森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.09
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完全主義、理想主義も神経症で悩む人によくみられます。
みられるというよりも、ほとんどの人はそうでないといてもたってもいられなくなっているのです。

そういう人は不快な気分を取り除き、完全な状態だと思えない限り、行動することができません。実際には完全であると確信を持てることは少ないですから、しまいには手も足も出なくなります。完全にやろうとしますが、できないと決めると何もしない。せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうことになります。

完全主義者は失敗を許すということができません。100に一つのミス、欠点、弱点を拡大鏡で覗いたように大げさに考えます。そしてすぐに、これを人生の一大事というような大問題に発展させてしまうのです。
強い価値判断を持ち、その価値判断も極端です。いいか悪いか、0か100か、白か黒かで判断します。その場の状況に応じて臨機応変に、柔軟に考えることができません。
なんでも完全であろうとすると、少しの不安があってもイヤになります。

人間関係でもあまりにも完全を求めると、自分の首を絞めてしまいます。
私は以前、友達はたくさんいなくてもよい。なんでも分かりあえ、相談できる親友が2~3人ぐらいいればよいと思っていました。ところが、その親友だと思っていた人が、わがままだったり、一回でも自分の意に沿わないことをすると、その親友から距離をおくようになりました。そんなことを繰り返すうちに、親友と呼べる人がいなくなりました。孤立してきたのです。

生活の発見誌に、「人間は必要に応じて付き合ったり、離れたりしているのです。コップ一杯の親友を数名持つよりも、コップに少しだけの友人をたくさん持つ方がいいですよ。」とありました。その方が本来の人間の付き合いかもしれません。気が楽になりました。それは自分や他人の欠点を許せるようになったからです。







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Last updated  2013.01.09 07:43:35
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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