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2006.11.16
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カテゴリ: 風力発電
 風力発電の続きです。制度的な問題もあり、おいおい詳述したいと思いますが、まずはここで、鹿児島の風力発電の概要について、紹介しておきましょう。

 鹿児島県は、この2,3年で風力発電の立地が急速に進み、2004年には、北海道、青森に続く第3位に躍進し、その後秋田に抜き返されたものの、2005年3月現在で、風力発電導入量は、設備容量(kW)、設置基数(基)ともに、青森、北海道、秋田に続く第4位となっています。(下表は、鹿児島県に設置された大型風力発電設備です。このうち、1の沖永良部島に設置された九電の施設はすでに撤去されました。撤去後については、累積出力、累積基数から除外してあります。また、離島については、市町村名ではなく島名にしてありますし、市町村合併で、吉田町が鹿児島市、根占町と佐多町が南大隅町になるなど、市町村名がかわったところがありますが、ここでは設置当時のままにしてあります。)
鹿児島の風力発電設備
 鹿児島でも、1980~90年代は、九州電力が試験研究、あるいは実証試験のための比較的小さな風力発電施設をいくつか、離島を中心に建設してきたのですが、21世紀を迎える2000年から2001年ごろに風力発電所の建設が活発化しはじめ、また大型の風力発電施設もつくられるようになりました。そして、2003年から2004年にかけて一気にブレイクし、大型の風車を林立させて大量の発電事業を行うウィンドファーム型の施設が建設されるようになりました。

 ここで、これらの鹿児島の風力発電施設のうち、主要なものの概要を紹介しておきます。

(1)上甑島里村風力発電所
1990年3月15日に運転開始された、現在稼動している鹿児島の風力発電施設のうちで、最も古いものである。出力250kWで、風況条件は、起動風力5.4m、定格風力12.1m、停止風力24.0mとなっている。ローター配置方式は、いまや当たり前となったアップウインドで、羽枚数3枚、直径30m、定格回転数48回転/分、タワーの高さ30m、三菱重工製である。

(2)頴娃町風力発電所
九州電力以外で建設された初めての風力発電施設である。頴娃町が観光施設、アグリランドえいの電力をまかなうとともに、観光にも活用しようと建設した。タワーの高さ42m、羽根の長さ20m、発電機の定格出力495kwで、一般家庭およそ165世帯分の電気を賄うことができる。

(3)鹿児島錦江高原ホテル権現ヶ尾風力発電所


(4)長島町風力発電所
2001年2月に長島町が建設したもので、近くの国民宿舎、温泉センター、文化ホール、体育館、歴史民俗資料館などの公共施設の電力をまかなうとともに、余剰分を九州電力に売電している。ドイツENERCON社製。風速2.5m以上で発電可能になり、13.5mで定格出力を確保する。安全のため、風速25mを越えると自動停止する。1年をかけ風を観測した結果、年間平均風速5m以上の風が吹くことを確認し、採算がとれる見込みだということである。支柱の高さ 46m、羽根の半径20.15m、羽根の最上部の高さ66m、風車が建っている高さは89mで、出力600kW/h、総事業費2億2500万円(過疎債を充当。70%が国からの交付税で賄う)。
長島では、さらに長島町と東町の境にある標高300~400mの丘陵地帯に九電が出力2400kwの風車型発電機21基で(総出力は54,000kWで九州最大)を設置する計画を発表した。年間発電量は約1億kWh(一般家庭3万世帯分)で、2008年10月営業運転開始予定と発表された。

(5)笠沙町野間岬風力発電所
鹿児島県の南西部,笠沙町の野間岬で風況調査をしたところ,風力発電に適した毎秒6.4メートル(年間平均)の風が吹いていることがわかった。この野間岬に、出力 300kWの風力発電機を、1997年(平成9年度)に2基、1999年(10年度)に3基、2002年(14年度)に5基、あわせて10基 、出力合計3,000kWの発電設備を設置し,自然エネルギーの有効利用を図っている。起動風速は、3.5m/s及び2.5m/s、定格風速 14.4m/sである。

(6)南大隅ウィンドファーム(佐多・根占風力発電所)
2003~2004年に建設された、ローター直径 60m、定格出力 1,300kWという大きな風車を、佐多町と根占町の稜線に、それぞれ10基ずつそろえるウィンドファームである。それぞれで13,000 kW、両町合わせて(すでに両町は合併して南大隅町になっている)26,000kWという西日本最大級の風力発電所で、一般世帯の消費電力を2kWで試算すると、約6,500世帯分の電力を賄うことができる。風車の配置は、デンマークの風力発電スペシャリストに委託して決定したそうだ。

(7)トーメンパワー輝北ウィンドファーム
ローター直径 60m、定格出力 1,300kWの風車16基、合計20,800kWの出力を持つウィンドファーム。欧米でも風力発電事業などを展開するユーラスエナジー社の日本法人、ユーラスエナジージャパンが運営管理をしている。 ユーラスエナジージャパンは、北海道の苫前、浜頓別、遠別や東北の岩屋、尻労、釜石、西目、小田野沢などの主に北日本の各地でウィンドファームをつくり、風力発電事業を展開してきたが、南日本としては、沖縄につづいて、鹿児島にも進出することになった。この輝北ウィンドファームでは、九州地域産業活性化センター (10銭/kWh 3年間)から助成金を受けている。

(8)鹿児島市吉田牟礼ケ岡風力発電所
南九州クリーンエネルギーが九州グリーン電力基金の助成を得て建設したもので、直径60mの3枚のプロペラを持つローターをもつ風力発電機(出力1300kW)8基が設置され、合計出力は10,400kW。約6500世帯分の電力を供給できる。(なお、前回のブログで16基、発電出力14,000kWとしていましたが、これは私の勘違いで、8基、10,400kWが正しい数値で、前回のブログも訂正しておきました。)








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Last updated  2006.11.17 12:33:51
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