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古来日本には、退魔の概念は無く。 穢れを祓い、海へ流すことこそ、宗教の役割だった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ また今回も、『原作の描写』と『アニメの演出』のかい離っぷりのすさまじかったですね(汗)。 映像は確かに美しいのですが、原作から受ける印象と余りに違い過ぎ、笑うしかありませんでした。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『和テイスト』を楽しみたい方は、ぜひ原作におけるクライマックス・シーンをご覧ください。 原作の描写はとても静かで、それゆえに映像にすると迫力に欠けるものがあります。アニメでの改変も止むを得ないところもあるでしょう。 原作の描写がいいか、アニメの描写がいいかは、受け取り手の好みの問題だけでしょう。 しかし、その『見た目にはほとんど変化のない、静と聖の儀礼』にこそ、日本人の精神性の源もあるのだと私は感じます。 私にとって、原作は日本の神話や儀礼を見直すきっかけの一つになりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回初登場になる『影崎』。 …アニメでは突然美形になっていて、驚きました(笑)。 …いや、確かに『美形とはその時代におけるもっとも平均的な顔立ちのことである』という説もあり。それに従うなら、原作での『特徴というものをすべて削ぎ落とした異形の顔』の描写はこうなるのでしょうが…。 『どこを見ているのか分からない』という部分においては、アニメでもしっかり描写されているのですが…。 いかんせん、原作とのギャップにはぶっとびました。 アニメから入って原作を読む人も、かなりの衝撃を受けると思われます(原作のイラストも、化けものじみてますし)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ちなみに、私が原作を読んで元ネタにしたWeb小説はこちら。・『”さにわ”』(前半)(後半)・『裏祭り』(第一章。以下、全14章) 『レンタルマギカ』とはまったく違う世界のお話ですが、『レンタルマギカ』を参考にこんな話も書けたという意味でリンクを残しておきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 二つの相対する御霊、かくて眠りにつく。
2007/10/24
地道に書いていたリハビリ絵が完成したので、TOPに置いてみました。 …ちゃんと誰だか分かるでしょうか(汗)(正解は香取君)。 ちなみに背景は旅行で立ち寄ったウィーンの喫茶店です。 もう少し後で、TOP絵を使った壁紙バージョンを作成中です。 ゆっくりお待ちいただけると幸いです。 うう、まだ完全に治って無いです。 …本当は本のまとめ買いに行きたいのに、外出する体力すらないです。
2007/10/20
鏡像には心は無い。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回の話の詳しい解説やツッコミどころとしてヒトクチ ハルカさんのBlog、第三話『二つの炎 ~堕ちてメガラニカ~』スリングさんのBlog、ナイトウィザードEpisode03「二つの炎」を紹介させていただきます。 また、この世界に並行して存在する七つの世界についてもハルカさんのBlog、ナイトウィザード解説~多元宇宙編~で解説されているので、ぜひご覧ください。 …すごい、設定の塊の世界なんだな…。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『漢探知』 柊が罠にひたすら引っ掛かり続けたことを指します。 ハルカさんのBlogでは『トラップは突っ込んで踏み潰す』とも。 もともと原作が、『現代物でありながら、迷宮も遊べる』が売りであるゲームなので、自然とこんな用語が生まれたのかも。 ちなみに違うゲームですが、『罠ははまって踏みつぶす』という同義語もあります(笑)。 これは、『ソード・ワールドRPGリプレイ集 風雲ミラルゴ編1 アサシンをやりこめろ!』という本に出てきた言葉で、私はむしろこちらを連想しました。 ちなみに私のお気に入りの言葉です(←それは待て。それだけは)。 しかし、『ソードワールド』では、罠を踏みつぶせるだけ装甲が厚いミンクス(女性ドワーフの戦士)だから許される言葉。 それを装甲の薄い柊が言ってはいけないと思うのですが(苦笑)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アンゼロット、かなり黒っぽいですよね(笑)。 原作の設定上、『裏界への侵攻』は不可能に近いことですし、エリスの秘密も握っているようですしね。 何を考えているんだろ、ほんと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『日常の中に、非現実の苦難を突破する鍵がある』 そういう展開はすごく好きです。 月衣から鞄を取り出し、ノートを探る――という展開も、月衣の特徴をうまく演出していて好きです。 また、エリスと灯が仲良くなる過程も素敵です。 ラスボス戦闘にも絡めているあたりが心憎いですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『おじさま』の正体をOPの映像と絡めて推測すると、どうも次回出演の『キリヒト』っぽい気がするんですよね。 予想通りか、裏切ってくるのか、それを含めて楽しみです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このアニメ、ほんとにスタンダードで、安心して見れるのがうれしいですね。 無理にひねることもなく、説明すべきことは丁寧に拾い上げて説明しているところに好感を持てます。 このあたり、TRPGのシナリオを作る方法にも共通していることでしょうか。 TRPGから小説書きを学んだ人間として、見習わなきゃいけないことがいっぱいあると感じました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ちなみに、今回あっさりと倒された雑魚魔王を合わせ、ベル様達の元ネタは『ソロモン72柱の魔神』です。 魔神の原型に近い形は、今期放送中の『レンタルマギカ』にも出てきますので、合わせてみると楽しいかもしれませんね。 ちなみに『レンタルマギカ』原作ではゴーレムも、その倒し方も収録されています。 アニメでも描かれるかなと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かくて、ウィザード達は月へと赴く。
2007/10/19
遅ればせながら。 『香取慎吾がイメチェン!フジ系「ガリレオ」で頭脳派殺人犯に挑戦』 ということで、香取君の悪役ゲストが決定しました(嬉)。 前回の稲垣君といい、『SMAPが演じる悪役』に飢えまくっていた人間には、朗報です。 明るさの下に、不可思議な笑みと小悪魔と黒いウサギを隠し持っている香取君だからこそ、悪役でその暗い物を解放してくれるかな…なんてすごく期待しています。 『沙庄妙子・最後の事件』の壊れた演技に、知能犯の暗さが加わって、どんなものになるんだろう(期待大)。 また、私自身はオカルトネタを小説に書きつつも、『オカルト現象を科学的に考証する』展開も大好き。 その意味では、試しに見てみた第一話がかなりのヒット。 この中に香取君が溶け込む時、どんな化学反応が生まれるのか、楽しみです。
2007/10/18
大切なことにして、基本その一。『喘息体質の人間は、無茶な運動ダイエットをしてはいけない』 …調子に乗りすぎて、管理人は一昨日にひっくり返りました(←阿呆)。 昨日の昼間などはまだ余力があったので、ぼーっとネットを打ったり(←同じ文章量でも、いつもの倍以上の時間が掛かった)。 薬は知人の処方を全部飲んで、それでも昨日は12時まで眠れませんでした(←自業自得)。 そこで、背中に土手(布団を坂のように積み上げたもの)を作り、そのまま眠れるまでビデオをみることにしました。 あまり興奮するものはまずい(笑ったら呼吸不全になる)ので、見たものは次のリスト。『SMAP SHORT FILM』『ミアネヨ』(チョナンカン・愛の劇場より)『NHK韓国語講座・チョナンゲスト』『X'smap』 …まさに趣味全開(笑)。本当は『フードファイト香港死闘編』も見ようかと思ったのですが、その前に眠りに落ちました。 特に眠れないときに『SSF』を見ると、現状と重なったりするシーンがあり(真夜中・眠れない・息が切れてる…etc.)、孤独感がまぎれました。 『ミアネヨ』は『二重人格の葛藤』や『バイリンガル・ネタ』のミックスなので、後にも先にもこれを超える個人的お気に入りは生まれないと思います。 そして『X'smap』は映像美と、ファンタジーの雰囲気に浸りきりました。 やっぱり自分はSMAPファン、草なぎ君ファンなのだなぁ…としみじみ実感しました。 で、今朝は『ナイトウィザード』のDVDの編集をしたり、ぼーっとしたりしながら過ごしました。 今は呼吸もだいぶ楽になりましたので、静養しつつ、集中しすぎないようにネットをしたり、TVを見ていこうと思います。
2007/10/18
“Dullahanは家人の死を予告し、再び現れる”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第二話を見た感想。「慣れもあるけれど、これはこれでありかもしれない」 …180度変わりすぎだ、己は(ツッコミ)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ テーブルトークRPGに例えて考える。 もともと、自分はライトノベル好きというよりも、テーブルトークRPG(以下TRPG)好きなのだと思います。 その意味では、この作品の原作者と同じなのかな、なんて思ったりもします。 三田誠さんの作品も、TRPGリプレイである『シェヘラザード・テイルズ』(←注意:グロテスク描写あり。耐性が無い人は読むべからず)からはまった人間なので。 TRPGでは、『自分達が作った話が正史であり、公式は一つの例に過ぎない』という考え方もあります。 例えば、同じ事件を追ったシナリオを作り、同じキャラクターを作ったとします。 それでも、キャラクターを動かす人や、シナリオを説明する人が違えば、まったく違う展開になることもあるのです。 つまり、『三田誠』さんが動かす小説と、『アニメスタッフ』が動かすアニメでは、展開が違っても当たり前なのだと。 基本の世界設定、およびキャラクターの設定は(魔法の演出のトチ狂い方を除き)、きちんと押さえているようです。 それならば、二つの異なる物語(それに漫画二冊も加えて)が発展してもいいと思うのです。 かなり違うからこそ、逆にお互いがお互いを補完してくれる作品になるんじゃないかな。 そんな風に割り切ることにしました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 時系列シャッフル。 こればかりはちゃんと時間を隅に表示した方がいいと思います(汗)。 アニメだけを取り出すと、かなり不親切だと思いました。 アニメ公式http://www.kadokawa.co.jp/sneaker/magica/storyには、時系列を記した簡易あらすじが載っているので、そちらを参考にされた方がいいでしょうね。 また、最低限の設定も触れていますので、アニメのみの視聴者は、見て損はないと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回はオリジナルの展開ですね。 原作では『初めての入札』には大切な理由があるのだけれど、その辺は変えたみたいですね。 また、社長就任時には原作では、『はめられたっ!?』とか『恨むよ、父さん…(涙)』みたいな感じの、いつきの不幸っぷりが際立っています。 今回はむしろ、『呪波汚染』と『いつきと穂波の関係』に的を絞ったことになりました。 『呪波汚染』は原作でも重要、かつ何度も出てくる用語なので、ここできちんと説明する必要があったのだと思います。 ちなみに今回は呪波汚染の三分類の一つ、『回帰(周辺の物の記憶を再現し、過去を示す)』に当たります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『いつきとアディリシアの邂逅』 こちらは原作一巻『魔法使い貸します』のP39からのシーンの再現ですね。 後の展開のため、微妙にニュアンスや設定が変わっていますので、興味がある方は読み比べるのも一興かと。 (原作ではアディリシアを『アストラル』の人間と間違え、逆鱗に触れるというエピソードもあります) しかし、一番の変更点は『月夜ではない』ということでしょうか。 穂波のキャラクターを描くにおいて、『月光』は重要な要素であり、彼女の力の依り代を指す隠喩にもなります。それをアディリシアとの対面において削除したのは残念です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『いつきと穂波の因縁』 こちらは原作ではかなり後半まで引っ張った謎ですね。それを二話でほとんど明かしてしまうのには驚きました。 穂波の行動理由を明かしてしまうことで、彼女のキャラクターを立たせる目的があったのでしょうね。 ちなみに内容そのものは、原作そのままです。 また、アニメでは穂波の性格も少し可愛らしくなっている気がしました。原作では『社長就任を担ぎあげに参加』したり、就任確定前からスパルタ(半分命がけ)授業してたりしましたからね(苦笑)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原作同様、途中でちょっとした魔術豆知識があるのが、嬉しかったです。 さて、次回はどうなるのか。これから楽しみです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原作者と、予告に出てくる『三輪さん』について、人柄が知りたい場合は、『ダブルクロス・リプレイ・ストライク 天からの一撃』(小太刀右京/FEAR著 富士見ドラゴンブック)をご覧ください。 こちらには、三田誠さんが『モルガン』、三輪清宗さんが『マーヤ』を担当しています。 ロールプレイを通じ、趣味や考え方が垣間見えるかもしれません。 また、この本ではアニメ『ナイトウィザード』の主人公・柊蓮司を生んだ方、矢野俊作さんが『シャル』を担当しています。 柊と負けぬツッコミ体質(←生みの親が一緒なのだから、当たり前かもしれない)が炸裂していますよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『呪波汚染』の『回帰』の中で、少女は誓いを思い出す。
2007/10/17
“Black Houndは、広く真っ直ぐな道に現れる。”(イギリス伝承より。シャーロック・ホームズシリーズの、『カスパヴィル家の犬』などで有名)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ …原作ファンとしての、初回の感想は一言。「詰め込みすぎです。演出を間違えすぎです(頭痛)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アニメ化において過去に一度、とてもショックを受けたことがあります。 それはトリニティ・ブラッドのアニメ化決定後、作者死亡後に雑誌に載ったとあるインタビューでした。『自分は原作を読んでいませんが、面白いものになりそうです』 …その時、『私は脚本家が設定だけをもらい、原作未読のまま脚本を書くことがある』という事実を知ったのです。 そして今回のアニメも、その可能性に思い至る内容でありました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 魔法の描写。 『レンタルマギカ』に出会う前から、『魔女の宅急便』などが好きだった自分。 そんな私にとって、>「エンプティや!」の一言や、爆発するヤドリギや、火を噴く箒は、許容範囲を超えていました(遠い目)。 どうして『月の神聖さ、月光の力』を源とする『ケルト魔術』が、半分機械的なんですか(涙)。 いえ、確かに『月の光の届かない時間帯』では、ヤドリギに蓄えた力と『力の円錐(帽子のこと)』の力しか使えません。そのことを『エンプティ』と表現したい気持ちも分かりますが…。 神秘性が台無しです。 神道の力も、『光芒が広がる』というのとは違いますし(←こちら、原作にも記述あり)。 “一般人の功刀に黒羽を紹介”するのは、違う。そこは絶対に違います(←片目で目をやり、頷くだけでいいのにっ!)。 ただ、ソロモンの魔術だけは合格ラインですね。 …アディリシアにばかり焦点を当ててどーするっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回のOPは外伝コミックス『レンタルマギカfrom SOLOMON』のシーン(アディリシアが主人公)をベースにしていますね。該当シーンは公式サイトでも読めます。 この話を膨らませて、『基本的な仕事の流れ』を第一話として見せても良かったのでは? 無理に後半に短編の話を押し込むから、大変なことになってます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 後半は原作第九巻『魔法使いのクラスメイト』収録の短編『魔法使いと神隠し』の話ですね。 とはいえ、CM明けぐらいからかなりの改変が加わっております。 「君はひとりじゃない」というセリフも、原作にはなく。 黒羽が別行動したことも、原作ではちゃんと物語に影響を与えます。 といいますか、なんで無理やりバトルを入れますかっ!? 原作『神隠し』での持ち味は、『力づくで解決しないこと』だったりします。 ラストの流れ、解決方法、そしてその背景。その三点がセットになって、原作では切なくもやさしい展開になっています。私は思わずボロボロ泣いちゃいましたよ。 原作の(ネタばれ「この魔法を――本来のカタチに戻す――!」)のセリフも好きでしたし。また、単なる邪眼ではないいつきの『妖精眼』の特色が強く表れていました。 『お前の優しさは――』の決め台詞は『メメント・モリ』まで残しておいて欲しかったなぁ。 無論、こちらの展開の方が好きな人もいるでしょうね。 その場合であっても、もう少し背景の説明が必要であったと思います(いつきではなく、猫屋敷あたりから)。 どちらにしても、詰め込み過ぎというのが否めないところです。 ちなみに功刀のおじいさんの使った術は修験道です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 映像や音楽などは本当にきれいで、それは感動しました。 かなり嬉しかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ で、次回予告に『三輪さん』が出ていたのには吹きました。 何やってるんですか、FEAR(『ナイトウィザード』の原作を作った会社)の社友の方は! 今回はFEAR関係がアニメにどんどん進出していて、思わず笑っちゃいましたよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おまけ。 SMAPで無理やり『レンタルマギカ』を配役した場合、私のイメージでは稲垣吾郎君 『猫屋敷蓮』木村拓哉君 『石動 圭』香取慎吾君 『紫藤辰巳』草なぎ剛君 『橘弓鶴』となります。 …中居君だけがぴったりするキャラクターがまだいない(汗)。性格だけなら葛城鈴香の婆さまなのだけれど(←待てやこら)。 ただ、木村君の『石動 圭』だけは自信がある(←待て)。雰囲気も若いころの木村君のまんまですよ。アニメにも絶対出てくるので、要注意。 稲垣君は猫好きもさることながら、彼のコメディエンヌ部分の下に、クールな部分とを出してもらえるといいし。 香取君は人の善さの下に見える、挫折や苦しみ、計算などを見せてほしい。 草なぎ君の弓鶴は…彼の演じる狂気が見たいんです、とにかく(←言い切りやがった)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そして世界には、人が思うよりも魔法が多い。
