に染まる様子で、命が生まれる瞬間を表しているそうです。この餅を食べることで、身体を清め、元気の気をいただき、無事息災に過ごせるようにとお祈りした故事にならって復元したとのことです。下鴨神社の御禊の儀や、御生神事にも通じるいわれがある「葵祭の申餅」が復元され、糺の杜で味わえるようになりました。また新しい京都の魅力がひとつ増えました。ありがとうございます☆
May 7, 2011