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あの夏の朝は何処に行ったのでしょうか。朝夕がだいぶ涼しく少しずつ秋めいてきました。
まだ日差しは夏の名残があるものの、風は爽やか。
我が農園の近くの荒れ地にも『ネコジャラシ』の姿が多く確認出来るようになりました。
ブラシ のように 毛 の長い穂の形が独特な 雑草 なのです。
しかし『ネコジャラシ』は俗称。正式名はエノコログサ(狗尾草)。
夏から 秋 にかけてつける 花穂 が、 犬 の尾に似ていることから、犬 っころ草(いぬっころくさ)が
転じてエノコログサという呼称になったとされ、漢字でも狗(犬)の尾の草と表記するのです。
猫じゃらしの呼称は、もちろん、花穂を猫の視界で振ると、猫がじゃれつくことから。
そして昨日訪ねたホームセンターの近くには早くも秋の七草の一つ、赤い萩の花が
咲いていました。
秋の七草とは次の7つのことで、秋を彩る植物として親しまれているのです。
・葛(クズ)
・藤袴(フジバカマ)
・女郎花(オミナエシ)
・尾花(オバナ/ススキのこと)
・撫子(ナデシコ)
子供の頃に"おきなはすくふ"(「沖縄救う」の旧仮名遣い)と覚えろと言われた記憶がありますが。
春の七草は七草を食べて無病息災を とされていますが、秋の七草はその花を眺めて
楽しむもののようです。
そしてホームセンターの園芸コーナーにはこれも秋の七草である桔梗(キキョウ)の青紫の花が。
そして我が家の庭のフェンスには依然として毎朝琉球朝顔が先続けています。
「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」など多くの異なる名称があるのです。
草勢はきわめて強健で、蔓は驚くほど伸び、垣根や家の壁面などをカーテン状に覆い尽くすのです。
葉もアサガオより大きく掌大で、花は多数が房咲きし壮観。時刻と気温によって花の色が変化し、
早朝は青く昼は紫になるのです。アサガオのように結実しないので種を取ることはできず、
挿し木で繁殖させる花です。蔓の拡がりが旺盛すぎて我妻の評価は今一なのですが・・・。
そして先日行った果樹園の梨。
「実りの秋」という言葉にふさわしく、様々な果物が旬を迎えるこの季節。
秋を満喫しに、ぶどう狩りなどに赴く人も多いのではないでしょうか。
そして我が家からの秋の夕焼け。
秋の空は空気が澄み夕焼けが美しく、また日の長かった夏から徐々に日没が早くなっていくため
夕焼けをとくに意識しやすいのでは。
清少納言も『枕草子』のなかで「秋は夕暮れ 夕日のさして山の端いとちかうなりたるに、からすの
ねどころへ行くとて三つ四つ、二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり」と記しているのです。
辞書によると、古語「あはれなり」⇒感慨深いという意味と。【感慨深い】は・ ・しみじみと深く
感じている と。そして源氏物語には「あはれなり」が931も現れるとの事。
これぞ日本文化を「もののあわれ」とする見方、ワビとサビの文化のもととなる感じ方なのでしょう。
自然・芸術などを楽しみながら、しみじみとした情趣や哀感『もののあはれ』を、これからも
感じながら生きて行きたいと思っている『アラカンオジサン』なのです。
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