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2006年06月01日

SWEET SIXTEEN

テーマ：レンタル映画(818)

カテゴリ：カテゴリ未分類

『SWEET SIXTEEN』　(2002) SWEET SIXTEEN
上映時間 106 分製作国イギリス／ドイツ／スペインジャンル青春／ドラマ

社会派ケン・ローチ監督がスコットランドの田舎町を舞台に描いたホロ苦い青春物語。家族の温もりを取り戻そうとして必死にもがく主人公の姿を通して、現代の少年たちが置かれた過酷な現実を赤裸々に描きつつも、その中に一筋の希望を託した秀作。新人マーティン・コムストンが複雑な気持ちを抱え込んだ主人公を好演。2002年カンヌ国際映画祭脚本賞受賞。

感想：

ケン・ローチ監督のを観ました。

男の子の純真さ、同じ母の立場から見るとリアムが可哀想でなりませんでした。こうした、青春モノでも、アウトサイダー的で、辛口の、麻薬がらみの話は、観てて辛いですね。これまた親子の、どうしようもなく絡み合った情愛のドラマでした。

16歳（SWEET SIXTEEN）の誕生日の朝、河原で立ち尽くすリアム。16歳の誕生日のプレゼントがこんな苦い現実とは。。

リアムの、母への思いが救いでもあり悲しくもありました。
その思いが、彼の生活を善くしようという原動力にもなるし、弱点でもあるのですね。

あの母親は、一応息子を気にかけているようなんだけど、すっかりまともな判断力を失ってしまってるような。気概を感じられない。おのじいちゃんを見ると、母親も幸せな育ち方をしてないかな～っと思いますケド。それとも、単にボケたか？じいちゃん。。でも、孫が蹴られてても平気、「二度と家に戻ってくるな」と追い出すのは、、やっぱりまともじゃないな～。貧乏と不幸から抜け出せない縦の連鎖（親から子への連鎖）が感じられます～。

姉はすでに母には
「母さんは　ああいう人なの。弱い人なの。」
と、見切りをつけてる。同性だけに、母の問題を早々に見抜いているらしい。
弟にも、なんとかそれを分からせようとするけれど、リアムはまだ信じている。”ぼくのかあさん”を。
それは、そうですよね、まだ１５歳の男の子なんだから、。

姉とカルムの姿は、リアムの夢見た母と自分の姿だったのかもしれないですね。
姉がしっかりしてるのだけが、救いでした。１６歳を迎えたリアムがどんな大人になっていくのか、、持ち前の頭の良さでなんとか乗り切って行ってくれたら、、と思いました。

やっぱり、麻薬の問題って大きいのだろうな、と思いましたね。
麻薬組織は儲けの為にはなんでもするし、リアムのように守ってくれる大人のいない子どもは、簡単に巻き込まれてしまいそうです。。ピザの宅配で麻薬が買えちゃうなんて、、あまりに、怖いですね。

ストーリー：

製作：レベッカ・オブライエン　Rebecca O'Brien
共同製作：ウルリッヒ・フェルスベルク　Ulrich Felsberg
ヘラルド・エレーロ　Gerardo Herrero
脚本：ポール・ラヴァーティ　Paul Laverty
撮影：バリー・アクロイド　Barry Ackroyd
音楽：ジョージ・フェントン　George Fenton

出演：マーティン・コムストン　Martin Compston リアム
ミッシェル・クルター　Michelle Coulter ジーン
アンマリー・フルトン　Annmarie Fulton シャンテル
ウィリアム・ルアン　William Ruane ピンボール
ゲイリー・マコーマック　Gary McCormack スタン
ミッシェル・アバークロンビースーザン
トミー・マッキー

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