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「鬼才チャデクの新作とか雑誌の付録ゲーとかやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。
●応仁の天下
先に旅団長さん持ち込みのこれから。「ゲームジャーナル」84号付録ゲーム。
応仁の乱のころの日本を舞台にした「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」っぽいゲーム。とはいえもちろんそのまんまではなく、細かい違いがある。時代ごとにドラフトした元ゲーとは異なり、ドラフトするのは前半後半に分かれてるうちの前半開始時のみ。ここで前半の数ラウンドにわたるすべてのカードを決める。後半はすべて山引き。
得点の仕方もだいたい同じだが、中立の大勢力である東軍と西軍のどちらかに味方することができ、各ハーフ終了時にのみ「通常通りに計算した味方勢力の得点×自分の貢献度」だけ点が入る。さらに、勝ってる方でも負けてる方でも、味方してればその陣営内でのマジョリティに応じた点も入る。この2つが結構でかいのでどっちかにはつきたいところだ。
元ゲーが面白いのである程度の面白さは保証されてるが、前半はドラフトするといってもすべてのカードを混ぜた中からのドラフトだし(時代ごとに分かれてたりしない)、後半は山引きなので、まあ運の要素の方が強い。元ゲーは版を重ねるたびに短時間化の工夫がされてるが、最新版でも3時間くらいはかかるのに対し、こちらはさらに短い時間で終わるので(2時間はかからないだろう)、「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」の入門にはいいかもね。充分な時間があるなら最初からそっちやった方がいいとは思う。
● Aegean Sea
前回のプリントアンドプレイ版のプレイ記録は こちら
。
2020年発売予定だったチャデクの新作がついに登場! ということで超期待してプレイ。こういうときにはたいていろくなことがないが、やはり今回もろくなことがなかったw
いくつもの島に人々を入植させ、物資を生産させ、船を作って送りこみ、その船に物資を積み込んで本土に持ち帰ればようやく得点。各アクションには簡単に実行できるものもあれば、その島でマジョリティを取ってないと実行できないアクションもある。つまり得点するためにかなりの苦労をすることになる。
ただしそれは、全プレイヤーが実行できる一般的な手順を踏んだ場合の話。各国家には固有の特殊能力があるのだが、そのうち1国は「休憩(手札補充)のたびにうまくすればランダムに物資を手に入れて本土に置ける」というもの。強すぎるだろw
それに対して、私が担当したクレタの能力は「休憩のたびにランダムに島を襲撃する」というもの。一見強そうだが、襲撃してもその島が荒廃するだけで私にいっさいのメリットがない。しかも襲撃するのは“海賊”であって我がクレタではないので、クレタにとって大事な島が襲撃されることすらある。使えないにもほどがあるw
プリントアンドプレイ版を遊んだときの感想は「おもしろいが、まだまだまだまだ練っていく必要があるレベル」だった。この“まだまだまだまだ練っていく”に期待しての“面白い”だったのだが……今回の感想は「まるで成長していない……(画像略)」だw もうほんとに、この4年で何をしてたのかと思うくらい変わってない。地獄のように分かりにくい謎用語満載のルール。国ごとのバランスを取ったとはとうてい思えない能力格差。通常点が取りにくいのに、特殊な得点方法がある国とない国があったらある国が勝つに決まってるだろw 出た当初は信者が高得点をつけてたBGGの評価も、2023年11月時点で6.4まで下がってる。さもありなん。
これは「ローマに栄光あれ」や「イノベーション」で積み上げたチャデクの(なけなしの)名声をすべて泥まみれにするレベル。入手が難しいので気にする必要はないと思うが、念のために言っておく。まあまあ見栄えのいい箱絵にだまされて買わない方がいいよw
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