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2006年11月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『父親たちの星条旗』(2006) FLAGS OF OUR FATHERS

父親たちの星条旗 ポスター
巨匠クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。

硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く人間ドラマ。写真に登場する6名のうちの一人ジョン・ブラッドリーを父に持つジェイムズ・ブラッドリーの著わしたノンフィクション『硫黄島の星条旗』を基に、凄惨な硫黄島での戦いと、戦場を生き延び帰還した3名の若者が、自らの思いとは無関係に“勝利の象徴”として英雄に祭り上げられ、戸惑いや苦悩を深めていくその後の人生を静かに見つめていく。




渡辺謙 ハリウッド進出第4弾 イーストウッド監督作
「硫黄島―太平洋戦争死闘記」リチャード・F. ニューカム(著)
「祖父 栗林大将と、硫黄島戦 :新 藤 義 孝」

父親たちの星条旗 アイラ・ヘイズ ジョン・ブラッドレー レイニー・ギャバノン
「あいつは、どこだ」

アメリカ、ウィスコンシン州、葬儀社を営むひとりの老人の最期の時が迫っていた。彼の名は、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。彼は1945年、太平洋戦争の激戦地として名高い硫黄島に、海軍の衛生兵として出兵していた。その時撮られた1枚の写真により、米国中から“英雄”と讃えられた輝かしい過去があった。しかし彼は、その事について決して語ろうとはしなかった。硫黄島で何を見たのか。

死が間近にせまり、つぶやく。「あいつは どこだ。」これまで 沈黙を貫いてきた父の言葉。父の最期を見守る彼の息子が、硫黄島の真実を辿り始める。


父親たちの星条旗  戦場を見下ろす
原作「硫黄島の星条旗:FLAGS OF OUR FATHERS」は、ジョン・“ドク”・ブラッドリーの息子ジェイムズ・ブラッドリーによって書かれた。父の沈黙に秘められた真実を、何年も費やし、父が見た硫黄島の真実に辿り着く。

『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッドが監督。『プライベート・ライアン』のスティーブン・スピルバーグが製作『クラッシュ』のポール・ハギスが脚本。アカデミー受賞監督らが情熱を注いだ。この映画は、日本人が知らなかったアメリカの苦悩と喪失を教えてくれる。


父親たちの星条旗 ポスター擂鉢山山頂の星条旗

旗をかかげた6人の若者達、左からイラ・ヘイズ一等兵(アリゾナ出身)、フランクリン・スースレイ一等兵(ケンタッキー州出身)マイク・ストランク軍曹(ペンシルバニア州出身)、ジョン・ブラッドレー二等薬剤兵曹(ウィスコンシン州出身)、リーン・ギャクノン一等兵(ニューハンプシャー州出身)、ハーロン・ブロック伍長(テキサス州出身。)←公式記録 二回目の掲揚

この6名の名前が当時分かるのに、何週間もかかった。まったく偶然ではあったが、彼らの出身はアメリカ各地を代表しているばかりかアメリカ人先祖の血族も代表していた。ヘイズはピマー・インディアン、スースレイはケンタッキーの山岳出身、ストランクはチェコスロバキア移民の息子、ブラッドレーは中西部出身で海軍、ギャクノンはニュー・イングランドのフランス・カナダ系で、ブロックはテキサス出身だった。

