音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.06.18
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テーマ: 洋楽(3636)
40年以上を経て明かされたもう一つの『ネブラスカ』


 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が1982年にリリースしたアコースティック作 『ネブラスカ』 には、バンドで吹き込んだ音源があると長らく言われてきた。けれども、それが世間に公表されるまでには40年以上の年月がかかった。2025年に発売された『ネブラスカ’82 エクスパンデッド・エディション』に収められた1枚が、『エレクトリック・ネブラスカ(Electric Nebraska)』である。

 全8曲、時間にして30分ほどなので、フルアルバムとして成立しないわけでもないが、分量的には少々物足りない(ただしバンドでの録音は全15曲あったという)。今般のこのエレクトリック・ヴァージョンと元の1982年リリースのアコースティック・ヴァージョンを二択にすれば、やっぱりアコースティックということになるだろう。けれども、長い年月を経て陽の目を浴びたこの音源を聴くと心が震える。そして、何よりも、完成度が高いことに驚かされる。

 基本的に多くの曲は、元のアコースティック・ヴァージョンのアレンジを踏襲しており、それをバンドで演奏するというのは、ライヴ(例えば こちらのライヴ盤 )でも披露されてきた。1. 「ネブラスカ」 や3. 「マンション・オン・ザ・ヒル」 に見られるようにエレクトリックさが最小限に抑えられている曲もあれば、エレクトリックならではの新しい魅力がある曲も含まれている。例えば、4. 「ジョニー99」 のイントロなんかは、本来の『ネブラスカ』よりもカッコよく惚れ惚れする。8. 「生きる理由」

 他方、1982年リリースのオリジナルの『ネブラスカ』には収められていなかった楽曲も見られる。5.「ダウンバウンド・トレイン」は、1984年の 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 に収録されることになった楽曲だが、全く別の曲かと思うほどのアレンジ、激しい曲調と勢いに圧倒される。7.「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」も同名の盤の表題曲となったが、当初のアコースティック・ヴァージョン( 参考過去記事 )をベースにバンド向けアレンジを施した演奏となっている(曲の雰囲気は明るいロック調ではなく、陰鬱さを湛えた激しいロック調となっているが、よく聴くとドラムスが既に後のヴァージョンに近いものになっているのは興味深い)。ともあれ、単なるアウトテイクではないレベルの高さに驚かされる1枚と言えるだろう。


[収録曲]

1. Nebraska
2. Atlantic City
3. Mansion on the Hill
4. Johnny 99
5. Downbound Train
6. Open All Night
7. Born in the U.S.A.
Reason to Believe

2025年リリース。




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ネブラスカ '82 エクスパンデッド・エディション [ ブルース・スプリングスティーン ]

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Bruce Springsteen ブルーススプリングスティーン / Nebraska '82: Expanded Edition 【完全生産限定盤】(4CD+Blu-ray) 【BLU-SPEC CD 2】




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Last updated  2026.06.18 21:58:30
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