音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.06.12
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テーマ: 洋楽(3636)
アラニスの世界デビュー盤


 1995年にリリースされたアラニス・モリセット(Alanis Morissette)のアルバム『ジャグド・リトル・ピル(Jagged Little Pill)』の日本盤の帯には、“何の前ぶれもなく舞い降りた片翼の天使 アラニス デビュー”とある。筆者もその当時に初めてこの女性シンガーソングライターの存在を知り、本盤を繰り返し聴いたことを記憶している。

 けれども、実際には“何の前ぶれもない”わけではなかった。実はこの時点でアラニスは既にカナダではよく知られた存在だったらしい。オタワ出身でフランス系カナダ人の彼女は、幼い頃から曲を書き始め、10歳でテレビのレギュラー出演を得て、そのギャラで自主制作盤のシングルを作っている。これが功を奏してMCAカナダと契約、1991年には国内限定のデビュー・アルバムをリリースし、アルバムだけでなく複数のシングルでもヒットを記録したという。

 要するに、カナダでは既によく知られた天才少女だったわけである。その後、もう1枚アルバムを制作した後、高校卒業を機にオタワからトロントへ、さらにはアメリカ合衆国のロサンゼルスへと拠点を移し、ちょうど21歳を迎えた頃に世界的にリリースされたのが、本人キャリアとしては3枚目になる本盤『ジャグド・リトル・ピル』だった。

 以上の経緯でお分かりのように、カナダで経験を積んだうえで世界的に“デビュー”したわけである。実際、カナダはもちろんのこと、全米、全英、さらに複数の国でアルバムチャート1位を記録した。やや荒削りな部分を感じないでもないが、大胆なヴォーカルと刺激的な詞、オルタナ寄りの音作りが聴衆に受け入れられ、全世界で3000万枚以上のセールス、さらにはグラミーの“レコード・オブ・ザ・イヤー”にもノミネートされることとなった。

 注目曲をいくつか見ておきたい。1.「オール・アイ・リアリー・ウォント」.は、21歳とは思えぬ堂々としたヴォーカルがインパクトのあるオープニング・ナンバー。2.「ユー・オウタ・ノウ」は、アルバムからのファースト・シングル。激しい曲調が印象的で、当時ラジオで頻繁に耳にした記憶がある。

4.「ハンド・イン・マイ・ポケット」と8.「ヘッド・オーヴァー・フィート」はシングルとしてカナダで1位のヒットとなり、どちらも好曲。さらに、10.「アイロニック」は、シングルとして成功したナンバーで、これも当時よく耳にした覚えがある。カナダで1位のほか、オーストラリアとニュージーランドのチャートで3位、全米でも4位の結果を残した。

 他に個人的な好みでは、力強さが感じられる5.「ライト・スルー・ユー」、本盤の中ではややバラード風の9.「メリー・ジェーン」なんかもいい。全体として21歳の表現力とは思えないヴォーカルがとにかく印象に残る1枚だと思う。


[収録曲]


2. You Oughta Know
3. Perfect
4. Hand in My Pocket
5. Right through You
6. Forgiven
7. You Learn
8. Head over Feet
9. Mary Jane
10. Ironic
11. Not the Doctor
12. Wake Up (contains hidden track "Your House (A Cappella)")


1995年リリース。




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Last updated  2026.06.12 08:33:51
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