2007/10/13
世界結界(常識)の裏で、紅い月は昇り、犠牲は積み重なる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 放送順とは違いますが、これからは『ナイトウィザード』の感想から書かせていただこうと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ また、『ナイトウィザード』そのものの世界観・キャラクター解説はヒトクチ ハルカさんのBlog、ナイトウィザード The ANIMATION紹介第一話『月匣~紅き月、碧き瞳~』第二話『下がる男~世界は狙われている~』 各話の細かい部分に対する設定フォローは上記のほか、スリングさんのBlog、ナイトウィザードEpisode01「月匣」ナイトウィザードEpisode02「下がる男」がとても詳しいです。 これらのBlogを読まれると、『どこまで細かいところまでゲームを再現してるんだ、スタッフ…』と呆れること間違いなし(←呆れるんかいっ)。 いえいえ、アニメを見る上で楽しみが倍増するので、上述の二か所はお勧めです。 昨今、ゴールデンタイムのもの以外で、ここまでの再現度とアニメスタッフの原作への愛を感じるアニメって少ないと思います(きっぱり)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『下がる男』 まさにそのサブタイトル通りの展開となりました。 『常識を壊しかねないアンゼロットの力』なら、こんなことは朝飯前なんですよね。 原作のゲームでなら、口頭で10分ぐらいで済まされちゃうネタですが、実際に絵にするとかなりの破壊力を発揮するネタですよね(笑)。 ノリとテンポが重視されるゲームの現場だからこそ生まれたネタだと思います。 そして、ゲームの現場を意識したようなエリスの順応性も、良かったです。 普通のアニメならありえないようなずば抜けた順応性も、ゲームのプレイの参考という意味ではとてもためになるのでは。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『メガラニカ』という土地の胡散臭さも、ゲームの雰囲気にぴったりです。 世の中には、『アトランティス大陸』を超えるトンでもない伝承の地があったのですね(初耳)。 『世界の危機がてんこ盛り』状態も、原作者の趣味を反映していて笑いました。 『ダブルクロス』や『異能使い』でも、いつも世界の危機でしたもんね(笑)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『見た目は子供だが、ほんとはかなりのおばはんだぞ』 アンゼロットの前世を知っている(『超女王様伝説』の元読者)にはツボに入る一言でした(爆笑)。 前に守護していた世界での、彼女の『非常識&ハタ迷惑』っぷりといったらすさまじかったですから。そして、かなりの長寿でもありましたっけ。 性格も(前よりは猫を被るようになりましたが)変わっていませんよね。 なんで、アンゼロットのような『人格に難のある女神』が守護者になったのだろうか…(遠い目)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ギャグとノリと、壮大さと悲劇性。 それらが入り混じったものが原作者『きくたけ』節。 それをどこまで再現してくださるのか、楽しみです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ かくて凍てついた伝承の地へ、伝説の紡ぎ手達は降り立つ。
2007/10/13
TOPを見ていただくとわかるのですが、個人的に応援している『デモンパラサイト』のキネティックノベル(パソコンで読む小説)のバナーを張らせていただきました。 この『デモンパラサイト』シリーズ、『地元・阪神間の会社だから』&『なんだかんだで、気づくとはまっていたから』という理由で応援しさせていただいています。 もちろん、今月末には新しいサプリメントも購入予定ですしね。ただし、これは私は店頭購入するつもりです。 これからもがんばれ、スタッフ様一同!
2007/10/12
『怖い話?現代奇譚』長編『安曇と蛇姫と草薙の剣』に、二十四章 焦がす思慕二十五章 緋を纏う姫の二章をUPしました。 残りはあとわずか。近い間にUPできるよう、頑張っていきたいと思います。 ちなみに、個人的にはアズミも『彼女』もお気に入りです。特に25章ラストは(笑)。 関西の『チョナンカン2』の放送時間が大変なことになっています。 この一ヶ月、移動したり、無かったり、数日前に変更になったりと、『録画予約泣かせ』の状況になっているのです。 ただでさえ『録り逃しの天災』(←自慢にならない)である自分には、この状況は恐怖でしかありません。 『ゲゲゲの鬼太郎』もすでに8回は録り忘れてますしね(←やはり自慢ではない)。 昨日も『ナイトウィザード第二話』を寸でで取り逃し掛けたのですから(テレビ大阪、放送時間が40分下がる。…柊連司の所為だ)。 親戚の家のDVDデッキにはEPGが付いているので、それでなんとか追いかけている状況です。 我が家にも『ストリングス』のDVDが届きました。 ゆっくり時間が取れるようになったら、じっくり観るつもりです。 世界観が私好みの、よく練られたハイ・ファンタジーなんですよね。今から楽しみです。 今私が読んでいる小説『小さな国の救世主』(著:鷹見一幸 電撃文庫)のP52に名前だけですが、『木村拓哉』という文字が出てきて驚きました。 セリカスタン人にとって典型的な日本人サラリーマンの名前が彼なのか、パスポートを偽造した人がテレビを見てまる写しにしたのか(笑)。 自分の小説(&某プロジェクト)のネタにするつもりで読んでいた本ですが、こんなハプニングには嬉しくなりました。 最近、『ナイトウィザード』関連でTRPGプレイヤーさんやリプレイ読みの方の掲示板を見る機会が増えました。 その時に、ネットをしているTRPGファンの特徴に気付きました。1.『一つの質問には真剣返答で、多人数による集中砲火』2.『ネタ一つあれば、初心者を寄せ付けぬほどにディープに会話』3.『世界観やキャラクターに設定をどんどん付け加え、掘り下げ、凝り始める』 …全部、自分にも当てはまります(←って、認めるのかいっ!)。 3なんぞ、ここの小説ほとんど(『BIRTHDAY』と『30th』除く)に当てはまりますからね(汗)。 確かにTRPGリプレイを読み始めからは13年以上になりますからね。年月に染められたのかもしれません。 しかし、そんな自分の性格の難も認めますが、同時に気に入ってもいます。 これが他の芸能サイト様との違いにも、売りにもなりますから。 このまま(適度は考えつつも)、突っ走っていこうと思います。
2007/10/11
赤い月が照らす下、非常識の檻を押し広げ、侵入者がやってくる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ということで、『ナイトウィザード』アニメ版の放送が開始しました。 …ああ、OPテロップに『F.E.A.R.』の名前が出ているだけで泣きそうになりましたよ(←感極まり過ぎ)。 TRPGが原作となるアニメでは『ロードス島戦記』『魔法戦士リウイ』『六門世界・モンコレナイト』に続き、4作目。グループSNE以外の原作ものなら初めてになります。 テレビで『TRPG』なんて言葉が出たのは、おそらく『遊戯王』(それもTBS系で放送され、遊戯の声が緒方恵美さんだった頃)以来です。 番組の合間のCMでは、完全にFEARと出版社によるTRPGの布教・宣伝モード。 生きている間に、そんな時代が来るなんて…(しみじみと)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実際に観てみると、『原作を知らねども、TRPGを知っている人間ならば、薄々気づく』ような内輪ネタが転がっていること、転がっていること。 また、くれはが巫女姿なのに『ヴォーテックス!』などのカタカナを発しているあたりも、思わず笑っちゃいました。 確かに実際にゲームしていると、「スライムAに『ヴォーテックス』の特技を使います」とは言わないんですよね。「…では、そこでスライムAに『ヴォーテックス』!」のように、特技の名前を決め台詞のように唱えちゃうものです。 そのあたりの雰囲気も、とてもよく伝わってきました。 だからこそ、『知ってる人には特に面白い』造りになってることを感じます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 残念ながら、私は原作未読組です。 …いえ、予習しようかと一度は考え、関連本を調べたのですが…。(以下、☆印は文庫(平均700円前後)・★印はA4サイズ単行本(1600~3000円))●『ナイトウィザード』の世界を扱う本 ★ナイトウィザードThe2ndEdition(ルールブック) ★ロンギヌス(サプリメント) ★パワー・オブ・ラブ(ファンブック) ★リーチ・フォーザ・スターズ(ファンブック) ★スターダストメモリーズ 星を継ぐ者(サプリメント) ☆柊蓮司と宝玉の少女(小説) ☆紅き月の巫女(リプレイ) ☆白き陽の御子(リプレイ) ☆合わせ鏡の神子(リプレイ) ☆黒き星の皇子(リプレイ)●『ナイトウィザード』七つの並行世界を扱う本 ★セブン=フォートレスV3(ルールブック) ★パワード(サプリメント) ★エンジェルプリンセス(サプリメント) ☆アルセイルの氷砦V3Edition(リプレイ) ☆フォーチューンの海砦(上)(下)(リプレイ) ☆リーンの闇砦V3Edition(リプレイ) ☆フォーラの森砦(上)(下)(リプレイ) ☆フレイスの炎砦(上)(下)(リプレイ) ☆ラ・アルメイアの幻砦(上)(下)(リプレイ) ☆アルシャードffリプレイ オーディンの槍(リプレイ)(絶版だが、『超女王様伝説・セントプリンセス』シリーズも関連作品) …という、恐ろしい状況が発覚したのです(汗)。 このうち、『セブンフォートレス』の二巻(氷砦・闇砦)は既読、『超女王様伝説』は雑誌連載時に読んでいたとはいえ…さすがに、この数はためらいます。 もうすぐ『ダブルクロス』と『デモンパラサイト』のサプリメントも出ますし、積読のリプレイ&小説本もまだ10冊はあります(汗)。 自分の性格は分かっています。 一冊買ったが最後、全部買う、絶対に(きっぱり)。 と、とりあえず、理性がある間は自制するつもりです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しかし、『アニメというイメージ源』があると、ゲームをする上でもすごく楽しいだろうなと思います。 アニメも(奇跡的にも)『原作遵守』の愛情を感じますし、基礎は守りつつも見事にヴィジュアルを膨らましていますね。 その意味では『ナイトウィザード』ファンがうらやましくもあります。 この勢いに乗って、今度は『ダブルクロス』の実写化を…(←いや、だから夢見すぎ)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回はまだ、障りでしかありません。 リプレイに例えるなら、『ミドルフェイスの前半まで』ぐらい。一度のゲームならまだ半分程度で、この後に本番の戦いが待っていそうです。 その意味では、『キャラクター紹介&全員を引き合わせる』という展開はちゃんとこなした後になりますね。 分かりやすくて良かったと、私は思います。 これからがどうなるのか、すごく楽しみです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ かくて赤き月に導かれ、少女は世界の守護者と出会う。追記:文章中の誤りを修正しました。 昨日、WebCrapで指摘してくださった方、ありがとうございました。
2007/10/05
最近、日記への書き込みも少ないことを申し訳なく思います。 せめてと思い、毎日30分描いているTOP絵の過程をUPしました。 ページは重いのですが、ネタばれが大丈夫な方は、下のリンクから覗いていただけます。 Photoshopでの手順も触れていますので、参考になるかもしれません。お絵描き・自己流の手順byUrara
2007/10/04
先日UPした二十一章 紅蓮の舞いに一か所修正をしました。(修正箇所:ネタばれあり蛇姫の呼びかけの『アズミ』を『シン』に。 作者がアズミの本名を忘れちゃダメでしょうが。汗)
2007/10/02
『怖い話?現代奇譚』の長編『安曇と蛇姫と草薙の剣』に、十六章 目撃証言十七章 窓より来る悪寒十八章 逃げ出した『妄執』十九章 望まねば救われぬ二十章 闇を染める幻炎二十一章 紅蓮の舞い二十二章 すれ違う刻(とき) 二十三章 鳴弦 の八章を追加しました。 ほんとにお待たせして、申し訳ありませんっ(陳謝)。 しかも、まだ未完です。 夏が終わるまでに完結する予定が、ここまで伸びてしまったことをお詫びします。 完結まではあと一息。5人と一匹は無事なのか、そして彼ら一人一人の目的は果たされるのか。 見守っていただけたらと思います。 前回の『素材のBackUp消滅』に関して。 昨日、古い保存用CDなどを探していたところ、『’04 4月』段階での保存データが見つかりました。 それでも間の3年あまりのデータや、保存中に壊れた画像などは失われてしまいましたが、これでもかなり助かりました。 …これで、だいぶ体制が立て直せます(安堵)。 そして今日、愛用の『Adobe Photoshop Element』の最新バージョンを買いました。 前のバージョンはPCとともに逝ってしまったので、買い直すことになったのです。…1万2000円の出費はでかい(泣)。 しかしこれで、絵を描くための環境も数年前と同じになりました。 今度はもっと絵がうまくなるよう、CGの参考書も買ってきました。 …タイトルが『同人誌CGテクニック向上計画』だったり、表紙のイラストも萌えアニメ調だったりするので、手に取るのはためらわれましたが…(汗)。 でも、より本格的なイラストを描くのに役立ちそうでしたし、『Photoshop』の作業についての解説が充実していたので、購入しました。 実を言えば、前のタブレット故障直前に小さな壁を感じていましたしね。 小説と連動になりますので、イラストは以前よりもっと少なくなると思います。どうかご了承ください。
2007/09/30
アニメ版『ナイトウィザード』の公式にスタッフBlogが立ち上がりました。 そちらの、声優さん&原作者&監督のインタビューを早速拝見させていただきました。『ナイトウィザード The ANIMATION』アフレコが始まっています。 思わずこうして日記に書いちゃいましたよ。 マイナーであるTRPGを知ってもらおうと、声優さん、原作者、監督が一致団結して頑張っているのが伝わってくるんですよね。 TRPG原作アニメとしては3作目(一作目は『ロードス島戦記』、二作目は『魔法戦士リウイ』。どちらも『ソードワールド』関連)なのですが、ここまでTRPGを前面に押し出したものはこれが初めて。 TRPG好き(リプレイ読み)としては、本当に嬉しくなる内容です。 残念ながら『ナイトウィザード』のルールまでは、私には分かりません(…『ソードワールド』と『GURPS』と『デモンパ』と『ダブルクロス』と『ゲヘナ』だけで、ルール把握は手いっぱいです)。 でも、アニメの出来が良かったら、原作リプレイと小説とルールブックをまとめて買ってしまいそう。そんな自分が怖いです。 もしも年末、『ナイトウィザード2nd』準拠のキャラクターシート5枚(モデルはSM○P)が当サイトに載っていたら、ルールブックを購入してしまったと思ってください(←って、もはややる気かよっ)。 期待しています。 スタッフ様、頑張ってください!
