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札幌に新しいオペラ劇場ができました。こけら落としのアイーダは即完売だったそうで、もしも、北海道限定の流行語大賞があったとするならば、「アイーダ」が選ばれても良いんじゃないかと思ったり。なんなら、ホールだって「アイーダ」しちゃえば良いんじゃないか。なんて言ってみたり・・・。素晴らしいバティ様の指揮で演奏できて幸せでございました。そして、オペラ歌手の美しいお声で心が洗われるようでございました。わたくし、ヴィーンにおきましても「あいーだ」は拝見させていただきましたのでございますけれど、こうやって練習の時から何度も何度も見られるというのは、オペラの内容も良くわかるようになるし、歌も覚えられて、とっても良い経験でございました。ただね、「札響、アイーダに挑戦」なんてマスコミに書かれるのは、ちょっとどうかと。私たちだってオペラやった事あるし・・・。他のオペラもやったし・・・。別に挑戦しなくたって、弾けるし・・・。イジイジ・・・。といじけてみたところで、むしろ、オペラの本番から数日後にはガーシュインとか、コープランドとか、がちゃがちゃ・がちゃちゃ・がちゃ・がちゃちゃ・ぴろ~んと変拍子の曲を本番に間に合わせる方が、プロオケがプロオケたるところだと思います。誰も褒めてくれないけどね・・・。当たり前なんですけどね。と愚痴ってみたところで、(アメリカものの名曲コンサートは明日キタラであります)アイーダって良いんだけど、最後に若く健康な男女が死んでしまうのが、なんともね~。例えば椿姫みたいに、病気で死ぬのならしょうがないし、カルメンさんのように、痴情のモツレ?なら自業自得とも言えるけど、アイーダに至っては、愛する敵方のオトコの墓で先に待っている。「あなたと一緒に死ぬのです。」って、ええー。ほんまにー?やめときー。もうちょっと時間経ったら、またええオトコが出てくるって・・・。まあまあ、まだ若いんやし、今回の事は早く忘れて・・・。と一杯飲みに連れて行ってあげたいですな。これが現代のテレビドラマだったとするならば・・・墓の中で永遠の愛を歌い上げるアイーダとその彼氏。すると、一筋の光線が墓の間からすーっと出てくる。カメラに反射し、画面は一面真っ白に・・・。To Be Continue・・・の文字。「続きは劇場で・・・。」半年後に「アイーダ2」と銘打って、墓から脱出した二人による愛と感動の大スペクタクルが始まるのであった・・・。うん。今回も2日公演のチケットが一瞬で完売したそうですから、あと3,4回は引っ張れるかも・・・。それとも、こけら落としじゃないと興味ないかな?それでは、みなさまごきげんよう。明日キタラでお会いしましょう。
2018年10月12日