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2005年04月19日
奇人たちの晩餐会
テーマ:
レンタル映画(818)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
『奇人たちの晩餐会』 (1998)LE DINER DE CONS ジャンル コメディ
製作国 フランス
シネトピックス
「奇人たちの晩餐会」は 会に誰かゲストを招いて楽しくお食事会をするというもの。
”笑い”のための晩餐会です。
しかし実は招いたゲストとの話を楽しむことは楽しむけれど、彼らの
”馬鹿さかげん””奇人変人ぶり”を笑うというものなのです。
面白いことを追求する為とはいえ、実に悪趣味な晩餐会なのです。
晩餐会メンバーは 会社社長などのエグゼクティブたち。
毎回、各自の連れてきたメンバーの中から こっそり馬鹿のチャンピオンを選出するという傲慢さ。
はじめ映画の題名を見た時は、アイザック・アシモフ著「黒後家蜘蛛の会」を連想しました。
「黒後家~」でもゲストを招くのです。
ゲストが出す謎々、ミステリーネタが 料理のピリッとした味付けになるという、
毎回満足な結末の短編集で、とても面白く読みやすい。
でも、「奇人たち~」では全然違いました。
だいたい、料理は出てきませんし。
今回ゲストとして招待されたピニョン。
(ジャック・ヴィルレ「クリクリのいた夏」「ピエロの赤い鼻」
ゴダールの「カルメンという女」「右側に気をつけて」)
彼は、過去妻に逃げられマッチ棒でエッフェル塔やら新幹線やらを作るという、
マニアックな趣味の持ち主です。
しかし。。次々と彼のドジのおかげで思わぬ方向に事態が展開。
ジャック・ヴィルレ節炸裂です(笑)。
あの、ちょっと悲しげな目がかわいいですね。
”ミイラ取りがミイラに。”
ピニョンのドジぶりもさることながら、それに翻弄される会社社長もだんだん
ピニョンのしでかす事に、社長の目が点になってしまった時ははゲラゲラ笑えました。
結構”お笑い”の目の肥えてる日本人には、少々物足りないか?
でも、仏版コントという事で余裕で笑えるのではないでしょうか?
80分という短さもグー。
本国フランスだけでなく、ヨーロッパ各国で笑いの渦で地下鉄や道路が大渋滞
になったという作品。
スピルバーグが早速ダスティン・ホフマンでハリウッドリメイク権を買い付けたそう。
けれどこの晩餐会のゲストには、決して招かれたくないぞ!と思いました。。
ジャック・ヴィルレ氏は2005年2月にお亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りします。
製作総指揮: アラン・ポワレ Alain Poire
脚本: フランシス・ヴェベール Francis Veber
撮影: ルチアーノ・トヴォリ Luciano Tovoli
音楽: ウラディミール・コスマ Vladimir Cosma
出演: ジャック・ヴィルレ Jacques Villeret フランソワ・ピニョン
ティエリー・レルミット Thierry Lhermitte ピエール・ブロシャン
カトリーヌ・フロ Catherine Frot マルレーヌ
ダニエル・プレヴォスト Daniel Prevost シュヴァル
フランシス・ユステール Francis Huster ジュスト・ルブラン
アレクサンドラ・ヴァンダヌート Alexandra Vandernoot クリスティーヌ
出版業を営むブロシャンには密かな楽しみがあった。それはバカな人間を招待しては仲間で笑い物にするという晩餐会だ。今回はマッチ棒の工作が趣味という税務局勤めのピニョンという小男を見つけたのだが、当日ギックリ腰になり動けなくなったブロシャンはピニョンと二人きりになってしまうのだった……。この手の人情喜劇をやらせたらフランス随一のF・ヴェヴェール監督作で、ブロシャンとピニョンのやり取りと、テンポよく展開されるストーリーが小気味いい。
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最終更新日 2005年04月19日 13時42分33秒
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