2007/09/29
喪失。 その対価に人は、代償の存在を求める。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まず最初に、繰り返しの予告にも関わらず、何度も感想のUPが遅れて申し訳ありません(陳謝)。 お待たせしたことをお詫び申し上げます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このドラマを見るのは初めてだったのですが、“ここまで徹底したお馬鹿ドラマも珍しい”というのが第一印象でした。。『高校生で森のくまさんかよっ!?』『一般人で写真集作んなっ!?』『なぜ、エヴァのコスプレ!?』『このエロホモ保険医がっ!』…etc.etc. ツッコミどころの多さに、思わず声を出しそうになりつつ(←ほんとに出したらやばいです)も爆笑しました。 そんな『トンでも世界』だからこそ、『主人公が女』という主軸も納まってしまうんですよね。 何より、“さんざん笑わせて、最後に落とす(泣き所を持ってくる)”というのは、松竹新喜劇からの伝統ですよね。 普段、生徒達がお馬鹿なことばかりして反目ばかりしているからこそ、彼らが一致団結する姿がかっこよかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そんな学生たちに対し、狂気を垣間見せる悪役、北浜先生がやってきます。 稲垣君の北浜役は、ファンにとっても、役者としても、おいしい役柄だったに違いありません。 狂気と平穏、冷酷と微笑み、その両方を魅せる役どころには、どんどんと惹きこまれました。 『貞操の危機』という、普通のドラマでは珍しいシーンもありましたし(笑)。怯えながらも、表面上は冷静に断る姿は良かったなぁ(惚)。 …脇役好き・記憶ネタ好きの本能を刺激するような、とんでもない魅力を秘めていました。 こんな稲垣君を見れただけでも、幸せかもしれません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『弟と生徒』 時に常軌を逸した行動を取る北浜には、恐れと魅力の両方を掻き立てられました。 それは、『弟を失った苦しみ』からくる行動です。 彼は弟を失った苦しみや後悔から抜け出し切れず、弟への思いを生徒に向けます。 それは心理学でいうところの『防衛機構』といいます。つまり、耐えきれないほどの心の重圧から、自分を守るための自己防衛機能です。 北浜の場合は『防衛機構』の『代償(求めていたものとは違うものを、代わりとする)』に当たります。 北浜の痛みは決して消えることなく、半ば無意識に『代償』として生徒に苦しみをぶつけていきます。 彼の狂気は、その根本的な理由を指摘されるまで、自分では自覚することができなかったのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『弟を導かなければ』 自分の価値観を絶対視してしまうことは、人間にはままあることです。 そしてその『自分の価値観』を他人に押し付けてしまうことも、ままあります。それは、家族などの自分に近い立場の人間ならなおさらです。 北浜の悲劇は、『弟の価値観』を認める前に、弟が亡くなってしまったことです。 その悲しみは最初に、『合理化(満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとすること)』という防衛機構により、「弟は、自分の言うことを聞かなかったから死んだのだ」とすり替えられました。 そしてそれだけで抑えきれない苦しみは『代償』として、本来ならあり得ない範囲――つまり生徒達――に、『自分の価値観の押しつけ』として向けられることになったのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『間違っている』 上記二つの理由から、北浜は『自分の価値観を押し付けなければならない』という衝動に駆られています。 その『自分の価値観』を否定されることは、二つの『防衛機構』を揺さぶることになります。 つまり「間違っている」という言葉は、彼の苦しみをよみがえらせるのです。 故にその言葉を聞くことで、彼は苦しみ、その大きな反動から狂気に走ります。 このときの防衛機構は『投影』、つまり望ましくない自分の感情や考えを他人のものであるとすることです。 つまり、『間違っている』のは瑞樹であると思い込み、高圧的にでました。 けれども北浜は、物語後半で『自分の価値観だけが孤立している』という状況に置かれ、逃げ場が無くなります。 次いで「あなたの弟ではない」という一言で、ようやく自分の心の動きに気付きます。 そして『正常ではない感情から、暴走していたのでは』と思うようになります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『弟の価値観』 おそらく北浜は、弟の死ぬ前から少しずつ、呆れながらも無意識に『弟の価値観』を認めていたのでしょう。 その認めようとした想いは、事件の反動により、北浜の心の中に封印されていたのだと思います。 今回の話で、彼自身の『防衛機構』が崩れ、結果として『自分の価値観への絶対視』が崩れました。 そのため、『弟の価値観への認識』も、少しずつ復活したのだと思います。 その認識が、打ち上げライブの演説で完全によみがえり、彼の『合理化』もまた、崩れました。「弟は、自分なりに考え、生きて、死んだのだ」 そんな、新しい『合理化』が彼の中で生まれたのだと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『人間の心理的な再生』っていうのは、ほんとに好きな話です。 『悪役の稲垣君が見たい』という願いと、『人が救われる話が好きだ』という思いと、その両方が満たされて、ほんとにうれしかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 話は変わって。 脇役好きとしては難波先輩が気になりました。 …難波先輩が主役のスピンオフ・ドラマが作れるんじゃないかと思うほど、今回の活躍は目を見張りましたから。「天道(『仮面ライダーカブト』の主人公。同じ役者さん)と、偽天道だ」 …『カブト』を見ていた人間にとっては、それを思い出さずにいれない演技。懐かしさに、思わずワクワクしちゃいましたから。 ラストの北浜VS難波に、『稲垣君とカブトの対決』などというものも重ねて見てしまいました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ SMAPの悪役を、ファンはきっと待ち望んでいます。 『主役じゃ絶対できないような黒い魅力』を引き出してくれるゲスト出演なら、いつでも大歓迎です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 誰も、自分一人では救われぬ。 痛みを持って、他人と交わり、傷つくとき――本当の再生が始まる。
2007/09/27
新規PCを購入してしばし。 私は、ある恐ろしいことに気づいてしまったのです。“最低限のHP原稿はBackUpした。 しかし、これから使うかもしれないと保存した、20MB相当の素材の数々を保存しそこなった” という事実に。 旧PCと一緒に失われた素材の中には、これから『Crow Folks' Story』(『FFS』の外伝にして、三章の裏話。以下『CFS』)に使おうと思っていたものもありました。 そして、その『CFS』に狙っていた素材を配布していた先は、すでに閉鎖していたのです…。 かくして、私は予定を変更し、大急ぎで次の素材を探すことに。『探すからには、前よりももっといいものを』 などと欲張るから、とんでもなく大変なことに。 探せど探せど、『クールでわずかにダークな雰囲気の猫』の素材となると、見つかりません。 猫ってやっぱり可愛いものが多いんですよね。 そうしてようやく見つけたのが、『幻想素材サイト First Moon』さんの右図のイラストのセットです。 リンクページにもリンクをご紹介しています。サイトを持たない方でも、ファンタジーのイラストが好きな方なら気に入られると思います。 やっと、次に進めそうです。 さあ、明日こそは『イケパラ』のビデオを見るぞ(←まだ見てなかったのかっ!)。
2007/09/24
>『テーブルトークRPGというもので、私は存在を知りませんでしたが』>『今の30~40代が、若いころに流行ったゲーム』 以上『ナイトウィザード The Animation』に対する、某アニメ雑誌の解説でした。「過去形にするな! それに私は(まだギリギリ)二十代ーっ!」 立ち読みしながら、心の中で泣くUraraでした。 残念ながら、今回もまたSMAPドラマが無くてさみしいクールになりました。 なんでも、この冬からしばらく漫画原作が多いらしく、『キューティ・ハニー』『魁!男塾』『風魔の小次郎』『魔法学園ネギま!』…etc.の“ほんとに実写化しちゃいかんだろ!”な作品がいっぱいです。 しかし、こんな無茶な実写化が続くと「このまま行けば、一本ぐらいテーブルトークRPG原作ドラマが生まれてもおかしくない!」と妙な期待をしてしまいます(←それは待て)。 とりあえず、キャストが良いフジテレビには『妖魔夜行』を、展開がいい読売テレビには『ダブルクロス』をお願いしたい(←妄想暴走しすぎだろ)。 そんな冬、私が絶対に見るのは、アニメでは『レンタルマギカ』と『ナイトウィザード』。不定期ながらレビューもできるかな? そして気になるドラマは『モップガール』。主人公の職業はとても興味があります。 私が書いている『LOST HEART』でも、実は天野君の父親と千秋ちゃんが『特殊清掃員』という設定。しかも“裏の顔は特務科学捜査研究所の所員”という(←やりすぎな設定である)。 なので、このドラマの設定にも親近感が湧いちゃいます。 後、和製『トゥルー・コーリング』という点にも惹かれますしね。 この冬、これら三つでなんとかスマドラマ欠乏症を乗りきろうと思います。 …え「ケディとジニー欠乏症は?」ですって? そんなのは常時発症中です(泣)。
2007/09/18
時差ボケで寝飛ばしつつも、なんとか荷ほどきだけは終わらせたUraraです。 読み返すと、旅行日記というよりも『トリブラ馬鹿のたわごと』ばっかりになってますが(苦笑)。 さて、明日からは通常営業。 がんばって更新していきたいと思っています。
2007/09/16
「トリニティ・ブラッドRAM」の舞台になった、ヴィエナことウィーンにいます。 「ここが『沈黙の声』の標的になった王立歌劇場のモデル!」 「爆撃されるはずのシェーンブルグ宮殿!」 「ああ、ここでアベルとイザークが戦う予定だったのかな」 …感激どころを間違えたトリブラ馬鹿がここにいます(汗)。 …そして、書かれなかった残りのプロットを、吉田先生の文で読みたくなりました。こんなにも美しい場所なのに(涙)。 時間があればプラーナー公園にも行きたかったです。 トリブラではヴィエナ(ウィーン)はゲルマニスク(ドイツ)に侵略されていました。それもそのはず、ウィーンは昔からドイツに良く侵略されていたんですよね。 だから言葉までドイツ語。ボイリゲ(食事処の一種)で食べた料理もドイツ料理の面影がありました。肉料理の大胆さとか(笑)。 本当に美しく精練された建物が至る所に並んでいて、息を呑むばかりです。 稲垣君も音楽を辿る旅の途中で同じものを観たのかな(←記憶が怪しい時点でファン失格)。 唯一の心残りは、国立図書館に行けなかったこと。知人に頼んで寄ってもらうことになったのに、肝心の自分が道を間違えたんですよ。時間が押していたので、そのまま外に出て次の目的地に…。 写真を観たときに、 「ここだけは絶対に行きたい! 何があっても、人生最初で最後のウィーンで、ここだけは外したくない!」 と思ってたんですよ。活字馬鹿の聖地にすら見えましたから。 それだけに自分の馬鹿さ加減に凹みます。知人達はモーツアルトの像が観れたので許してくれましたが、彼らにも申し訳ないです。
2007/09/13
たった一泊のブルガリア。知人も「乗り換え(トランジット)だよな」と苦笑するような日程です。知人の仕事故、仕方がないんですけどね。 結果的にはとても楽しい旅行だったのですが、最初の30分はそうはいきませんでした。 * * * * * * 寒空のプラハから数時間、いきなり気温23度のソフィアへ。 入国直後に「トラベラーズチケットでの換金はダメ」と言われたり、何故か「パリ発」の場所からトランクが出てきたり。 ホテルに向かうタクシーの中、まわりは薄汚れて外装が剥げ落ちた建物や、退廃的な一畳サイズの広告(最初は飴の宣伝だと思った)や、遠くに廃墟マニア垂涎のビルが見えたり。 「ひえぇぇっ! なんて国!? 仕事終えたらすぐに帰るっ!」 知人と一緒に悲鳴を上げているうちにホテルへ。 そんな感じで、第一印象は大変だったのです。 * * * * * * しかし、そんな『関西空港から西成区の闇市に連れてこられた外国人』のような、間違った印象は30分後に吹き飛びます。 「滞在時間24時間未満」という私達のために、知人の仕事相手が2時間ほどの市内観光のガイドをしてくださったのです。 シェラトン・ホテルからソフィア大学までの道程に密集した観光スポットを歩くと、気分はあっというまにリフレッシュ。 アレキサンダー寺院の地下で「聖ジョージの竜退治」のイコンを観たときは、 「これが、西洋の竜退治伝説の源泉…」 と息を呑みました。 ソフィア寺院の聖歌を聴いたり、蚤の市を見学したり。 第一印象から引っ繰り返っちゃいましたよ。 * * * * * * ブルガリアの料理も、本当に美味しかった。 基本はトルコ料理に似ていて、やはりヨーグルトをたくさん使います。酸っぱいですね。でも、日本人の味覚にあうのが嬉しかったです。 * * * * * * 二日目は知人の仕事関係だけで終わりました。こちらの職場見学ができたのは、風変わりな観光で、それはそれで楽しかったですよ。 こちらの方の好意もあり、最後まで食事をしたりとばたばたでしたが、それも含めて楽しかったです。 でもブルガリア人にしょっちゅう言われちゃいましたよ。 「あなた方、最低でも一週間は予定を組んで来なさい!」
2007/09/12
トルコは今、ユーロ加入により大きく動いているようです。 一緒に来た人の中には、共産主義時代に訪れたことがある方もいます。その頃はあまりにも商売っ気が無かったそうな(苦笑)。今でも少し、無愛想かもしれませんね。 そして建物も全体的に煤けていたそうです。 しかし、今は建物の修復が旧市街を中心に進んでいます。同時に落書きが進んでいるみたいですが(頭痛)。経済が普及するにつれて、塗料が手に入りやすくなっちゃったとのこと。 新市街はまだ少し煤けてます。しかし数年で変わるでしょうね。 また、今はプラハ中央公園には近付けません。浮浪者が増えたため、観光客には危険になったんです。 * * * * * * 今、プラハは異常気象で10月の気候です。少し寒くて曇りがち。 やっばり温暖化は大変のようですね。 * * * * * * 今からブルガリアです。また後で!
