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最近、他の施設の職員さんと話す機会があって、他の作業所(社会福祉法人経営)との違いが少しずつ見えていきました。ウチは人件費が安いです。職員の給与は他の事業所より1割前後(共稼ぎしなくても節約すれば子供を育て大学にやれる程度)高いのですが、他の施設より人員が少ないため結果として人件費が押さえられています。初めから給与を高い目に設定するのは、要求がハードだからです。ハードであることを、雇用側と被雇用側が相互に認識することで、職場にある種のプライドが芽生えることを期待し給与を高く設定します。この仕事を選択したのは社会貢献だけではなく、安定した生活を維持継続することと同義語であるように。
2007/09/20
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先週、他の事業所に勤務する職員が見学に来ました。様々な意見交換のあと、どうせ嫌われているんだから此処(私の働く施設)の情報(運営方針や方法)をブログ上に公開したらと提案されました。そのことは前から考えていましたが、魔女の許可が出ませんでした。他の事業所との比較なしでは出来ないことは、取り方によれば誹謗中傷になるからです。そういう問題になってしまうと、次の計画(A型作業所とグループホーム)にも影響が予想できるので慎重に取り組んでいます。このブログの読者のかたで、A型作業所、グループホームについて意見や希望がおありの方、匿名でも結構なので書き込みください。
2007/09/19
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40才のADHD昨日、具合が悪いと休みました。ソフトを手に近所のショッピングモールを一人闊歩するのを見かけました。確か今日は調子が思わしくないので昼に帰ったはずです。銀行を出るところだったのに思わず隠れた自分にムカツキマス。毎日、指導を繰り返し、繰り返しする自分がだんだんいじめっ子の感覚に陥ってきます。我慢(意思)比べに負けそうです、負けたら魔女にひどい目にあわされるし。
2007/09/15
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岩戸君に一緒に言わされています。「いただきます」の時、みんなが言っても自分と一緒に言うまでじっと私を睨みつけています。一緒に「いただきます」言って「どうぞ」と自分だけにに言うまでです。食後も「ご馳走様でした」と一緒にいわせようと自分の方を見るまで睨んでいます。一家(20人家族)の食卓を無理やり、やらされているような気がするのは私だけでしょうか。
2007/09/14
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7月から通い始めている、40才のADHD。こちらが仕事の指示をすることが虚しくなるような態度を取り続けています。私が彼の側を通ると必ず深いため息、明瞭な返事と深い反省の言葉の総てに相反する態度、自分ひとりでは終わらない仕事だからと応援を要請してみたり。母親に電話をさせ、いつ給料が上がるのか問い合わせをさせたり。母親には、昇給は夕方まで働くことが3ヶ月続いて始めて次の段階へ進めること、出来ないこと、難しいことや、多量のことはやらせていないこと、嫌がれば何もさせないことなどを伝えたら、子供の時分から近所では評判の変わり者だったと愚痴を聞きました。「あれが変わり者なら、本当の変わり者に失礼よ。そうすれば回りが合せてくれる事をわかってやってるだけでしょ」と魔女がいいますが、医者は患者が不調を訴えれば原因不明でも病名をつけて病人にして障害者にしてしまう、本当のことは誰にもわからない。医者が患者に「ウソをつくな」とはいえないことなど ・ ・ ・ ・ 社会復帰がしたいと本人が言ったことが、ウソでも本当でも社会復帰させます。自分の吐いた言葉のけじめは絶対つけさせます。趣味ですから。
2007/09/12
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金曜の岩戸君はハイテンションです。前の作業所でやっていた昼食後の帰宅準備は此処へ来てから無くなりましたが、土曜の休みは相変わらずです。彼は土曜は働きません(絶対に)。したがって彼の週末は金曜です、金曜は持ち物が違います。まず水筒、平日はステンの水筒(凹凹)、金曜はキャラクター柄のピンクの水筒(此処に来るようになった時どうしてもこれがいいと買わされたとお母さんが)、そしてサンダル(すぐ帰れるように)。日中は休憩のたびに施設の前の歩道をウロウロ、怒られると慌てて中へ。独語のオンパレードで歌って踊ってお仕事 ・ ・ ・ ・ ・残業させられないように、普段では考えられないスピードでの仕事。お母さんとの次の目標は土曜の出勤なんですが、これが遠い遠い。でも倦まず飽きずに行きましょうお母さんと連携です。このペースであと10年したらグループホームで一人暮らしへの移行です。岩戸君はまだ20代、お母さんの若いうちに余裕の人生設計です。
2007/09/08
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昨日の録画ですが、しばらくレポートできません。放送日が判れば、又書き込みますが、それまではちょっと。思っていることを話したら、すごいことになりまして、あのオカンに言うぞのような騒ぎに油をかけたようになりそうなので、放送前にこのブログが炎上してしまいかねないのでレポートは勘弁してください。そういえば取材班が作業場にいる間、岩戸もM君も独語癖のある全員が静かに息を潜めていました。カメラさんにツマラない映像ですねって言ったら小さな声で「ハイ」って。真剣に普通に働いている映像は障害者も健常者も見分けがつかないから確かにつまらんでしょうね。ディレクターさんが誰も遊んでませんねって笑いながら、感動的ではあるけれど確かにつまらない映像ですねって。そりゃあそうだ。多分、放送局も福祉の世界をみるイッパンピーの目を意識しての企画だと思います。福祉でできないことがなぜ素人が?の切り口がありありでした。あなおそろしや。
2007/09/07
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20日ではありませんが、今日はブログどころではありません。田舎から義理の両親が来るような騒ぎで、よそ行きの日常を作っています。日常のありのままなんて出来ません、今日はちちんぷいぷいの録画取りです。掃除、掃除、江藤の鼻を拭いて、チビ太の鼻毛をきって。よそ行きです。
2007/09/06
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チビ太の目薬なんですが目薬の入れモノがソフトケースになっているのです。ソフトラバーのケースから出して私に目薬を勧めていることに今朝、気がつきました。多分、少し前からだとは思うのですが今朝まで気がつきませんでした。「買ったのか」って訊いたら、ニヤっと・・・そういえば給料がでた次の月曜に前の日(日曜)に買ったものを私に見えるようにちらつかせていたのですが、今回は気がつくのに時間がかかりました。早く気が着かなくてごめん。
