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2007.07.07
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不都合な真実

恐る恐るあけてみると、たしかに薄いDVDのパッケージが入っていました。しかし薄いだけでなく、普通のDVDパッケージと何か質感が違う。どういうことなのだろうと、パッケージをあけてみると、すぐにわかりました。このパッケージは、紙でできていたのです。「ああ、そういうことだったのか」とうなずきつつ、パッケージに印刷してある、これに関連するメッセージを読んでみました。そこにはこう書いてありました。

「不都合な真実」スペシャル“エコ”パッケージはすべて紙で作られています。

さらにその下に小さな字で、こう書いてありました。

このパッケージはグリーンプリンティング認定工場で生産されています。グリーンプリンティング工場とは印刷製品の資材と工程の環境配慮総合制度をクリアした工場です(社団法人日本印刷産業連合会)。特に、用紙・インキ・表面加工はVOC(揮発性有機化合物)発生を抑制するものを厳選し、使用しています。


その文章の左側には、グリーンプリンティングのマークが表示され、グリーンプリンティング
右側下には、R70のマーク(実際のDVDパッケージのマークの色は黒)がついていて、マークの下には、「古紙パルプ配合率70%再生紙を使用」と添え書きされています。

R70

そして、外装フィルムにも、

と書いてあり、識別マークがついていました。
ポリ乳酸識別マーク

「ポリ乳酸」

そう、ポリ乳酸とは、原料となる乳酸が、トウモロコシやジャガイモ等からとれるでんぷんやサトウキビからとれるしょ糖から得られる、植物由来の原料、すなわちバイオマスです。でんぷんを抽出し、糖化を経て、乳酸発酵により生成した乳酸を化学重合させて製造されます。基礎物性の高さと透明性の高い外観から, 汎用樹脂代替可能な材料の一つとして期待されるとともに、微生物によって無機物に変える=生分解性を特徴として持っています。 ポリ乳酸は、高温・高湿度の環境下で、微生物の栄養源となって分解されます。分解時に放出される二酸化炭素の量は、自分自身の重さの約2倍といわれています。通常のプラスチックでは、燃焼すると自分自身の重さの3倍の二酸化炭素を放出するので、それよりも少なくなっています。また、植物由来の原材料を使用しているため、分解して放出される二酸化炭素は元々大気中に存在した二酸化炭素が植物により取り込まれたものであり、元々大気中にあった二酸化炭素を大気中に返すだけなので、さらに環境にかける負荷は少なくなると考えられます。
http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200607/index.htm などより)

また、熱分解などにより原料モノマー(基質)にもどる性質があり、これをケミカルリサイクルといいます。つまり、ポリ乳酸を回収すれば、ケミカルリサイクルによって何度でも元のポリ乳酸に戻すことができるのです。しかもこの方法だと、リサイクルするごとに品質アップグレードが可能なのです。
http://kitaq-eco.net/home.htm などより)

九州工業大学の白井義人教授 は、生ゴミからこのポリ乳酸のプラスチックを作っています。そして、このポリ乳酸でできたプラスチックを回収し続けることができれば、完全循環システムができます。
その試みの一つとして、2005年に開かれた 坂本龍一JapanTour 2005 in association with Artist Power やJリーグ・ヴァンフォーレ甲府のホームゲームで、リユース食器レンタルを展開するNPO法人「 スペースふう 小瀬エコスタジアムプロジェクト 」などで、すでにその実験が進められています。こうした試みがさらに進んでいき、生ゴミリサイクル→リユース(何回も)→回収→ケミカルリサイクル→リユース(何回も)→回収→ケミカルリサイクル→リユース(何回も)=循環というバイオマスプラスチックの流れができるよう、協力していきたいですね。

今回は、「不都合な真実」のDVDパッケージの話になりましたが、次は中身の話もしていきたいと思います。

※追記。この記事を書いた後、はじめて次のサイトがあるのに気づきました。DVDだけでなく、環境にやさしいスペシャル”エコ”パッケージについても紹介されていました。この ページ もリンクしておきます。
http://www.paramount.jp/futsugou/





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Last updated  2012.03.25 13:23:04 コメント(2) | コメントを書く


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