2007/09/11
「きゃー! トリブラ(注:トリニティブラッドの事)だよ、トリブラっ!!」 旅行中、何度心の中で叫んだでしょうか。 ここはまさに中世ヨーロッパの風情残る古都です。 * * * * * * 写真はヴィシェフラド(郊外の城跡)の中にある聖マルティン礼拝堂。 外観といい、そしてステンドグラスといい、ガラス棚に陳列された装飾品といい、そして外の墓地(ミュシャ等の著名人の墓あり)といい。 まさにトーレス柴本さんの絵にそっくり! 鳥肌が立ちましたよ。同行していた方も息をのんでいました。 また、プラハ城の教会も、カレル橋の欄干の彫刻も、まさにトリブラの絵のまま。 トリブラを知らない人でも、雰囲気に飲まれます。 また、リブジェやハヴェルの名前の由来も見つけられますよ。 * * * * * * また、旧市街の町並みの美しさはすばらしいです。本当に古い街にタイムスリップしたみたい。 共産主義からユーロに乗り換えた頃から始まった、建物の修復工事により、建物は当時のままの美しさを示します。 実は、移動時間の暇つぶしに「新ソードワールドRPGリプレイNEXT」0、7、8、9巻を持って来ちゃってるんです(←待て)。 それで7巻の口絵、バーゼルが見下ろすレイドの町並みと、プラハ郊外の町並みがそっくり。驚きました。 旧市街になると、ファンドリアの街に似てきます。 剣と魔法の世界でも、歴史のある街となるとこのプラハがモデルになるみたいです。イメージの源泉がここにあります。 また、ここ出身のミュシャに影響を受けたイラストレーターも多いはず。彼の美術館も素敵です。
2007/09/10
本日はチェコの南にある街、チェスキー・クロムロフに。 ここは世界遺産だけあり、街全体が本当に可愛らしいです。素敵な建物ばかりが並んでいたり、城からの街の眺めも最高。 変わっているのが城の装飾。騙し絵なんですね。思わず笑っちゃいました。 何も考えず、とにかく散策するのがいいかもしれません。おもちゃ箱のような街です。
2007/09/10
「きゃー! トリブラ(注:トリニティブラッドの事)だよ、トリブラっ!!」 旅行中、何度心の中で叫んだでしょうか。 ここはまさに中世ヨーロッパの風情残る古都です。 * * * * * * 写真はの中にある教会。 外観といい、そしてステンドグラスといい、ガラス棚に陳列された装飾品といい、そして外の墓地といい。 まさにトーレス柴本さんの絵にそっくり! 鳥肌が立ちましたよ。同行していた方も息をのんでいました。 また、プラハ城の教会も、カレル橋の欄干の彫刻も、まさにトリブラの絵のまま。 トリブラを知らない人でも、雰囲気に飲まれます。 また、リブジェやハヴェルの名前の由来も見つけられますよ。 * * * * * * また、旧市街の町並みの美しさはすばらしいです。本当に古い街にタイムスリップしたみたい。 共産主義からユーロに乗り換えた頃から始まった、建物の修復工事により、建物は当時のままの美しさを示します。 実は、移動時間の暇つぶしに「新ソードワールドRPGリプレイNEXT」0、7、8、9巻を持って来ちゃってるんです(←待て)。 それで7巻の口絵、バーゼルが見下ろすレイドの町並みと、プラハ郊外の町並みがそっくり。驚きました。 旧市街になると、ファンドリアの街に似てきます。 剣と魔法の世界でも、歴史のある街となるとこのプラハがモデルになるみたいです。イメージの源泉がここにあります。 それが見えただけでも幸せです。
2007/09/10
旅行中に幸せを感じる時の一つは、やはり『土地の物が美味しい』と感じるときでしょうね。 チェコ料理はドイツやトルコの影響も受けているようですが、お肉や鳥、魚などがすごく美味しいです。 昨日の昼は、元が鐘付き櫓だったようなところで食事をしました。やっぱり現地の方の量は半端ではなく(笑)、四人で二人前をシェアー(分割)しました。鶏一匹の丸焼きを解体しつつ、付け合わせのダンプリング(小麦やじゃが芋などを混ぜて焼いた団子かな?)やザワークラフトらしいものを一緒に食べました。 伝統的なチェコ料理らしいのですが、どれも美味しかった! * * * * * * チェコではカフェも魅力です。 黒い聖母の家の二階、グランド・カフェ・オリエンタルは、メニューも充実していて満足。コーヒーだけでも10種類は超えていました。窓からは美しい建物は見えますし、ピアノは生演奏。 晩ご飯が迫っていたので、デザートはクレープに。こちらでは薄いパンケーキみたいな扱いかな。一緒に乗っているクリームが無糖で、甘さ控えめ。でも美味しい! こちらは全体的に甘さが控えめみたいです。でも甘いものはほっとします。 これから行く先も楽しみです。
2007/09/09
私は今、プラハにいます。 着いたのは昨日の夜7時(日本時間にして、夜中の2時ぐらい)。それから慌てて正装して、知人の海外の仕事仲間と食事をしたらホテルで倒れこんじゃいましたよ。 * * * * * * ここは『ミッション・インポッシブル』の第一作の舞台になったところ。 ミーハーな親戚は 「暗い雰囲気のところでねー、トム様が撃たれて橋から落ちるのよ!」 と力説してくれました。一緒に観た『アマデウス・モーツアルト』のイメージもあるかな。 二人の共通認識では、影のある街です。最近まで共産国だったのですから、昔は確かに暗かったかも。 私にとっては『トリニティ・ブラッド』のボヘミア公国でもあります。…吉田直先生が御在命なら、リブジェ公女をゲストにここが舞台の話も書かれていたはずなのに(涙)。 (公式ガイドには、ボヘミアで起こるはずの悲劇の粗筋も載っています) そんな意味では、思い入れの強い街でもあります。 実際の観光はこれからになりますが、とにかくいっぱい楽しんできますね!
2007/09/08
ということで、いよいよ明後日に出発です。 今回は『トリニティ・ブラッドRAM6 アポカリプス・ナウ』の舞台と、『Mission Imposible1』の舞台と、ヨーグルトで有名な某国に行く予定です。 いつものごとく、知人のお仕事に便乗です。 こっちが留守にする間に、『お気に入りだったゲームがとんでもないことに』なっていたり(かつて5年間ほど中・高校生男子の愛読書ベスト3に入っていた、『ロードス島戦記』の舞台が変わっちゃう!?)。 下書きした『FFS3』全十章と『現代奇譚・安曇編』八章分を印刷したら、その分厚さが7mmになったとか(…推敲が終わるまで、いつまで掛かるかな…。遠い眼)。 気になることはいっぱいですが、少し留守になります。 ご了承ください。
2007/09/06
ということで、ぷちリニューアル完了です。 と言っても、あんまり大したことはできてないんですけれどね(苦笑)。 TOP絵を置くスペースを作り、いよいよお絵かき復活の準備は整いました。 そしてまずは『LOST HEART』に『043.メモリーカード』を追加。 シリーズの核心部分であり、いつか書きたかったシーンでもあります。 中居君の誕生日記念と言いながら、ここまでUPが遅れたことをお許しください。 次に、前回の追記にも書きましたが、映画版『西遊記』の感想をUPしました。 …ここまで長くなる予定ではなかったのですが、書きあがると『全六回』(←待て)。 ツッコミ所が多すぎるのが悪いっ(苦笑)。まぁ、ツッコミを入れるのも私の楽しみになっちゃっていますけどね。 『鬼塊術局』も、溜まっていた分の更新を終えました。 お待たせして、申し訳ありません(深く頭を下げる)。 まだ、パソコンに触れられる時間が制限されているため、9月後半まで更新が滞るとは思います。 また、9/7-15日まで、旅行に出かけるため留守になります。 旅行先からお土産話をUPすると思いますので、お楽しみに。 どうかお許しください。
2007/09/03
遅ればせながら、『ディアボロス・プリズン』をようやく購入&読破しました。 これで“シリアス&ダーク”な一面がクローズアップされました。 また(一工夫が必要ですが)、通常の土地でも利用できそうなデータがいっぱい出来ました(『対・悪魔付き装備』)。 PC用の追加データとして特筆すべきなのは、追加共生武装『ヴァンヴレイズ』。 仮面ライダーをやりたかった方には必見です(笑)。 元々は『バイオハザード(訳は生態系の危険境界線。転じて、生態汚染を示す)』の面を持つゲームなので、今回の『アンダーグラウンド』的な展開にはとても相性がいいんです。 個人的には「待ってました!」って気分です。 『人外の主役達』と『Live Box』、『アンダーグラウンド』って相性がいいんですよね(…と、似たような設定の小説を書いている人間が言ってみる)。 現実にも政府の力が弱い日本だからこそ、『企業』が暗躍する設定が似合います(現実における日本の諜報能力の弱さを思い出し、遠い目)。 ちなみに似た設定として『ネオクーロンB』という小説がゲームの参考になるでしょう。 今回初登場のCFC、サワードといいう企業は、他の土地にも登場させられます。 その意味ではこのサプリメント、ゲームの背景世界全体を掘り下げています。 そしてようやく。 初心者女性プレイヤーのための『全裸防止のルール』も(苦笑)。 …一言で言うと遅すぎだけど、これで女性の方も誘いやすくなったと思います。 他の追加ルールである『人間の姿で戦うルール』も、シチュエーションの幅を増やしてくれそうです。 そして『どうしてもシリアスで』という方への新衝動表もあります。…でも、前の衝動表の方が『デモンパラサイト』らしい気もしますので、あまりオススメしません。 どちらにしろ、選択の幅が増えたのはいいことだと思います。 でもんぱを遊ぶ皆様には、購入して損は無いと思われます。是非。
2007/09/02
ということで、ようやくインターネット環境も復活しました。(あの後、こっそりとフロッピーディスクドライバを買いに走ったことは内緒です) 未だに慣れないキーボードでありますが、なんとか頑張りたいと思います。 …パソコン新調して驚いたのはやはり「TVみたいな画面! ひたすら増えてる利用法! スピード速い! 『なぎ』が最初から一発変換!」でありました。 圧縮ソフトやSkypeが標準装備だったりするのも驚きましたもん。 いちばん実感したのが、DVDの再生ですね。 前のパソコンだとコマ送りだったのが、この機械だとかなり滑らかに再生されます。 ほんとにすごい。 ただ、一通りに触ってみて感じたことは、「VistaとXPとは全く違う。セキュリティなどでも、注意すべき点は変わってくるのかもしれない」という点でした。 セキュリティ本などを見ながら、考えなきゃいけませんよね。 こうしてお休みしている間にも、SMAPにもいろいろ動きがありましたよね。 木村君の新しい海外映画も楽しみです。今週火曜日の3時間ぶっ続け稲垣君出演も早くビデオが見たい。 ほぼ一か月ぶりのご無沙汰、長かったです。 今回パソコンの新調に伴い、サイトもプチリニューアルしようかなとも考えています。 優先順位としては『西遊記感想』→『花ざかりの君達へ 感想』→『ぷちリニューアル』→『現代奇譚・短編』→『現代奇譚・長編続き』→『FFS3』です。 もう少しお待ちくださいね。 タブレットも数年ぶりに復帰したことですし、約束通りお絵かきも復帰させるつもりです。 何はともあれ、まずはメールのご返事、次にFTPの微調整。 皆様、もう少しだけお待ちくださいね。追記:なんとか書き溜めておいた映画『西遊記』の感想をUPできました。 次のリンクから記事に飛んでください。 銀幕版『西遊記』感想
2007/08/31
ようやく、後継ぎPCが家にやってきました。 まだセットアップ作業前ですけどね。 最初、「スティッチ柄のディズニー公式PC」に心が揺れまくった(勧めたのは私にディズニーアニメを布教した知人)のですが、結局は現在の機種の後継種に決定。 「一番安くて確実に手に入るところに行かなきゃ!」 と知人に勧められ、大阪ヨドバシカメラまで遠出。同伴者と一緒に選びました。 気付くとなぜか、タブレットがハローキティ仕様(←マジかい)。…二代目は大切に使おう、うん。 そしてとうとう、後継ぎ君とご対面。しばしの感慨の後、身請け式(購入手続きともいう)を行い、無事に我が家の子に。 さぁ、後もう少しでインターネット環境も復活です。 パソコンに触れる時間をなんとか作って、頑張りたいと思います。
2007/08/24
昨日、パソコンの基盤交換を勧められたUraraです。 …これからは、ワープロ代わりとして活躍してくれ(涙)。 とりあえずインターネット環境復活前に、話しておきたいことがいっぱいです。 まず、稲垣君が「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」9話にゲスト出演だそうです。 キャストのブログによると、9話はもっと弾けた内容になるとのこと。 「仮面ライダーカブト」も「ボウケンジャー」も「メビウス」も見ていた(親戚の為にDVD編集し、うっかりはまった)自分にとって、稲垣君と彼らの絡みも楽しみです。 「開運ハッピ炎上」や「闇の料理ファイト」、「小学生コスプレ」などのギャグが思い出されます。 「ほんとにあった怖い話」もSPが放送され、これもかなり楽しみ。 もちろん、こちらも書きますよ。 「西遊記」はメイキング第二弾の「ちび悟空」編はもう放送されましたね。こちらも楽しかったです。香取君、ほんとにお疲れさまです。 秋には木村君の「HERO」が上映されますし、この後も映画が続きます。 SMAPの皆様、猛暑の夏も、そして秋も楽しみにしてますからね!