2007/09/05
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7月から通い始めている、40才のADHD。具合が悪いと休んだ昨日の夕方、公園で見かけました。日陰のベンチに腰掛て、煙草をくゆらせ手には缶ビール、黙って隣に座るとオドオドと身体が思うように動かないことや、頭が痛いとか云々かんぬん、返事をしないで彼が話をやめるまで、じっと目を見ていました。話が途絶えたので「君の具合が悪いことがオレに何の関係があるの」<いえ、心配を掛けて・・すいません>「謝る必要はないよ、君の出勤中の働き以外に興味はない」< ・ ・ ・ ・ >「出て来て働けば払う、休めば払わない。それ以外は用はない」「君が休んで此処でこうしていることは、必ず誰かが教えてくれる。 ばれなきゃいいとか黙ってれば判らないは、君の勝手な言い分だ。 周りと違うことをすれば人の目を引くでも鼻で笑って忘れられる。 日中に缶ビールは世間では当たり前ではない、いい加減に目を覚ませ。 君は自分より劣っている者を見下して、それが通用しなければ、具合が悪いと休む。 精神障害者の方が知的障害者より優秀っていうのは遊びだけだ。 仕事では彼らの方が君より上だ。 二択なら雇用側は上手に遊ぶやつとよく働くやつとどっちを選ぶ。」話しながら彼が私の話を聞いていないのは判りました、理解する気もないことも、でも言わないでは居られませんでした。たぶんずっと生きてる限り言いつづけると思います。趣味ですから。
2007/09/04
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7月から通い始めている、40才のADHD。今日は、朝から具合が悪いと休みだそうです。前の職場では先輩や同期が心配して部屋を訪れたりして励まして何年か50%ぐらいの就労率で来たようですが、退職を勧告されました。此処では職場で働く者にしか居場所はありません。職場で甘えることをしないように学習しているコ達の中でどんどん浮いている自分に気がつけば良いのですが、気がついて自分で何とかしなければ・・・・此処の扉は鍵も無くいつも開いているのですが。
2007/09/03
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岩戸君が「いただきます」って大きな声で言ったあと、じっと私の顔を見ながら「はいどうぞ」「はいどうぞ」と小声で繰り返していました、毎日。魔女に話したら「はいどうぞって言えば」と言うので、昨日岩戸君を含めた全員が「いただきます」といったあと<はいどうぞ>と答えたら岩戸君やチビ太たちがニコニコ食べ始めました、家でオカンが<はいどうぞ>って言ってるのかな。明日から毎日「いただきます」<はいどうぞ>ですね、なんだかオトン気分です。
2007/08/31
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7月から通い始めている、40才のADHD。7月は夕方まで働いていましたが、8月から3時で上がり、最近は昼食後に上がり、今日は10時30分で上がりました。すこしずつ堕ちています。前の職場(公務員)では、職場の上司や先輩、後輩に支えられ励まされながらも、徐々に堕ちていき、やがて誰にも相手にされなくなり此処に流れてきました。真っ黒に日焼けして健康そうです、陽だまりでビールを飲むのが最高と他の利用者に話しています。彼は桃太郎君が苦手みたいです、多分障害という穴の底からまっすぐ上を(前)をみて出来ることを一つ一つ積み重ねる努力をする人間がまぶしいみたいです。自分を堕とし枕美にひたってぬるま湯に浸ってきた障害の空間と責任感と真面目さで出口を失っている障害の空間、その二つが同じような診断がつくことに矛盾を感じます。しかも対処療法だけで根本的な治療の処方もなしに・・・・・・多分どちらの障害にも、人格を受け入れることと、結果の見える目標を制限時間なしに達成することで次へ進めるのではないでしょうか、少なくとも此処ではそうしています。
2007/08/30
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週の初め、朝から岩戸君がうろついています。仕事の指示が出ないので、不安げにウロウロ、岩戸君以外はそれぞれ指示された仕事をこなしています。岩戸君は遅刻したのです、此処では朝礼に居なければ指示が出ません、その状況は本人が変えない限りこちらからは何もしません。私や職員をちらちらみながらウロウロしていますが、こちらからは何もしません。さっき、勇気をだしてつつっと寄ってきて <ごめんなさい>はっきり口に出して私に伝えたら、職員に仕事の指示をするように指示します。一日の仕事を始めるときのけじめ、朝いなければ仕事はない、もし何かの都合で居なかったのならばまず「ごめんなさい」仕事ができるのは当たり前・・・・・社会ではできるのが当たり前・・・・・できる為の努力をしても、やらなくてもできるのが当たり前・・・・・社会では仕事始めに遅れる人は居場所が無くなります。
2007/08/27
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昨日は、実習生の最終日でした。初めての体験(機械を使っての加工)をやってもらいました。部材の前後左右裏表、内臓パーツ(スプリング)の有無も確認しながら卓上プレスを使っているので正誤判断ができていると思います。仕懸かりは躊躇(初めてだし)しましたがこの作業に入るために2週間半予備訓練(指示を聞きわける)をしたので5分ほどのレクチャーでほぼ問題なく作業をしています。作業中は独語は殆どありません、いそがしくて言ってる暇が無いのかな。この作業スピードで時給750円ぐらいの健常者と同じ出来高ですから、職工(最低賃金)としての可能性も視野にいれて次の実習に備えます。HPの作業風景の上段右側で画像をアップしていますので観てあげて下さい。上段左のA君が実習生のアシストしています、彼は超自閉なのですがエスコートは逸品でその意味でも、利用者の相互支援と新人を同化させようとする意識機能を再発見できて、とても良い経験になりました。まとめとしては新卒のせいか予想通りあまり手のかからないコでした、まず体力ですね。また冬をたのしみに。
2007/08/25
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実習生が休憩時間が終わりに近づいているにもかかわらず、靴を脱いだままベンチの上に足を乗せている。焦るチビ太は彼の靴を取り一生懸命に履かせようとしているそして隣にいるO君も足を下ろして靴を履くように言っているようだ。普段あまり連携プレーをしない彼らには珍しく、なんとかして仕事の時間に間に合わせようとしている。何故???誰かが遅れて怒るのを聞きたくないからなのか?先輩として指導したいからなのか?なんだかとても微笑ましい・・・・・がTime Out残念ながら靴は履かれないまま、彼はベンチに座り込んだままで、他のコ達は皆仕事を開始。「靴を履け」無常に声が響き渡りました。チビ太が悲しげな顔をしたのは気のせいかな?
