2006年10月05日
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カテゴリ: 会社生活


その会社は、各種企業のHP内にユーザー向けのコミュニティサイト構築をASPサービスとして提供していて、そのコミュニティ内でやりとりされるユーザ同士の情報を、企業のマーケティング活動にフィードバックするということをやっていて、名だたる大手企業を中心に急速にクライアント数を伸ばしているようである。

代表の話によると、これまでのコミュニティ構築実績での経験から、発見したことが2つあるという。
ひとつは、「うまくいっているコミュニティというのは、メンバー数20名が最適均衡の状態である」ということ。つまり、あるテーマを共有するコミュニティができたとして、日頃意見を言い合うメンバーが数名では注目度も上がらず活性化もしない。逆に20名を越えて増えすぎた人達が好き勝手に意見を言い出すと、管理者の制御がきかなくなり、コミュニティとして機能しなくなる。適度に参加者の「顔」が見渡せて、フラットにものが言いいやすく、最もアクティブなコミュニティになるのが、この20名均衡状態で、こういうコミュニティの中で議論されている内容というのは、マーケティング的にも非常に価値が高いという。
※この会社は、そういうコミュニティを対象に、モニター調査やグループインタビューをかける仕組みも持っている。

もうひとつは、「あるテーマを既に共有しているコミュニティの中に、全然別の新しい情報を入れると、それが他のメンバー間に伝播する可能性が極めて高い」ということ。例えば自転車の趣味を共有しているコミュニティの中で、メンバーの誰かが、元々のテーマとは全然違う話題、「最近、自分はハゼ釣りが面白くてハマっている」というようなことを書くと、いままで釣りにもハゼにも何の興味もなかったはずの他のメンバーが「今度、自分もやってみます」などと次々に言い出し、翌週には釣竿選びの談義が始まったりするのだという。
※この会社は、こうしたコミュニティのリーダー的メンバーに、クライアント企業の新製品情報などを流したりして、販促につながる話題の提供を裏で行なっている。

この2つの法則、自分の経験からもなかなか頷ける話であるが、それにしても裏側のマーケティングの仕組みは、ネット上のコミュニティ心理をうまく利用した巧妙なビジネスモデルだなぁと感心。







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最終更新日  2006年10月28日 15時19分03秒 コメント(4) | コメントを書く
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