2007/08/20
結論。 パソコンとプリンターを修理に出しました。<CENTER>* * * * * * *</CENTER> さすがに六アイ(六甲アイランドの略)は遠いので、“近場で修理ができる店”を探して頼むことに。 不幸中の幸いにして、店はすんなりと見つかりました。すぐさま、パソコンとモデムとプリンターを荷造りすると、持ち込みました。「プリンターはどちらにしろ、修理ですねぇ」 …さもありなん。「こちらは、とりあえずつないでみて…。 あー、このケーブルでも接続が駄目ってことは、どうもパソコンですねぇ」 そうか、やはり。「こういうのは初期化すると、直ることがあるんですが」 再来週の『ドラえもん』の予告ですか、をひっ。「最悪、基盤の中の接続がぐらついている可能性があります」 とゆーことは、いっそ買い替えろっつーことですな(遠い目)。 とりあえずは修理見積もりに出し、様子をみることに。『さようなら、ドラえもん』 初期化されるドラえもんの映像と、目の前の我がパソコンが重なり、しばし茫然と見送るのでした(滝涙)。<CENTER>* * * * * * *</CENTER> 怪奇物を書くと、霊障が起きて電化製品が壊れるといいます。 やはり海神か蛇神の祟りでしょうか(汗)。 当サイトの本館を作る時からの付き合いであるパソコンと別れることは、少々切ないです。 ですがそれ以上に、『このまま、サイトを終わらせたくないっ!』 という思いがあります。 このサイトで巡り合った人たちと別れたくは無い。そして、これからも私のサイトのコンテンツを楽しみにしてくださる訪問者の皆様のためにも、まだ書き続けたい。 そう思っています。 だから、せめて今はパソコンが帰ってきた時のために下書きをしています。 映画の感想は下書きが終わっています。 『怖い話?現代奇譚』長編第二弾は草稿が終わっており、次は歌詞と睨み合いつつの大幅改稿あるのみです。こうなったからには、話を練るしかないですからね。 中居君の誕生日記念作は出来上がっており、『鬼塊術局』と一緒にUPできそうです。 番組や読んだ本の感想などもまたUPしたいと思います。 皆様、もうしばらくお待たせすることをお許しください。
2007/08/15
ただ今、モデムの不調らしくインターネットとパソコンの接続ができません。 その為、映画レビューや小説のアップロード、メールのご返事が遅れることになります。 完全復帰までご迷惑をおかけしますが、どうか御了承くださいますようお願いします。 …修理に持っていくにも、六甲アイランドのソ○マップが遠いです…(泣)。
2007/08/05
忙しくなる今日この頃、毎日はSMAPと『西遊記』漬けです。 …相変わらず、怒涛の宣伝攻勢ですよね。いや、幸せな気分ですけどね。 『僕らの音楽』では、オーケストラの中にニ胡がズームインされるシーンがあり、かなり嬉しかったですね。 香取君が悟空に対して前向きな発言をしたのも印象的です。…多分、悟空を演じたいというよりも、『御一行と一緒にいたい』という理由でしょうね。 他の三人の印象についても、すごく的確でした。多分、SMAPの中では一ニを争う観察力があります(特に心を許した相手に対して)からね。 『SMAP×SMAP』でその御一行が来た時。 三人とも凍りついていたのがすごく印象的です。完全に『アウェイ』に放り込まれた状態で(笑)。 でもそんな御一行を見たとき、『SMAPもアウェイにいる時は、いろんな意味で固まるしなぁ』としみじみ。 『悟空体操』には思わずずっこけました。…何をやってるんだ(ツッコミ)。 初聞きで<てんわわんや>の曲名を当てた自分も、一体どうなんだとも思いましたが。…必要以上にはまりすぎだ…(遠い目)。 ただ今、ニンテンドーDSもやっています。やっとこさ『かんたんモード』で『シーン9・最終決戦』までたどり着きましたが…これ以上は無理です(泣)。 そして『ぴったんこカンカン』。 …私が話を聞いたお店がまだ出てこないんですが(汗)。 いや、絶対にカットはされないとは思います(ネタバレありの理由・香取君達が7時間も滞在した挙句、後日5時間もスタッフが貸切で撮影した。しかも巡査が野次馬の交通整理に来たほどのパニックがあった)。 なので楽しみにしていますよ。 小説の更新ペース、および映画感想の更新が遅れているのはご容赦ください。 映画感想は書きたいことは一杯あります(『猿の王・妖怪の皇女と玲美の関わり』、『玲美の強さと脆さの描写』など)。 徹底考証こそが私なりの応援であり、ファンとしての誠意だと思っています。二度目以降、もしくはDVDを観る時に、違う楽しみを提供できるよう頑張りたいと思います。 多分、私が指摘する描写不足のところは、DVDの未公開映像に入っていそうですけどね(苦笑)。 小説の方も、頑張りたいと思います。 鬼塊術局もいよいよ八章…ではなく、外伝二章の下書きに入っています。少しハードボイルドな匂いのする、ちょっと感じを変えたお話を楽しんでもらおうと画策中です。 夏場はPCに触れる時間が減りますが、その分をフォローできるよう工夫していこうと思います。
2007/07/22
勝利をもたらした者へ、彼らは声を上げる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それでは、これまでに上げきれなかった点について、感想・批評取り混ぜて述べていこうと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A.<ガンダーラ>『………ガンダーラ、ガンダーラ♪………』 …いえ、確かに『西遊記』のために作られた歌であり、名曲でもあり、知名度も抜群ではあるんです(…今年の『24時間TV』の夏目雅子さん特集でも、『イッテQ』のサハラ砂漠のシーンでも流れましたが)。 私もこの曲には愛着があります(←再放送で見倒していた女)。 しかし。『………愛の~国、ガンダーラ~♪………』 その歌詞が耳に飛び込んだ途端、私の脳裏を“腐敗しきった大雷音寺”がよぎりました。(嫌だー! あんな寺が愛の国かぁぁぁぁっっ!) 自分の中で最終回の内容がぐるぐる回り、一気に拒絶反応。おかげで余韻は完全に吹っ飛びました。 あの曲はあくまで『堺正章版・西遊記』のために作られた曲であり、その世界観に合わせて作られているんです。 フジテレビ版『西遊記』にはそれ独自の世界観があり、それを考えずに違う価値観のものを突っ込んでも、互いに相殺しあうだけなんです。 作り手側にはそういう『世界観』という概念を大切に、映画を作っていただきたかった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B.龍 やーっと、やーっと龍が出てきた(喜)! 龍のCGの迫力はすごく良かったです。 ただ、中国の龍といったら『蛇と鯉』だと思うんですよね(←まだ言うか、己は)。そのネタもいつかはやって欲しいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C.悟空連呼 私は『ロボッツ』しかり、こういったレジスタンス的な物語は大好き。 すべての人間が一丸となって、ただ一つの未来をつかんだ時の達成感はたまりません。 だから今回の映画の展開も、クライマックスでは目頭を熱くしたまま、前のめりに引き込まれました。 しかし。 …龍封印まで潤んでいた私の涙も、『兵士たちの悟空連呼』で引きました(そして<ガンダーラ>で完全に醒めました)。 レジスタンス物の小説などでももちろん、主人公の名前の連呼があります。 しかし、“主人公の名前だけ連呼”というのは明らかに異常なんです。 通常、功労者の主人公の名前が呼ばれたのち、それは仲間達の名前になります。 この場合なら、悟空達の名前の後、玲美などの王族の名前を挙げるでしょう(それは『民衆が王族を見捨てず、今も慕っている証拠』という演出になり、それは玲美にとっての最大の報酬になります)。 そして、『国家の名前』か『さらに国民一人一人の名前』へと移行します。とくに後者は戦闘直後の演出のお約束です。 すべての人が手を取り合い、選び、つかみ取った勝利だからこそ、意味がある。すべての人間が、賛美される資格がある。 だからこそ、ただ一人(←しかも余所者!)が賛美されるのは間違っている。 だから最後は、すべての人の象徴として、国の名がいつまでも賛歌されるべきなのです。 ですからこの映画の場合、『悟空→三蔵→悟浄&八戒→玲美→国家の名前』と呼ぶのが、もっとも妥当なのです。 しかし、この映画では三蔵が一回、あとは悟空ばかり。 すぐに姿を消したであろう凛凛はともかく、悟浄や八戒の名前を呼ばないのはおかしい。クライマックスで命がけで戦ったのは、悟浄や八戒も同じなのに。 『仲間』という主題を裏切り、栄光を受けるのはただ一人という演出。さっきまでの悟空の啖呵さえ色あせて見えてしまう瞬間でした。 脚本スタッフ、『民衆の勝利の直後の名前連呼』という古典的な手法を使うなら、お約束演出とその理由ぐらい知っておきましょうよ(号泣)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D.文徳 この人は過不足なく上手く演出されていましたよね。 『玲美が侮蔑する民』を見事に体現していたと思います。 こう言ったキャラクターは掘り下げると、彼だけで一話分の粗筋ができてしまうほどオイシイです。 葛藤を抱えつつ、弱さを抱えつつ、しかし本質はまじめで礼儀正しく。私は結構好きですね(微笑)。 だからこそ彼には、空が暗くなった街の入り口での対峙シーンで八戒と話をしてほしかったな(詳細は『その三 E.大衆の前で』)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いろいろ書きましたが、結論は『おもしろかった』の一言です。 なんだかんだ言っても、やっぱり香取君のファンとして、ファンタジー好きとして、見に行ってよかったと思います。 ダメなところも含めて、ツッコミ、笑って、ちょっとホロっときて。 この映画からもらったものを、感想の中にいっぱい詰め込みました。 皆さんが映画を見に行くときに、あるいは見に行かれた後で。 ここに書かれたことを参考に、より深く映画を楽しまれたなら、それだけで私は嬉しいです。 ちょっときついことも書きましたが、それも含めて私なりの映画『西遊記』へのエールです。 どうかスタッフ様、これからも『ファンタジー』という題材に怖れず、だけどもうちょっと真剣に向き合い、取り組んでくださいね。 頑張ってください!
