アレ、ときどき啓人 そらそうよ おーん

アレ、ときどき啓人 そらそうよ おーん

2012.05.29
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カテゴリ: 映画 タ行




あらすじ

イギリスの作家が、ギャラリーを経営しているフランス人女性と
ドライブに出掛け・・・。


解説
『隠された記憶』 のジュリエット・ビノシュが


カンヌ国際映画祭
女優賞受賞



『友だちのうちはどこ?』、『桜桃の味』等で知られる
イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督は、素人を
好んで起用しますが、この作品でもビノシュの脇には
イギリスのオペラ歌手ウィリアム・シメル
『存在の耐えられない軽さ』 の脚本家
ジャン=クロード・カリエール、この映画や
『息子の部屋』 のプロデューサー
アンジェロ・バルバガッロが出演しているが、演出が巧いせいか
いずれも 俳優顔負け の名演をしているびっくり



原題は『Copie conforme(認証された偽物)』で
何が本物で、何が偽物なのか、見る者を
惑わせる 映画となっている






共演は『ふたりのトスカーナ』のジャンナ・ジャンケッティ
『明日へのチケット』 のフィリッポ・トロジャーノ。

撮影は『家の鍵』のルカ・ビガッツィ。



ネタバレ感想
マウスでクリックしながら、なぞって下さい。




哲学者や作家が言えば感心するが、子供だと耳を貸さず
糸杉は美術館にないから、誰も価値に気付かない
人は見方によって、価値を大きく変化させる。

目の前の女性と言い争っているように見えた男が
実は電話していただけだったように、見方によって
解釈が変わってくる作品で、正解は無いとは思うけど
自分の解釈は、2人は(元?)夫婦だと思った。

あれだけ上手く夫婦の振りをするのは、俳優でもない
赤の他人には無理だと思うし、親しくも無い男女が
夫婦を演じる行為自体が不自然やし、最初の方は
夫婦が余所余所しく接してただけって考えた方が
辻褄が合ってる。

本の内容が理解できないのに、作家のファンで
なのに喧嘩ごしの女に、ずっと違和感があったので
夫婦だと思ったら、納得できたし。

嫌いな本とも言ってたし、ファンには思えんかった(^_^;


ファンの間では有名な事って可能性もあるけれど
ジェームズが1日おきにしか髭を剃らない事を
女は知っていたし、コーヒー冷めると言った女主人に
そういう人と答えた女の口調は、長年連れ添って
知り尽くしてる相手に向けた感じだったし。

ジェームズの事を、いい旦那と言われた時の女の表情は
好きな人と夫婦に間違われて嬉しいという感じではなく
全然いい旦那じゃないと言いたそうな顔に見えた(^_^;


カフェの女主人に女が言ったのとは違い、ジェームズは
フランス語も堪能で、イタリア語も少し出来るのも
2人が夫婦というのが、最も自然な解釈だと思う。

ジェームズが英語で喋るのは、ただでさえ女相手に
言い負かすのは難しいのに、不得手なフランス語だと
勝負にならないと考えたんやろな(笑)


冒頭の講演で、上の部屋にいたのに遅刻したのは
夫婦喧嘩のせいで、女が遅れて始まった講演に
遅れて現れたのは、喧嘩の相手だったと考えれば
全てに説明がつく。

あの親子の為に、翻訳家が座る最前列の席が
用意されてたのも、作家と親しい関係じゃないと
説明がつかないし。

息子のサインの名字をふせたのは、作家に気があって
子持ちだと知られたくないせいかと思ったら、特に
子持ちというのを隠す風でもなかったし、ジェームズが
父親だから、息子相手にフルネームのサインを
書くってのは変だからか。




「僕には僕の言語と生活」

子供を押し付け、自分の為に生き、文句ばかりの夫。
常にイライラして、自分の意見を無理に押し付ける妻。
どっちも、好感が持てん(笑)

ウォーホールだって訂正しても、頑なに間違いを認めず
ジャスパー・ジョーンズと言い張り、自分が不幸だから
嫉妬して、幸せな妹夫婦を馬鹿にして、やな女やな(^_^;

記念日に寝てた事を咎められ、居眠り運転をした妻を
息子を愛してないのかと問い詰め、ウトウトしただけと
答えた妻に対し、自分も悪くないとガキっぽい言い逃れを
した夫も、同じ男でも応援する気になれんかった(笑)

「存在してる事も謝る」って、ほんま大人げない(^_^;



全て解決すると助言され、夫が肩を抱き歩くと
妻は笑顔を取り戻し、口紅とイヤリングでお洒落して
戻ってくると、酷い店だったので夫は機嫌を損ね
より険悪なムードになってしまう(^_^;

あの観光客は、変な店を薦めやがって(笑)



達人によれば、理想を追い求めるのは馬鹿なのに
妻は新婚のような頃のまま、永遠に続く事を望み
冬枯れの庭が美しくないなんて言えないと
イランの詩を持ち出し、変わってしまうのは
仕方ないと言い切る夫、2人の考えは交わらない。



「ジェジェジェジェームズ」

パパパパパフィー(笑)

窓の外で鐘が鳴るのを映し、フランス映画らしく
モヤモヤした感じで終了(笑)

楽観的に観るか、悲観的に観るか、見方によって
8時の鐘を聞き、帰ってしまったのか、それとも
残ったのか、どちらとも考えられるよな。


あの新婚の時の部屋は、いつもバラバラなのに
ダビデ像の側に珍しく母子が一緒にいたのを見た
部屋と同じって事?

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Last updated  2012.05.29 22:51:02
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