2007/08/24
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通勤経路a自室(起床)→b食堂(自宅)→c玄関(自宅)→d街角(通勤)→e信号(通勤)→f街角(通勤)→g信号(通勤)→h街角(通勤)→i信号(通勤)→j街角(通勤)→k門(会社)→l扉(会社)→m就労場所(会社)出発点の起床場所から到達点の就労場所までが通勤経路です。訓練(実践)1ステージ m就労場所(会社)で見送り、朝と同じ場所で迎える。2ステージ l扉(会社)で見送り、朝と同じ場所で迎える。3ステージ k門(会社)で見送り、朝と同じ場所で迎える。4ステージ j街角(通勤)で見送り、朝と同じ場所で迎える。 d街角(通勤)まで会社側をつづめていく。5ステージ c玄関(自宅)からa自室(起床)までつづめる。1~5ステージまで1クール、4~8クールで概ね通勤訓練終了。訓練(概念)職場で様々なノルマ(プレッシャー)を載せ、ウチへ帰り、家族が一日の仕事内容を訊き取りながら、プレッシャーを一つずつ降ろして、ご苦労様と声がけして、明日もがんばりましょうと、一日を終える。家族の仕事は、プレッシャーをかけることではなく、労わることに専念する。ほっと一日を終わることも通勤の一部ですから。
2007/08/22
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ここは就労継続支援B型作業所です。障害者の為の施設には違いありませんが、その障害者には条件が付きます。この施設は営利法人(尋常に産業の一角の会社)の付帯設備で、その会社の社員を養成する施設です。つまり会社に就職(最低賃金、失業保険、終身雇用、社宅有り)、あるいは社会へ就職する意思のある障害者です。ですから障害者一般のための施設ではなく会社が提唱、推進している形態を維持するために必要な人材のための施設です。会社が提唱、標榜することは、不良を出荷しない、コストに関係ない良品の生産などです。必要とする人材は障害の有無、軽重にかかわらず才能のある人材で、この才能に関しては健常者より障害者、障害者の中でも重度の障害者のほうが持っていると思われます。おそらくこの才能に関しては会社の見学などで実際に見なければ理解してもらえないでしょうが、尋常に想像できるモノとはかけ離れているでしょう。その障害者たちは、より高いスキルを目指す弊社にとって必要欠くべからざる人材になっていくでしょう。此処は障害を持った人材の為と同時に会社のための施設です。
2007/08/21
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実習生くん通勤訓練です。訓練の目的は自分が必要な場所(家)と自分を必要とする場所(職場)、どちらも人に必要な居場所の往復です。少しづつ伴走距離を縮めます。
2007/08/19
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ここでは新人に対して、指示して始めるまでにかかる時間で意欲を測りません。すぐ始めるコも居れば時間がかかるコもいます。意欲を判断するのはその先です。長子でのんびり育ったコと末子ですばしこく育ったコは作業開始までの所要時間が全然違いますから、「すぐ始めない」は意欲とは違う問題と理解しています。意欲をもって始めても持続しないのを、やる気が無いとは判断しません。ココでやる気が無いのは始めようとする動きが無いことで判断します。つまりやる気の在る無しは、指示に対して動きが在る無しかを見ます,但し無道(動けない動き)もこれにはいります。どうしていいか分らないという動きです。これらの判断は非常に難しいですが、職員に判断の基準を伝習するときは4人、被指示者、指示者、被伝習者、伝習者の4人でこの判断方法を教修していきます。そういう意味でも実習は実習生ばかりではなく、新人職員にとっても非常に重要な経験となります。ココではだれも一人で行動、判断しません。
2007/08/18
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ご無沙汰しておりました魔女が実家に帰っている間に、ログインできなくて、じっとしていました。パスワード等は一切おぼえていないので(えらそうにいうな)。我が家では機械はすべて魔女のほうがうえですから。全員、怪我も病気もなくA君以下実習生まで仕事を再開しました。まずはよしよしです。
2007/08/17
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明日から盆休みに入るのですが、実習生君の初期訓練は終了しました。休み明けからは施設内では初期訓練の反復と修正で、施設外では家庭との連携で自宅との通勤訓練を次の段階に移行します。感想として。過去の初期訓練と比べて最短でした(約5日間、最長は岩戸の4ヶ月です)養護学校から直接のコは今回初めてなので、全ての新卒に共通するかどうかは疑問ですが、少なくともここでの初期訓練についてこれる体力を構築してくださった養護学校にまず感謝します。体力がなければ訓練どころではありませんから、多分この学校のコに共通する資質でしょう。意欲について手を動かせと指示し、指示者が離れた後、再び止まるコと、支持者が離れた後に暫く(時間の長短に関係なく)仕事をするコとは本質的に違います。後者のコは体力さえあればやがて皆に追いつきます、このコは後者でした。また新卒に関しては、施設や社会での悪癖が付いてない事は、実習生君にとって非常に幸運でした。そのことは、訓練が容易であったとの感想が職員からの報告で分ります。ビフレストにナマカ候補ができ、チビ太に弟が出来そうです。チビ太自身も成長中ですが。
2007/08/11