2007/07/17
虎の民、かつて龍を克す。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『からくりで妖怪って封印できるの?』 映画を見た人ならば、必ず疑問に思う個所でしょう。 “並の妖怪とまともに渡り合えてしまう姫君”、“物理的にあり得ない体積を封印する地下宮殿”…。 それらの関係性から、どうしても先祖と『妖怪』の関係をうかがわせるのです。 また他にも、『三蔵の出現の予言』など、意味ありげでありながら、由来の明かされぬ謎もあります。 別に先祖の封印叙事詩を挿入しろ、というわけでありません。それは蛇足になるだけですから。 しかし、上記の疑問に答えられる描写があると、私のような人間はさらに物語に引き込まれていたでしょう。 映画は『何度でも見たい』と思えるような『引き』を作ってなんぼだと思います。 その『引き』は映像の迫力やアクションだけでなく、謎や時代を超えたスケールといった『物語自身のからくり』も含まれるのではないでしょうか。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A.からくりについて 無論フィクションの中ですから、『なんちゃって科学』も存在可能でしょう。 むしろ、物語を面白くするならどんどん取り入れていくべきだと思います。(既存の『剣と魔法の世界』に『からくり』を登場させて盛り上げた作品といえば、アニメ『ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説』などがあります) しかし、その『なんちゃって科学』の扱いが中途半端であるのが惜しいなぁ…と思うのです。 特に留意すべきなのは『金角・銀角や龍と、からくり、そして人とのパワーバランス』描写、『妖術との描き分け』です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A-a.金角と銀角はなぜ、からくりを正面突破しなかったか このあたり、ノベライズで補完されていると思うのですが(…されていなかったらどうしよう。滝汗)、一番の疑問が“なぜ、最初から無玉強奪に向かわなかったのか”という点です。 いちいち悟空達を巻き込まずとも、彼らは目的のものを手に入れられたのではと思うのです。 これを『お話の中のお約束』として切り捨てるのは惜し過ぎます。これに上手く理由をつけ、さらに膨らませることこそ、観客を物語に乗せていくポイントとなるからです。 この場合、二つの理由をつけられます。1.無玉のある場所には、からくりによる封印がされていて、王族以外は通れない。2.人間によるあがきを見るのは面白いと、妖怪兄弟が戯れに引っかき回すの二点です。 2の場合、もう少し分かりやすい描写が欲しかったですね。例えば、“遠見の水晶球で苦しんでいる姿を見、ほくそ笑む兄弟”といった描写です。 古典的な展開ではありますが、これはこれで盛り上がります。描写方法などを凝らして、オリジナリティを求めてみるのも手でしたでしょう。 そして1の場合です。 これだと王族と一緒でなかった悟浄や八戒の登場、そして銀角の登場にも辻褄が合わなくなってしまいますね。(特に悟浄・八戒の登場は、ドラマの時にも指摘された『移動速度の矛盾から生まれる、スケールの縮小』につながりかねず、描写は丁寧に描いて欲しかったです) ただ、悟浄や八戒の場合なら、『玲美が罠をほとんど踏破し、解除していた』という描写だけでこと足ります。 そして銀角ならば、ちょっとした描写で辻褄を合せてしまえるのです。 つまり、玲美に通信機や監視カメラに当たる道具、もしくは使い魔のようなものを付けておくのです。 それは“遠見の水晶球”のようなものでも良し、“二枚貝の片割れのような形状の通信機”でも良し、あるいは“虫や目の形状の使い魔との視覚・聴覚の共有”でもよし。形状は脚本家のセンス次第です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A-b.からくりっぽくない演出 残念ながら映画で醒めてしまうポイントは何箇所かありましたが、その中のひとつは“玲美が血と合言葉で壁を崩すシーン”でした。 このまま罠が発動か…と思っていたら、単に祖父の家への道を開いただけ。肩すかしを食らいました。 むしろ呪術的なニュアンスを一切消し去ってしまうのもよかったと思うのです。 この演出だけを取り出すなら悪くは無いんです。実際、『邪神の封印を解くのかな』などとすごくわくわくしましたから。 ただ、物語の中にはめ込むと、異様に浮きあがっちゃうんですよ。 『血液を使う』ことは一種の呪術的な要素(中華ならば法術や神呪)を連想させます。 それならそれで『呪術も応用したからくり』とすればいいですし、物語後半の『龍の封印の解除』にもつながります。 その場合なら、せめて『先祖が呪術を応用したからくりを応用して、龍を封印した』その瞬間の映像を10秒だけ流したり、他のからくりにも呪術的な匂いを付けてほしかった。 その他のからくりが完全に機械的だったからこそ、浮き上がっていました。 逆に『通路を開くのも機械的なからくり』に統一してしまうのも可能でした。 このからくりをパンフレットの記述どおりに『単におじい様の趣味』とするなら、『音声&血液認識システム』はやめておくべきだったでしょう。 古典的な手法を用いるならば、“壁一面に描かれた文章、もしくは絵画。 それを意味がある(言葉を、邪龍封印の伝承詩に出てくる順に、など)手順どおりに押しこんでいくと、中でからくりが発動。 複雑な細工もののように、壁がパーツに分かれ、上下左右に行き来しながら道を開く”といった演出があります。(これは後の邪龍の復活を、ヴィジュアル的にも印象付ける複線の張り方です) むしろ、機械的なものに統一しておいた方が良かったんじゃないかなぁ・・・などとも思うのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B.強すぎる人間 玲美の『人間としての脆弱さ』と『並の妖怪を圧倒する戦闘能力』は、やはりアンバランスだったのでは。 彼女に戦闘能力を与えるのは、“ラスト間際の雑魚戦で、非戦闘員二人に活躍どころを割り振るのは難しい”という理由だとは想像できるのですが。 しかし『人間≧妖怪』の構図を冒頭に提示してしまうのは、さすがにどうなのでしょうか。 邪龍封印時でも、銀角に刺されていたにもかかわらず、支えられれば立てるほどに回復していましたから。 最後の悟空の啖呵につながる重要な部分なので、そこは丁寧に描いて欲しかった。 例えば、『悟空達と手合わせしたのち、力負けしたのか、こっそりと腕や足の痛みをこらえるシーン』を加えたりすると良かったかと。 旅路の途中でスタミナの無さを強調していましたが、それは戦闘シーンでも一貫して描写してほしかったところです。 雑魚戦の時には、少しだけ力負けをしているシーンがあったとは思いますが(このあたり、少々記憶が怪しいので確定できませんが)。 しかし、玲美の虎拳はしなやかで力強すぎ、彼女の逞しさを強調した気もします(苦笑)。 体が弱い戦士なら、むしろ『避けと最低限の受け、長期戦を避けるための、急所狙い』といった戦術を選んでほしかったかも(苦笑)。 もう少し“雑魚戦でも力負けしたり、ギリギリでよけたときにひやりとしたり”する演出が欲しかったと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C.虎妖の血と、先祖の封印 これは憶測ですが、虎の一族には虎妖の血が流れているように思えてなりません。 玲美の戦闘力を考えると、そう思っちゃうんですよね。 凛凛の両親の逆パターン、つまり人間の王族に妖怪が嫁いでしまい。その血が少しずつ弱まりながらも、時折先祖がえりのようによみがえってきたのかな。 なんて、夢想します。 あのからくりだけで龍が封印できたとはなかなか考えられません。 封印にはだれか妖怪の協力か、神仏の加護による呪術的なものも施されているのではないでしょうか。 未来にこの封印が解けることは想定され、予言が残されてます。 この正確な予言を残した者は、やはり呪術的な能力を持っていたとしか考えられません。 その者こそ、王族に協力した妖怪か、法師ではないかと思うのです。 このあたり、さらっと触れると楽しかったのにな。 歴史は繰り返す…というスケールの大きさを感じさせることもできたのですから。
2007/07/17
罪は、裏切りは、行動することでしか償えない。 恩は、行動すすることでしか返せない。 だから彼は、恐れを超えて三蔵の傍にいる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今度は悟浄のキャラクター描写について考えてみます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A.悟浄と八戒の絆 これは其の三と重複するので省略します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B.強きものへの恐れ『混世魔王よりも強い』 このキーワードで、悟浄の中には絶大な脅えが生まれているはずです。 時系列としては『第九話・花の国』の前の話になり、彼はまだ『混世魔王への畏れ』を克服していません。 無論、“あくまで噂なので、本当に混世魔王より強いのか分からない”という理由により、彼は一応は立ち向かおうとします。 だからこそ、玲美の積極的な討伐意欲に対しては、『父親と母親をあんな姿にされて、それでもなお立ち向かおうとは、偉いな』という感慨を抱かざるを得ないでしょう。 怯えをともに抱くものとして、少しだけ心を開く描写があってもいいと思います。 ただし悟浄が道中に上記のような感慨を玲美に告げると、彼女は動揺します。 本当はすでに恐れに屈している訳なのですから。 この動揺を、悟浄が見抜けばいいのです。そして、『彼女が嘘を言っているのでは』と疑惑を抱かせればよいのです。 これは後で「玲美は嘘を言っている!」と告白するシーンで、悟浄の説得力をより深め、緊張感を高めることになるでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C.贖罪 悟空と銀角のチェイスシーンの間についてです。 玲美は悟空と民を裏切り、しかもそれは報われることはありませんでした。 彼女に残ったのは『裏切ったという罪』だけです。 悟浄はその事実を玲美に突き付けることができます。「民と悟空に対し、お前ならどう償う?」 悟浄はそう問いかけることができます。 衝撃を受ける玲美に対して少々きつい台詞を言っても、フォローしてくれる八戒がいるので大丈夫。 何より、『どう償うか』という問いかけは自問でもあります。そのことを匂わせる演出(会話を打ち切ったのちに、『償い…か』とため息をつかせたり)を加えることで、それを感じさせるといいでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主役を魅力的に描くことも大切でしょう。 ですが、その仲間の個性を深く魅力的に描くことは、主人公が彼らを大切に思う気持ちをより強調します。 だからこそ今回の映画での悟浄・八戒の描写には不満が残りました。 主人公の役者のファンとして、その事実をとても残念に思います。
2007/07/17
弱いからこそ、弱者の気持ちがわかる。 弱いからこそ、その弱さを許し、守ることができるのだと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今度は御一行達のキャラクター描写を深める模索していきましょう。 それは物語をより深め、魅力的にする方法でもあります。 キャラクターを描写する為に特別なシーンや見せ場を作れ、とは言いません。 本筋を深めるために、彼らの視点をもう少し落とし込んでほしいと言っているのです。『選択肢を選ぶ際、PC(主要登場人物)同士の会話を積極的に行わせ、PCのキャラクター表現のために利用するとよい』(『ダブルクロス・サプリメント アウトランド』著:矢野俊作/F.E.A.R. 発刊:富士見書房より) つまり、口論や説得の会話は決して“脚本家のメッセージを代弁させる”ためにあるのではなく、“パーティ一人一人の個性を際立たせる” ためにあることを念頭に置いて描写してほしかったのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ここではまず、八戒に焦点を当てたいと思います。 ドラマの頃から八戒の扱いは“惜しい”と思い続けていました。 強いからこそ弱者の気持ちに気付けない悟空と、弱者である八戒。この二人を対にすることは、二人の魅力をより深く引き出すことに他なりません。 また、勧善懲悪の物語での肝となるのは、弱者への共感です。観客と物語の中の弱者との気持ちの懸け橋となるのは、やはり八戒の役割だと思うのです。 『西遊記』のスタッフはあまりにも八戒の扱いがおざなりすぎです。同時に、物語の魅力を殺してしまっているんです。 …なんで、“本家中国では八戒が一番人気”なのか、その辺りをしっかり考えましょうよ(頭痛)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A.嗅覚 ドラマ第二話の単発ネタとなってしまった『特殊能力:嗅覚』。 スタッフはあえて無視しているのかといぶかしむほどでありました(頭痛)。 映画の中でも実は三度、役に立てるチャンスがあったのに、無視されたのです。 一度目はブービートラップ(致傷目的の罠)で二手に分断されたとき。このとき、彼は合流のためにその嗅覚を使うことができたはずです。 二度目は王宮突入後。先行した玲美の居場所を特定するのに役立ちます。 一度目、二度目ともども、不慣れな場所で相手を見つけるのに有効です。 そして三度目はタコ鉄砲の時です。 おそらくは『からくり』と『テーマソング』に絡めるために、あのような演出にしたのでしょうけれど(苦笑)。 しかし“ゲストキャラの活躍は、メインキャラの活躍の伏線になる程度に収めること”という鉄則があります。 第二話と同じ展開は、ドラマを知る人にはニヤリとさせ。一度目・二度目の描写を見ていた観客にも、納得させるでしょう。 そして“八戒の言葉を信じ、撃破する悟空”という構図は、二人の絆を描くと共に、主題の補強になりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B.悟浄との絡み 巨岩の迫るシーン、そこでの悟浄との絡みは重要なポイントでした。 そこで信頼を示すか、不信を示すか。それは主題にも関わる部分でもあるのです。『主題に関わらぬ細部は重要でない。主題に関わる細部にこそ、神が宿る』とは批評家の大塚英治さんの言葉。その意味では、こここそ大切にすべきポイントなのです。 そして映画では、『不信』が強調されました。 私が心の中で『スタッフ、あほかぁぁぁぁっ!』と吠えたのは言うまでもありません。 おそらく、“後で玲美が悟空を庇う行動が、より映えるように”という意味でこの演出にしたのでしょう。しかし、それによるプラス効果よりも、全体に与えるマイナス効果の方が大きいように私は感じられました。 ここを演出するなら、できればこうして欲しかったです。“悟浄は八戒の判断を信じ切れずも、「任せた!」と叫び(あるいは台詞はそのままに、悟浄が押すのでもいい)。 八戒は馬鍬を石と壁の間に挟むようにして、悟浄を庇いつつ(押したら潰されるという悟浄の判断を考慮に入れ)、足で押す。”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C.玲美の前で 道中、玲美が傍若無人にふるまう時に、悟浄や八戒は彼女を挑発することができました。 映画の中の「とんだ我まま姫様だ」という悟浄の台詞ひとつでも良かったんですけれど。 