天空乃舞

2005/07/12
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カテゴリ: みえないところ
最近なるべくちゃんと部屋で睡眠をとるようにしている。

ちと、懲りた。

やはり20代の頃のようにはいかない。

それは、それで、いい。


今朝は7時ちょい前に自習室に着いた。
なんだろう、なんとなく予感がしドアの小窓から覗くと
予測していたことが そこに。

きりんさん君が 睡眠中。

長身を椅子を並べて横たえていた。



律儀な彼は決して 本当に力を抜いた姿を人にさらすことはない。
私を含め、この部屋には彼より、まあたったの1歳でさえ年上の人がほとんどだから。

彼はその一歳、にすら礼を欠かない。


私が部屋に入ったら。。。

起きてしまうだろうな。

挨拶とかされちゃうんだろうな。。。

けど、私も 入らないわけにはいかない。
やることあるから。



精一杯 静かに部屋に入ったけれど
やっぱり起きた。


こういう時、なんて言ったらいいのかな




「そのまま寝てていいから」

なんじゃらほんじゃら 不器用な私は うまいことが言えない。

とにかく、たのむ!そのままで。。。

が、心の中の声。


彼は エアコンつけっぱで寝ていたので、



と言う。

歩いてきたばっかの私は。。。暑いんじゃん?

と思ったけど、

だよね、寝てたら、寒かろう。
エアコンを止めた。


再び寝息を立て始めた彼に ほっとする。

よかった。。。。


というか、本っ気で、ぐったり疲れているのだろう。。


きりんさん君とは音楽の趣味が似ていて
お互い夜勉強するときは部屋の照明はつけないまま、
机の照明だけで勉強する方が集中できるという陰気さ(笑)も似ている。




8時を過ぎて、武漢君がやってきた。

武漢君は 部屋の照明はカーン! とつけるし、快活で、
話していてとても楽しい。

いつも縦書きの分厚い本を読んでいるので私はいつも、

「あーまた御書読んでるよ」

と 思ってしまう。

メモも全部、中国語。
なんだかわからんが かっこいい。


さて。。。
その武漢君が 現れた。。

うをー!
武漢君、早速ドアを明けるなり、部屋の照明スイッチに手を。。。。

うをー!

なるように、なるのだろう!

しかし!

どのように、なるのだろーう!



きりんさん君の隣にいる私は

「つけないであげて」

と大声は出せないぞ  さあ どうなる!





どうなったかってぇと、


私に見えたのは 武漢君が

私に半分背中が見えるくらいの斜めの角度で

ドアを閉めながら 

明かりはつけないまま

スイッチから手を離す瞬間の

ほんの少し口角が上がっただけの笑顔。





武漢君は 何も言わないまま

席についた。


机の照明をつけて やっぱり

縦書きの本を広げる。。。。




こういう瞬間

好きだ。


この人、信頼できるな、尊敬できるな、と思う。


きりんさん君 武漢君

同室の仲間が あなたがただったことを

かなり幸せに思っています。



信頼は しあわせなこと






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Last updated  2005/10/17 11:12:14 PM
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