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2024.11.27
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カテゴリ: ロシア映画

2560  デイ・ウォッチ ディレクターズ・カット

ジャケット(オモテ面)

【 スタッフ 】
監  督  ティムール・ベクマンベトフ
共同脚本  セルゲイ・ルキヤネンコ
      ティムール・ベクマンベトフ
      アレクサンダー・タラル
製  作  コンスタンチン・エルンスト
      アナトリー・マキシモフ
【 キャスト 】
アントン…コンスタンチン・ハベンスキー(平田広明)
スヴェトラーナ…マリア・ポロシナ(佐藤あかり)
ゲッサー……ウラジミール・メニシヨフ(福田信昭)
オリガ………ガリーナ・チューニナ(浅野まゆみ)


※ジャケット(ウラ面)

【 仕  様 】
型  番   FXCB-34078
製作年度   2006 年度
製作国等  ロシア
英  題   DAY WATCH
発 売 元   20 世紀 フォックス ホーム エンテイメ
      ント ジャパン株式会社
販  売   ----
配  給   ----
価  格   \12,500 (税抜)
字幕翻訳  太田直子
吹替翻訳  小寺陽子
吹替演出   ----
日本公開   2008 年劇場公開作品
リリース   2008.
収  録   146min (本編)
サイズ他   16: 9 LB シネマスコープ・サイズ
音  声  1.ロシア語 5.1chDTS
      2.ロシア語 5.1ch サラウンド
      3.日本語 5.1ch サラウンド
字  幕  1.日本語字幕
      2.英語字幕
そ の 他  片面2層、 MPEG-2 COLOR 、複製不能、
DOLBY DIGITAL 2 NTSC 日本市場向、
DVD 、レンタル専用
映像特典  1.メイキング・オブ・「デイ・ウォッチ」
      2.ロシア語劇場予告編


※ディスク

【 ジャケット 】
オモテ面: 「マトリックス」以来の衝撃映像!
     最新VFXのSFバトル・アクション
       光と闇、決戦の場は夜から昼へ
ウラ面 : マトリックス以来の衝撃映像!
     驚愕のVFXで綴る
     異色のSFバトル・アクション

今回は、「大脳を震わす衝撃と興奮」ではないらしい。 ( )
ジャケットのオモテ面は、前作と同じレイアウトで、色味と使われている[本編画像]が違うだけ。まぁ、シリーズものでは良くあることだけど、本作品が持つアイデンティティをしっかりと打ち出しても良かったのではなかろうか。つまり、違うタイトルが付いているのだから、「本作品には本作品の自我と個性を認めても良い」ということ。これでは、『ナイト・ウォッチ』の続編というポジションでしかない。たとえば、仲の良い姉妹がいたとして、「〇〇〇ちゃんの妹」と言われて喜ぶのは、子供の頃だけ。大人になれば、「△△△ちゃん」と認めて貰いたくなる。特にスポーツをしていると、競い合うからか、その傾向は顕著だ。
映画でも同じ。本作品は本作品として、しっかりと認めてあげて欲しいなぁ。 ( 苦笑
)

【 感  想 】
「失われた独自性」

『ナイト・ウォッチ』の続編。DVDのジャケットを見ると3部作のようだ。しかし、本作品のラストシーンを観る限り、完結しているように見える。(損害保険会社のCMみたいで笑ってしまった) どちらなのだろう? ( 苦笑 )

作品の出来映えは、分りやすくなった分、一般化して凡庸になった。『マトリックス』シリーズで見慣れた派手なVFXが随所に挿入され、前作でみせてくれた奥行きのある映像からは遠ざかってしまった。残念だ。
特に赤いスポーツカーがビルの壁面を走るシーンには白けた。この手の映像は、最近流行りだから他でも観られる。『ゴーストライダー (07) 』や『ウルトラヴァイオレット (06) 』など、製作年度の前後は別にして、暴言を覚悟で言えば「誰にでも作れる」と言うことだ。(ちなみに本作品は日本公開は 2008 年)
やはり、前作のように、手間ヒマ掛かるだろうが、他の誰にも描けない、この監督ならではの奥行きのある映像を見せて欲しかった。 ( 溜息 )

確かに、優れた技術で描き出す唐突で突飛な映像は、ひとの目を惹く。ボックスオフィスの順位も上がるだろう。しかし、私たちが観たかったのは、監督やスタッフの独自の感性に支えられた世界だ。その監督でなければ描けない世界。それだからこそ、わざわざ劇場に観に行く価値がある。正直、本作品のような映像なら観る価値はない。生産国が違うだけで、『マトリックス (99) 』の模倣だからだ。

ストーリーは、前作の登場人物や設定、時系列を引き継ぎ、完全な続編として始まる。キャラクタの設定にも大きなブレはない。突然、主人公がパワーUPしたりしないで、ダメな父親のままなのところに好感が持てる。この辺の潔さは好きだ。
そう、本作品の主人公の視点はミョーに小市民的なのだ。極めて個人的な裁量で行動を決している。しかし、彼の行動が《光》と《闇》の未来を占う構造になっていて、観ているこちらをヤキモキさせられる。おそらく彼は、世界が滅亡の危機に瀕していても、たいていの主人公がそうであるように「私が世界を救う!」ために自らを犠牲にするようなことはしないだろう。映画は、それで「いいんだよ」とでも言いたいようだ。

​前作(第一作目)は物語より映像が気に入ったが、本作は映像より物語の構造が気に入った。なかなか両立しないものだとつくづく思った。まぁ、どちらかでも見所があるのは良いことかも知れない。オススメ!

【 ティムール・ベクマンベトフ関連作品 】 ​​
『0259 リンカーン/秘密の書 [ブルーレイ]』​
『0382 ウォンテッド』

【 ロシア映画 】
​​ 『0109 デッド・オア・ウェイブ』
『0149 ゾンビ・フィーバー』
『0314 ザ・ナショナル・トレジャー/ドラゴン神殿の秘宝』
​​ 『0428 三銃士/宿命の対決』
『0494 ステルスX』
​​​ 『0578 ソード・ハンド/剣の拳』
『0652 ストリート・レーサー』
『0757 72M』
『0790 バレット&チェイス』 ​​
『1373 ザ・コレクター』
『1497 シャドウ・チェイサー』
『1591 グラウンドブレイク/都市壊滅』
『1689 ナイト・ガーディアンズ』
『1796 Mr.&Miss. ポリス』
​​ 『0790 バレット&チェイス』

【 「ロシア映画」カテゴリー 】






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Last updated  2024.11.27 00:00:25
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