On the Sunny side 誰にでも居場所がある

On the Sunny side 誰にでも居場所がある

2007/05/14
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カテゴリ: 障害者と働く
 久しぶりにA君、かれの独語はVシネマとお母さん、この二つの繰り返しです。 最近は魔女のせりふもはいってきました。

 独語の解析は面白いので全員のをよく聴いています。

 入職して間もないころ私も障害者と働くのは初めてなのでお互い(A君と二人)睨み合いでした。

 最初の従業員が彼だったことはとてもラッキーでした、かなり気を使ってもらいましたが、短期(気が小さい)な私が怒鳴るたびにべそをかきながら一生懸命やります、と5分間だけガンバッテくれ、約6分後に怒鳴りを繰り返し、一日20回(数えるのを途中でやめた)以上怒鳴ったことがありました。

 やがて東京から魔女が来たときの第一声は、このコってすごいねでした。

 あんたみたいな活舌の悪い人に指導されたのに、教えられた仕事はあんたより出来るんじゃん、でした。 こっちのコ(A君の次に来たT君と魔女は同期)は少し手間がかかるかもしれないけどいいコだね。

 健常者としては障害者より仕事が出来ないといわれるとかなりプライドが傷つきます当然のごとく、時間のあるときを見計らって計量(そのうち動画でUPそます)のチャレンジです。

ところが3回やっても私のほうが速いのです。 ニヤニヤしながら魔女が変わるというのでやらせたら魔女が先に終わります。

 その夜



<ほんとに>              だから解らん

<あのコあんたのすぐ後で終わるよね>  うん

<私のすぐ後でも終わるよね>      うん

<あんたあたしより早い?>       へ

<あんたとあたしの時間差は約1分よ>  く

<解った>               ‥

<あのコ、人の前に出ないように調整してるよ>

<たぶん物心ついてからずっとね、気づいてるのは母親だけじゃない>

<障害者って優しいのね、ずるいのかもしれないけど>


 ショックでした、今でもこのことに少しコンプレックスがあります。


 観察を始めると、彼はほぼ全周囲の状況が意識に入っているようで、




彼らの認識の範囲は私たちより広角で、しかも時間の要素、結果もかみされているようです。

健常者の感性でたとえるなら一番近いのはオーケストラの指揮者ではないかと思いますがどうでしょう。

 こんなこと書くとヒンシュクをかいそうですが、毎日あのコたちと働いてるとその思いは強くなります。





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Last updated  2007/05/14 02:40:24 PM
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