ところが…、である。なぜかセカンド作もファースト作と同じセルフ・タイトルのアルバムになってしまっている。なぜこんなややこしいことになったのか、意図するところもよくわからないのだけれど、要するに2枚とも同じセルフタイトル(『フォガット(Foghat)』)なのである。無論、そのままでは紛らわしくて仕方がない。いつしか、2枚目の本作の方は、別の“通称”で呼ばれるようになる。その通称の由来は、本盤のジャケットの写真に由来する。ファースト作の渋いモノクロのメンバー写真のジャケットとは大きく違って、セカンド作のジャケットは白地に“石(ロック)”と“ロールパン”の写真のみ。これに因んで、『ロックンロール(Rock & Roll)』や『ロックンロール・アルバム(Rock and Roll Album)』と呼ばれるようになる(ところが、さらにその翌年の作品には“ロックンロール”という単語を含む『ロックンロール・アウトローズ』なるアルバムがあって、さらに紛らわしすぎだけれど…)。