もともとスイスの揚げ菓子で、ロゼットアイロン又はロゼットフォームと呼ばれる型を使って作るお菓子です。焼きごてのような形をした、少し長めの取手の先に、花形のような金の型が付いています。油で熱した型に少しゆるいロゼットの生地をつけて、油で加熱します。自然に生地は型から離れて花形の生地がカリッと揚がります。
粉砂糖を振りかけて温かいうちに頂きますが、見た目よりずっと美味しいお菓子です。
今日の教室の授業で作りましたが、最初、揚げ油の温度が高すぎて型から生地が離れず、型にこびりついてしまいました。160度を保って作るのがポイントです。
油の温度がちょうど160度になったときは、面白いように型からするっと生地が外れて次々に揚げることが出来ます。
アメリカではポピュラーで、さまざまな形のロゼットアイロンが販売されています。クリスマスのツリーや星のロゼットアイロン、イースターの卵やウサギのロゼットアイロン。また、タルトレット型のロゼットアイロンもあり、丸やハート形のタルトレットを作ることもできます。クリームやフルーツを詰めて仕上げをします。ロゼットミックスという生地のミックス粉も販売されています。
最近は、揚げるお菓子はあまり人気がないそうです。油の準備や後始末が嫌われるようです。揚げたてが美味しい揚げ菓子は、家庭のお菓子の原点のような感じがします。
揚げパンにジャムを詰めたベルリーナ、シュー生地を揚げたぺ・ド・ノンヌ。「尼さんのおなら」という意味のフランスの揚げ菓子です。
私も子供の頃、祖母が良くドーナツを作ってくれたのを思い出します。
秋は、揚げ菓子がおいしそう。久しぶりに、私のレシピのゴマのドーナツを作ってみたくなりました。