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実習生君は様々な瀬踏みを繰り返しています。ココでは、瀬踏とは、自分がどのぐらい注目(愛情)されているかを常に確認する行為と考えています。その動機、意識は非難されるものではありませんが、行動することは論外です。家族なり、寛容な社会に受容されていたとしても、職場において障害となる行為であることは絶対まちがいありません。ここによらず、服務規程違反は程度に関係なく行為の一切が禁忌です。作業の安全管理、製品の精度管理、他の従業員の就労環境への影響等、どの状況においても違反は違反で同僚に対する裏切り行為です。まず自身の欲求(愛情や寛容の確認)のために、全体に危機を及ぼす行為は一切排除されることを体得させます。就労先での就労規程を遵守できれば、作業速度、出来高、完成度に関してはかなり寛容に時間を与えられると思います.仕事が遅くても職場で邪魔にされない、可愛がられる人材になるように。さて、具体的な話。実習生君は昨日から自分で作った組立ネジ(棚受を固定する部品)を10個ずつ数えて袋へ入れています。今日は袋が無くなって、持ち場を離れてウロウロ。 <どうした> 「どうした」 <どうした> 「どうした」 <どうした> 「・・・・・・」 <どうした> 「・・・・・・」 <どうした> 「カミありません」 <はい> 袋の入っていた箱をとり、袋を追加。 袋の入った箱を置き袋を指差しながら< ふ く ろ > 「ふくろ」 <数えていれて> 「ハイ」 怒られるたびにチビ太もウロウロ。このコはかなり学習が早いかも。
2007/08/10
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M君ともう一人の彼についてさらに報告です。府ではエル・チャレンジと呼ばれるジョブコーチを伴っての就労支援事業が展開されているようです。二人は作業所からこの事業に参加していたようです。ですからこの先生にすれば全国大会よりこのチャンスに掛けて仕事を得ることの方が大事だとの判断のようです。掃除については私も私見がありますしこれに関してはもうコメントはやめます。ただ、M君が10月にベストで行けるように支援していこうと思っています。でももう一人の彼を連れてきたいとM君が言い出したら・・・・・「建前を振り回してカッコつけないでね」って魔女がいうのだけどねえ。
2007/08/09
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所長さんから社長さんになりました。このたび、施設運営法人(営利法人)が障害者支援事業から撤退することになりました。なので、運営法人も私が立ち上げ、ビフレストの所長と兼任することになりました。老骨に鞭打ってガンバリます。久しぶりに出来ないフリをするコに出会いました。このコに限らず、オウム返しをするコは相手を見るようです。どのぐらいで相手が怒るか瀬踏みしています。目は笑っています・・・が通用しない相手とわかると目は笑わなくなり仕事を続けます。愛情を自分の方に向けるのに必死ですね。両親と相談して、二日目の朝から、強く指導したら、作業中に勝手に持ち場を離れ休憩したり、肘を突いたり、しなくなる間隔が広がり始めました。さすがに叱られるのは嫌のようです。このコは居場所があれば普通に暮らせるんじゃないって魔女がね。
2007/08/08
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きのう実習生はチビ太のパダワンになりました。朝の挨拶、食事の席など、仕事以外の社内での日常をチビ太がこまごまと面倒を見ています。指示され実行することが大人への道と信じるチビ太と、扉のすきまから世間をのぞく実習生の日常が始まりました。今日、彼はクルーとしての訓練にチビ太のエスコートで突入するのです後をついて回るチビ太は甲斐甲斐しいというより、微妙にストーカー状態に見えるのは気のせいだろうか
2007/08/07
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今日から、3週間の予定で南の風にのって実習生が来ます。障害の種類、重さに関わらず、ハラをくくった保護者と、ハラをくくった教育者のバトンをしっかり受け取って・・・・・ 楽しみだ~
2007/08/06
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チビ太はビジネスマンが持つような黒のカバンで出勤します。黒の革靴で来ていた時期もあったけど、さすがに動きにくいのかスニーカーに戻った。腕時計も汗どめつけて、いつもエヘンて感じで見ます。そのどれもが、給料日後に新しいのを嬉しそうに誇らしげにつけみんなに見せて歩きます。チビ太3年目、仕事に対する感性も頼もしくなってきています。でも変わらずせっかち カバンの中身<団扇、のど飴、目薬 etc>
2007/08/05
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朝、ブログに書き込みをしてると、必ず隣でシューシュー鼻息がします。チビ太です、朝一番は私に目薬を差し出します、 <ん・・>なぜ目薬なのか理由は不明ですが、気が付いたら毎日、目薬を私に差し出して、<ん・・・> 点眼して「ありがとう」と言って返すまで脂汗をかきながらじっと立っています。かえすと納得して桃太郎とキャッチボールです。ありゃなんでしょうね、私は目が控えめなので、目薬の殆どがこぼれるんですが。 給料のたびに目薬(しかも毎回違うメーカー)を買うのが楽しみのようで、私と、岩戸につけさせます、もちろんチビ太自身もつけますが、こぼします。そして目薬のフタをする時、とてもいい顔をする(エヘン)て感じなのですけど。多分、ビジネスマンは目薬を点すものとおもっているらしく(通所時に目薬を点す大人を観たのではないかと)大人になりたいチビ太としては、ぜひ目薬なのかなと。毎朝、私と、岩戸と、チビ太は目薬で目の周りがビチャビチャです。そうそう、岩戸の袖が変な汚れかたをしてるって魔女がいってたことだし、ティッシュで拭かせます。
