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昨日は、我が農園で栽培しているカリフラワー、ブロッコリーそしてロマネスコを収穫しました。
カリフラワーとブロッコリーの違いは何でしょうか。
同じ野菜で、緑色のものがブロッコリーで白いのがカリフラワー・・・???。
カリフラワーとブロッコリーはどちらもキャベツと同じアブラナ科に属しています。
また、花蕾(からい・蕾と花茎を合わせたもの)の部分を食用にする点も同じ。
野菜を「葉菜」「果菜」「根菜」などと食用にする部位で分類することがありますが、この場合は
2つとも「花菜」に分類されるのです。
2つの野菜のルーツはどこにあるのか調べてみました。カリフラワーやブロッコリーなどの
キャベツの仲間のルーツは、地中海沿岸の野生のキャベツだとされているとのこと。
この野生のキャベツから、まず花蕾が肥大したブロッコリーが生まれたのです。
そしてそれがさらに突然変異して、花蕾の色素がなくなって白くなったのがカリフラワーです。
つまり、カリフラワーとブロッコリーは非常に近い、兄弟のような関係にあるのです。
そしてロマネスコはカリフラワーとブロッコリーをかけ合わせたもの。
その他の名前として「カリッコリー」、「カリブロ」、「ブロッコリーロマネスク」とか
「珊瑚礁ブロッコリー」・・・等々。
「ロマネスコ」または「ロマネスク」はローマ近郊で開発されたのでこの名前がついたそうでで、
ヨーロッパで広く流通して人気のある野菜なのだそうです。
色は黄緑色で、その姿はブロッコリーに近く背が高めで葉はブロッコリーに似て葉が
拡がっているのです。一方、頂花蕾のみでブロッコリーの如く側枝は発達せずカリフラワーの
性質を示しているのです。味はブロッコリーに近いのではないでしょうか。
そして何よりこのロマネスコの面白いのはその幾何学的な配置。
個々の蕾が規則正しい螺旋を描いて円錐を成しているのです。
それは見事なまでの相似形で、大きな円錐から小さな円錐を見ると、またその中に、
同じような円錐があり、さらにその小さな円錐を見ると、もっと小さい円錐がぎっしり詰まって
いるのです。
更にこれがもっと・・・・と無限に続くのです。
それは、息を呑むような美しさと正確さを形作っているのです。
まさに学生時代に学んだ『フラクタル図形』そのものなのです。
下の絵は、昔 大学時代に学んだ、フラクタルの代名詞的な「マンデルブロ集合」。
最近フラクタルは様々な分野の人々から注目されているのですが、これは観測技術
の進歩などで自然の中にあるフラクタル図形をとりだすのに成功したこと、また、
なによりもコンピュータの発達により多くの人が美しいフラクタル図形を楽しむことが
できるようになったことが要因として考えられるのです。
こんな事にも、自然の神秘さを感じながら、一方ではミツバチのハニカム状の巣の構造に
幾何学の不思議さ・美しさを実感しながら、日々自然と戯れている『還暦オジサン』
なのです。
そして夕飯には、この収獲した3兄弟をシンプルに茹で、マヨネーズで楽しんだのでした。
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