欲を言えば、八戒には次の一言、「高い地位にいる人間なら、もっと弱い立場の者を思いやってよね」と言わせて欲しかったかな。 この一言は、“実は民を恨んでいる玲美を挑発する”役目とともに、“八戒が弱い人間の立場に近い”ということを掘り下げてくれたと思います。 そしてもう一か所、玲美絡みで演出してほしかったものがあります。 “実は玲美は民を恨んでいる”ことが露呈するシーンです。 このときに八戒には少し考え込んでほしかったのです。 『子猫になってしまった民の心情』を理解すると同時に、弱さに対する罪悪感を感じてほしかった。 言葉にしなくてもいいのです。表情の変化で、十分に伝えられるでしょう。 これは以下のDやEにつながります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D.別行動時の描写 悟空と銀角のレースの間、玲美達の描写は一切ありません。 この間は非常に大事です。『其の二』でも触れましたが、この間に玲美が覚悟を決めるからです。 八戒にはいくつかの選択肢があります。たとえば、「悟空が信じるなら、僕も信じないとね」と、仲間への信頼を滲ませる言動で、主題を補強するのも一つ。『弱いものは、自分を守るので精一杯になる。でも、そんな愚かさをどうか許してほしい』といった内容の言葉で、キャラクターを補完することもできました。 本当に惜しい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・E.大衆の前で 金角・銀角に膝を折る大衆の気持を理解できるのは、八戒です。 だからこそ、八戒には大衆を赦してほしかった。 その上で、『皆さんが怖いのは当たり前です。僕だって怖い。だからこそ、傷つけたくない。僕らを黙って行かせてください』と言った内容を言わせて欲しかった。 “同じように弱者である八戒が勇気を振り絞る”、その姿に大衆も心を揺さぶられたはずだからです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・F.悟空の説得シーン この記事冒頭の『キャラクター同士の会話を増やせ』という点ですね。 ここは主題にも絡むので、悟浄と八戒がその個性を殺しながら話してほしくはありませんでした。 観客は脚本家の演説を聞きに来ているのではありません。キャラクターの息吹を感じるために、観に来ているのです。 無論、ここでは『悟空の力が無いと困るから』といった、己の都合だけを見たセリフはNGです。 議論の本質を突いた言葉は悟浄に任せてもいいでしょう。理論や理性は悟浄の担当ですから。 八戒には少々、雰囲気は台無しになっても、大切なことはきちんと踏まえたセリフを言わせましょう。「一人で食べるより、みんなで食べる飯は美味しいじゃないですか。 そりゃ一人の方が横取りとかされないし、集中できるし…って、じゃなくって、その、一人だと腹はいっぱいになっても、胸はあんまりいっぱいにならないでしょ」等など。 彼の経験や信念を匂わせるようなセリフにすると、さらにいいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私が気付いたのはこれくらいですが、この他にもより魅力的に八戒を演出するポイントが隠れていると思います。脚本スタッフはもう少し大切に彼を扱ってほしかったと思います。
2007/07/17
かつて彼は、猿を束ねていた。 彼はおごり高ぶり――民を失った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長らくお待たせしました。それでは『映画版』へのツッコミと参ります。 当方はメイキングブック、及び映画版ノベライズを読んでおりません。 故にこれから述べる内容には、前述の書物や、後のDVD特別映像で補完されるものもあるでしょう。 それでも、映画(とメイキング)だけを見た限りにおいて、明らかに描写不足と思われる点や、矛盾点、惜しいと思ったところを述べていきます。 むしろ、小説や未公開映像で補完してくれるのを希望しているのですが…。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.皇女と元猿王 A.物語の視点と、感情移入 今回の物語において中心となる視点は、やはり主人公である悟空です。観客は悟空とともに、事件の概要や展開を追うことになります。 故に、観客は程度の差こそあれ、悟空に感情移入しながら鑑賞する事になります。 つまり“観客を『玲美』へ感情移入させる”には、“『悟空の気持ち』を通して感情移入させる”方法もあるわけです。 この手法は『罠に対し、命懸けで助けようとした玲美』や、『雪山にはしゃぐ二人』などで使われています。 つまり“玲美は悪い奴ではない”ことを、悟空とともに感じさせているわけです。 しかし、この手法を用いるならば、もっと深く描写できたのではないでしょうか。 悟空と玲美には、もっと強い共通点があるのです。 それはずばり、『見捨てられた王(姫)』という点です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B.石猿と原典の設定 原典を知っている方ならば、『元々は猿の王』であるということをご存知でしょう。 ドラマの中では過去の描写が全く無く(…もう少し描写しなくてはいけないと思うのですが。汗)、忘れ去られた(あるいは無かった)設定となりつつありますね(←忘れるなぁっ!)。 しかし、悟空には映画の段階(ドラマの第六話と第七話の間)では、仕える民はいません。 第一話の描写に、その指摘があります。彼が生まれ故郷に戻った時に『誰もいないか』と呟いているのです。 考えられるのは次の二つの解釈です。 一つは、『最初から天涯孤独という、フジテレビ版オリジナル設定』。 (このあたり、フジテレビの映画メイキング第二弾『チビ悟空の冒険』の冒頭で補足されてしまったのですが…) もう一つは、『釈迦に封印されている間に民に見捨てられた』。 ここでは後者の設定を前提にお話を進めたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C.民を失う苦しみ ここで、『石猿が王だった』という設定を使用します。 すると玲美と悟空にもう一つ、感情移入できる共通項が出てきます。 “悟空もまた、民を失い、孤独を感じたことがある”ということです。 ここで大切なのは、『悟空が王だった』ことを観客にもさり気なく伝えておくことです。 これは結構簡単で、『玲美が自分の立場を振りかざすシーン』に「俺だって、元々は猿の王…」と呟かせるだけでいいんです。 観客にその言葉をどうしても気付かせたいなら、玲美か別の誰かに聞き咎めさせ、首を傾げさせるだけでOKです。 この伏線を張った後で、玲美の『民は王族を見捨てた!』と強く吐き捨てさせるんです。 すると、悟空はその言葉によって、過去の感情を思い出すんです。 共感により玲美を否定することもできなくなり、かといって“肯定してはいけない”と理性が告げるんです。 悟空の動揺を映すことで、観客もまた一緒に動揺することになります。 ここでの動揺はまた、ラストの説得にもつながっていきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・D.真なる王族への目覚め<凛凛との絡み> “玲美が王族として特攻する”シーンの前に、もう少し演出を加えてもいいと思います。 つまり、玲美が王族としての覚悟を決めるための布石を置くことで、より強く魅力的に演出できるのです。 “『民に裏切られた』という思いを悟空も抱えている”。それを玲美に知らせてもいい。あるいは知らないままでもいいでしょう。 重要なのは『裏切られても、自分(や誰かを)信じてくれる人がいる、信じることができる』ということ。そして『金角・銀角は信頼できない』という事実を麗美に知らせることです。 ここは“悟空が銀角を追いかけて飛び立った”時から、“王宮に現れる”時までの、映画では空白となった時間を使うべきです。 この時点で、悟空が彼女の心情に対して果たす役割は終了しています。 動くべきなのは、悟浄、八戒、そして凛凛の三人です。 彼らが持つ設定や性格と玲美をうまく絡めることは、レギュラーである彼らの魅力を掘り下げると同時に、物語をより深くすることにつながります。 脚本スタッフの技量を問われる部分とも言えるでしょう。 悟浄、八戒との絡みについてはまた改めて項目を作らせていただくとして、凛凛との絡みについてだけに触れていきます。 玲美と一番立場が近いのは、実は凛凛です。 ただ、凛凛としては積極的に絡むことはないでしょう。『片想いの相手である悟空を陥れる女』という意味で、麗美は凛凛にとっての敵なのですから。 しかし、『王族である前に一人の娘である』という思いには、『王族としての立場を捨てた』凛凛にも共感する部分もあるはず。 二人が触れ合うことは、互いの成長にもなるでしょう。 無論、二人の扱いを間違うと『主役そっちのけで話が進んでしまう』という爆弾にもなりかねません。現に映画ではこの二人が絡むことはほとんどありませんでした。 だからこそ、物語のアクセントとして魅力的なのです。『脇役の活躍は、主役の活躍の伏線として。決して主役を食わないように』 それさえ守ればいいのです。 凛凛と絡むなら、王宮突入シーンがいいでしょう。“王族しか知らないはずの出入口に入ろうとする玲美。自らの城の出入り口から、この城の出入り口を類推した凛凛。この二人が出会い、二三言だけ会話を交わす” これだけでいいのです。 この中に、玲美の『王族としての覚悟』を覗かせればいいのです。「例え裏切られても、信じてくれる者がいた。今度は私が、信じるべきもののために尽くす番だ。…たとえ裏切られても」 そのような内容のことを、玲美の言葉と立場で言わせましょう。 凛凛には「いまさら遅いのよ」とでもうそぶかせればいいでしょう。その下から複雑な思いを覗かせればよいのです。 これだけの演出でも、ドラマの『第十話・滅法国』への伏線になります。ドラマを見ていた人間なら、そのリンクに気づいて嬉しくなるはずです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・E.猿、民を思う気持ちに目覚める “凛凛が王族として殉じようとする”ことは、悟空の中に覚悟を生むに十分でしょう。 そして“民の蜂起”を見ることで、山小屋での葛藤に対する答えも生まれているはずです。 それが、悟空の最後の啖呵にもつながっています。 ここで、悟空自身の過去を絡めると、より物語に深みが増します。 『民という仲間』の大切さを謳うことは、つまり“民をつなぎとめられなかった過去の自分”を否定することです。 過去の自分を否定する苦しみを超えて、“人間達が教えてくれたこと”を選ぶ。それは悟空自身の成長をしめすことにもなるんです。 主役と物語の係わりが深くなるほど、クライマックスでの盛り上がりが高まります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 悟空の扱いをもっと深めることで、さらに物語も面白くなった可能性があります。 そのあたりが残念です。
2007/07/17
汝、銀幕の迫力から目を逸らすこと無かれ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「普通に面白かった」 それが見終わった後の最初の感想です。 思っていたよりもずっと完成度も高く、安心して見れましたよ。 世界観を壊すようなギャグも無く(冒頭近くのギャグシーンも、ぎりぎり世界観の中に納まっていた…と思います)。 CMの『TVで明かされなかった謎が!』というのは、確かに誇大広告と思われます(…何がTVに繋がる謎だったのか、私には分かりませんでした)。 でも、『TVでやり残した設定や、クリアできなかった物語としての最低基準』はきちんとクリアしていました。 私の中の合格ラインはちゃんと超えましたね。 金角・銀角の兄弟の原典設定から逆算して作られた物語ですが、その逆算も上手くいっていました。 何より、フジテレビのスタッフの限界ギリギリまで頑張ったのはすごく伝わってきました。 今の『社運賭けてます!』という感じの宣伝攻勢も、この頑張り故かな(←『不得意分野で社運を賭けるな』というツッコミは置いておく)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ でも。 本来ならTV版の初回30分延長で、これくらいの完成度を見せて欲しかったと思います。 CGやセットはともかく、それ以外の部分はTVでも可能だったと思うのです。 無玉争奪シーンや罠のシーン、雪山シーンを縮めれば、1時間半のTVサイズ(実質75分)に展開が収まってしまうとも思われます。 その意味では『やればできるんだから、最初からこれくらいで飛ばそうよ(泣)』とすごく残念でもありました。 ここではTVよりぐんと良かった点(TVで最低でもこれくらいは満たして欲しかった点)をこれから述べていきます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.如意棒 今回の映画で感動したポイントの一部が、「如意棒が多段階&自在に伸び縮みしてる!」「金斗雲がはじめてまともに役に立ってる!」という二点。 …いや、それで胸を掴まれるほどに感動するのは、自分でもどうなのか(←劇場を出てから我に返り、しばらく凹んだ)。 それって、TVでもちゃんと描写(役立てる)すべき最低ラインじゃないだろうかと、我に返って悩んでしまいました。 如意棒は、TVでは『耳掻き←→五尺(1m半)』を行き来するだけでした。「その二つしか、無理なのか?」とも私も思っていました。 でもそれは違うことを、映画でちゃんと証明しました。 いえ、むしろ『伸び縮みさせることで、戦略や魅せ方を飛躍的に拡大』させたんです。 王宮での『遠距離からのマシンガン連続射撃』相当の突き、高飛び要領の上空からの襲撃…ほんとに凄かった。 雑魚戦では『伸びては、密集集団を一薙ぎ。縮んでは近接距離を突き。掴まれては放し、油断した奴らを徒手空拳』と、悟空の取る戦法の多彩さは素晴らしかった。 道具に頼るのではなく、道具を持て余すのではなく。それを使い切り、さらに無限の可能性を開く。 これができるのも、ひとえに香取君の体躯と、それ以上の俊敏さと器用さが合わさったからこそ。どれが欠けても、ここまで魅力的になるはずがありません。 むろん『対銀角・無玉争奪レース』においては、その長さゆえに間合いに入られ、如意棒を捕まれた上で攻撃を受けたりもしました。 そんなデメリットまできちんと描けるからこそ、その武器が生き生きと活躍できるわけです。 “TV版『西遊記』の制作発表の遥か以前から、『香取君の棒術』を切望していた人間”としては、もう本懐を遂げた気分です(天に昇る気持ち)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.金斗雲 同様に『金斗雲』についても触れておくべきでしょう。 TV版では『人間の三蔵よりも遅いかもしれない』とまで言わせしめた金斗雲。 展開における距離の感覚の麻痺加減も合わせ、下手をすれば『スケールの縮小』の一端を担いかねなかったという恐ろしさがTV版にはありました。 しかし今回は『空中戦』という花形があり、見事に汚名返上となりました。 空中落下の恐怖も、乗り移りも描きつつ。その形状ゆえの独特の姿勢なども魅せ、空を切る気持ちよさも感じさせていました。 空中戦好きとしては、こちらも本懐を遂げました(嬉し泣き)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.己の言葉での説教 突入シーンでの悟空の言葉は、TVシリーズに比べるとずっと短かったです。 しかし『己の行動で証明したこと』を、端的な言葉でぶつけてきました。 