2007/08/04
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最終走者(群れ、社会)はバトンが正しければ、無条件で受け入れ、保護し、群れがある限りそのことを続けます。それが群れ(社会)の目的の一部であり、全てだと思います。施設はその為の通過点ではありますが、新法ではB型作業所に永遠の伴走を求めその為の経済的な支援を支援費という形で表していると思います。つまり作業所に求められているのは障害者との永遠の伴走です。またそれが出来るのがB型作業所だとおもうのですがどうでしょう。 以上私見です。 豚
2007/08/03
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手にマメはありますか。最近、マメのあるコ見かけなくなりましたね。彼らの手も柔らかく殆どありません。マメは頑張ったとき(無理した時?)によくできます。ここでマメの在るコは4人、4人とも工賃は5万円を超えます。
2007/08/02
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昨日の続きの報告です。S市で確認しました秋田県で国体が10月におこなわれます、それに平行して「全国障害者スポーツ大会」が開催され、K地区代表は○○市だったのですが、S市が代わりに出場することになったそうです(代表変更の詳細は不明)。S市では市内の養護学校の現役やOBを中心とした選抜チームを編成しました。M君と、同じ作業所に通うもう一人が選ばれた。所属作業所に対しては市から依頼をしましたが難色を示され、その結果M君ともう一人は先生(作業所の施設長?)の反対にあったそうです。その結果、M君は作業所を辞め、べつの彼は全国大会をあきらめたそうです。先生は全国大会に行くか作業所を辞めるかの選択を彼らに求め、M君は辞めたわけです。S市の福祉課は、ここに移ることに問題が無いことは母親にも確認してあるから良いが、全国大会への出場は許可して欲しい。さらに今一人のコの施設の移動の問題が発生したら引き受けてくれるのかと聞かれたので、当然、両方とも許可しますと答えた。そのことをM君に伝えることはS市から伝えてもらえるらしい。まだR君やT子の事は聞けないが、M君は秋田の全国大会へ行けるだろうと思う。作業所の先生の気が変わらなければではあるのだが。 RとT子はまだあそこに居るのかな。
2007/08/01
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昨日、M君からここに通いたいと電話がありました。お母さんからも連絡があり確認しました。RのことやT子のこと聞きたいことはいっぱいありましたが、今かかえてる問題をなんとかしなければいけないので、今日はここまでにします。 報告できればまた書き込みます。
2007/07/31
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全員にいえることですが、たまに「凛」としていることがあります。その時必ず、その前後の就業状態を職員に確認します。 同じ作業をしていても、後姿が違うときは彼らのプライドが刺激されているように思えます。「小さな達成感」それが感じられるようになってきたら「達成された」モノが正しいかどうかを判断し、正しくないときは全てやり直しさせ、正しいときは「表情を作らない」で次の仕事に移るよう指示します。いつも見守られている安堵感と、正しく指導されている信頼感を彼らに刷り込むことが第二走者の最初のしごとです。社会の本来あるべき姿、そして社会の多くの人が本来持っている、群れ(社会)を守る為の行動。群れ(社会)のルールを身につければほぼ無条件で受けいれられることを彼らに、体得させる。それがB型施設であり、そのアイテムとして一日の大半の時間が施設に与えられていることを、認識するように職員はあるべきです。彼らが居場所(社会)を見つけそれを守るために働くことにプライドを持ちやがて「凛」とする。職員は呼吸をするように、この指導が出来るようになるのに毎日ずっと繰り返して6ヶ月から1年。そして次のギフトへ。 豚
2007/07/30
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必賞必罰、、此処で賞の対象は正しい努力を認める事です。罰は利己的な逃避をしたときの仕事からの除外です。これは、家庭ではまず無理です。お母さんに限らず子供との接触時間は個別差はあるにしても、施設等の職員の接触時間(ウチで8時間半)に及びません。しかも家庭のお母さんは主婦ですから家事その他に取られる時間を割くか、シンクロさせるかになりますから、建前(親が子供の面倒をみるのは当たり前)はともかく、どこかに歪が生じるのは、物理的に当然でしょう。ですが、ですが。初期設定の刷り込み(表現が変かな)親でないと出来ません、命を掛けて誕生させた者にしか刷り込みは出来ないでしょう、それは彼らが最初に信頼する対象だからだとおもいます。(保護者)→(学校、施設) →(社会)という形態で彼らの人生を支援していく形が私は理想だと思います。リレーでは次の走者が早くトップスピードに達する為、できるだけバトンを受けやすい形で渡します、渡し終わるまで仕事は終わりませんし。疲れたから、出来ないからと次の走者にバトンを取りにこさせるのはルール違反です、次の走者は前の走者のレーンに入ってはいけないのですから。つぎの走者の処にリレーゾーンにいき次の走者が受け取りやすいようバトンを渡してください。それからこのレースはゴールもありませんが、でもタイムリミットもありません。 豚
2007/07/28
