音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2014年01月15日
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テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: ジャズ
オルガン・ジャズ第一人者のデビュー盤


 ジミー・スミス(Jimmy Smith)は、1925年(1928年説もあり)ペンシルヴェニア出身のジャズ・オルガン奏者。1950年代半ばから2005年に亡くなるまで、半世紀近いキャリアを重ねたが、その最初期のアルバムがブルーノート・レーベルのこの『ア・ニュー・サウンド・ア・ニュー・スター~ジミー・スミス・アット・ジ・オーガンVol. 1(A New Sound-A New Star: Jimmy Smith at the Organ, Volume 1)』である。

 元々、ジミー・スミスは父親のクラブ周りに子供の頃から加わっていた。そこでピアノも覚えたという。加えて、その頃のピアノと踊り(タップダンスをしていたらしい)が後に訪れる転機のベースになったと言われる。1950年代に入り、彼は、オルガン奏者ワイルド・ビル・デイヴィスの演奏を聴き、オルガンに目覚めたとのこと。借金をしてハモンドオルガンを手に入れた後は、水を得た魚の如く、その演奏に磨きをかけていく。ハモンド・オルガンを弾くには、鍵盤楽器なのだから、ピアノの能力がそのまま生かされるというのは想像される通りだろう。けれども、オルガン演奏には“脚”も必要である。踊りの経験はおそらくそのままオルガン演奏に生かされることになったということになったようだ。

 そんな中、折しもブルーノートは名作群を世に送り出していこうという時期を迎えていた。1956年1月にジミー・スミスがニューヨークで初出演を果たすと、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフは早速、この男のレコーディングを企図する。所謂“1500番台”の展開とぴったりと歩調があうことになったのが、この当時の彼であった。次々と吹き込まれ発売されていくオルガンによるジャズが世間の注目を集めるようになり、ジミー・スミスはオルガン奏者の代表としての立場を築き上げていくことになる。

 とまあ、このような経緯で最初に録音されたのが、ブルーノートからの本デビュー作であったが、当時の聴き手にとっては、とにかく“びっくり玉手箱”的な音楽だったことだろうと想像する。ベースの部分もオルガン、メインでメロディを聴かせるのもオルガン、組み合わされているのはギターとドラム。3人編成にしてこの音の隙間のなさであるから、ジミー・スミスのオルガンの働きぶりがどれほどのものかがよくわかる。なるほど、マイルス・デイヴィスの“世界8番目の不思議”という評ほどこの驚異を的確に表しているものはないと言えるのかもしれない。




[収録曲]

1. The Way You Look Tonight
2. You Get 'Cha
3. Midnight Sun

5. The High and the Mighty
6. But Not for Me
7. The Preacher
8. Tenderly
9. Joy



[パーソネル、録音]

Jimmy Smith (org), Thornel Schwartz (g), Bay Perry (ds)

1956年2月18日録音
Blue Note 1512







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Last updated  2014年01月15日 06時35分52秒
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