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この日も5時起床。待望のエベレスト遊覧飛行に向かうのであった。早朝のため、ホテルの
朝食は間に合わないので前日、ガイドのシェッカルさんが朝食用にサンドイッチを注文して
おいてくれたのである。
車で30分ほどでカトマンズ空港、国内線ターミナルに到着。入り口は遊覧飛行の客、
国内移動の客でごった返していた。Yeti(イエティ)航空の係員が、我々を優先して待合室に
案内してくれた。これも恐らくガイドからの袖の下のなせる技ではなかったであろうか??
もちろん待合室も搭乗客でごった返していた。
そして搭乗口には便名の表示が出る仕組みにはなっておらず、係員が搭乗便をマイクで
放送する仕組み。
ダンボ耳で待っていると漸く搭乗便が呼び出された。何故か、いや恐らく搭乗前の、X線ではなく
タッチ式の身体検査のスペースの都合上、男女が区別された別々の搭乗口から、バスに
乗り込みプロペラ機へ。
7時出発であったが、この日のイエティ航空の双発機はなかなか飛び立たない。
ヒマラヤの山の状況のためか、7時の出発予定が一時間半近く待たされる。
観光客18人乗り、これに添乗員と機長、副操縦士の総勢21人のプロペラ機。
観光客は両窓側に9人ずつ座りヒマラヤの山々を楽しむのであった。
8時半に漸く離陸。雲の中を上昇していき雲を抜けると、遠く白く輝くヒマラヤの山々が
青空の中に確認出来た。
飛行機はランタン・ヒマ-ルからエベレストのあるクンブ-・ヒマ-ルを往復するコ-ス。
「エベレストが見られる」ことが完全に保障されているので、運航予定日が悪天候で欠航と
なる場合は、自動的に翌日(または、利用者の都合のよい希望日)に、追加料金等なしで
振り替えてもらうことができるのだ。
カトマンドゥ空港を離陸し、エベレスト近くまで飛んで行ったものの、雲が多く、あまりヒマラヤが
見えないときなども、いったん空港まで引き返し、この日のフライトはなかったことにしてくれ、
翌日以降の都合のよい日に振り替えてくれるという、良心的な対応もうれしいのだ。
しかしもちろん旅行日程に余裕があっての話であるが。
そして左手に連なる白きヒマラヤの山々を見ているとスチュワーデスのエベレストが見えてきた
との声。
子供の頃から、世界最高峰のエベレストを是非間近に見てみたいと思っていたが、これが
実現した瞬間であった。
サンスクリットの「ヒマ・アラヤ」(雪の住む処)を語源とするヒマラヤ、カラコルムを含む広義の
ヒマラヤは8000m級14座、7000m級240座、6000m級1350座を擁する巨大
高連峰群で、世界の高峰べストテンの8峰までがこのネパール国内か国境上にあるのです。
ネパールツアーのハイライトはもちろん世界最高峰エヴェレスト(8848m)遊覧飛行。
ネパール語ではサガルマータ、チベットではチョモランマ、西欧風にはエヴェレストの名を持つ
この山は、いまでこそ専門家ならかなり容易に?登頂できる山となって神秘性は薄れたが、
世界最高峰の威厳は変わらないのである。
その内に乗客1人ずつコックピットに案内され、操縦席から目の前に迫る山々を眺めることが
出来るサービスが始まった。
運が良く、ちょうどエベレストに差し掛かったとき順番が来たのだ。
コックピットからエベレストの勇姿とこれを囲む白銀の峰峰はさすがに圧倒的な姿で私に
迫ってきたのであった。標高8848mの世界一の山は、周りの山々の中で群を抜いて大きく、
堂々たる威厳。そしてエベレストとその横にはヌプチェ(7855m)とローツェ(8501m)の
雄大な姿が間近に。なんとネパール人の?女性副操縦士が指を指しながらこれら3山の名を
説明してくれたのであった。
更に飛行機はエベレストに近づいた。ズームで撮影してみると、頂上に登頂した登山家が
旗を振っていれば、その姿を確認できるのではと思うほど近い場所で、この世界最高峰の
山と対面することが出来たのであった。こちらはエベレスト南東壁であろう。
通常はこの山の背面に雲が出来るのであるが、この日は全く雲が作られていないのであった。
聞いても、同じような山が多くて、よく分からないのであったが。そして写真を撮るのに
夢中な私がいたのであった。
そしてあっと言う間に30分程の朝日の輝いて神々しいばかりのヒマラヤ山脈の遊覧飛行が