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スバルが快挙を成し遂げた、長いコースと上り下り急なカーブが多い厳しいコースで知られるドイツニュルブルクリンクサーキットで。
高速で24時間連続走行しないと行けない世界の車メーカーが挑戦する場である。
スバルもここまで15回の参戦を行って技術レベルを上げてきた。
今年は新モデルWRX S4ベースのSTI仕様車、正式名をSUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024というそうだ。
量産車と同じ2.4リッターボクサーエンジン(水平対向4気筒)、それをAWD(4駆)で動かす同社アイデンティーそのもの。
エンジンから駆動、4車輪まで左右対称のシンメリトリカル機構が特徴だ。
WRXモデルは4ドアセダンベース、そこにスポーツキット、特別部品などを入れてレース対応車にした。
このニュルブルクコースは平地から山岳地と山高があるのが特徴で、雨や霧に見舞われることが常にあるという名物コース。
5月下旬から6月上旬にかけて開かれたレースは、洋装されたように濃霧に襲われた。
したがって24時間レースとは言え、途中で遮断されてしまう、そういう意味でスバルには幸運が見舞ったのである。
なおSTIと言うのはスバルのスポーツ活動と特別パーツを開発する部門スバルテクニカルインターナショナルと呼んでいる。
一般道をスバル車の中でもSTIバッジを付けたモデルが走っているのをよく見かけるが、それはSTI部署がチューニングした部品を装着したことを示す。
スバルファンにはスポーツ車を好む人が多いことから部門の事業も軌道に乗っているとされる。
なお国内自動車レース(特にラリー)にスバルが参戦しているが、運営しているのがSTIになる。
そこでHVやEV時代を控えてスバルもエンジンレースをどうするかという質問があろうが、彼らはあくまでボクサーエンジンが生命線と位置付けている。
量産車でボクサーエンジンを使用しているメーカーはスバルしかない、低重心の小型エンジンが特徴で、AWDに適したものだから。
最近はBRZというスポーツカーで知られるようになったが、トヨタ86が兄弟車ということもあり世界で販売実績を残す。
ボクサーエンジンがこれほど大量にスポーツ部門で使用されたのは同社でも初めてのことではないだろうか。
残念ながらトヨタ主導で開発しているとされる次期86は汎用な縦型4気筒、もしくは3気筒と言われるが、そこで同社はBRZをどうするか問われている。
優れたエンジンもトヨタスポーツには手に負えないメンテの難しさがあるのだろう、それに彼らの基本は量産化だから。
いずれにしてもボクサーエンジンも永久的に続くか怪しくなったから、期待を寄せるファンは早めに購入検討することである。