それこそまさに、悟空の言葉であり、だからこそ素直に聞けます。 当たり前なんですが、本当に大切なポイントです。 …TV版では、それが出来ていなくて(乾いた笑)。当時の私など、ブラウン管の向こうから吼えたぎった(←吼えるな)ものです。 これは映画化における一番の懸念事項でもありました。 本当に、これがちゃんとできていて良かった(安堵のあまり、崩れ落ちる)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.凛凛の出番、及び情報を出す配分 これは本当に良かった。 TVでは『凛凛が背景から重要な情報まで、長々と場面転換なく語りつくす』という悪夢がありました。 …『子供の国』では、悟浄や八戒はおろか、三蔵の見せ場まで取りましたから(遠い目)。 しかし今回はちゃんと『情報を手に入れる過程の描写』、『必要なポイントのみの情報提供』、『要所での助力』とポイントを押さえた出演。 いい意味で物語のアクセントになりましたし、彼女の『泥棒』設定も魅力的に生かされていました。 欲を言えば、凛凛の『半妖』設定もいかして欲しかったかな(←人外設定好きの戯言)。 情報提供は文徳、怜美、劉星、銀角の四人に振り分けられ。それぞれの設定を生かすように提供シーンが描かれました。 その点もかなりの改良であり、高評価です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.妖術を生かした戦闘シーン TV版では戦闘シーン以外の妖術もかなり控えめ。 戦闘シーンに至っては、『蟻酸』以外の妖術戦闘が出てこなかったんですよね。 …一番の脅威が妖術ではなく『神咒』(最終回の破戒僧集団が使った、仏の力)ってどうなんだ、おひっ。「妖怪やファンタジーに対する敬意と愛を下さい、スタッフ様」と、TV版放送時にはこっそり呟いたものです(遠い目)。 しかし今回は悟空も『猿妖』としての本領(木登り)を発揮し、老子も術を使います。 銀角・金角の両方の強烈にして多彩な妖術も炸裂。 単に妖術を出すだけでなく、『雲の術→乗り移られる』『火の術→更に高位の術者に打ち消される』『瓢箪→脱出される』『高速移動で影に移動→気配を殺し損ねる』と、特徴や対処法なども描くことで、よりリアリティを出すことができました。 強いて言うなら、悟浄の『遠見の水晶球』や八戒の『嗅覚』なども描写できたら、この点においてはパーフェクトだったでしょうか(惜)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6.なまかについて 映画中での『なまか』の絆の描写は、確かに少ないと思うんです(大岩に追い詰められた悟浄&八戒の会話でも、信頼が薄弱に描かれてるし…。頭痛)。 少なくはあるのですが、それでも主題に『なまか』を持ってきたのはいいことです。 TV版では哀しいほどにないがしろにされる(むしろ不仲ばかりが目立つ、問題演出)シリーズ主題ですが、ここできちんと主軸に据えようとしたことは評価できます。 ゲストキャラの設定も、きちんと『なまか(国民)』への態度と絡めているのも秀逸かと。 そしてクライマックス、『一行4人+玲美が力を合わせなけば乗り越えられない課題』を締めくくりに持ってき、悟空の言葉を行動で裏付けるのはいい(←脚本スタッフ、いい仕事してます!)。 惜しむらくは、2点。 一つは、“悟空の単独シーンを削り、悟浄や八戒による支援シーンを加えて”欲しかったこと。 映画の中でも、悟空が単体でも結構無敵で器用なんですよね。だから、『彼に仲間が必要なのか』という部分が希薄になりがちです。 悟浄や八戒が連れ戻しにきたとき、説教とともにさり気なく『悟浄も八戒も、なかまとして悟空を必要に思う』という思いを描写できていればよかったと思います。 『後でフォローが入る三蔵法師への敬意』はともかく、『悟浄や八戒との友情』も描ければもっと『なまかは大切!』という部分が伝わったのでは。 もう一つは、“約束となまかを絡めて欲しかったこと”。 金角に対する説教では“なまか”の大切さを説いていました。ここに今回の“約束”を絡めて話せれば、もっと説得力が増したのでは…と思います。『お前みたいな約束破りに、なまかはつくれねぇ!』 のようなことを、悟空の言葉で言って欲しかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ その他にも。 『戦闘シーンの殺陣の撮り方』も、『必要な箇所への過不足無いCG映像』も、TVからは数段のスケールアップを感じました。 一年と三ヶ月前からこの日をずっと楽しみにしてきました。 映画の出来が想像以上に良くて、その点にも物凄く感動しました。 …国民と雑魚との戦闘シーンには、目頭に涙が溜まってしまいましたし(←ファンタジーには涙腺が弱まる女)。 香取君をこの映画で観ることができて良かった。私は今、素直にそう思えます。 確かに欠点もあるけれど、それを差し引いても良かったと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この後では、『映画そのものの良かったところ』、『映画のストーリーのツッコミどころ』をレビューしていこうと思います。
2007/07/17
「やっぱり、長物(長い柄や刃物を持つ武器のこと)を持って映えるのは香取君だよねぇ…」 『SMAP×SMAP』の西遊記コントで香取君にほれ込んでしまったUraraです。 知人には「この役が草なぎ君に回ってこなかった理由、すっごく分かったよ」としみじみ言われましたし(苦笑)。 草なぎ君はやっぱり、サイや金属ワイヤーとか、敵の武器を掻い潜って急所狙いですよね(←待て、こら)。 (この日は草なぎ君のバイリンガル・モードも全開だったので、幸せでした。欲を言えば、徳永英明さんなら<夢を信じて>(アニメ版『ドラゴンクエスト』主題歌)が聞きたかったな) 親戚と月曜日に映画『西遊記』を観に行く予定も組み。DS版西遊記も手元に届きました。 DS版のレビューはまた改めてさせていただく予定です。ですが……クリアできるのか(←DSマリオを1-4までしかクリアできなかった女)? しかし、(ネタバレ。RPGではなく、アクションゲームにしたのは正解かもしれませんね。分かりやすい展開がTV版の雰囲気そのままです(…というより、世界観の描写や情報が少なすぎる分、RPGには向いてない)。 ゲーム並みに悟空たちが方術(仙術の別名)を使えていればなぁ。)。 来週の『ぴったんこカンカン』も楽しみです。地元関西・神戸元町が映る(ワクワク)。 しかし、香取君のスケジュールの過密っぷりが怖くなるほどの、怒涛の宣伝攻勢です。 夏クール、私が観ているのは『ゲゲゲの鬼太郎』と『探偵学園Q』の二つ。 今回の『ゲゲゲの鬼太郎』は恐ろしく個人的ツボを攻め立ててくれ。私はかなり好きです。 そして7月26日からは当サイト小説の元ネタの一つ、『BACCANO! -バッカーノ-』http://www.baccano.jp/index.htmlが始まります。 原作第一巻が『フードファイト 紐育死闘編』のアイデア源。しかしアニメでは順番が前後する模様。 かなり好き嫌いが分かれると思います(私も実は第一巻以外を読んでいない)ので、あまりオススメできなかったりもします。 一番見たいのはSMAPの連続(またはSP)ドラマ。 でも、今はこの『西遊記』攻勢を追っかけるのが精一杯で、他の映像を深く見るのは難しいですね。 まずはこの攻勢をとことん追いかけることにします!
2007/07/13
この一年で魅せてくれた、障害のある青年から人形の少年までの、その幅広い演技。 惚れ直すには、十分すぎるほどです。 いつも誰かの背中を追いながらも、不器用さゆえに自分の道を拓くしかなくて。 でも、そんな草なぎ君だからこそ、また別の誰かが背中を追い始めています。 そんな、素敵な連鎖を私はずっと見ていきたい。 今、張り巡らされている運命の糸は、さらに新しい縁と仕事を出逢わせてくれると思います。 そんな、幾重にも広がる未来への道を歩く草なぎ君に、祝福がありますように。 センイルチェッカハムニダ、チョナンカン。
2007/07/09
<Part1>「今度の火曜、そして次の火曜の『ぴったんこカンカン』にこの店が出ますよ」 神戸元町のある中華料理店。私も友人達も認める、ホントにおいしい料理を食べに行ったときのこと。 何気なく。以前の『美味菜々』などに出た時と同じように、相手は話題の一つとして教えてくれました。 私は即座に反応しました。「香取君と安住紳一郎さんと泉ピン子さんが来ましたか?」 相手は肯定しました。 ネタバレ、と言えるほどの話は伺うことは出来ませんでした。 でも、一言だけ「いい男だった」と、撮影を目撃した相手は教えてくれました。 その帰り道、私は友人達に思いっきりはやし立てられることに。友人A「Urara~、あんた店長さんに言っとかな。 SMAPが来たら知らせてくださいって」 いや、店長にそんなコネ無いから。友人B「そうそう、お茶ぐらい出したらええねん」 あっさり言う内容かいっ。友人A「制服貸してもうたらええねん」友人B「そやそや」 甘いな。Urara「いや。制服のサイズ、入らないから(きっぱり)」友人A「ああ、確かに…って、開き直んなやっ!(ツッコミ)」Urara「どっちにしても、そんなご迷惑なことできないよ」友人B「だったら厨房の隅に居させてもうて」 部外者がおいそれと入れる場所か、おひっ。Urara「どっちにしても、撮影と料理の邪魔になるって…(苦笑)」友人B「よー頼んどきや。次、草なぎ君が来るときは呼んでくれって」友人A「その時は送ったるから」 あんたら、人で遊ぶなっ!Urara「あのねぇ…」 私は呆れながらもふと思いました。 今の会話は全部冗談ですし、できたとしても断りますが。 あの料理店のあの素晴らしい味なら、SMAPや関係者はまた来るかもしれない、と。<Part1> 『韓流ロマンチックフェスティバル2007』。 『チョナンカン2』で時折、出演者が宣伝していたイベントです。番組を観ているときは、『なんでチョナンに関係ないことを?』と訝しげに流していただけなのですが。 なんと、このMCがチェヨン(ジニー)だったことが判明! 思わぬところで、彼女と草なぎ君がつながっていました。 『チョナンカン2』で宣伝したということは、タカハタ秀太さんも『韓流ロマンチックフェスティバル2007』を観に行ったのかな? もしそうなら、是非チェヨンとお仕事をして欲しいです。彼は本当に魅力的に相手を撮るんですよね。 今回のお仕事が、日本での活動のきっかけになればいいですね。欲を言えば、草なぎ君ともお仕事をして欲しいです(実現したら半狂乱しちゃいそうだけど)。 人生って本当に糸のようにつながっているんですよね。 そんなことを実感する二つの出来事でした。
2007/07/08
『LOST HEART』の100のお題に、『100.貴方というひと』を追加しました。 1日UP予定が、月末からの忙しさゆえに遅れてしまいました。 草なぎ君の誕生日記念作です。 かなりのネタバレになっちゃいますが、驚いていただけると幸いです。 発売中の『TVぴあ』のコラムでタカハタ秀太も語っていることと重複しますが。こういった破綻した人格や状況のキャラクターこそ草なぎ君に似合うと、私も思うんですよね(しみじみ)。 DS版『西遊記』に備え、親戚宅のDSLiteを触らせていただいています。 自分で買う財力も余裕も無い(そして、『西遊記』以外でやりこむことも無いと思われる)ので、少し借りようと思っています。 ただ『Newスーパーマリオ』ですら、一面クリアできず。 ……クリア、できるのかなぁ(遠い目)。 『いただきストリート』のようなすごろくゲームや、『メテオス』のようなパズルゲームなら、それなりに自信があるんですけどね(コツはすぐに飲み込んだ)。 …こんな反射神経が錆びている人間に出来るのかどうか、すごく不安です…。
2007/07/02
『怖い話?現代奇譚』、『安曇と蛇姫と草薙の剣』十三章 夜の思惑、第十四章 加熱、十五章 共感呪術の法則をUPしました。 お待たせして申し訳ありません。 ということで、三章分更新です。 情報は出揃いつつありますが…すんなりとは解決しないようです。 そして社会人としての柵も、あるようで…。 どうなるのかは、これからにご期待ください。 お待たせしてばかりで申し訳ありません。 水面下では『鬼塊術局』七章の下書き、そして『FFS3』の下書きも最終章に突入しています。 恐らく7月からはPCに触れる時間が減っちゃうのですが、その間に下書きの清書などで頑張ろうと思っています。 『フードファイト倫敦死闘編』も、その間に完結させたいと思います。
2007/06/24
パーティの中で、田中天さんのキャラクターが一番頼りになる(戦術・状況判断ともに)という時点で、「………何かが違うだろ、おひっ」とツッコンでしまうのが今回のリプレイ。 『今回予告』や『ハンドアウト』など、グループSNEのリプレイとしては思いっきり違和感のある用語もあったり(苦笑)。 …現代物をやる場合、それらはすごく相性がいいんですけどね。 そういったツッコミどころを差し引いても、『デモンパラサイト』にはじめて触れる人には非常にいい手引書になっています。 ルール周りの解説や、実際にサイコロを振ったときの出目の見方などもかなり分かりやすいですし。 …前シリーズの『強制的なセクハラ・プレイ』的要素が一切なくなりましたしね。 日本神話ベースの展開は、私のツボを突きまくりです。 日本伝承の裏の主役は鬼(怨・隠とも)ですが、表の主役は間違いなく剣です(詳しくは『』あたりをご参照ください)。 アニメ『Blue Seed』から始まって、SMAPの某氏にはまり。おかげで『あの剣』に関する伝承についてはかなり詳しくなっちゃったりしております。 だから出てくるたびに、『じったんごろごろ』と転がるように喜んでしまいました。 家族ネタ、という点もすごく嬉しいですしね。 今回はプレイヤーが家族になってしまったことで、GMが用意した設定が完全には出すことが出来なかったかもしれませんね。 そのためか否か、本筋は一本調子になってしまいがちでした。 でもその分、プレイヤーが盛り上げているところが面白かったです。 自戒からはプレイヤーの展開を取り入れて、より面白くなっていることを願っています。 頑張れ、力造さん。 追記:「○○扱い」や「相当品」って、すべてのゲームに共通の概念ではなかったんですね(汗)。 自分、言われるまでも無く普通に描写してしまってましたよ(女装姿のモリオンとか、『パワーブロウ』相当の巨大兎の後ろ蹴りなど…)。 いやいや、公式で肯定してくださったからには、これからも心置きなく書けそうです。
2007/06/24
…どちらかというと、ナレーションの仕事になりますが、稲垣君が『北極のナヌー』という映画のナレーションに参加することになりました。 稲垣君の声で、白熊君の冒険のお話となると、すごく癒されそうですよね。 だからこそ、『その光景が、30年後には消えるという事実』が胸を締め付けます。 30年後の為に、私たちも少しずつ協力していかなくてはいけませんよね。 稲垣君の声が紡ぐ物語の光景が、ずっと続いてくれるように。
2007/06/24
以前の『西遊記』記事の内、偽物ご一行に関する記事に大幅な加筆をいたしました。『西遊戯』その一.騙りし者ども(加筆修正版) 『西遊戯』そのニ.虚偽の中に浮かぶ真実(加筆修正版) やっぱり、書き足りませんでした(自己申告)。 以前の分は急いでUPしたので、読みにくいところも多かったので、それも修正しています。 …ああ、書けば書くほど偽者に期待してしまう自分がいます(汗)。 ドラマ本編に絡めるのはともかく、27時間テレビでは活躍(?)して欲しいですね。楽しみにしてますよ。
2007/06/18
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