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「おたくの仕事はほんとにありがたい」<えっ、工賃やすいのに>「まあ工賃はそれなり(笑)ですけど」< 汗 >「まず、落としても壊れませんでしょ」<はい、鉄ですから>「上下、前後ろ関係ないでしょ」<向きが違ったら前へ進まないようにしてありますからね>「納期が無いから残業しなくていいしね」<納期はあるんですけどね>「職員がしなくてもいいしね」<して欲しくない、職員には他にやることがあるでしょ>「まあうちもいつまでやれるか、わかりませんけど、その時までお願いします」○○○イレブンの陳列台。○○○ーストアの陳列フック、スーパーの食品売り場の陳列棚とかそれに付属するネジ等。彼らのペースで作ってもらって、一つの作業所でだめなら、二つ、間に合わなければ三つでも四つでも、質と量はそれぞれにできる範囲で。製品は、まぁ確かに像が踏んでも壊れなさそう(古っ)
2007/07/27
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昨日は書き込め出来ませんでした。実は事務所が盗難(事務所荒らし?)にあいました。一日中あれやこれや、でも被害届が書けない、どうしてだと思います?それは、机の上が乱雑すぎて、何がおいてあったかほとんど判らないからです。おまわりさんに顰蹙を買いながら・・・・取られてないのが確実なのは金銭(だって確実にないから)だけ、一日ぶんの仕事はまた明日、つまり今日。今度の日曜は机を片付けよう。・・・・しかし作業所から何を盗るんだろうね
2007/07/26
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岩戸君の独語には、きっとボリュームスイッチがあります。集配のT氏が時々、助手に岩戸君を連れて行きます。「岩戸君って面白いですね、助手席に乗ると独後の声が小さくなるんですね、電車でもそうですかね」<多分、電車の中でもそうだろう。お母さんが、外では大声で独語を言わないように躾けたんじゃないかな>「ここでの声は大きいですよね」<ここは家と同じなんだろ>「しかし、お母さんすごいですね」<あいつはお母さん大好きだからな>チビ太は空き缶を水洗いしてから捨てる。チビ太にくれた人は誰だろう。 魔女か?
2007/07/23
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I君は養護学校を卒業後、工場務めでした。その工場は真珠の細工をする工場だったそうでI君はそこでボール盤を使っての作業だったようです。ありがちな”法螺”ではなく手元も作業ぶりも本人の申告どおりです。健常者に比べると作業速度は遅いかもしれませんが、それを補って余りある精度の高さを持っていました。その工場が社長の死とともに閉鎖され、彼の7年に及ぶ自宅待機が始まりました。作業所に行くことは新たな出費を意味し、就職はハローワークでの求職活動で成果は無く、就労支援を受ける最初の窓口を見つけることは、母子家庭の母親にとっては探すことなど考えもしませんでした。彼がここに来たのはM君のお母さんが、M君と買い物に行ったとき時々見かけるI君親子に思い切って話しかけ、お互い少し時間のあるときの立ち話だけだったそうですが、同じ障害者の親としての知り合いだったそうです。ある日、立ち話の最中、多動のM君が急にI君に「うちきて」と叫んだそうです。M君の母親は自分の家と思ったらしいのですがよく聞いたら、ここのことだったらしい。その夜(どうしてこの人は夜なのか分らない)豚に電話がはいり、見学に来てそして働いている。M君から話を聞いたことは無いがM君がナンパしたのは間違いない。I君とその母親に感謝されていることは間違いないだろうが、仲間が欲しかったのか。「Mは褒めて欲しくてしたわけじゃないんじゃない、自分ひとりの世界ではなくなってきたのか、自信がついたのかもね、人間の世界じゃ友情っていうのよね」 by魔女
2007/07/22
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放送時間の変更です、すいません8月8日(水)17:45番組名も変更の為、後日詳細お知らせしますごめんなさい
2007/07/20
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「O君まだいるのね」<うん朝、本人が自分から今日、3時までお願いしますといってきたよ>「ふ~んなるほど」魔女がニヤつく。先週までの騒ぎの続きで昼まででもいやいや仕事にしてたのに、3時まで?しかも自分から。今日で三日目。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが、健闘です。
2007/07/19
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最近I氏に福祉施設の区別などについて時々レクチャーを受けている、(実は次のステップとして此処の付帯施設として社員寮(グループホーム)の設立の準備を始めようとしている)当然ウチのコ達、全員を対象として考えているのだが。「グループホームはできません」<えっなんで>「どうしても預かるのであればここのコ達はケアハウスです」<解るように説明してくれ>「グループホームは自分の面倒をある程度見れる人なんです」<解らん>「つまりね、養育手帳ってわかりますよね」 <うん>「この地域では障害が重いほうからA、B1、B2なのは判りますか」<解る>「グループホームと言うのは介護度が低い人、ケアハウスは重い人って考えてください」 <うん・・・・>「それで此処は殆どがAで、B1は一人か二人、B2にいたっては居ないかもしれませんよね」 <ほぼ全員が自分の部屋の掃除ができるし布団も干す、岩戸に至っては洗濯してたたんでるかもしれないのにか>「手帳での判断で身辺自立が出来ないのは、大きな問題なんですよ」<自立できれば問題は無いんじゃないのか>「だから手帳で判断するからグループホームはここでは出来ないんですよ、法的に」<君はいま、福祉関係者か役人の様な話し方してないか?>「そうかもしれません、福祉は出口の無い話ばっかりですからね、そんな話し方が身についてしまいますね、責任を取らないですむように常に配慮して話す、福祉関係者の基本ですね」 <・・・・・・>「怒ってます? 」 <・・・・・・・>「旧法では無理ですね、私は旧法の知識は何とかなりますけど、新法はちょっと」 <支援法であればできるんだろ、此処のように>「がんばってください、又来週きますから」豚はI氏を引っ張り込むことを誓った。
