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2016年09月07日
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おはようございます、ひなこです。

今日の読み返してみようは、「沈黙」です。


これは、全作品刊行時の書き下ろしです。
でもひなこは既読なので、「一体どこで読んだんじゃろ」と思ったら、『レキシントンの幽霊』に入っていたのですね。

これは、これから一緒に新潟に行こうとしている仕事仲間から、悪天候で出発が足止めされている羽田空港で聞かされた話という設定になっています。

これは、「いじめ」の話です。

『レキシントンの幽霊』からの作品は、「全作品1990-2000」の第三巻に収録されています。で、その巻末に村上さんご自身が書かれた”解題”が載っているのですが、そこにこの「沈黙」についての記述もあります。

いわく、
この「沈黙」は、僕が書いたものとしてはかなり珍しいタイプの話である。

故のないいじめにあって、孤立して一人でじっとそれに耐える男の子の姿が描かれている。
この作品は1991年に第一期『村上春樹全作品』のために書き下ろされた。
これも日本で暮らしているあいだに書かれたものだ。
どうしてこんな話を書いたのか、それなりの理由はあるのだが、これについてもあまり語りたくないので、語らない。
僕にもそういう種類の経験がある、そういう精神のあり方に共感するところがある、というくらいのことしか言えない、
とのことです。

この「沈黙」のいじめの舞台は学校です。学校でいじめが起こった時、日本って、学校の責任ばかり追及しますけど、親の責任はどうなっているんでしょうか。
親子のコミュニケーションが取れていないというのは大問題なのではないでしょうか。
幸いにもひなこは、壮絶ないじめにあったことはありませんが、もしそういう状況になっていたら、先生じゃなく、母親に「いじめる人がいるから学校に行きたくない!」とかなんとか言ったと思うのです。
うちの母なら、「そんなやつは母さんがボコボコにしてやるわい!」とか言ったかもしれないなあー。
もし、私が黙っていても、母の方から何かを察して、「どうしたの?」って聞いてきたような気もします。



中学の時、話したこともないような同じクラスの女の子から家に手紙が届いて、自分が仲良くしてる人たちが突然自分を無視するようになったので、これから友達になってくれませんかと書いてあったことがありました。
「なんだこれ?!」と同じクラスでそのようなことが起こっているとは全く知らなかった私はびっくりしました。
なんてお返事したんだったかなー。
もし、私にそういうことが起こったら、自分だったら「どうして口を利かなくなったのか」とその人達に理由を問いただすと思う。自分に非があると思ったら謝るし、誤解があるなら説明するし、向こうの言いがかりならこっちも無視だ!それから、友達っていうのは、こんな風にお手紙をかいて、これからお友達になってくださいなんて友達になるもんではないんでないの?男と付き合うわけじゃないんだからさ、みたいなことを書いた気がしますが。

でも、その余波で、中学の修学旅行の女子のグループ分けは、修学旅行の委員だった私が妥協して、本当だったらこんな班割りしたくなかったけど、しょうがねえなあ、みたいな分け方をせざるを得なくなって、大変だったんだったな。友人1名は状況が分かってないから、すごく怒ってたし。「なんなの、これ!」って。私とその怒れる友と、クラスでなんか浮いちゃった先の手紙をくれた子と、もう一人の不思議ちゃんみたいな誰も友達がいないような子と4人グループにしちゃったもんだから。


高校ではいじめとかなかったと思うけど、中学の時は、男子が「沈黙」みたいに一人の男子を無視したりとかあった気がする。結局その無視された男子は、学校に来なくなったんじゃなかったかな。
男子マターなので、私はかかわり合いにならなかったけど、これもいじめを黙認したということになるのでしょうか。だったら、私はいじめた側に含まれるのか。いじめなんてしたことないと胸を張って言えないのだろうか・・・。

あ、高校の時は、よそのクラスで、男子生徒が先生をいじめて、男の先生が転校してたかも。
なんだかなあ。

あ、そういえば、学生時代のバイト先で、全く理由はわかりませんが、一人の社員の女性にすっごく嫌われて、いじめみたいなことをされたことがありました。10歳くらい年上だったのかな。
相当な嫌味を人前で言われたり、店長が出張のお土産に買ってきたお菓子を皆に食べるよう言ったのに私にだけは何も言わないとか、すごく子供じみた仕打ちみたいなことをされてました。
あの人のことは未だに名前を覚えてますね。一体、何だったのか今もよくわかりませんけど。顔が嫌いとかそういう理由だったんでしょうかね。
私の知っている人で、背が高かったから背の低い人に逆恨みみたいに嫌われた人いますけど。
居心地が悪かったので、当然そのバイトは長続きしませんでした。

人間関係、難しいですね・・・。

『回転木馬のデッド・ヒート』から英訳されているのは、「レーダーホーゼン」「嘔吐1979」「ハンティング・ナイフ」になります。そしてこの「沈黙」も英訳されています。

それから、”IN・POCKET"には、「BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗についての考察」という作品を掲載したのだそうですが、これは自分でも気に入らなくて単行本には収録しなかったし、全作品にもやはり入れなかったそうです。思い切って書き直してみようかとも思ったそうですが、正直に言って手の付けようがなかったそうです。作品のカラーそのものが他のものとは大きく異なっていて、しっくりと馴染まないからだそうです。

これで、全作品1979-1989の第5巻、短編集Ⅱが終了になります。

ご機嫌よう!





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最終更新日  2020年05月02日 17時42分08秒
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