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2005年03月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


THE MAN WITHOUT A PAST
製作国 フィンランド/ドイツ/フランス

シネトピックス
公式サイト

過去のない男 ラインちょうちょ.gif


「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」 の15人の監督のひとり。
フィンランドのアキ・カウリスマキ監督、初めてみました。
変わった名前だなっという印象で 何度か名前を聞いたことがあった監督さんです。
淀川長治さんの銀幕旅行に 「浮き雲」 (1996)が紹介されています。
"この監督、この映画の脚本も自分で書き、製作も自分というまったくの個人映画。

アメリカなんか監督が映画で豪商人になろうと目のくらむ映画ばかり作っている。
(略)映画の懐かしさを感じさせて嬉しく、しらべるとこの監督はキャプラが好きで
小津安二郎が好きでデ・シーカが好きでバスター・キートンが好きだって。
分かるよ、それが。"

「浮き雲」でも登場するらしい、犬が「過去のない男」にも登場しています。
この犬は警官の犬として登場しています。
 記憶を無くしたばかりのかわいそうな主人公に、ボロのコンテナを世話して、
家賃をガメツク取り立てる警官。「払わなかったら、この犬が食いちぎるぞ!」
っと脅すんだけど、これが、とてもしょぼくれていて、ワン!とも吼えない。
しかも、やがて警察官より主人公の男に尻尾を振って懐いてついてくる。
しかも、オスじゃなくてメスだった。。っという会話のくだりがおかしい。

カウリスマキ監督っておもしろい人だなあ~。

で、主人公は、記憶が無いので、名前、住所がわからない。
職安に行っても不審者扱い、銀行口座も開けず、銀行強盗事件に巻き込まれて、
不法入国者扱い。と、実に悲惨な目にあうのです。
そこに存在しているのに、社会的には抹消されたも同じなのです。なのに、

主人公も、はじめは元気なくてどんよりしてるんだけど、段々元気になっていき、
それほど悩んでるようには見えない。
とにかく淡々として なんだかおかしい。。(クスっとくるおもしろさ)
みんな棒読み、棒立ち、感情のない演技だし。(それでいてその感情は、良く伝わってくる)
会話をしていて、終わって分かれるとき クルッと反対を向いてサクサク行ってしまう。
こうした作風に最初は戸惑うけれど、いつの間にか引き込まれてしまった。
不思議な映画です。でもこの監督の味らしいですね。

主人公が 惹かれていく救世軍の女性がカウリスマキ・ファミリーのひとりで
カティ・オウティネンという女優。"ニワトリみたいな顔でとにかく細い" 人。
この すっかりおじさんとおばさんのふたりが なかよく森にキノコを採りに行くのですが、
主人公が 彼女に膝をついてお花を渡すのが、まるで王子様がお姫様に捧げるっというような雰囲気です。
彼の採ってきた一番大きいキノコを、「これは、毒キノコよ」っと
なんだか、おかしい~。

このように、記憶がない主人公というと、「メメント」や「ボーン・アイデンティティ」
など ミステリーが思い浮かびますが事件に巻き込まれての謎解きやスピーディーな展開のとは全然違います。
けれど、とっても味がある。

遠い、フィンランドという国の 映画監督が小津安二郎の絶対的なファンで、
日本通なのだそうというのは うれしい驚きです。
監督自ら選曲したサントラには クレイジーケンバンドの「ハワイの夜」
作中、主人公は日本酒を飲み お箸で寿司を食べてます!

監督:
アキ・カウリスマキ  Aki Kaurismaki
製作: アキ・カウリスマキ Aki Kaurismaki
脚本: アキ・カウリスマキ Aki Kaurismaki
撮影: ティモ・サルミネン Timo Salminen

出演: マルック・ペルトラ Markku Peltola 過去のない男
カティ・オウティネン Kati Outinen イルマ
アンニッキ・タハティ 救世軍のマネージャー
ユハニ・ニユミラ ニーミネン
カイヤ・パリカネン カイザ
サカリ・クオスマネン Sakari Kuosmanen アンティラ
マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ 救世軍バンド

【ストーリー・解説】
過去のない男を主人公に描く再生と希望のドラマ。記憶を失った男が、周囲のユニークな人々との関わりを通して前向きに人生を歩んでいく姿を、現代社会への皮肉を効かせながらユーモアと哀愁を込めてオフビートに綴る。主演はマルック・ペルトラ。共演にカウリスマキ作品の常連カティ・オウティネン。2002年のカンヌ国際映画祭でグランプリと主演女優賞をダブル受賞。

 “敗け者犬3部作”(「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」)(「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」「コントラクト・キラー」が3部作と言う説もある。どっち?)、「浮雲」でスタートした“現在フィンランド三部作”の第2弾に位置づけられる今作。「浮雲」の暖かさを持ちつつ、より希望に満ちている点で、カウリスマキの新機軸ともいえます。 比較的、悲劇の結末が多いようですが、これはハッピー・エンド路線。 いつものように、極力、動きやセリフといった説明は抑え目演出。第3弾となる(であろう)次回作も、楽しみです。

2003年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたそうですが、米のイラク攻撃に抗議して授賞式に出席はできないと辞退したそう。

 ある日列車に揺られ、夜のヘルシンキに流れ着いた一人の男。公演のベンチで夜明けを待っていた彼は突然暴漢に襲われ、瀕死の重傷を負う。男は病院で奇跡的に意識を取り戻すが、過去の記憶を全て失っていた。身分証もなく、自分の名前すらも分からない有様。しかし、幸運にもそんな彼にコンテナで暮らす一家が手を差し伸べ、男は彼らと共に穏やかな生活を送り始める。そして救世軍からスープが振る舞われる金曜日。男はコンテナの主人に連れられ支給場所へとやって来る。そこで男は救世軍の女性イルマと運命的な出会いを果たすのだった…。





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最終更新日  2005年03月31日 07時49分41秒


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