ぼくの細道・つれづれ草

ぼくの細道・つれづれ草

2014.08.09
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甍は月光の底に沈み
街は青い寂しさに包まれていた

死ぬべき運命を背負った人たちの時間は
その日を期して截然
生きるべき季節を迎えたのだが 

八月一五日の夜は
余りにもひっそりしていた

「耐エ難キヲ耐エ 忍ビ難キヲ忍ビ・・・」

いや それ以後にもなく
一億人が一つの思念をかみしめ
反芻し また かみしめ

取り敢えずの
生をみつめる
それは
静かな 静かな夜であった 





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Last updated  2014.08.10 00:35:50 コメントを書く


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