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今週の20日(火)に湘南家畜保健衛生所の2名の女性の方が我が養蜂場に
来られました。目的はミツバチの『腐蛆病(ふそびょう)』の検査。
腐蛆病は読んで字のごとく蜜蜂の幼虫に伝染し、腐るようになる病気なのです。
成虫がバクテリア細菌を飲み込んで、幼虫に与えることにより感染します。
幼虫の腸の中で増殖するのです。
腐蛆病は家畜伝染病(法定伝染病 鳥インフルエンザなども法定伝染病)ですので、
発生した場合は日本国内では薬剤による対応はできません。
発生した場合、届出義務があります。そして焼却・埋め立て処分としなければ
ならないのです。
私は仕事でしたので、妻が養蜂場まで案内。
巣箱を開け巣枠を取り出しながらの20分前後の検査であったようです。
幸い2群とも腐蛆病感染は確認されず合格となりました。
2群のそれぞれの検査証明書です。
こちらがNJ1群のもの。
そしてNJ2群。
そして検査費用は190円/群×2群=380円。
ミツバチにはいろいろな病気がありますが、昨年感染したのはミツバチヘギイタダニと
スムシです。
ミツバチヘギイタダニはミツバチの体表に寄生して体液を吸う大敵なのです。
「折ぎ板」(へぎいた)とはスギ材やヒノキ材を薄くはいだ板のことで、昔は屋根に瓦を葺く
場合、折ぎ板を敷いてから瓦を乗せていたのです。
ミツバチヘギイタダニのメス成虫は体長1.75mm。茶褐色、横長の楕円形で扁平な体形
をしています。この薄くて平たい体を折ぎ板に見たてたのが和名のいわれなのです。
このダニはミツバチの幼虫、蛹、成虫のいずれのステージにも寄生します。
寄生ダニの数が多くなるとミツバチは生育の途中で死亡。死亡をまぬがれて成虫にまで
生育しても、翅が縮れて展開できない個体、脚や腹部に発育不良が起こって奇形蜂に
なってしまう個体が出現し、寿命も短くなってしまうのです。 そろそろこのダニが寄生を
始めるシーズンですので内検時に注意が必要なのです。