あれこれ備忘録 ホスピス医のこころを支えるもの

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粗忽のたかびー

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2024.02.07
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カテゴリ: ドラマ鑑賞

お別れホスピタル(11) (ビッグ コミックス) [ 沖田 ×華 ]



ある街にある病院の療養病棟。余命宣告を受けた患者さんや、病気と認知症でケアの必要な患者さんが入院している。看護師の辺見歩(岸井ゆきの)には、なぜか本音を出しやすいらしく、気難しい患者さんに振り回されたり、家族間のもめごとに巻き込まれたりしながら、限られた日々が最善であるよう奮闘する。そんななか50代で胃がん末期の、合コンしようなどと明るく破天荒な患者さん(古田新太)が入院してきて・・

第1話の主だったエピソードは3つ
同じ病室の女性患者さん3人が立て続けに亡くなってしまう。
破天荒な患者さんの隣の高齢男性患者さん、認知症が強く弱りも進んで入院するが妻にだけは辛く当たる。そんなある日、肺炎を起こしてしまう。高齢の妻(泉ピン子)とその息子に対し主治医は、人工呼吸器をつけるかどうかの選択を迫る。息子は回復しない可能性のほうが高いならもう止めようというが、妻は納得できず人工呼吸管理に。その麻酔で眠る夫の手を愛おしそうに撫でる妻。
破天荒な患者さんは、「モルヒネなんかで自分のことも訳わからなくなっちまうんだろう?」と話していた。ある日、屋上から飛び降りて死亡する。

ホスピスで働く医療者として、この場面は頂けない。
モルヒネなんかで自分のことがわからなくなる前に、自らの意思で死のう、とした設定に思えてしまう。少なくとも一般の方はそう理解するのではないかな、と思う。
もし、一般の方がそう思っているから、そう描いたのだ、としても、それをどこかで否定してくれなくては、モルヒネに対する誤解を招いてしまう。
これは私の杞憂か?

モルヒネは正しく使えば、自分のことが分からなくなることはない。もちろん、せん妄は副作用として一過性に起こる。その治療は可能だ。痛さをコントロールしながら、安心して過ごすことを可能にするのがモルヒネだ。

他局で木梨憲武も飲んでいるではないか。あちらも使い方は若干間違っているけど。モルヒネを肯定的に描いてくれている。

あなたがたの影響力は大きいのですぞ





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Last updated  2024.02.07 23:03:33
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