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2011年05月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
マイクル・コナリー 『ラスト・コヨーテ』 

ロサンジェルスを襲った大地震は、ボッシュの生活にも多大な影響を与えた。そんななか、重要参考人の扱いをめぐるトラブルから、上司につかみかかってしまったボッシュは強制休職処分を受ける。精神分析医とのカウンセリングを続ける彼は、ずっと心の片隅に残っていた自分の母親マージョリー・ロウ殺害事件の謎に取り組むことに

このミステリーがすごい!海外編 1997年版 第7位

ハリー・ボッシュシリーズ第4弾

順番通り読み進んで、ようやく初期の3作品を完了しました。『ラスト・コヨーテ』は初期作品の締めの作品のようです。ボッシュの自分探しの旅、33年前の母親が殺害された事件がひも解かれます。作風も、ボッシュシリーズはこの辺から油が乗り出しているようです。

初期作品 『ナイト・ホークス』 では ベトナム時代の回想 、  『ブラック・アイス』 では 父親 との対面場面が回想、『ブラック・ハート』では4年前の 「ドールメイカー事件」 が明らかとなり、本書 『ラスト・コヨーテ』 ではなんと、33年前の 母親 の事件にまで遡ります。どんどん過去へと主人公は遡っていきます。ハードボイルド小説の主人公が過去を引きずっているのはめずらしくないようですが、このように、初期作品では主人公ボッシュが、過去に支配されており、この『ラスト・コヨーテ』でそれが、終了するようです。



”強制ストレス休暇”。ボッシュは上司に暴行を働いたとされ停職処分になっています。ボッシュシリーズには、主人公が職を失いかねない危機がいつも充満しています。
第1作『ナイト・ホークス』では、 ロサンジェルス市警副警視正アーヴィング が、ボッシュを警察から追い払う為に、 内務監査課IAD のルイスとクラークに、しつこくボッシュを調査させてました。
第3作『ブラック・ハート』は、過去の「ドールメイカー事件」で容疑者を射殺したボッシュが、告訴され裁判にかけられます。

何故ボッシュはいつも警察を追われかねないぎりぎりのところにいるのか?
何故いつも警察を追われるようなことになるのか?

ボッシュシリーズを解く鍵がここにあるようです。

何故アーヴィングは、内務監査課IADを使ってしつこくボッシュを調査するのか。
それはいくら有能でも、組織に一匹狼はいらないとアーヴィングが考えているから。
つまりボッシュは組織に馴染めない。なぜならいつも怒りが身内に充満しているから。

それはボッシュの生い立ちに関係がある。。


本名ヒエロニムス・ボッシュは、1950年、ロサンジェルス市クイーン・オブ・エンジェルス病院で生まれました。母親は、マージョリー・フィリップス・ロス。父親不詳。息子の名前は、 十五世紀のオランダの幻想画家ヒエロニムス・ボッシュ にちなんで、母親がつけました。anoymous(匿名の、だれでもない)とおなじ韻を踏むんだと他人に説明する場面がシリーズ中、何度も繰り返されるが、自分はなにものなのか、と終わる事の無い自問をボッシュに迫るじつに象徴的な名前でしょう。若くしてボッシュを韻だ母親は、娼婦をして、息子を育てるが、母親不適格を理由にボッシュは十歳のとき、養護施設に入れられます。 61年10月31日、母マージョリーは何者かに殺され、ハリウッドの路地で発見されます。ボッシュ11歳のとき。 その後、10歳になるまで(17歳という記述もあり)、養護施設と里親の間を転々とします。


初期のボッシュはとにかくトゲトゲしてますね!
ハードボイルド小説の主人公的香りが、プンプンしてます。

本書『ラスト・コヨーテ』でちょっと、印象が変わってきたように思います。


結構、常連キャストと思っていたような人物も、あっさり犯人だったり死んだりしちゃうのでマンネリ化がないのかも。新聞記者の情報屋が消えたし、ロマンス相手もコロコロ変わり、あまつさえ犯人だったりする。今回もボッシュに関わりの深い人物の死があり、びっくり。
今回無くなる人物については、ボッシュは重い 原罪 をひとつ背負い込む事となったようです。


題名の『ラスト・コヨーテ』は、今はあまり見かけなくなったという意味で、ボッシュのこと。刑事として貴重な?タイプということのよう。なによりも正義を重視しているボッシュ。今回も、孤独です。でも、彼と人物を形成する根っことなってる母親の死の謎を、今回は究明できるので、今後幸せになれるといいなと思いました。



『夜より暗き闇』は『わが心臓の痛み』の続編的な扱いで、『天使と罪の街』も『ザ・ポエット』の続編になってる。ボッシュ・シリーズ以外の作品も含めて、可能な限り 順番通りに読むほうがいいようです。






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最終更新日  2011年05月18日 01時12分16秒


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