2007/07/18
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桃太郎(精神の新人)君は発病前は、バイトをしながら大学に通っていたそうです。卒業を控え就職活動に入る矢先の発病だったようで、両親からも妹達からもよいお兄ちゃんでした。スーパーの食品売り場とコンビニの品出しまで出来たようです、かなり真面目だったようです。ある意味、この真面目さ(学費の足しにしようと掛け持ちだったようで)が災いしたのか風邪をひいて熱の為休みの連絡が出来ず、以来そのスーパーとコンビニの前を通れなくなり、大学の方はそれまでに履修した単位のおかげで卒業はしたものの、精神の治療を受けつつ自室に籠る日々だったようです。ここでは医学的な治療はありません、ただ体調に合わせた就業と朝の運動(キャッチボール)だけです。箱庭のような作業所で小さな小さな仕事と余暇です。 そんな今日この頃です。
2007/07/17
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M君はテンションあがったまま7月に入ってます、最初の週に2日間は前月までと同じように3時に終わって、狐につままれた様な顔して帰っていたのですが、「あのコ3時に帰ってるけど、許可したの」<いや、M君もお母さんも分ってるはずだし特に注意を喚起してないよ>「バッカじゃないの」<へっ>「言わなきゃわかんないでしょ、何年やってんの、すぐ連絡取りなさいよ」まだ一年経ってないけど、よく日は3時に立ちすくむM君にもう少し働けと指示したら、落ち着いて静かに休憩してまた働き始めた。このコは次の指示を与えるとテンションが下がって落ち着くみたいだと魔女に言ったら。「次に何をするか分ってれば、誰だって落ち着くし、自分で分らなければ分るひとの指示に従うの、信頼ってそうゆうこと、解った」 <は~い>psラジオ大阪(1314)で、終身支援について話す機会を得ることが出来ました、迷惑でしょうが豚の生声を聞いてください。番組名は“どうですか歌謡曲”で思い出の曲に乗せて自分の主張を語るって言う番組です、放送予定は7月20日 午後5時30分です。
2007/07/16
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桃太郎(精神の新人君)が休んだ。ベンチに座ったチビ太が棚(グローブとボールが乗っている)をじっと睨んでいる。あせる、朝の段取りを終わらせて早く相手をしなければ、就業前少し(5分)だけ相手ができた。 (汗)翌朝、チビ太が「桃太郎サンヤメタ、球アカン」って。やがて桃太郎が来た「昨日休んですいません、チビ太君キャッチボール大丈夫でした」<そこにいるよ> 小躍りしたチビ太がボールとグローブ抱えて鼻息荒く用意していた。「球投げる」<雨が降ったら、キャッチボールは休み> 「雨降り、球投げ休み」「雨降り、休み」「仕事スル」桃太郎がチビ太を気遣い、チビ太が日中生活にメリハリを付け始め、豚の気分は上々(サンバリユースだったかな、この幸せはいつまでつづくかな)
2007/07/14
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引き出物じゃないぞ、適当に包め<はあ・・・・・>元請の専務がよく言ってた「お前に言っても、言うとおりしないけど」「急ぐときは急ぐように出来ないのか」 <はあ・・・・>「どうなんだ」 <出来たらうちの(魔女)に言ってもらえませんか>「あれは、いやだって言うから、おまえに言ってるんだ」 <じゃあ私も・・・・>「嫁はん言い訳に使うのか」 <はい>「好きなようにせい」 <は~い>魔女はどうしてもデパートのハンカチが包めるほどの技術を教える。勿論そのレベルに全員がなれるわけではない。でも教えることを止めない、諦める所を見せたら堕ちる。堕ちたらはいあがるのはもっと辛い。「団子山みたいに包んでいるのは、包装とは言わない。お中元やお歳暮のバイトができるぐらいじゃないと、時間も手間そんなには変わらないのよ」最高の技術を身につけようと努力する、それが最高の世渡りアイテム、障害があるから此処まで出来たら十分、そんなはず無い。出来ても、出来なくても毎日、倦まず、飽きずに。
2007/07/13
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朝礼の前、O君のお祖母ちゃんから電話がありO君が休むと言う。「昨日、帰る時にもう来なくていいと言われたらしいです」 <誰に言われたか訊きましたか>「名前を言ったら殺されると、でも所長には相談したと言ってます」 <なるほど>昨日豚は日中外出していた。「働きたいけど、来るなと言われたから行けないと泣いてます」 <これから迎えに行きますから用意させてください>「お願いします」朝礼後、迎えに出ようとしたら、又お祖母ちゃんから電話「あの、お祖父ちゃんと今、行きました」<じゃあ待ってます>O君が持ち場で働き始めた後、お祖父ちゃんが「えらい申しわけありません」 <大丈夫ですよ、それが仕事ですから>「医者に行っても何処も悪くないとは言われたのですが」 <そうですか、では次から私が病院に連れて行きましょう>「えっ」 <朝、具合が悪いから休むと言ったら、所長に病院へ連れていってもらうから電話する、と言ってください>「そんな、ご迷惑を」 <趣味ですから、裏の医院とは話が出来てますのでいつでも行けますから>「あれは、モノになりますか」 <まあ、出遅れてるだけですから、そのうち追いつきますよ。><学校を卒業してすぐ始めれば本人も、回りもう少し楽だったんですけどね、まあ追いつきますよ>「ありがとうございます」 <今回の騒ぎは其のうち収まりますし、暫くして又違う騒ぎが起き、そんなことを繰り返してるうちに、彼も追いつきますよ> <そしたらお二人で自分の年金を自分達で使えますよ、今は旅行もいけないでしょ>「お願いしてよいのですか」 <そのための施設ですよ>昨日今日とO君は何事もなかった様に働いている、今回の騒ぎの終焉なのか、中休みなのかは判らない。 そして彼の思惑がこれで終わるのかも。「うそばっかりついて、働きに行かないんだったら出て行け」ってお祖母ちゃんは泣いて怒ったそうです。お祖父ちゃんと二人でほんとに孫の心配を始めたみたいです。
