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2016.01.24
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 今週放送のアニメ「昭和元禄落語心中」で、戦争中に「不謹慎だ」として演ずることを自粛した禁演落語がストーリー内に取り上げられました。これはある意味、当時の日本の文化的不幸を象徴する考え方で。

 「戦争中に笑いなど不謹慎だ」という実に滑稽な、でも、今でもついうっかり通用してしまう思想の一つ。日本でも何か災害や不幸があると「笑いなど不謹慎」という世論が出ます。最近では東日本大震災とか。他にも外国の音楽、特にジャズなどを「敵性音楽」として禁止したり。これによって多くの文化、芸能が禁止されました。

 しかし、落語や音楽を禁止しても戦争に勝てるなんて何の論拠もない。単に「目障りである」以外の何物でもない。でも、この国では、いや、この国だけじゃなくて戦争状態になるとなぜか文化や芸術まで規制の対象になる。ナチスドイツが「退廃芸術」として大量に自分たちの気に入らない美術品を廃棄したり、現代でも宗教の名のもとに芸術的、歴史的価値のある建造物や彫刻を破壊したり。

 その根源はどこにあるのか。で、ちょっと話はずれますが、こんな新聞記事を

美少女フィギュア、恋愛ゲーム… 「オタク趣味」に金をつぎ込む兄を、やめさせたいのですが-

 この相談主の一方的な「価値観の押し付け」でしかなく。趣味の世界では自分にとって価値のないものを大切にしている人なんてたくさんいる。私だって自分の興味のない、たとえばゴルフとか釣り、自動車といった趣味に大金をかける人の感覚はわからない、けど、それをやめさせようとは思わないし、その趣味を維持するために貧乏している人を不幸だとは思わない。趣味を無理やり止めさせることで本人が幸せになるとも思えない、むしろ不幸になる未来が見える。兄がオタク趣味をやめることで得をするのは結局相談主の「目の前から目障りなことが消えた」という、ひどく傲慢な思想でしかなくて。

 上の文化統制って同じことなんです。不謹慎だと落語を禁止したところで誰も幸せにならない、どころか、殺伐とした世の中に一服の笑いがどれだけ人の心を癒し、助けるか。

 話があっちこっちに飛びましたが、落語の世界だけでなく、他者から目障りだという理由で好きなものを止めさせられるのは、何の幸せも利益も生まない、ってことです。














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最終更新日  2016.01.24 11:28:24
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