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2008.10.02

『テラビシアにかける橋』'０７・米

テーマ：レンタル映画(817)

カテゴリ：映画　タ行

あらすじ

11歳の少年ジェスの唯一の慰めは、こっそりと
絵を描くことだった。
学校でも居心地の悪さは同じだったが、ある日
風変わりな女の子レスリーが転入してきて
ジェスの灰色の毎日は一変する。
自由な発想と行動力を持つレスリーのリードで
２人は森の中に空想の王国テラビシアを創り出し・・・。

感想

国際アンデルセン賞に輝く
児童文学の名作

の映画化

『ナルニア国物語』

のスタッフによる
新たなファンタジー

・・・ではあるんですが
ファンタジー色は薄めで、どちらかと言うと
マイ～・シリーズみたいな作品でしたね

設定は、『パンズ・ラビリンス』

に似てたが

良くも悪くもディズニー

あんなにダークでも、個性的でもなかった

アメリカでは、『ライラの冒険』

よりヒットしたが
確かに、子供時代を思い出す良い作品だし
ライラよりも、この作品のヒロインのレスリーの方が
好感が持て、とても魅力的なキャラでしたしね

『チャーリーとチョコレート工場』

の紫の子
『リーピング』

のイナゴ少女
アンナソフィア・ロブちゃんが演じてましたが
その２作の時より断然、可愛かったです

『ザスーラ』

、『ＲＶ』の
ジョシュ・ハッチャーソン君も、主人公を好演してます

主人公の妹を『ロンリーハート』

のベイリー・マディソン
主人公の父を『ターミネーター２』のロバート・パトリック
『ハプニング』のズーイー・デシャネルは
美人教師役で、彩りを添えてました。

『テラビシアにかける橋』公式サイト

ネタバレ感想

ピンクのアディダスなら、男が履いてもアリだし
マジック塗る方が、格好悪い気もしたが
あの年頃には自分も、今思えば
どうでも良い事に悩んでたよな～。

家は貧しくて、学校ではいじめられ
罠にかかった動物を森に逃がしたら
「夢を見るな！現実を見ろ！」と怒られ
その父親は妹には「良い夢見ろよ」と言うし
あのままだと間違いなく、ジェスはグレてたと思うが(笑)
レスリーが、心の目を開く事を教えてくれて救われたな。

テラビシアという国の王になるって発想は
完全にナルニアを意識しとるが、聖書を信じない
レスリーが、聖書を題材にしたナルニアと似た
テラビシアを創造するとは、なんだか面白い。

ただ、テラビシアにいるキャラで印象深かったのは
女ジャイアン(笑)のジャニス巨人だけなのが
少し残念だったな。

レスリーが川で死ぬ事は、二人が
ロープで川を渡る場面では常に
何かが起こる雰囲気が漂ってたし
雨の中での意味あり気な別れとかで
死因が溺死ではなく、頭を打った事なのは
予想外やけど、完全に分かりきってた。

それなのに、レスリーの死に対して
めちゃめちゃショックを受けた
自分の反応が予想外やった。
そんだけ、あの二人に共感してたって事かな。

ジェスがレスリーとテラビシアで再会
という展開を期待したが、最後まで２度と
レスリーが登場しなかったのが寂しかったな。

でも、あの想像の世界は、現実逃避ではなく
現実に立ち向かう為の成長の場という位置付けだったし
最後に、そういう甘い展開にならなくて
逆に良かったかもしれん。

ジェスは橋を架け、妹のメイベルを
テラビシアに連れて行く。
いつの日か、彼らの子供も行くかもしれない。
テラビシアが続く限り、心の中で
レスリーは生き続けるのだろう。

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