この星条旗を掲げる写真には、いくつかの隠された事実があった。

・星条旗は二回掲揚された。
・世界を駆け巡った有名な写真は二度目掲揚の写真。
・6名の名前が入り乱れていた。

父親たちの星条旗 AP通信カメラマン ローゼンター
2月23日(上陸五日目)金曜の朝、斥候が擂鉢山に登るという情報を得たジョー・ローゼンター33歳は、「今からでは遅すぎる」と言われたが取りあえず登ってみることにした。カラーのシネカメラを撮っていたウィリアム・ゲーノスト軍曹と、部隊付きカメラマン ロバート・キャンベルと一緒だった。ローゼンターが山頂に着いたとき、初めの旗を降ろしているときで、父親たちの星条旗 演出したと答えた写真.gif「もっと大きい旗を揚げるんだ、これは記念にするのさ」ローゼンターは 最初の旗と新しいのをかかげる瞬間を写そうと思った。良い角度がなく二回目の掲揚を写すこととなった。ローゼンターのとった写真が、のちに、”ヤラセ”疑惑にまみれることになる。これは、ローゼンターが「あれは演出だったんじゃないか?」と聞かれ、皆で星条旗に集まって撮った写真のことだと勘違いし、「もちろんさ」と答えてしまったことにもよるらしい。

この写真の意義

硫黄島には、多くの報道記者が同行し、亡くなった。しかしこの硫黄島の取材はあまりにもうまくできすぎ、血みどろの死の匂いが感じられた。硫黄島でのアメリカ人の損害について、関心が高まるが、現地特派員はアメリカ側の損害に触れず、日本側の損害だけ発表するなどしていた。これまで、最大、最重要のノルマンディー上陸作戦さえも呼び起こさない感情を国民に呼び起こした。そこへ、この写真の登場だったわけである。


”善”と”悪”、”英雄”と”悪者” その判断は難しい。

アイラはインディアン、インディアンは酒を分解する酵素が少ないそうですね。戦後、戦争の傷あとを酒に逃げる人生となってしまったのは残念です。しかし彼のように、自分だけが帰国したくなかった兵士は大勢いたそうです。多くの兵士が 負傷して前線から退き治療されながら、「早く前線に戻りたい」と決まったように言う。さらに、ジョン・ブラッドレーのように、銃撃戦のなか、「コーマン!:(衛生兵!)」という叫び声に、黙々と勤めを果たした兵士達。戦場にいた兵士達は皆”英雄”だった、と感慨深く思えるのはこうした記述を読むときです。


アメリカの物量のすさまじさ

擦鉢山に星条旗が掲げられたのが、上陸5日目。 日本軍が完封されたのに36日間かかった。すなわち、星条旗を掲げてからが、本当のゲリラ戦だった。米軍は最初の5日間こそ、上陸するやいなや、日本軍に猛反撃を受け、海岸は次々に到着する船や戦車や兵士でごったがえし、大混乱の模様を呈した。しかし、次々に物資が到着し、海岸では、戦車の陰で熱いコーヒーや、ステーキにありつける時もあった。 建設隊も銃撃に倒れながらも着々と島に建設、徐々に島を制圧していき、数メートルづつ、道路ができ、飛行場を奪取し、郵便局を開き、本願の硫黄島の役割、故障したB29の離着陸を実現した。この時 まだ日本軍からの銃撃のある中での離着陸だった。


3月23日、硫黄島守備隊から最後の報告が受信された。「父島の全将兵さようなら」栗林中将はじめ、市丸少将、池田大佐の遺体は発見されなかった。前日、市丸少将の末娘、9歳の三枝子とほかの子供が、日本放送協会の東京スタジオから硫黄島の父親に向け、特別放送を行った。彼女は市丸少将に、「一生懸命勉強しますから、硫黄島のお父さんも一生懸命戦って、お国を守ってください」と訴えた。


感想:

”硫黄島”について、日本の歴史について、学ぶ機会となりました。良かったデス。日本の帝国時代は嫌いでしたが、そこに確かにあった精神は、尊敬できる面もあったのかもしれない、、と感じました。日本は負けた、それで現代がある。日本は間違っていた、それは負けてからの論理。。とにかく大変な犠牲があったことは、知っておくべきことと思いますね。負けるべくして負けた戦いを見つめるのは辛いでしょうが、第2弾の「硫黄島からの手紙」にはタオルを持参していきましょうかね。。


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最終更新日  2006年11月20日 19時16分08秒


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