2007/07/12
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「O君なんですけど」 <うん>バインダーを持った山田がまじめな顔(いつもだけど)をして私に「明らかに、既存のデーターより出来高が落ちてます」 <なるほど>「どうします」 <放置して、ただし目を離さないように>「いつもどおりしますけど、何か問題がありそうなんですか」<あのコが前の会社を辞めたの理由は伝えなかったな、何だと思う>「ニ三日休んだらもう来なくていいって言われたと聞きましたけど」<それは表向きの理由だよ>「あと、仕事が出来ない」<養護学校を出てから四年も務めて、もう来なくていい、それはおかしいだろ。少しくらい出来高が少ないのは雇用主も承知してるだろう、本当の問題はもっと深刻だよ>「差し支えなければ教えてください」<あのコは前の会社で寿司折に紅しょうがを入れて蓋を閉める仕事をしていた>「はい知ってます」 <出来高は他の障害者の80%ぐらいだった。ある日雇用主が四年にもなるんだからもう少しガンバレと言ったらしい>「そしたらガンバッタのですか」 <そう思うか>「さあ」 <まず、あちこち具合が悪くなって休み始めたらしい>「今みたいに」 <そう今みたいに、暫くそれを繰りかえしたけど、雇用主はそれでも解雇しなかった。祖父母に促されて出勤した彼は、今までの倍近い仕事をこなしだした>「やったら出来るんですかね」 <そんな感動物語じゃない。その寿司折には紅しょうがが入ってなかった、蓋は閉められていたから消費者が食べるまで判らない>「別に其れぐらい問題ないと思いますけど」 <君は紅しょうが嫌いか>「はい」 <紅しょうがの入ってない寿司折が許せない消費者がいたらどうする。それは立派なクレームだ。彼のいた会社は空港やデパートの食品売り場に商品を出していた、その問題が表面化してからすぐ回収して廃棄して・・・・ 会社は被害の請求はしないそうだけど、もう障害者の雇用は考えるって言ってたな>「そして彼は、会社から退職を促された」 <そう会社から解雇された可哀想な障害者として祖父ちゃん祖母ちゃんにちやほやされる毎日を取り戻したわけだ>「なるほど」 <つまり雇用主がいやになって退職を促すように仕向けるのはこのタイプのコの特徴だな、したがって彼の作る製品に何かのトラブルが起きる可能性が十分に考えられる>「注意します、でもラインからはずさないのですね」 <此処で思い通りにはさせない>朝礼の直前、O君のお祖母ちゃんから電話がはいった。 この項、続く
2007/07/11
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解釈は違うでしょうが、此の場合のドナーは臓器提供者の意味ではなく、自分の人生を誰かのために、他人(自発的な意思ではなく)に運命付けられた人と言うほどの意味合いです。具体的には、骨髄提供の必要な長子のために命を与えられた、次子。お兄ちゃんを生かす為に(ドナー)兄弟を産むという例です。此の子こそ親のエゴのために生まれてきたという一面を持っていることは誰にも否定できないと思います。比較すれば、このドナーよりも過酷な状態にあるのが障害者の家族(主に兄弟)でしょう、病気に対するドナーは移植が成功すれば終わり、それぞれの人生が待っています。障害者の家族にとっては障害者の命が終わるまでそれが続きます。親は先に逝きます、酷な言い方をすれば兄弟より苦しむ時間は短く。障害者の世話の続きはドナー(兄弟 etc)です。そしてこのドナーたちは声を上げません。唯お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、人生を自分以外の為に。そんなことを考えたりする今日この頃です。
2007/07/10
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「仕事をもっと摂ってくれば」「仕事してると、終わったら次の指示をもらえるじゃない。声かけてほしいけど、此処では仕事の指示以外しないでしょ、だから一生懸命に仕事する」<楽しいのかな?>「仕事が楽しいわけないでしょ、そんな勘違いするから、転職くりかえすのよ。今日出来ることは今日するの、全員でゆっくりしてたらそれが普通になっちゃうでしょ」 <とってくればいいんだろ>ということで、チビ太にというか、全体に隙間無く仕事をさせるためさらに仕事を摂ることにしました。そういえば同じ仕事量なのに3時ぐらいには目途がついてるんですよね、つまりペースが上がってるみたいです。仕事量を夕方まで割り振るのではなく、明日の仕事でも、部材の有る物は全て終わらせるように始めました。今日出来るものは今日、明日でよい物も今日、そして今する。定刻までのんべんだらりと仕事するのでなく、内容を充実させ始めたら。チビ太が塀の上から降りてきました。チビ太は手が早い(仕事をてきぱきする)ので仕事をくれなのか、声をかけてのアピールだったのかな。
2007/07/09
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