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2008年04月01日
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カテゴリ: CDた行
今日から、4月ですが。3月に聴いたBLCDの中で、ちょっと異色な作品と言うことで、本日は「長恨歌~蛇性の淫~」を・・。



あらすじ・・・ 油問屋・吉野屋の娘お澪は、悪党どもに拐かされそうになった所を沙門小次郎と名乗る侍崩れに助けられる。危険な香りのする小次郎に一目惚れしたお澪であったが、訪ねた先の古寺で愛人と抱き合うところを見てしまう。
しかし、その美貌の愛人が男である事を偶然に知ったお澪は・・・

キャスト・・・

田仲美夕紀(お澪・瑞穂)、長嶝高士(鉄)、岸野一彦(吉野家宗左衛門)
大島信一(舟前屋太吉)、萩原恵美子(お万)、茂呂田かおる(お絹)
花田光(猪股小平治・木村屋藤十郎)、平井誠一(ナレーション)
松本大(牢人)、山崎優(牢人)、遠近孝一(牢人)

感想・・・ 鈴置さんが亡くなった時。鈴置さんの出演作品を検索して探しました。その時に求めた作品となります。その当時も、CD-R版でしか入手出来ず。オークションなどでは、ーRでない物はとんでもない高額になってたので。まぁ・・CD-R版とはいえ(どう違うのかしら?確かに、ブックレットがかなりお粗末なペラペラでしたが)新品をゲット出来て良かったとしなくてはならないでしょう。
しかも、BLでお相手があの!!あの!!塩沢さんであると知り。到着すぐにプレイヤーに入れたのですが。最後まで聴くことが出来ませんでした。



いえ、違います。

これはBLだとして聞き始めましたが、BLじゃない!と思った事。
つまり、主人公は小次郎と弁天ではないと言うこと。それが一番の理由でしょうか?

一応、分類としては。男同士の絡みがあると言うのでBLに入れていますが。ボーイズラブじゃない(しつこいって)ボーイズではなく、メンズ(苦笑)に近いなどと、どうでも言い話はおいといて。
これは、女視点のドロドロとした横恋慕のお話。しかも、どうしようもない女の性(さが)のお話。いや、情念の話だわ。
そうなると、BLはファンタジーだとして聴くことが出来ていますが、こと女性のお話となると。自分がそうだし(大笑)、なぁんか・・思いっきりドロドロと生臭くなってしまう。つまりは、途端に現実味を帯びた生々しいものに変化してしまったからではないか?と思います。

好きな男にどうしても抱かれたい!しかし、惚れた男は「女ごときの恨みなぞ・・・」とお澪の恋心など軽んじてしまい、相手にさえしない。彼の目線の先にいるのは、弁天だけ。
それをなんとか振り向かせたい!として、お澪が取った行動の凄まじさ・・。
うひゃあ・・・ちょ、ちょっと待って!!これ、一応BL(自分で違うと言っておいて、なんですが)なのに、男性と女性の絡み(と言えるのか?ほんのちょっとだけど)が入るなんて。ちょ、ちょっと待て。ちょ、ちょっと待って!ちょ・・以下略・・・慌てふためいてしまいましたよ。
おそらくは、一人娘として大事に育てられたお嬢様。その太股などは、日に焼ける事もなく真っ白だと思います。それが男性に絡みつくところを想像すると、タイトルにある蛇性の淫が納得出来てしまうのです。

そう・・一番分かりやすい例えを挙げるなら。道成寺の安珍・清姫の物語ですね。好きな男を追いかけて、自らを蛇にしてしまうほどの執念を見せる女。


このお話は、お澪の女としての執念と情念が燃えさかるドラマなのです。

彼女を嫌いだ!と言い放つ事は出来ませんが。でも、好きじゃない。分かるような分からないような・・・いえ、例え理解したとしても。好きとは言いたくない(゜゜)\バキッ☆。なんじゃそりゃ・・・(^^;

そんなBLにしては(だから、違うと自分で書いたくせに)女性目線で進むお話だと、嫌われキャラになるだろうお澪(お邪魔キャラだものね)の変貌を見事に!まさに、見事としか言い様がない演技で魅せて下さったのが田仲さんでした。田仲さんは、弁天の許嫁である瑞穂も演じていらっしゃいましたが。やはり、最後のトラックの演技は筆舌に尽くしがたく。背筋が凍ってしまいそうになりました。
お澪の唇が、おそらくは紅く濡れて光っているだろう様が見えるほどで。乙女から女になった凄まじさ!これは、お澪が嫌いだとおっしゃる方も脱帽する事でしょう。

お澪にお株を奪われた形になった、メイン?カップルですが。


何故に危険な男と分かっていても、お澪が惹かれずにはいられなかったのか・・。目を引きつけてやまない剣さばき。彼の渾身・裂帛の気合いの凄味の中に、言うに言われぬ色気が漂っているのですもの。あぁ・・・暗黒の魅力と言う奴ですか?
それを声だけで表現されている鈴置さんに乾杯です。

そして、武士道とは死ぬことと見つけたり!と言われていますが。武士でありながら、許嫁を奪われお家も断絶の憂き目に遭い、そして剣でも沙門に負けてしまい(小次郎と書くと、某タイガーショットを放った少年を思い出しますので敢えて書きたくないのです)死ぬことすらままならぬ弁天。
彼は、沙門が死ぬところを見たいが為に沙門の側で生きている。女とも見まごう色気と退廃の美。まさに塩沢さん以外のキャストは想像が出来ません。退廃の美学を秘めた山藍作品に欠かせない存在と言えましょう。

また、二癖くらいありそうなお澪の父親の岸野さんや、おぉ!!二役?かすかに聞こえる役者の台詞も言っているのね?の花田さん。芝居小屋で仕掛けてくるけど、これじゃあ振られてしまうわな・・と思わせてくれた大島さんなど、かゆい所に手が届くキャストに恵まれたCDと言えるでしょう。
後、キャスト欄の補足?ですが。牢人とあるからには、何か牢に繋がれた罪人?と思っていましたが。浪人とイコールのようです。ブックレットに沙門の事が牢人と書いてあって、あぁ!と気が付きました(大笑)。
この作品は、上にしつこく書いた理由で。好き嫌いは別れるかと思いますm(_ _)m。





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最終更新日  2008年04月01日 21時52分52秒
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