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昨年夏以降はミツバチの巣箱がスムシの来襲にあい、結局絶滅してしまいました。
今年は何とかこれを避けるために、この時期から対策用にいろいろ準備を
始め出しました。
昨年は購入した空巣脾を送付された箱に入れたまま保存していましたが、
気がついてみると、スムシの巣と化し使い物にならなくなってしまいました。
これは巣房の中に隠れていたスムシの卵や幼虫が温度と共に成長し、巣脾を
食い荒らしたのでした。
この対策として、下記の如き報告をインターネットのHPで妻が見つけてくれました。
『☆
養蜂業における「スムシ」対策
スムシは正式名称をハチノスツヅリガと言い、名前のとおり蜂の巣箱にすくって
内部を荒らし回る害虫である。
従来は、二硫化炭素による燻蒸を実施することで予防していたが、近年その使用
ができず、問題に。管内養蜂家にアンケート調査を実施、スムシの被害を確認する
とともに、手軽に実施できる「スムシ」対策を検討し、一定の効果を確認した。
アンケート調査:平成十九年十月~十一月、当所管内に居住し、蜂場を持つ飼養者
に対し実施。回収率七割で、うち九割がスムシの対策に苦慮、簡便な対策を望んで
いた。実施したスムシ対策:廉価、簡便で特殊な装置を必要としない、誰にでも
できる対策を検討、 冷凍処理法とした。試験方法:予めスムシを発生させた空巣脾
を一定時間(〇・五、一、二、四及び六時間)冷凍庫で冷凍(マイナス二〇℃)処理
後、常温保管。巣脾の被害を肉眼的に確認。また、冷凍処理によるスムシの幼虫
及び卵への直接影響についても確認。さらに巣脾(巣枠)の冷凍処理による劣化の
有無についても併せて調査。結果:空巣脾は4時間以上の冷凍処理でスムシの
被害は進行せず。〇・五時間の冷凍感作で幼虫は死滅するが、卵は抵抗性が
考えられた。また、冷凍処理した巣脾(巣枠)には劣化は認められず、
使用が可能。 』 と 。
マイナス20℃で4時間以上冷凍処理すると、スムシの卵や幼虫が死滅したとの
報告です。
更に 大規模 な 養蜂 場 は、冷凍貯蔵している所があるとの書き込みもあったのです。
さらに別の報告書では、ビニール袋に空巣脾をいれ、ここにドライアイスを入れて
密封しておくと 効果があるとの報告です。
この効果は低温と炭酸ガスによる酸欠効果の複合効果と考えます。
よって今年の夏は、冷凍庫とドライアイスの併用で完璧を期したいと考えたからです。
試運転を行いました。温度はマイナス20℃保証ですがマイナス25℃近くまで
下がることを確認できました。
さらにスムシの親はハチノスツヅリガと呼ばれている蛾です。
この蛾は夜中に巣内に入り込んで極めて小さい卵を生み、幼虫は巣箱の底のくずや
蜂の幼虫、蛹などを餌にして成長するのです。
小さな卵は巣箱の隅や木の板の隙間に生み付ける習性があるとのことです。
昨年もこの状況が確認でき、巣の底板の隅や板の繋ぎ目の隙間に幼虫がいることを
確認しているのです。
よってこれから使用を予定している巣箱の底の4隅を銅製のテープで覆いました。
更に板の繋ぎ目の隙間はシリコンコーキング剤で埋めたのです。
マスキングテープを張りコーキング剤を注入しました。
これで殆ど隅間が無くなりましたので、後は内検時に底板の状況確認と底板部の清掃
を確実に行い、昨年の轍を踏まないようにしたいと目論んでいる素人養蜂家なのです。