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2009.07.06
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カテゴリ: 映画&TV談
昨夜、ワールド・プレミアムライブSPで、最後になったマイケル・ジャクソンのコンサートを見て、懐古モードになってしまった。


あの・・・あの、あの身のこなし、あの繊細さ、あの完璧主義ぶり。
2001年の映像。既にジャクソン・ファイブの他のメンバーとは「ほんとに兄弟ですかー??」と言いたくなる風貌になっているけれど、ダンスのキレは相変わらず素晴らしくて、ジーンとしてしまった。

彼のダンスステップは、驚くほどシンプル。ステップそのものは、up, up, side, side, back, back・・・ってな感じでイーブンで、ターンも、クルクルすごく回っているようでいて実はせいぜい2カウントに2回,3回っているに過ぎない。 
しかーし! 彼のターンは、まるでフィギュアスケートの氷の上のターンのように滑らかで、写真のように静止し、誰にも真似の出来ない「間」がある。バレエでもないのに、重力を感じさせないあの動き。)))あのカリスマダンスも痛み止めをバンバン打ちながらの賜だったかと思うと、凄味を感じる。

思えば、'80年代頃のジャズダンスやらエアロビやらの発表会やレッスンで、ステップがシンプルなだけに、「BEAT IT」や「BAD」などの振り付けのコピーが氾濫していた。ステップは難しくない、いや、簡単と言っていいのに、決してあんな風にはならない。

振り付けは彼自信ではないのに、与えられた振り付けを、あそこまで踊りこなして自分独自の動きにしてしまうには、身体能力もさることながら、ものすごい練習をしていたことことだろう。
彼のストレッチしている姿など、想像すら出来ないけれど。




それはそうと、コリオグラフィーは、料理のレシピにも、ちょっと通じるものがあると、ふと思った。

同じレシピで作っても、同じ美味しさが出ない、どこか違うということがよくある。
材料、素材の違いはもちろんだが、これがちょっとした「間」のセンスなのか。

レシピ云々ではなく、マイケルのように、何度も何度も練習をして自ずと染み出てくる味わいが、そのヒトとなっていくのでしょう。
調味料を測りもしないのに、何故かいつも同じ味だった祖母の煮物の味。何度も真似たけど、何故か同じ味にならない不思議さ。
マイケルの映像から、思わぬところへ思考が走ってしまいました。


永遠のスーパーアーティスト、安らかにお眠り下さい。








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Last updated  2009.07.21 12:14:22
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