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16歳の娘フリートは、画家フェルメールの家の女中になったとき、失明した父の身の回りの世話をしていた経験を活かし、アトリエの掃除と整頓も任されることになった。そんなフリートを待っていたのは、波乱含みの人間関係だった。 子だくさんで粗忽なため、アトリエの出入りを禁じられている夫人カタリーナとの確執、気丈で抜け目ない、夫人の実母マーリア・ティンスとの駆け引き、フリートを目の敵にし、意地悪ばかりする次女コルネーリアとの諍い、贔屓の肉屋の息子ピーテルがフリートに寄せる恋慕、フェルメールのパトロンである身分を悪用し、フリートに言い寄るファン・ライフェン……。しかしある日、予期せぬ出来事が起こる。 フェルメールは、フリートが色彩と構図に豊かな感性をもっていることに気づき、顔料の調合を任せる。天才画家の絵画に心服するフリートは、旦那様への思いを募らせ、2人の親密さも徐々に増していく。 そして、フェルメールがカタリーナの真珠の耳飾りをフリートに着けさせ、モデルとして絵画を描くにいたって、物語は一気にクライマックスへと突き進む……。* 本書は、17世紀オランダ、デルフトの人びとや街の様子を、歴史に忠実に再現している。実際、フェルメールの作品、家族構成はもとより、家の所在や間取り、部屋の調度なども死後の財産目録と一致している。ジェフリ-・ディ-ヴァ- 『スリ-ピング・… 2009年05月28日
ミネット・ウォルターズ 『病める狐』 2008年08月27日
ダン・シモンズ 『夜の子供たち』 2008年08月24日