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ジョニー・デップ


2008年02月20日
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テーマ: 映画と原作(87)
カテゴリ: 日本文学
ルールは越えられる。世界だって変えられる。読書界を圧倒した記念碑的名作。文庫化にあたり改稿。




このミステリがすごい2004年版 国内編 第3位



連続放火事件や遺伝子の謎を背景に、若い兄弟と父親の交流や、家族の意味を考えさせます。 テーマは重いけれど、重力に逆らっているように温かい。この作品以降、5回直木賞を落選したことへの不満もファンから多く寄せられています。


もう10年以上前、仙台に住んでいましたが、春が落書きを消して絵を書いている地下道、放火場所の駅の東側、、「東北ゼミナール」。。懐かしいけれど、よく思いだせずに寂しい気がしてます。


盲目のジャズ奏者ローランド・カーク、全然知らなかったので、すごく聞いてみたい!。
トルストイの「カラマーゾフの兄弟」いつかは読もうという課題作。
「走れメロス」「山椒魚」。。純文学がすきな一家ですね。


春の出生の設定、春のストーカー女性、泉水の会社への依頼人、探偵など、、いろいろアンバランス的な人物がバラバラと登場、唐突な不協和音的な要素、これらが全然違和感なく締めくくれていてすごい爽やか。会話が中心の文体のせい?驚きの一冊でした。『死神の精度』に続き伊坂作品2冊目です。


「お前は世間に許されたいのか、家族に許されればいいじゃないか。」

思うに、この本は社会派小説とは、ちょっと違う感じでした。もっと個人的で、私小説っぽい。家族のものがたりですが、佐々木譲の 『警察の血』 の、その時代背景や家族の軌跡の骨太な社会派小説とは、全く毛色が違いました。
<遺伝>と<環境>の人格形成への関わり方についても、考えさせられましたが、、結果オーライとはこういうことを言うのか、という感じ。

で、アイデンティティーに悩む春が、もの凄いモンスターに思えたり、その壮絶な心の闇を感じ取る泉水、ただの弟としてのかわいらしい時の春。。春の内面がドロドロ描かれないからか、サパッとしてます。
「兄ちゃんと僕は最強のコンビだ。」
これにはジーンときましたし、「最強の家族だ。」というのにもジーン。
こんな風に自分の家族を一言で言えるなんて本当に素敵です。

とにかく、父が素晴らしい。
「とうさんは、なんの取り得もないひとだけど~」
と息子が父を表現する文章が好きですね。
人物の魅力ってなんだろうな~って、考えさせられましたよ。


映画化が決まっているそうですね。
『陽気なギャングが地球を回す』『アヒルと鴨のコインロッカー』 につづき 『死神の精度』 がこんど上映ですね。それの次くらいに来るのかな?



ストーリーは、こんな感じ。

舞台は現代の仙台。遺伝子情報の会社に勤める泉水には、天才的な絵の才能を持つイケメンの弟、春がいる。実は、春は母親が未成年の暴行魔にレイプされてできた子供。父親の決断で夫婦の子どもとして育てられた。20数年後、母はすで亡く、父は、癌で入院。春は、グラフィティーアート(落書き)を消す仕事を不定期にしながら、きままに暮らしている。ある日、春から泉水に、泉水の会社が放火されるかもしれない、という電話が入ってくる。その頃街では、連続放火事件騒ぎが続いていた。春の予告とおり、泉水の会社は放火される。春の主張は、連続放火の現場近くに予告を暗示するグラフィティーアートがするされるというものだった。犯人をつきとめようという春の誘いに乗せられた泉水と父が「謎解き」に挑むが・・・。




伊坂幸太郎/著
イサカ・コウタロウ

1971年千葉県生まれ。1995年東北大学法学部卒業。1996年サントリーミステリー大賞で、『悪党たちが目にしみる』が佳作となる。2000年『オーデュボンの祈り』で、第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。2003年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞を、2004年「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した。著作に『オーデュボンの祈り』(新潮社)『ラッシュライフ』(新潮社)『陽気なギャングが地球を回す』(祥伝社)『重カピエロ』(新潮社)『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社)『チルドレン』(講談社)『グラスホッパー』(角川書店)『死神の精度』(文藝春秋)『魔王』(講談社)『砂漠』(実業之日本社)『終末のフール』(集英社)『陽気なギャングの日常と襲撃』(祥伝社)『フィッシュストーリー』(新潮社)『ゴールデンスランバー』(新潮社)がある。









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最終更新日  2009年06月16日 16時04分51秒
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