2010年01月04日
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                    しゅくが    し        こうのてんらい
          祝賀の詩

   しかい   なみ たい         ずいえん  みなぎ       ごふう じゅうう そうでん  うるお
  四海  波 平らかにして瑞煙  漲 り。   五風十雨 桑田を潤 す。

  ふく  とうかい ごと   はる    かぎり な       じゅ  なんざん  に   とこし  かけ
 福は東海の如く  杳かに際  無く。   寿は南山 に似て長えに騫けず。

     つる  やど  ろうしょう せんざい  いろ        かめ  ひそ こうかん ばんじん ふち
   鶴は宿る老松  千載の色。     亀は潜む江漢  万尋の淵。

   ふよう   ゆき だいえい みず         しんしゅう ほうはく      きゅうてん  かがや
  芙蓉の雪  大瀛の 水。     神州 に磅はく して九天  に輝く。

  (南山の寿・ 鶴亀=長寿を祝する語)(桑田=国土の意)(はく=石篇に薄と書く)

※波穏やかで平和・瑞煙・恵みの風雨・福・寿・鶴・亀・松・芙蓉(霊峰富士)・九天(世の中の隅々まで輝く)と目出度い言葉を沢山使い慶祝を表わしています。

  詩文説明
世の中は静かに治まってめでたい雰囲気に満ち溢れている。五日に一度の風と十日に一度の雨という気候が、ほどよく桑田を潤おし豊年に導いてくれています。この幸せはどこまでも果てしなく、ちょうど東海の広さが限りなく続いているように、鶴もその美しい姿を青々とした松の傍らに巣籠りし、亀も広々とした大河万丈の淵に喜々として遊び潜み住んでいる(鶴と亀は共に長寿の意を示しています)。霊峰富士山の雪は消えることなく、その気高い容姿を、日本の誇りとして聳え輝き、大海の水もまた尽きることなく、こうした気高い姿や広々とした気分がわが日本中に溢れ漂って果てしない大空にまで輝きわたっている。何と目出度いことでしょう。

  作者 
 河野天籟(明治元年1868 ~1948昭和23年 )
教育者。名は道雄。天籟は号。明治元年玉名郡長洲町の生まれ、熊本師範卒。同県内の教師を務めたあと、県内の阿蘇郡中道小学校・球磨郡多良木小学校などの校長を歴任。昭和23年病没。
祝賀の詞

五日に一度和やかな風が吹き・十日に一度恵みの雨が降ることが天候の中で最も善いことだと云われています。

祝賀の詞
右は吟行で河口湖へ寄った時の写真と、日本地図を合成し鶴と亀を加え詩文の説明としました。富士山は中央の高い山の後ろに見えてましたが写真を縮小すると全く見えませんので左に芙蓉之雪写真を掲載しました。





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最終更新日  2010年01月09日 01時38分50秒
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