2010年8月28日に公開された、木村多江主演の映画、 【東京島】 が気になってます。 ≪あらすじ≫ 夫婦二人の船旅の途中、嵐に遭い無人島に漂着した清子。 ある日、その島に16人の若いフリーターたちが流れ着く。 さらには密航に失敗した6人の中国人たちが加わり、 若い男23人と清子の共同生活が始まる。 いつまで待っても助けの船は来ず、 いつしか島を「東京島」と呼ぶようになる。 清子はただ一人の女性として特別視され、 したたかに生き抜いていく。 月日は流れ、島に定住しようとする男たちに対し、 清子は脱出のための行動を開始するが・・・ 無人島に漂着した23人の男と、 唯一の女性である40代の主婦が繰り広げる サバイバル生活を描いた作品。 原作は、直木賞作家・桐野夏生のベストセラー小説「東京島」です。 ≪感想≫ 一人の女をめぐる様々な出来事と、その女のしたたかさ! 追い詰められ、極限状態の人間がどのような行動に出るのか。 ダークな部分がもうね・・・なんともかんともなのですが、 胸苦しさを覚えながらも最後まで読んだ本であります。 男はある意味単純なのですが女は怖いんだなぁ~(ーー;) ありえないsituationに想像を逞しくしながら読むべし! ラストがあっけないというか~消化不良気味なのがチト残念ですが 桐野夏生の「毒」は健在で、 好き嫌いが大きくわかれる作品だと思います。 このドロドロっちい人間模様が映画になり、たった一人の女を 木村多江さんがどう演じたのか興味あり!です。 自分がこの状況に置かれたら・・・生きぬく自信がない(>_<) 特に夫亡き後は途方に暮れるだろうなぁ・・・ とか思ったりしましたが 案外主人公のように、したたかに図太く、性格悪く、 自分の得になる男を素早く分析したり 状況によっては二股かけたりしながら この東京島って、実話をモチーフに書かれた作品なんですよね。 昭和19年から昭和25年にかけて、 マリアナ諸島のアナタハン島で起きた 「アナタハン島事件」がモデルになっています。 太平洋戦争真っ只中の昭和19年、比嘉和子さんは 夫の勤務地であるアナタハン島で暮らしていましたが、 夫はパガン島へ行ったまま帰らず消息が途絶えていました。 そんな中、海軍に徴用された日本の漁船が米軍の空襲をうけ 乗組員たちが命からがらアナタハン島に泳ぎ着きます。 ほぼ同じ頃、海鳳丸もアナタハン島にたどり着いたのです。 島に暮らしていた原住民らはいつの間にか島からいなくなっており 32人の男性と和子さんの奇妙な共同生活が始まったのです。 月日は流れ、終戦→救出→そして帰国へ。 消息不明だった和子さんの夫は既に再婚していました。 アナタハン島で行方不明になった11人の男性の多くが、 和子さんをめぐる争いで変死していた事実が判明し、 男を惑わす悪女として報道され好奇の目に晒されました。 トコドッコイ~アンタハン♪ 事件を遠回しに歌ったような曲が 当時、人気だった芸者歌手が歌ったりしました。 その後の和子さんは映画「アナタハン島の真相はこれだ」に主演し、 芝居「アナタハンの女王」の主役としても舞台に立ちました。 後にふるさとの沖縄に帰り結婚し、昭和49年に亡くなりました。 アナタハン島事件の詳細 アナタハン島事件とその後(当時の写真あり) 真実は小説より奇なり です。 |
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