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2006年10月07日
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カテゴリ: 海外文学
ホイットリー・ストリーバー 薔薇の渇き
『薔薇の渇き』 新潮社 (2003/08)

何世紀にもわたって生き続けている謎の貴婦人ミリアム。ここ180年ほどは夫ジョンと連れ添っていたが、急激に老い始めたジョン。彼を救おうとミリアムは老衰学の権威サラに接近し、自身の血の秘密を探ろうとするが…。恐怖と官能と科学とを融合させ、ホラー小説に新たな地平を拓いた幻の名作。映画「ハンガー」原作。







図書館をあさっていて、あらすじに惹かれて借りちゃいました。
数千年も生きている吸血鬼の貴婦人とは、なんかゴシックな雰囲気を感じちゃったんですよね~ ~。^

『薔薇の渇き』 『ラスト・ヴァンパイア』 ともう一作で、三部作となっているそうですね。 

ハンガー 「ハンガー」(1983年 トニー・スコット監督)
『薔薇の渇き』は映画化もされていて、「カトリーヌ・ドヌーブとスーザン・サランドン そして!デビット・ボーイが出演作と知り、俄然、興味が湧いてます。映画の方は、とっても雰囲気のある美しい作品だそうですね~。


さて、小説『薔薇の渇き』です。

吸血鬼ものと銘打ってますが、一般的な吸血鬼のお約束など(ニンニクや十字架、太陽の陽光に弱いとか)は、ミリアムには当てはまりません。作品中のミリアムは、ヒジョーにタフ。肉体的にほぼ無敵で精神力も大変に強靭。イメージは、ギリシャ神話などの、美しいけど冷酷な神々のようです。人間の価値や命は、狩る側にはカンケーなし、という感じです。


そして衰えていく恋人ジョンのために、不老不死の治療に奔走するのか、、恋人を救う話なのか と思いきや、あらら、、、古い恋人にはさっさと見切りをつけて、新しい恋人をちゃっかりゲットしようとする。
なんて冷酷な女なんだ~と思いつつ、でも、それは、彼女の数千年に渡る人生を、読むうちに、彼女なりの吸血鬼としての哲学?というか人生観みたいなのに培われているのね~、と思えてきます。っていうか、そもそも、彼女は人間ではないのですから。彼女の男性遍歴は 実にスケールが大きい。。大物ではないけれど、時代ごとの風景などでです。恋人達の人生をもっと 掘り込んだらそれこそ、アン・ライスのヴァンパイア・クリニカルシリーズとほぼ似たはなしになるんでしょーねー。


ミリアム、冷酷であんまり共感は沸きませんが、愛し方と、けじめのつけ方ってのがあって、どこか憎めません。

まあ、ミリアムにとっては、所詮人間は「ごはん」なわけだ。


著者紹介:
ストリーバー,ホイットリー[ストリーバー,ホイットリー][Strieber,Whitley]

1945年テキサス州サン・アントニオ生れ。’78年、大狼による連続殺人を描いた『ウルフェン』で小説家デビュー。次いで’80年に『薔薇の渇き』を発表。映画化されて話題を呼び、一躍人気作家となる。以後、ホラーやサスペンスを中心に執筆を続けるが、自身のUFO遭遇体験記『コミュニオン』(’87)が論争を巻き起こし、UFO研究家としても著名になる。






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最終更新日  2006年10月08日 15時56分16秒


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